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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和元年5月静岡県議会臨時会
知事提案説明
発言日: 05/20/2019
会派名:


○議長(鈴木利幸君) 議事日程により、知事提出議案第百四号を議題とし、知事の説明を求めます。
 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 提出いたしました議案等の説明に先立ち、一言御挨拶を申し上げます。
 さきに行われた統一地方選挙におきまして、めでたく御当選なさいました議員各位に心からお喜びを申し上げます。おめでとうございます。
 平成から令和へと世は改まり新たな時代を迎えました。この大きな節目に議員となられました皆様には夢と希望に満ちあふれた日本の未来、そして本県の一層の発展のため格段の御尽力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 明治以降の日本は、東京を中心に西洋文明の受容に邁進したいわゆる東京時代でありました。平成は明治の初めに日本人が立てた欧米に追いつき追い越すという目標を大正、昭和の激動期を経て達成し終えた時代であります。
 一方で、東京一極集中は地方の人口減少に拍車をかけ地方が疲弊するという危機的な状況を招いております。東京を中心とした中央集権体制から脱却しポスト東京時代の地域づくりを進めなければなりません。
 本県に目を転じれば、平成二十五年六月の富士山の世界文化遺産登録を皮切りに八十を超える地域資源並びに人材群が次々と世界的な評価を得ております。ことしから来年にかけてはラグビーワールドカップ二〇一九や東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックなど本県の類いまれなる場の力を世界に発信する絶好の機会が訪れようとしております。この機を逃さず世界のひのき舞台に立つ静岡県という視点に立ち、富国有徳の美しい“ふじのくに”の人づくり・富づくりを加速して誰もが努力をすれば人生の夢を実現し幸せを実感できるドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点となることを目指してまいります。いわばドリカムランドふじのくに静岡の実現であります。
 ポスト東京時代のそのような新しい国づくりの先導役を担うという強い気概を持って魅力ある地域づくりに全力を傾注してまいりますので、引き続き県議会の皆様の御支援、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 続きまして、県政の状況について御報告申し上げます。
 初めに、多文化共生社会の実現についてであります。
 本県の外国人県民は平成三十年十二月末現在約八万九千人となっており、平成二十七年からの三年間で約一万七千人増加しております。また本年四月から新たな在留資格特定技能が創設され今後ますますの増加が見込まれます。
 このため外国人県民もともに暮らす生活者という視点に立ち、今年度から多文化共生課を県民生活に密着した施策を行うくらし・環境部に移管いたしました。先月十六日には多文化共生推進本部会議を早速開催し、危機管理、生活、教育、活躍の四つのプロジェクトチームを立ち上げたところであります。今後このプロジェクトチームを中心に課題の整理と速やかな対策を講じ、本県に住み、働き、学んでよかったと外国人県民に思っていただくことに加え、地域においてはコミュニティーの活性化、企業においては活動の活発化につながる三方よしの多文化共生社会の実現に全力を挙げて取り組んでまいります。
 次に、スポーツの聖地づくりについてであります。
 ラグビーワールドカップ二〇一九につきましては、開幕まで百二十日余りとなり本番に向けていよいよカウントダウンとなりました。今月からは県内の小中学校、特別支援学校でのラグビー教本の活用や重点校に指定した七十二校へのヤマハ発動機ジュビロの選手による学校訪問など、子供たちにワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンに代表されるラグビーの精神や魅力を伝え学校教育に生かすための取り組みが始まっております。
 また、今月十一日にエコパスタジアムで行われた二千十九人ラグビーキックチャレンジには私も参加し大会の成功に向けた強い気持ちをキックに込めてまいりました。目標の二千十九人を超える二千百四十九人もの県民の皆様が一斉にキックする様子はまさに壮観でありました。
 さらに、十八日からはチケットの第三次一般先着販売が始まっているほか、来月十二日にはヤマハ発動機ジュビロ前監督で一般社団法人アザレア・スポーツクラブ代表理事の清宮克幸氏などをお迎えして大会百日前記念イベントを開催いたします。大会本番のエコパスタジアムが大勢の観客で埋め尽くされるように全県を挙げて大会の機運を盛り上げてまいります。
 東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックにつきましては来年七月二十四日の開幕まで五百日を切りました。大会前のリハーサルとして七月にロードレース、十月にマウンテンバイクのテストイベントが実施されます。運営にかかわる課題やリスクを現地で検証する大変貴重な機会でありますので組織委員会、地元市町などと連携し、各会場における観客の輸送や安全対策などをさまざまな角度から確認し大会本番に向けて万全の準備を進めてまいります。
 次に、静岡デスティネーションキャンペーンについてであります。
 現在、県、市町、観光・交通事業者が協議して協働して行う国内最大級の大型観光キャンペーン静岡デスティネーションキャンペーン アッパレ!しずおか元気旅を県内各地域で展開中です。六つのテーマ、すなわち富士山、パワースポット、歴史文化、風景、アクティビティー、食の六つを静岡県で元気になれるテーマとし、ふだんは見ることのできない寺院等の特別拝観や夜間イベント、地域の特色を盛り込んだ観光列車の運行などわくわく感のある企画や体験を通じて、国内外からの来訪者に海と山の風景の画廊とも言うべきふじのくにの魅力を堪能していただいております。このキャンペーンを一過性のイベントに終わらせることなく事業者とも連携して観光素材の磨き上げ、新たな旅行商品づくりを継続して進め、地域と一体となった観光地域づくりに取り組んでまいります。
 次に、茶の都づくりについてであります。
 先月十九日静岡茶市場で新茶の初取引が行われました。ことしの一番茶は春先の低温により平年よりややおくれぎみの生育となっておりましたが、適度な降雨もあり初取引の最高値は一キログラム当たり百三十九万円となるなど本県の農芸品としてふさわしい良質なお茶のできばえとなりました。
 本年は平成十三年から三年に一度開催している世界お茶まつりの開催年であります。春の祭典を今月十日から十二日にかけて茶の都の拠点施設ふじのくに茶の都ミュージアムをメーン会場に実施いたしました。「つなごうO―CHA」をテーマに県内各地の新茶や世界各国のお茶を味わうワールドO―CHAマーケット等のイベントを行い、前回を上回る約四万一千人の皆様が参加されました。世界に誇る美しい茶園を見ながら香り高い新茶を味わっていただくなど静岡茶のすばらしさを多くの皆様にお伝えできたものと考えております。
 お茶の産業、文化、学術の中心茶の都しずおかとして世界に向けて日本茶の魅力を発信するとともに伝統と文化の継承、新たな需要の創出を図ってまいります。
 次に、駿河湾フェリーへの対応についてであります。
 静岡市、下田市、伊豆市、南伊豆町、松崎町、西伊豆町及び観光協会、美しい伊豆創造センターなど環駿河湾地域の多くの皆様の継続運航に向けた熱い思いを受け、四月一日県と三市三町を構成員とした一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーを設立いたしました。現在六月一日からの新体制による運航に向けて必要な手続や準備を進めております。
 今後は、乗客サービスの向上やフェリーを利用した魅力ある旅行商品の提供などを通じて県内外の多くの皆様に利用され環駿河湾地域を中心に県全体の活性化につながるよう地域一丸となって駿河湾フェリーの運航を支えてまいります。
 次に、富士山静岡空港についてであります。
 平成三十年度の搭乗者数は、出雲線の新規就航や旺盛な訪日需要の取り込みなどにより目標としていた年間七十万人を初めて超え七十一万四千二百三十九人となりました。搭乗率につきましても七一・七%となり搭乗者数、搭乗率ともに過去最高を記録いたしました。
 また、四月一日からは富士山静岡空港株式会社を運営権者とする官民協調の新たな体制がスタートいたしました。過去最高の搭乗者数を達成して同社に空港経営を引き継ぐことができたことを大変喜ばしく思っております。
 今後も、運営権者と連携してさらなる交流拡大に取り組み、国内外の皆様に選ばれる美しいふじのくにの空の玄関口にふさわしい空港の実現を目指してまいります。
 次に、今回提出いたしました議案の概要を御説明申し上げます。
 第百四号議案は、県議会議員のうちから選任いたしました監査委員鈴木洋佑氏及び池谷晴一氏の任期満了等に伴い、その後任として和田篤夫氏及び曳田卓氏の御両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 報告第十七号及び報告第十八号は、損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解について専決処分いたしましたので御報告するものであります。
 以上で私の説明を終わりますが、適切なる御議決をお願いする次第であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp