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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成20年12月静岡県議会定例会
知事提案説明
発言日: 12/01/2008
会派名:



    ○議長 (天野 一君)  議事日程により、 知事提出議案第百四十二号から第百八十二号までを一括して議題とし、 知事の説明を求めます。
     石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げますとともに、 当面する県政の課題について、 所信並びに諸般の報告を申し述べたいと存じます。
     初めに、 我が国経済についてであります。
     政府の十一月の月例経済報告によりますと、 個人消費はおおむね横ばいとなっておりますが、 足元で弱い動きも見られ、 輸出、 生産、 企業収益は減少し、 雇用情勢は悪化しつつあることなどから景気は弱まっており、 さらに世界経済が一段と減速する中で、 下押し圧力が急速に高まっているとされております。
     本県経済につきましては、 個人消費は弱含んでおり、 輸出は減少が続き、 生産は前年を下回り、 雇用情勢は有効求人倍率の低下が続いていることなどから景気は悪化しているものと考えております。
     県といたしましては、 今年度四回目となる経済対策連絡会議を十一月七日に開催し、 急激な円高、 株安など世界的な金融経済の混乱による県内経済社会への影響に対処するため、 雇用・医療・教育や農林漁業者への支援などの取り組みを決定いたしました。 また中小企業者を支援する経済変動対策貸付の融資枠の拡大及び融資利率の引き下げに伴う経費や、 国の安心実現のための緊急総合対策に呼応する経費などを補正予算に計上し、 本議会にお諮りしているところであります。
     今後、 国の政策や県内経済、 県民生活への影響などを注視しながら、 適時適切な対応に努め、 本県経済の活性化を図ってまいります。
     次に、 平成二十一年度当初予算の編成についてであります。
     このような大変厳しい経済情勢を踏まえた上で、 編成方針を定め具体的な作業に入ったところでありますが、 平成二十一年度の県税収入は、 景気の低迷や税制改正等の影響により当初予算計上額を大きく下回ることが見込まれる本年度に比べ、 さらに落ち込むことが想定されるなど、 未曾有の厳しい財政環境にあります。
     こうした中ではありますが、 当面する経済対策を初め産業の振興、 医療・福祉の充実など課題が山積しておりますことから、 NPM手法に基づく生産性の向上や行財政改革のより一層の徹底等の工夫を凝らしながら、 県民暮らし満足度日本一の実現に向け最大限の努力を傾注し編成してまいりたいと考えております。
     次に、 法人事業税の超過課税についてであります。
     昭和五十四年度から昨年度までに二千五百六億円余の法人事業税の超過負担をお願いし、 この貴重な財源を平成五年度までは地震対策の推進に、 また平成六年度からは高規格幹線道路など交通基盤の整備に活用し、 県民生活の安全や産業基盤整備の促進を図ることができました。 これまで御負担いただきました企業の皆様方を初め関係の方々に改めて厚く御礼申し上げます。
     現在六期目の超過課税も平成二十一年三月三十一日にその期限を迎えますが、 今後も二十一世紀の地域間競争における本県の優位性を維持し確保していくためには、 産業競争力の強化と有能な人材を引きつける都市的機能の充実に重点的に取り組むとともに、 高規格幹線道路網の整備をより一層進めていく必要があります。 このため、 これらの事業の円滑な推進を図るための財源として、 引き続き法人事業税の超過課税をお願いしたいと考えており、 今議会に条例の改正をお諮りすることといたしました。
     次に、 市町村合併の推進についてであります。
     去る十一月一日に静岡市と由比町、 富士市と富士川町、 焼津市と大井川町が合併し、 県内の市町村は二十三市十五町となりました。 また富士宮・芝川地区において十月に合併協議事務連絡会が設置され、 法定合併協議会の設置に向けた取り組みが始まりましたので、 県といたしましては、 富士宮市と芝川町が連携して合併を推進するよう引き続き支援してまいります。
     次に、 東海地震対策についてであります。
     地震防災強化月間である十一月には、 「再発見!地域の防災資源 高めよう!地域の防災力」 をスローガンに、 県民の皆様と県、 市町村、 防災関係機関が一丸となって、 住宅の耐震化を促進する研修会など防災意識の一層の向上を図るさまざまな事業を行いました。 また来る十二月七日の地域防災の日には、 東海地震が突然発生したことを想定した地域防災訓練が、 自主防災組織を主体に行われる予定となっております。 今後も県民の皆様とともに、 地域防災力の向上など地震対策の推進に取り組んでまいります。
     なお、 去る五月の四川大地震を契機として、 浙江省との間で調整を進めておりました防災に関する相互応援協定が近く締結できる見通しとなり、 発災時の相互支援にとどまらず平常時からの情報交換や技術交流に努めてまいります。
     次に、 県・政令指定都市サミットについてであります。
     去る十月二十三日、 三回目となる県・政令指定都市サミットを浜松市内で開催し、 静岡、 浜松両市長と意見交換を行いました。 サミットでは、 三者の協働、 協調による地域づくりなどについて意見交換し、 二〇〇九仁川世界都市祝典や浜松モザイカルチャー世界博二〇〇九への出展などに三者が協力して取り組むことのほか、 交流を支える基盤である道路網の整備について、 連携して長期ビジョンを策定することなどに合意いたしました。
     今後も両政令指定都市と協働し共通する行政課題へ対応するなど、 本県の発展に向けて取り組んでまいります。
     次に、 山静神サミットについてであります。
     去る十月二十日、 山梨、 静岡、 神奈川の三県知事が小田原市に集まり、 山静神サミットを開催いたしました。 サミットでは、 統一性に配慮した道路案内標識等の公共サインの整備や三県合同による不法投棄防止パトロールを引き続き実施すること、 富士山静岡空港を活用した誘客の促進や今年四月にトップセールスを行った上海市との相互交流の促進などについて、 三県が連携し行うことに合意いたしました。 特に富士山静岡空港を活用した誘客の促進につきましては、 富士箱根伊豆地域の観光周遊モデルコースの開発や就航先における観光PR活動などに取り組むことといたしました。
     今後とも両県との連携を深め、 広域的な行政課題の解決に努めてまいります。
     次に、 富士山静岡空港についてであります。
     去る十一月六日の県議会臨時会で御承認をいただきました、 滑走路を暫定的に短縮して運用することに伴う航空灯火等の追加工事につきましては、 来年一月三十日を工期として実施しておりますが、 開港日につきましては、 工事の進捗状況や今後の国の検査等の諸手続を踏まえ早急に明らかにしてまいります。
     今回の暫定運用について、 旅行会社や市町村、 経済団体などの皆様に説明してまいりましたが、 皆様からは一日も早い開港を期待するとの言葉もいただき、 既に就航表明をいただいている日本航空、 全日本空輸、 アシアナ航空やフジドリームエアラインズを初め中国、 台湾、 香港などの航空会社に対しても情報提供に努め、 表明どおりの就航とより多くの路線・便数の確保に向けて取り組んでまいります。
     こうした中、 中国東方航空及び中国南方航空の訪問を受けたところ、 中国東方航空からは上海との路線開設に向けて準備を進めている旨の報告をいただき、 また中国南方航空からは富士山静岡空港への高い関心をお示しいただくなど、 中国路線の実現に向けて大きな手ごたえを感じたところであります。
     また、 先月八日、 九日の二日間、 空港施設内においてスカイレジャージャパン&エアポートフェスタ二〇〇八in静岡を開催したところ、 あいにくの雨天にもかかわらず、 当初予定していた来場者を上回る約五万三千人の方々に御来場をいただきました。 お越しいただいた方や地域住民の皆様に交通渋滞で御迷惑をおかけする場面もありましたが、 改めて富士山静岡空港開港への期待の大きさを痛感したところであります。
     滑走路二千五百メートルでの完全運用につきましては、 過日地権者に対し書面により、 御家族を含め多大な御心労や御迷惑をおかけしたことにおわびを申し上げたところであります。 一日でも早く支障となる物件を除去していただけるよう、 今後も継続して誠心誠意お願いするなど努力してまいります。
     なお、 静岡空港の円滑な開港に支障が生ずる事態となったことにかんがみ、 私と空港部に関する事項を担任する副知事の期末手当の額の減額を、 今議会に上程することとしたところであります。
     次に、 消費者行政の推進についてであります。
     最近の食の安全・安心を脅かす事件を初め、 悪質商法によるトラブルなど消費者が巻き込まれる被害や事故が相次いで発生しておりますことから、 複雑多様化する消費者問題に迅速かつ柔軟に対応すること及び消費者行政の総合的な推進を図るため、 私を本部長に関係部局長を本部員とする庁内組織静岡県消費者行政推進本部を設置いたしました。
     この推進本部の第一回会議を十月二十一日に開催し、 消費者行政を推進本部に一元化するための庁内体制や消費者施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画の策定方針などを決定いたしました。 今後この消費者行政推進本部を活用し、 安全で安心な商品等を確保することや消費者被害の未然防止のための施策を展開するなど消費者行政の強化を図ってまいります。
    次に、 富士山世界文化遺産登録の推進についてであります。
     先月、 「富士山の象徴性」 をテーマに富士市で国際シンポジウムを開催したところ、 本年度のユネスコ世界遺産委員会で議長を務められたクリスティーナ・カメロン氏から、 富士山の世界文化遺産登録を実現するためには、 富士山が日本人の文化的伝統をあらわし、 信仰上の価値と芸術との強い関連性を有することをもとにして、 顕著な普遍的価値を証明することが大切であるとの御意見をいただきました。 登録への道筋を示す貴重な御意見でありますことから、 信仰と芸術との観点を最重要視して、 今後速やかに現在選定している二十五件の構成資産候補について検証を確実に行い、 ユネスコへの推薦に向け準備を進めてまいります。
     次に、 第二十四回国民文化祭・しずおか二〇〇九についてであります。
     去る十一月九日、 茨城県での国民文化祭の閉会式において国民文化祭旗の引き継ぎを受け、 いよいよ来年は本県での開催となります。
     これに先立つ十月二十五日、 二十六日の両日にははばたく静岡国文祭プレフェスティバルを開催し、 県民の皆様を初め多くの方々に御来場いただく中、 大会テーマソングの発表や総合音楽祭、 「四季の芸能」 をテーマとした伝統芸能の披露などを行いました。
     来年の大会開催に向けてテーマソング、 公式ポスターを活用した広報活動やカウントダウンイベントなどを通じて、 今後も国民文化祭のさらなる周知と開催機運の盛り上げを図るとともに、 関係団体や市町村と連携して県内各地で行われる音楽、 演劇、 美術など九十五事業の準備を着実に進めてまいります。
     次に、 第五回静岡国際オペラコンクールの結果についてであります。
     十一月一日から九日までアクトシティ浜松で開催したコンクールには世界三十三の国と地域から三百六人の参加申し込みがあり、 その中で光岡暁恵さんが日本人として初めて第一位を獲得されました。 また日本人最優秀の三浦環特別賞と聴衆の投票で決まるオーディエンス賞も獲得し、 三部門の同時受賞となりました。
     県といたしましては、 光岡さんの今後の活躍を期待するとともに、 このコンクールがオペラ歌手の登竜門として世界から期待されるものとなるよう引き続き努めてまいります。
     次に、 スポーツの振興についてであります。
     最近、 各種の競技において本県ゆかりの選手の活躍が顕著であります。 北京オリンピックでのレスリング、 パラリンピックでの水泳と陸上競技でメダルを獲得したのを初め、 大分での国民体育大会や全国障害者スポーツ大会、 宮崎での全日本マスターズ陸上競技選手権でも優勝や入賞を果たすなど、 県民に明るい希望と活力を与えていただきました。 また鹿児島でのねんりんピックにおいても、 サッカーやソフトボールなどで優勝し、 健康長寿日本一を目指す本県高齢者のパワーを全国にアピールしていただきました。
     県といたしましては、 オリンピックやパラリンピックなどで活躍された選手に特別表彰や顕彰を行ったところであり、 引き続きトップアスリートの強化やジュニア選手の育成など競技力の向上を図るとともに、 今後も県民の皆様がスポーツを通じて生きがいづくりや健康づくりを実践し、 明るく元気に暮らすことができるようスポーツの振興に努めてまいります。
     次に、 企業誘致の推進についてであります。
     十月に発表された経済産業省の工場立地動向調査によりますと、 平成二十年上期における本県の企業立地件数は、 前年同期比三十一件増の八十九件、 立地面積は前年同期比五十五ヘクタール増の百十一ヘクタールで、 いずれも全国第一位となったところであり、 本県への立地優位性のPRや企業立地の助成制度が大きく寄与したものと考えております。
     去る十月三十日に開催いたしました経済産業省、 米国大使館等との共催による日米投資イニシアティブセミナーin静岡においても、 米国企業等に対して本県への投資を働きかけたところであり、 今後も引き続き市町村と連携を図りながら国内外からの企業誘致を積極的に推進してまいります。
     次に、 今回提出しております主な案件について、 その概要を御説明申し上げます。
     第百四十二号議案は、 平成二十年度一般会計補正予算であり、 国の緊急総合対策に呼応する経費など七億三千万円の補正を行うほか、 災害に関する繰越明許費及び債務負担行為等の補正であります。 これを賄う財源といたしましては、 国庫支出金四億五千百万円、 県債二億二千三百万円、 繰越金二千四百万円等であります。
     第百四十三号議案及び第百七十号議案から第百七十九号議案までは、 公の施設の指定管理者を指定するものなどであります。
     第百四十四号議案、 第百五十五号議案、 第百五十六号議案、 第百六十八号議案及び第百六十九号議案は、 県立三病院が地方独立行政法人静岡県立病院機構に移行することに伴う関係条例の制定等であります。
     第百四十五号議案は、 知事及び空港部に関する事項を担任する副知事の期末手当の額を減額するための条例を制定するものであります。
     第百四十六号議案から第百四十八号議案までは、 給与改定等を行うための条例の改正であります。
     第百五十号議案は、 法人事業税の超過課税等に係る条例の改正であります。
     第百五十四号議案は、 多文化共生に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための条例を制定するものであります。
     第百五十七号議案及び第百五十八号議案は、 県が行う道路整備事業、 土地改良事業等に対する市町の負担額の変更についてお諮りするものであります。
     第百五十九号議案から第百六十七号議案までは、 土木工事等の契約の締結、 変更についてお諮りするものであります。
     第百八十一号議案は、 平成二十一年度の宝くじの発売限度額についてお諮りするものであります。
     第百八十二号議案は、 任期満了に伴う収用委員会委員及び予備委員の任命について同意を求めるものであります。
     以上で私の説明を終わりますが、 適切なる御議決をお願いする次第であります。
    ○議長 (天野 一君)  以上で説明は終わりました。

    ○議長 (天野 一君)  お諮りします。 議事日程を変更して、 知事提出議案のうち、 第百四十五号 「特別職の職員の給与の特例に関する条例」 を先議することに御異議ありませんか。
            (「異議なし」 と言う者あり)

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