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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成25年5月静岡県議会臨時会
知事提案説明
発言日: 05/17/2013
会派名:


○議長(中谷多加二君) 次に、議事日程により、知事提出議案第百十一号を議題とし、知事の説明を求めます。
 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げます。
 第百十一号議案は、県議会議員のうちから選任いたしました監査委員伊藤育子、三ッ谷金秋の両氏から退職したい旨の申し出がありましたので、その後任として藪田宏行、林芳久仁の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 報告第八号及び報告第九号は、損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解について専決処分をいたしましたので御報告するものであります。何とぞよろしく御審議をお願い申し上げる次第であります。
 続きまして、県政の状況について御報告申し上げます。
 初めに、富士山の世界文化遺産登録についてであります。
 去る四月三十日、ユネスコの諮問機関であるイコモスから富士山については三保松原を除き世界遺産一覧表への記載が適当との勧告がなされました。日本の象徴である富士山がイコモスから世界文化遺産にふさわしいとの評価を受けたことは、まことに喜ばしいことであり登録の実現に向け大きく前進したものと実感しております。
 しかしながら、富士山の構成資産として欠くことのできない三保松原につきましてイコモスの十分な理解が得られていないのは極めて残念であります。引き続き文化庁や関係自治体と連携を図りながら、六月十六日から二十七日までカンボジアのプノンペンで開催される第三十七回世界遺産委員会におきまして、三保松原を含めた登録がなされるよう粘り強く取り組んでまいります。
 次に、浜松市天竜区春野町で発生した地すべりについてであります。
 三月下旬に地割れを確認した後、四月二十三日に最初の斜面崩落がありその後も断続的に崩落が発生いたしました。地すべりによる人的被害はありませんでしたが現場直下を流れる杉川の一部が崩落した土砂でせきとめられ、翌日の二十四日は雨模様であり湛水も確認されたことから、応急の対策工事をいたしました。
 その翌二十五日朝、私自身足を運び関係者の御無事を確かめ激励をいたしました。災害発生当日から国土交通省より照明車、衛星通信車など緊急対策用機械の配備、地すべり専門家の派遣、現地への職員の常駐など手厚い御支援をいただきました。そのことに対し過日、国土交通省へ御礼を申し上げたところでございます。
 今月一日には地すべりのメカニズムの解析や対策工、警戒避難体制などについて検討をするため、学識経験者や専門技術者等で構成する門島地すべり対策検討委員会を立ち上げました。昨日二回目の委員会を開催し、その結果を踏まえて避難勧告を全面的に解除いたしました。引き続き検討委員会からの御助言を賜りながら早急に対策計画を策定し、できる限り速やかに対策工事を実施してまいります。
 次に、地震・津波対策についてであります。
 去る四月二十日に中国四川省で大きな地震が発生し甚大なる被害が生じました。犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますとともに被災された皆様に対して衷心よりお見舞いを申し上げます。
 本県の第四次地震被害想定につきましては、津波浸水域を初め震度分布や液状化、人的・物的被害の想定などを本日開催する静岡県防災・原子力学術会議の分科会委員の御意見を反映した上で六月末の静岡県防災会議で第一次報告として公表いたします。
 被害想定の公表に合わせ想定される甚大な被害をできる限り軽減するため、地震・津波対策アクションプログラム二〇一三――仮称――を策定してハード・ソフト両面からの対策に全力で取り組み、県民が安全・安心に暮らせる災害に強い県土づくりを目指してまいります。
 なお、ライフラインや交通施設の被害想定、経済被害等に関する部分につきましては国による経済被害想定の公表が三月にずれ込みましたことなどに伴い、別途本年秋に第二次報告として公表いたします。
 次に、内陸のフロンティアを拓く取り組みについてであります。
 昨年九月に策定した全体構想を先月改訂し最優先で取り組む防災・減災対策を明確に位置づけるとともに、具体的な取り組みの工程表を盛り込みました。構想の実現に向けて内陸のフロンティアを拓く推進会議本部事務局を中心に全庁を挙げて取り組みを加速してまいります。
 また、今月十日に県内の経済団体が発起人となり、民間の視点から地域づくりの提案を行う内陸フロンティア推進コンソーシアムが設立されました。本取り組みは行政と民間とが車の両輪となって推進することが重要でありますことから、大変心強く感じております。
 現在、総合特区における規制緩和等の特例措置について国と協議を行っておりますが、関係市町においては先導的なモデルの早期創出に向け推進体制の構築、整備計画の策定、関連する道路整備などを進めております。
 官民が連携協力し沿岸都市部と内陸高台部の両地域において、防災・減災と地域成長を両立させる取り組みを進め、県内全域への展開を図ってまいります。
 また、こうした取り組みを通じて新しい国土軸の展開、新産業の創出・集積、産業構造の転換を進め、県内経済の活性化を図り、安全・安心で魅力あるふじのくにの実現を目指してまいります。
 次に、茶業の振興についてであります。
 今月二日から五日まで世界お茶まつり二〇一三春の祭典を開催いたしました。五回目となりました今回の世界お茶まつりは、新茶シーズンにお茶を楽しんでいただくためこれまでの秋に加え初めて春にも開催いたしました。
 メーン会場である富士山静岡空港と島田市お茶の郷には、美しい景観の茶産地を訪ねるツアーなどに四日間で二万八千人を超える方々が訪れました。協賛イベントを含め多くの皆様方から多大なる御支援、御協力を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
 本年が静岡茶の飛躍の年となるよう首都圏や新東名高速道路のサービスエリア、パーキングエリアなどでキャンペーンを実施するほか、県立大学に茶学総合講座を開設するなど、茶の都しずおかづくりを進めてまいります。
 さらには、食の都、花の都づくりを推進することで食と農を軸とした新しい産業と雇用の創出に取り組んでまいります。
 次に、富士山静岡空港の新たな運営体制についてであります。
 去る四月二日、先導的空港経営検討会議から平成二十六年度以降の空港の新たな運営体制について答申をいただきました。県といたしましては、この答申を最大限に尊重して施設保有の一体化や管理運営の一元化、必要なノウハウや人材の確保を図ることとする方針を先月二十五日に公表いたしました。
 これまでの民間活力をできる限り活用するという理念を維持しつつ、利用者の満足度を高め空港全体を経営するという意識を持った官民協調による新たな運営体制の構築を目指してまいります。
 次に、地域外交についてであります。
 韓国につきましては、先月二十九日から今月一日まで前議長並びに県議会の皆様とともに忠清南道を訪問し、友好協定を締結いたしました。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。友好協定に基づき、より強固な友好的互恵・互助の関係を築いてまいります。
 台湾につきましては、先月二十二日、本県と台湾との新たな交流拠点となるふじのくに静岡県台湾事務所の開所式を行いました。また三月三十一日からは富士山静岡空港の台北線が一往復増便され週四往復となりました。今後、台湾全土を対象に観光誘客、文化・スポーツ団体間などの交流をより一層促進し、交流人口の拡大を目指してまいります。
 東南アジアにつきましては、シンガポールの日本貿易振興機構内にある駐在員事務所を来月から県単独事務所として設置いたします。これまでの県内企業の展開支援に加え観光誘客、路線就航促進、文化・教育交流など幅広い分野における交流促進を通じ同地域の活力を取り込んで、本県の活性化に結びつけてまいります。
 最後に、一言申し上げます。
 私は平成二十一年七月の就任以来、本県が有するすばらしい場の力を引き出すために、みずから現場に赴き現場で県民の皆様から学び現場に即した政策を立てる現場主義を貫きながら県政運営に当たってまいりました。
 平成二十三年二月二十三日の富士山の日には物心両面の豊かさ、美しさ、多様性の和、危機管理、健康長寿など本県のシンボルである富士山から導き出される価値に立脚し、地域づくりを行う姿勢をふじのくにづくり宣言として表明いたしました。同時に議員の皆様はもとより県内各界、各層の皆様の英知を結集した県民の県民による県民のためのマニフェストである静岡県総合計画富国有徳の理想郷“ふじのくに”のグランドデザインを策定いたしました。
 この間、東日本大震災や円高不況などの厳しい社会経済情勢に直面しつつも柔軟に施策の改善を図りながら常に前倒しをして実行するという気概を持って取り組んでおり、最初の四年間の計画はおおむね順調に進捗しております。これもひとえに県議会を初め、県民の皆様の御理解と御協力のたまものと心から感謝を申し上げます。
 引き続き総合計画の継続的発展を追求し、日本における本県の中心性を高める取り組みを進めポスト東京時代の理想郷ふじのくにづくりの完遂に向け、全身全霊を尽くしてまいりたいと思います。
 以上、簡単でございますが、私の説明を終わります。(拍手)

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静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

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