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令和2年2月静岡県議会定例会
追加議案 【 知事提案説明 】 発言日: 03/18/2020 会派名: |
○議長(鈴木利幸君) 知事提出追加議案第七十七号を議題とし、知事の説明を求めます。
川勝知事。
(知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) ただいま追加提案いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
第七十七号議案は、令和二年度一般会計補正予算であります。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け国の第二弾となる緊急対応策も踏まえ、第一に感染拡大防止策と医療提供体制の整備、第二に中小企業者の支援、第三に観光誘客対策、これら三つの柱で緊急的に対策を講じるため必要となる経費を追加提案するものであります。
まず一つ目の柱、感染拡大防止策と医療提供体制の整備についてであります。
新型コロナウイルスの感染が拡大した場合に備え、有症患者の受け入れ可能な病床を確保いたします。受け入れる医療機関には人工呼吸器などの設備を整備し、医療体制に万全を期してまいります。また保険適用となったPCR検査につきましては患者本人の負担が生じない仕組みといたします。
二つ目の柱、中小企業者の支援についてであります。
新型コロナウイルス感染症の拡大により観光業、製造業、小売業など幅広い業種に深刻な影響が出ております。年度末を迎え県内企業の資金繰りは急速に悪化しており、緊急の金融支援が必要であります。
このため、県制度融資新型コロナウイルス感染症対応枠に追加支援策を講じ保証料の事業者負担をゼロとするとともに、融資限度額の引き上げ及び融資利率の引き下げを行い市町、金融機関、保証協会との連携により中小企業の資金繰りを強力に支援してまいります。
三つ目の柱、観光誘客対策についてであります。
県内宿泊施設の一月から四月分までのキャンセル数が約四十九万人となったことに加え、三月以降の宿泊予約も入らないなど観光産業、地域経済に甚大な影響が出ております。現時点では収束のめどは立っておりませんが、この新型コロナウイルス感染の収束が見えた時点で直ちに反転攻勢に転じられるよう国内外に向けた需要喚起や空港利用拡大など現時点で想定される最大限の対策に必要な予算を確保し早期の需要回復に向けた準備を進めてまいります。
補正予算の規模は二十三億九千七百万円であり、財源は国庫支出金一億四千八百万円、繰入金二十二億四千九百万円であります。
以上で私の説明を終わりますが、適切なる御議決をお願いする次第であります。
○議長(鈴木利幸君) 以上で説明は終わりました。
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