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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成22年9月静岡県議会定例会
知事提案説明
発言日: 09/15/2010
会派名:



    ○議長(天野進吾君) 議事日程により、知事提出議案第百十三号から第百二十三号まで及び平成二十一年度静岡県一般会計、特別会計、公営企業決算全部を一括して議題とし、知事の説明を求めます。
     川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 提出議案の説明を申し上げるのに先立ちまして、去る八月二十一日にまことに惜しくも御逝去なさいました故岡本信也議員に心から哀悼の意を表します。
     岡本議員におかれましては、四期十五年にわたり卓越した識見と行動力をもって県勢の発展のために献身的な御尽力を賜りましたことに深く感謝を申し上げますとともに、御冥福を心からお祈り申し上げる次第でございます。
     ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げますとともに、当面する県政の課題について所信並びに諸般の報告を申し述べます。
     初めに、危機管理についてであります。
     去る九月八日、台風九号に伴う豪雨は小山町などに大きな被害をもたらしました。被災された方々に対しまして衷心よりお見舞いを申し上げます。また被災地の応急対策に御尽力いただいた自衛隊、国土交通省緊急災害対策派遣隊ほか、関係の皆様に厚くお礼を申し上げます。今後小山町を初め国や関係機関と連携し、早急な復旧、復興支援に全力を挙げて取り組んでまいります。
     総合防災訓練につきましては、防災の日の九月一日を中心に約七十一万人の参加を得て県内全域で実施いたしました。
     ことしは伊東市を中央訓練会場とし、九月一日、菅直人内閣総理大臣を団長とする政府調査団をお迎えし、場所柄から観光客の避難誘導や海上輸送訓練、また孤立予想地区の住民に対するヘリコプターによる救出・搬送訓練など、伊東市の地域性を踏まえて住民と防災関係機関が連携した臨場感のある実践的訓練を行いました。
     また、今回の訓練では応急対策をより迅速的確に実施するため、新たに県の災害対策本部内に“ワンストップ”で処理するスタッフを設置し、その効果や課題を検証いたしました。今後も発災時に的確に対応できるよう訓練で検証を重ねてまいります。また市町や防災関係機関等と緊密な連携を図り東海地震対策に取り組んでまいります。
     青少年教育施設等の安全対策につきましては、六月十八日の三ケ日青年の家でのカッター転覆事故を受け、三ケ日青年の家を当分の間閉所し焼津青少年の家の海洋活動も当面中止した上で、施設や設備の総点検や安全管理対策の再確認を行いました。
     また、青少年教育施設等安全対策委員会を設置し、事故原因の把握に努め安全管理の徹底や対策等を検討しているところでありますが、今月中に検討結果を報告できると存じます。
     焼津青少年の家における海洋活動につきましては、安全管理マニュアルの見直しを進め、地元の消防や漁協関係者など外部有識者を交えた意見交換会や、海洋活動中の事故を想定した救助訓練の実施などを経て八月三日から海洋活動プログラムを再開いたしました。また安全対策委員会での検討や外部有識者の意見等を踏まえ、緊急安全対策として風向風速計や救助艇、ライフジャケットの新設、更新などに要する経費を九月補正予算案に盛り込み、今議会にお諮りしております。これらの対応により児童生徒など利用者がより安全・安心に活動できる環境整備を行ってまいります。
     口蹄疫など家畜伝染病対策についてでありますが、四月二十日に感染が確認された宮崎県での口蹄疫は国と宮崎県の防疫措置により八月二十七日に終息いたしました。
     この間本県では、農場等に対し防疫対策の徹底と早期発見、早期通報を指導し関係機関と情報の共有を図り、連携の実を上げるため口蹄疫庁内連絡会議などを開催いたしました。また富士山静岡空港国内線到着旅客の靴底消毒を実施して本県への侵入防止に努めたほか、本県での発生に備えて全庁体制の対処訓練や地域防疫訓練を実施し防疫資材の備蓄などにも努めました。
     また、九月補正予算案として防疫対策の拠点となる東部及び西部家畜保健衛生所を整備する経費をお諮りしております。引き続き口蹄疫など家畜伝染病の発生に対応する防疫体制を強化してまいります。
     次に、東アジア諸国との交流促進についてであります。
     中国には去る八月十五日から二十二日にかけて第二回ふじのくに三七七六友好訪中団として大村、岩瀬両副知事を派遣し、浙江省との間で民間団体による防災協力協定や文化交流協定締結のほか、さまざまな分野での交流促進を目指すことで合意いたしました。
     私も十月十一日から十五日までの間、第三回ふじのくに三七七六友好訪中団の団長として浙江省を訪問し、二年後の友好提携三十周年を視野に記念事業や分野別の交流協定の締結などにより友好関係を深めてまいる所存でございます。また民間の観光交流団を派遣し浙江省杭州市及び上海市において観光説明会を行い、中国の皆様に本県の魅力をPRし誘客を図ることとしております。
     去る九月十日、上海で開催されました中国国際友好都市大会におきまして対中国友好都市交流提携賞を受賞いたしました。二十八年間にわたる静岡県と浙江省との交流活動が友好都市のモデルとして評価されたものであり、これを機に両県省の交流がより一層拡大するよう努めてまいる所存です。
     韓国には忠清南道道政府の招待を受け、九月十七日、同地において開催される二〇一〇世界大百済典の開会式に出席いたします。ことしは平城遷都千三百年に当たっており平城京は百済とえにしが深く、これを契機に千三百年の歴史を踏まえて文化、教育、観光などの分野における交流を推進してまいります。
     去る八月にモンゴルを訪問いたしました。エンフボルド・モンゴル日本国会交流協会会長、ハスバートル汚職対策庁付属公共委員、ガンフォヤク・ドルノゴビ県知事、クランダ教育・文化・科学副大臣、ハシチョーロン国家発展改革委員会長官とお目にかかり、両国との交流可能性について意見交換をしてまいりました。またバトトルガ道路・運輸・建設・都市計画大臣、またオルホン・ミアットモンゴル航空社長にもお目にかかり、チャーター便の運航などを要請したほか、ガンバータル大統領社会政策顧問との会見におきましては、十一月に予定されている大統領の訪日の際には静岡県への御訪問をお勧めいたしました。今後、同国との教育・文化面における交流などさまざまな可能性を探ってまいります。
     このような取り組みを通じ、ふじのくにから東アジア諸国に対し直接的な地域外交の実を上げてまいります。
     次に、当面する県政の諸課題についてであります。 
     初めに、本県経済についてであります。
     七月の有効求人倍率は〇・四九倍と一月以降改善し雇用情勢は和らいできてはいるものの、依然として厳しい状況が続いております。また新興アジア諸国向けの生産増加等を背景に景気は持ち直しの動きが広まっておりますものの、平成七年以来十五年ぶりの円高が進行しておりまして、回復基調にある本県経済への影響が懸念されているところでございます。
     このため、商工団体等を通じて円高に伴う中小企業への影響調査を実施し、八月三十一日には静岡県経済産業政策会議を開催し、為替変動や景気動向に伴う県民生活、企業活動への影響について情報を共有するとともに、必要な措置を機動的に講じていくことといたしました。
     これを受け九月補正予算案には、雇用を創出するための民間からの提案募集や高校生の就職を支援するコーディネーターの配置などの雇用対策のほか、中小企業に対する販路開拓支援や専門家派遣などの円高対策を講じるための経費を盛り込み、本議会にお諮りしております。
     次に、新しい総合計画の策定についてであります。
     八月三十日に本年度第二回の総合計画審議会を開催し、ふじのくにづくりの戦略体系や地域づくりの基本方向などを示したおおむね十年間を期間とする基本構想と、最初の四年間に行う取り組みや達成目標を示した基本計画から成る総合計画案について御審議いただいたところでございます。
     今議会におきまして総合計画案の全体像をふじのくにづくりの担い手となる担当部局長等から御説明申し上げ、県民の皆様の御意見も拝聴し、県議会十二月定例会での御議論、御意見をいただきました上で成案を得たいと考えております。
     次に、行財政改革の推進についてであります。
     八月二十五日に二回目のふじのくに行財政革新戦略会議を開催し、これからの行財政改革の方向性を整理した新しい行財政改革大綱の中間報告案を御了承いただいたところであります。今後は新しい総合計画との整合性を図り、具体的な目標や取り組み内容について委員の皆様からさらに御意見、御提言をいただき、来年三月には大綱として取りまとめる予定です。
     また、事業仕分けにつきましては九月四日、五日の二日間、県民の皆様や有識者などの御協力のもとで百三の事業を対象に実施いたしました。今後、議論の中でちょうだいいたしました御意見等を精査し、仕分けした百三事業だけでなく政策的経費全般にわたって見直しを図ります。最終的に私が判断をいたし、議会にお諮りをした上で来年度予算や新しい行財政改革大綱に反映させてまいります。
     次に、富士山静岡空港についてであります。
     平成二十二年四月から八月までの富士山静岡空港の利用者数は約二十五万人、搭乗率は六四%と一部の路線での利用状況が厳しいものの、全般的には夏の繁忙期において順調に搭乗率は向上しております。
     引き続き、ふじのくに三七七六友好訪中事業による交流の促進を図るほか、世界大百済典の開催に合わせた県民交流団や沖縄県、石川県、北海道へのふじのくに交流団の派遣などを通じ、就航先との交流拡大を図るとともに、航空会社に対して路線の継続、増便、新規就航等を働きかけてまいります。
     今後とも、関係機関等との連携を強化しまして、より多くの県民の皆様や就航先の方々に富士山静岡空港を利用していただくための施策を効果的に実施してまいります。
     次に、ふじのくに食の都づくりについてであります。
     国内外の方々を引きつけあこがれを集める食の都を実現するため、ふじのくに食の都づくり仕事人を二百名程度選考し十一月に表彰式を行います。仕事人に授与する徽章などに活用するシンボルマークの公募には全国から五百五十五点の作品が寄せられ、九月十三日に最優秀作品を発表いたしました。
     また、七月二十二日、牧之原市の石雲院におきまして、第一回ふじのくに食文化創造講座を「お茶」をテーマに開催いたしました。静岡茶のフルコースを味わいながら、静岡文化芸術大学の熊倉功夫学長による基調講演や生産者、茶師と語るひとときを参加された県民の方々に体験していただきました。今後は下田市出身の料理研究家である栗原はるみさんやフランスの三ツ星レストランシェフ、アラン・パッサール氏を講師として、十月から十二月にかけて県内各地域で第二回以降の講座を開催し、本県の食材の魅力や食文化を積極的に情報発信してまいる所存でございます。
     次に、港湾の整備についてであります。
     御前崎港は今後の伸びしろが評価され、先月、新規の国直轄港湾整備事業の着手対象とする港湾、いわゆる重点港湾に選定されました。
     現在、本年一月に事故のあったコンテナクレーン二号機の更新事業を進めておりますが、一号機につきましてもコンテナ船の大型化への対応や荷役のスピードアップを図っていく必要があります。
     重点港湾の選定やコンテナ貨物量が回復傾向にあることなどを総合的に勘案し、一号機につきましても平成二十四年度の供用をめどに整備を進めてまいりたいと考えており、今議会に特別会計の補正予算案をお諮りしております。
     また、駿河湾内にある清水、田子の浦、御前崎の三港につきましては、駿河湾港として一体的に整備・運営を進め、国際競争に耐え得る港として育てていくためアクションプランを策定し、各港の果たすべき役割を明確化し具体的方策を取りまとめてまいります。
     次に、第十五回日本ジャンボリーについてでありますが、八月二日の開会式に皇太子殿下の御臨席を仰ぎ、八月八日までの七日間にわたり富士宮市の朝霧高原で開催されました。期間中約三万三千人の方々が参加、来場され、盛況のうちに終了することができました。国内外から参加されたスカウトの皆様には、日本一の富士山のふもとでのキャンプ生活を通じて相互理解を深め、心に残る思い出をつくっていただけたと思います。
     次に、世界お茶まつり二〇一〇についてであります。
     世界お茶まつり二〇一〇を十月二十八日から三十一日に開催いたしますが、第四回となる今回はより国際的で文化性の高いお茶まつりを目指しております。新商品や新技術の展示、商談を行う総合見本市ワールドO―CHAメッセには十二カ国・地域からの出展応募があるほか、国際O―CHA学術会議では、十八カ国・地域の茶の研究者が生産や効能など約二百件の最新の研究成果を発表する予定であります。また世界大茶会では各国の喫茶習慣や生活文化を取り入れたお茶会を開催し、来場者に各国、地域独自のお茶の文化に触れていただきます。
     世界お茶まつりは産業、文化、学術の総合的、国際的なイベントとして定着してきており、世界の緑茶の中心地しずおかづくりの一層の推進のため準備に万全を期してまいります。
     次に、第三回国際ユニヴァーサルデザイン会議二〇一〇inはままつについてであります。
     十月三十日から五日間、アクトシティ浜松において国内最大規模のユニバーサルデザインの国際会議が開催されます。
     寛仁親王殿下をお迎えし開会式が行われるほか、国内外の専門家や研究者等が一堂に会しまちづくりや医療・福祉などさまざまな分野の講演や論文発表、展示等が行われます。約三十カ国から延べ一万二千人の参加者が見込まれております。
     本会議は、本県のユニバーサルデザインの取り組み実績や自然や食文化などの魅力を国内外に情報発信する絶好の機会でもあり、展示会場では県民との協働による地元情報の発信コーナーを開設いたします。
     県民や企業の方々が、この催しを通して最新の情報に触れることでユニバーサルデザインの一層の普及浸透を図り、だれもが暮らしやすい社会の実現を目指してまいります。
     続きまして、九月補正予算案についてであります。 
     当初予算を年間総合予算として編成したことから、九月補正予算は当初予算後の事情変化などにより必要となった緊急的な雇用・円高対策、危機対策、災害対策、子育て支援の充実に要する経費に絞って対応いたしました。
     一般会計補正予算の規模は十六億八千六百万円で、これを加えました本年度予算の累計額は一兆一千二百八十一億八千六百万円となります。
     具体的には、先ほど説明いたしました雇用・円高対策のほか、今春の茶の凍霜害などを踏まえた茶業経営対策や御前崎市における廃棄物不適正処理事案の代執行経費、昨年の駿河湾沖地震などの被災者生活再建支援や災害復旧、防災情報システムの更新に取り組んでまいります。
     また、県民を挙げて子育て家庭を支えるという機運の醸成を図り、子育て家庭が感じている不安感、孤立感を軽減するため、しずおか「富2(じ)、3(さん)っ子」応援プロジェクトの拡充を図り、子育て家庭を支える施策の積極的な情報発信を行ってまいります。
     これらの経費を賄う財源といたしましては繰越金、基金繰入金などを活用いたします。
     また、草薙総合運動場体育館建てかえの設計費につきましては、地元の方々の御意見などに柔軟に対応できるよう基本設計と実施設計を一体で発注するため、債務負担行為を設定いたします。
     特別会計の補正は清水港等港湾整備事業特別会計一会計であります。
     次に、予算以外の議案のうち主な案件について、その概要を御説明申し上げます。
     第百十七号議案及び第百十八号議案は、県が行う道路整備事業、都市計画事業、土地改良事業等に対する市町等の負担額を定めるものであります。
     第百十九号議案は、土木工事の契約の締結についてお諮りするものであります。
     第百二十号議案及び第百二十一号議案は、県営住宅の明け渡し等請求事件の提訴及び滞納家賃の支払いに関する和解の申し立てについてお諮りするものであります。
     第百二十二号議案は、草薙総合運動場における事故の損害賠償額の決定及び和解についてお諮りするものであります。
     第百二十三号議案は、教育委員会委員の任命について同意を求めるものでございます。
     また、平成二十一年度の一般会計、特別会計、工業用水道事業、水道事業、地域振興整備事業及び県立静岡がんセンター事業の十九会計の決算につきまして、監査委員の審査を経ましたので議会の認定に付するものでございます。
     以上で私の説明を終わりますが、適切なる御議決をお願いする次第でございます。
    ○議長(天野進吾君) 以上で説明は終わりました。

    ○議長(天野進吾君) 休会についてお諮りします。
     議事の都合により、九月十六日及び十七日は休会とすることに御異議ありませんか。
           (「異議なし」と言う者あり)
    ○議長(天野進吾君) 異議なしと認め、そのように決定しました。

    ○議長(天野進吾君) 次会の議事日程を申し上げます。
     九月二十一日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
     本日はこれで散会します。

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