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本会議会議録
議会補足文書
平成30年６月静岡県議会定例会
| 鈴木 智(危機管理くらし環境委員会) 【 委員長報告 】 発言日： 07/10/2018 会派名： ふじのくに県民クラブ |
○議長（渥美泰一君） 次は、危機管理くらし環境委員会委員長 鈴木 智君。
（三十番 鈴木 智君登壇 拍手）
○三十番（鈴木 智君） 危機管理くらし環境委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百二号議案「建築工事の請負契約について（環境衛生科学研究所等建築）」外四件であります。
最初に、危機管理部関係から申し上げます。
まず委員から、南海トラフ地震に関する新たな防災対応についてただしたところ、当局から、これまでの警戒宣言とは違い、地震予知ができないという前提のもとで気象庁から臨時情報が出されることになり、この情報を活用して津波や山がけ崩れの影響を受ける地域の住民や、自分の力では避難ができない避難行動要支援者については脆弱性に応じた対応を図ることが有効であると考えている、また臨時情報を受けて避難した人がいつまでその行動を持続することができるのか、あるいは企業が操業を停止した場合いつまでその状態を維持できるのかといった受忍期間についても国とともに検討していくとの答弁がありました。
次に、地震防災センターのリニューアルの内容についてただしたところ、自然の恵みと潜在する脅威への気づきの場とすること、防災力強化のための学びの機会を提供すること、防災に関する普及啓発、情報発信の拠点とすることの三点をリニューアルの基本方針としている、また地震だけではなく風水害、火山災害の内容について最先端の技術を用いた展示により知識を習得できるほか、学習・研修ゾーンを設け、ＤＩＧ、ＨＵＧ、イメージＴＥＮといった参加型の体験学習により防災の知識を深めていく、このほかワンボックスカーで運搬可能なアウトリーチセットを用意して県内各地で出張展示を行い、県民の皆様への情報発信を行っていくとの答弁がありました。
そのほか、県と各市町との危機管理に関する意見交換の内容、大規模災害等に備えた訓練の実施方針、消防防災ヘリコプターの機体更新の詳細と隊員の活動に関する安全対策、消防団員の確保対策などについても質問等がありました。
次に、くらし・環境部関係について申し上げます。
まず、議案第百二号から第百四号までに関し藤枝市谷稲葉地区に移転する環境衛生科学研究所の建築工事等の内容や役割等についてただしたところ、作業の効率性や検査精度を高めるため成分分析機を集約した部屋の設置、適切な温度管理ができるよう個別空調を採用するとともに大規模地震発生時における菌株など、人や環境に害を及ぼす物質の外部流出の防止や検査の継続性を確保するため免震構造を採用する、また将来の検査・研究ニーズに的確に対応するためレイアウト変更を柔軟に行えるよう実験系のダクトを外周に配置する、移転後の研究所においても本県の環境と県民の健康を守るための科学的、技術的中核機関として役割を果たしていくとの答弁がありました。
次に、大阪府北部を震源とする地震の発生を受けたブロック塀等の地震対策についてただしたところ、県全体として県有施設の緊急点検を実施して危険なブロック塀等の把握に努めている、また市町に対しては所有する施設の点検のほか、民間住宅のブロック塀等についても自治会や自主防災組織の協力を得ながら避難路などの道路沿いにある危険なブロック塀等の把握など安全確保に向けた取り組みを進めるよう依頼している、所有者に対しては誰でも簡単にできる点検方法等をまとめたパンフレット、ブロック塀の点検と改善により自主点検を促し、点検の結果危険と判断されたものについては補助事業を活用した撤去や改善を促していくとの答弁がありました。
そのほか、議案第百九号及び第百十号に関し県営住宅明け渡し等請求事件の提訴や和解に至った経緯や基準、県外からの移住者の増加要因の分析や今後の取り組み、性暴力被害者支援センターの運営体制、静岡市とＪＲ東海との中央新幹線の建設と地域振興に関する基本合意の内容などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百二号から第百四号まで、第百九号及び第百十号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定しました。以上で委員長報告を終わります。（拍手）
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