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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成27年5月静岡県議会臨時会
知事提案説明
発言日: 05/20/2015
会派名:


○議長(吉川雄二君) 議事日程により、知事提出議案第八十八号から第九十一号までを一括して議題とします。知事の説明を求めます。
 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 提出いたしました議案等の説明に先立ちまして、一言御挨拶を申し上げます。
 さきに行われた統一地方選挙におきまして、めでたく御当選なさいました議員各位に心からお喜びを申し上げます。おめでとうございます。
 我が国は、本格的な人口減少社会を迎える中、国も地方も大きな転換を迫られております。全国津々浦々の地域が、その地域の持つ固有の場の力を発掘し、多彩な地域力の向上を図りつつ、東京一極集中を是正し地方創生の実現を目指していかなければなりません。地方創生に向けた節目の時期に議員となられた皆様には、本県の一層の発展のため格段の御尽力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 本県が目標として掲げる県民幸福度の最大化に向けて、まずは命を守る万全の危機管理を最優先とし、防災・減災対策を着実に進め、安全で安心できる県土を築き、それと並行して新しい成長産業の育成や社会総がかりによる教育の地方創生など総合計画後期アクションプランに掲げる八つの重点取り組みの実現を目指してまいります。
 また、このたびの韮山反射炉の世界文化遺産への登録勧告など、私が知事就任以来全力を傾注して取り組んでまいりました本県の場の力を生かし世界クラスを目指す魅力づくりが国際的評価を得る形で次々と実を結び、顕在化しております。ポスト東京時代の地方創生の先導役を担うのであるとの強い気概を持って、今後とも世界の人々を引きつけ憧れを呼ぶふじのくにの魅力を一層高め、国土の統合のシンボルである富士山を擁する静岡の地に「住んでよし 訪れてよし」、「産んでよし 育ててよし」、「学んでよし 働いてよし」、また「生まれてよし 老いてよし」の理想郷を築くべく全力で邁進してまいりますので、引き続き県議会の皆様各位の御支援、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 続きまして、県政の状況について御報告申し上げます。
 初めに、地震・津波対策についてであります。
 去る三月三十日に中央防災会議幹事会で決定された南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画におきまして、富士山静岡空港が大規模な広域防災拠点として明記され、あわせて応援部隊の規模等が明らかとなりました。
 県では今年度、富士山静岡空港におきまして救助活動等を行うヘリコプターのための航空燃料タンクの増設や応援部隊の活動拠点として空港の西側隣接地の整備を進めているところであります。
 今後も、応援部隊や救援物資をより効率的に受け入れるために広域受援計画の見直しを図りつつ、富士山静岡空港を活用する警察や消防、自衛隊との訓練を重ね、防災拠点としての機能の強化を図ってまいります。
 次に、ミラノ国際博覧会についてであります。
 食をテーマとするミラノ国際博覧会が今月一日に開幕いたしました。本県は八月二十三日から二十七日までの五日間、日本館イベント広場におきまして山梨県と合同で世界遺産の富士山や豊かな食材と食文化を映像で紹介するほか、ふじのくに食の都づくり仕事人による料理パフォーマンス、お茶の試飲や効能セミナーなどを通じて世界中から集まる方々に本県の多彩な魅力を伝えてまいります。
 また、七月にはミラノ市街で開催される日本館公認イベント、日本の食文化紹介パーティーに参加し、現地のメディアや商社関係者を対象にお茶やワサビ、日本酒などの県産品をPRいたします。さらに、現地レストランにおきましてこれらの関係者などに本県産の食材を用いた料理を提供して、EU圏内への販路開拓の足がかりとしてまいります。
 こうした取り組みを通して、富士山を擁するふじのくにの食の都、茶の都の魅力をミラノから世界に向けて発信してまいります。
 次に、富士山静岡空港についてであります。
 昨年度の富士山静岡空港の利用者数は、堅調な国内線に加え活況を呈する中国路線を中心に国際線利用者数が大幅に増加した結果、過去最高だった平成二十二年度に迫る約五十四万九千人となりました。また開港以来の利用者数も先月二十九日に三百万人に達しました。
 今年度に入ってからも、旺盛な訪日需要を受けて中国南方航空による南寧線及び武漢線が五月十五日から新規就航し、五月十六日から天津航空による天津線の増便、西安線の新規就航が実現いたしました。さらに六月には中国東方航空による寧波線の増便、中国南方航空による長沙線及び鄭州線の新規就航が予定されております。この結果、富士山静岡空港の定期路線は十四路線、週七十八便となり、航空ネットワークがますます充実してまいります。この機を逃すことなく積極的に利用促進に取り組み、年間利用者数七十万人の達成に向けて全力で取り組んでまいります。
 運用時間の延長につきましては、三月二十五日までに地元の市町及び空港関係団体の皆様との間で運用時間を午前七時から午後十時までとする新しい協定を締結いたしました。現在国土交通省などへの手続を進めており、六月県議会定例会におきまして運用時間を延長するための条例の改正案をお諮りする予定であります。
 次に、地方創生についてであります。
 喫緊の課題である人口減少の克服や地方創生に向けた地方版総合戦略等を策定するため、三月二十五日、私を会長とし県内の産業界、行政機関、大学、金融機関など産官学金労言の代表者の皆様を初め大学生、女性などさまざまな皆様に御参画をいただき、美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生県民会議を開催いたしました。
 さらに、四月下旬には県内五つの圏域ごとに地域会議を立ち上げ、市町とも連携を図りながら、それぞれの地域の強みや特徴を最大限に生かした対策を県を挙げて検討、推進する体制を構築いたしました。
 また、今月三日から一カ月間、県民の皆様から地方創生に向けた施策の提案やアイデアを募集しているところであります。
 今後、県議会議員の皆様を初め県民会議や地域会議、幅広い県民の皆様から御意見をいただき、本県独自の地方人口ビジョン及び地方版総合戦略を本年秋を目途にスピード感を持って策定し、人口減少を克服する美しく、強く、しなやかな静岡型の地方創生の取り組みをオール静岡で推進してまいります。
 次に、明治日本の産業革命遺産の世界文化遺産登録についてであります。
 去る五月四日、ユネスコの諮問機関イコモスから、韮山反射炉を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」につきましては、推薦案件の名称を「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」と変更した上で世界遺産一覧表に記載することとの勧告がなされました。
 我が国が十九世紀後半から二十世紀初めにかけて非西洋圏において唯一かつ最初の産業革命を実現し、製鉄・製鋼、造船、石炭産業を基盤に急速な産業化を達成したことを示す産業遺産群の一つとして、韮山反射炉がイコモスから世界文化遺産にふさわしいとの評価を受けたことはまことに喜ばしいことであり、登録の実現に向け大きく前進したものと確信しております。
 引き続き、関係省庁や伊豆の国市などと連携を図りながら、六月二十八日から七月八日までドイツのボンで開催される第三十九回世界遺産委員会におきまして、本県で二つ目の世界遺産の登録が実現できるよう万全を期してまいります。
 次に、ラグビーワールドカップ二〇一九についてであります。
 去る三月二日、アイルランドのダブリンで開催されたラグビーワールドカップリミテッド理事会におきまして、本県のエコパスタジアムが全国十二の開催会場の一つに選ばれました。
 これを受け、三月十五日にはエコパスタジアムを会場に、第五十二回日本ラグビーフットボール選手権大会を制したヤマハ発動機ジュビロなどに御協力をいただき、小学生向けラグビー教室を初めとした開催決定記念行事を行ったところであります。
 今後も、公益財団法人ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会や県内自治体、競技団体等と連携して、開催機運の一層の盛り上げや大会運営のための準備などに精力的に取り組んでまいります。
 次に、産業成長戦略の推進についてであります。
 本県の景気は緩やかに回復しつつありますが、個人消費や生産面などで弱めの動きも見られます。雇用情勢につきましては、三月の有効求人倍率が一・一二倍となり、六カ月連続して一・一倍を上回るなど改善の動きを続けております。
 こうした本県経済の回復に向けた動きを確実なものとするため、本年二月に取りまとめた産業成長戦略に基づき、新しい事業展開に積極的に挑む地域企業を官民協働でサポートする産業戦略推進センター、オープンイノベーション静岡を四月に立ち上げました。
 先月二十三日には、センターに設置しました地域企業の成長性について目ききの役割を担うアドバイザリーボードの第一回目の会議を開催したところであり、すぐれた技術や製品等を持ち本県経済を牽引する可能性のある企業を選定し、集中的に支援してまいります。
 次に、総合教育会議についてであります。
 先月二十四日に、私と教育委員会が教育に関する課題や理念を共有しつつ、より一層民意を反映した教育行政の推進を図るために設置した静岡県総合教育会議の第一回目の会議を開催いたしました。
 会議では私から教職員及び高校生の国際化、スポーツや芸術、農林水産業などの実学の重視、大学と大学院の充実及び人材バンクの構築といった四項目を今後協議すべき重点施策として提案し、教育委員の皆様と合意いたしました。
 また、社会総がかりの教育を実現するため、さまざまな分野の有識者、専門家十七名から成る地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会の第一回委員会を今月十三日に開催し、教職員及び高校生の国際化などにつきまして御意見を賜りました。
 実践委員会でいただいた御意見を踏まえ、私が次回以降の総合教育会議の場で発言し、本県が目指す富士山のような人、有徳の人づくりに向けた議論を深め、教育における地方創生を実現してまいります。
 次に、今回提出いたしました案件につきまして御説明申し上げます。
 第八十八号議案は、静岡県教育長として新たに木苗直秀氏を任命することについてお諮りするものであります。
 第八十九号議案は、監査委員のうち県議会議員から選任いたしました山田誠氏及び前林孝一良氏の両氏の任期満了に伴い、その後任として宮沢正美氏及び田泰久氏の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 第九十号議案及び第九十一号議案は、地方税法等の一部改正に伴う静岡県税賦課徴収条例の一部改正及び食品表示法等の施行に伴う静岡県事務処理の特例に関する条例の一部改正について、それぞれ専決処分いたしましたので承認を求めるものであります。
 報告第七号から報告第九号までは、損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解について専決処分いたしましたので御報告するものであります。
 以上で私の説明を終わりますが、適切なる御議決をお願いする次第であります。
○議長(吉川雄二君) 以上で知事の説明は終わりました。
 知事の説明に対し、質疑はありませんか。
       (「質疑あり」と言う者あり)
○議長(吉川雄二君) 質疑がありますので、ここであらかじめ会議時間を延長し、議事の都合により休憩します。

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