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平成28年9月静岡県議会定例会
深澤 陽一 【 討論 】 発言日: 10/13/2016 会派名: 自民改革会議 |
○議長(鈴木洋佑君) 次に、十六番 深澤陽一君。
(十六番 深澤陽一君登壇 拍手)
○十六番(深澤陽一君) 私は自民改革会議を代表し、今定例会に知事から提出されました第百八号議案から第百三十五号議案までの全ての議案に賛成し、主な議案であります第百八号並びに第百三十四号及び第百十三号議案について賛成の理由と若干の意見を述べ、賛成討論をいたします。
初めに、第百八号議案「平成二十八年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
この補正予算は、総合計画後期アクションプランの達成を加速化するための経費や国の経済対策に呼応するために必要な経費など総額で四十三億四千七百万円が計上されております。
このうち、ラグビーワールドカップ二〇一九関連公園整備事業費二十億三千四百万円についてでありますが、この予算は会場となるエコパスタジアムのゴールポスト、電光掲示板、音響設備等の国際基準への対応を早期に図るものであります。この前倒しの改修により平成二十九年秋の試合会場決定に向け、まずは早期に国際マッチの運営実績を積むことによって国内外にアピールしエコパスタジアムにおける本番の準々決勝や日本代表戦等の好カードの実現に大いに期待するところであります。
次に、東京五輪会場アクセス道路事業費一億五千万円であります。
この予算は、東京オリンピック自転車競技会場へのアクセス道路の一部の路線について前倒しでの用地取得、工事等が可能となったためこれらの必要な経費について計上されたものであります。
東京オリンピック自転車競技の開催時期は伊豆地域の夏場の観光繁忙期と重なっており、選手や関係者の円滑な移動に支障となる懸念があり、交通渋滞の改善策の検討が急務であります。この点については我が会派の伊豆半島選出議員が本会議及び委員会において繰り返し質問をしておりますがまだまだその不安が払拭されていないと思われますので、この整備により一日も早く最善の交通対策を実施し、大会の成功に向けた万全の準備を進めるよう要望いたします。
次に、先端農業推進拠点整備事業費十億六千二百万円であります。
この予算は、県内外の学術研究機関や企業等が農業の生産性革新に取り組むため沼津市の東海大学旧校舎を活用した農業版オープンイノベーションの拠点の整備を行うため必要な経費について計上されたものであります。今後予定される環太平洋連携協定も踏まえ競争力強化及び生産性向上など本県農業の体質強化を図ることは急務であります。この拠点整備と活用によって本県の農業におけるイノベーションが次々と生み出され、体質強化はもとより農業生産者の収益性向上につながるよう期待するものであります。
このほか、熊本地震における住宅・建築物の被害状況を踏まえた耐震化に対する経費、クルーズ船誘致の推進及び外国人受け入れ環境の整備に要する経費、鉄道高架事業の促進を図るため沼津市原地区における生活環境への影響の最小化に向けた環境基礎調査に要する経費などが計上されておりますが、いずれも県政の喫緊の課題に対応するものとして賛同するものであります。
次に、追加提案された第百三十四号議案「平成二十八年度静岡県一般会計補正予算」であります。
この補正予算は、八月二十四日に閣議決定された未来への投資を実現する経済対策に伴う平成二十八年度補正予算に呼応するために必要な経費であり、総額で百九十二億七千八百万円が計上されております。
予算では、一般公共事業費として道路や河川などの災害対応の強化、農林水産業や地域の競争力強化など百八十二億三千八百万円、そのほか社会福祉施設の防犯対策に要する経費等が計上されておりますが、いずれもこれも県政の喫緊の課題に対応するものとして賛同するものであります。
次に、第百十三号議案「静岡県地震対策推進条例の一部を改正する条例」であります。
この条例は、東日本大震災及び熊本地震を契機として地震対策を充実強化するため所要の改正を行うものであります。東日本大震災や熊本地震では住宅の耐震化、家具の固定等の住まいの安全確保、津波からの避難など住民みずからが行う自助や避難所の運営などコミュニティーによる共助の重要性が再認識されたところであります。
想定される大規模地震からの被害をできる限り軽減するには、県、市町、県民、自主防災組織、事業者など関係者がこれまで以上に緊密に連携し一体となって大規模地震に対応することが不可欠であることから、条例においてそれぞれが果たす責務や活動を追加するものであります。
地震・津波対策は、県政の最重要課題であり本県ではこれまで地震・津波対策アクションプログラム二〇一三を基本にハード・ソフトの両面から対策に取り組んでおりますが、国内外で大規模な地震の発生が続いていることから本条例の制定を契機に防災先進県として新たな課題への対応や防災対策のさらなる充実強化に向けた取り組みに期待するものであります。
以上、今回提案されました議案等の全てに賛成の立場からその理由を申し上げました。県当局におかれましては今回の補正予算の早急かつ効果的な執行に努めるとともに、満場の議員の御賛同をいただきますようお願い申し上げて私の討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
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