本会議会議録


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令和8年5月静岡県議会臨時会
【 知事提案説明 】
発言日: 05/19/2026
会派名:


○議長(和田篤夫君) 議事日程により、知事提出議案第九十四号及び第九十五号を一括して議題とし、知事の説明を求めます。
 鈴木知事。
       (知事 鈴木康友君登壇)
○知事(鈴木康友君) ただいま提出をいたしました議案の概要を御説明申し上げますとともに、当面する県政の課題につきまして所信並びに諸般の報告を申し述べます。
 初めに、中東情勢に対する対応についてであります。
 本年二月に始まった米国とイスラエルによるイラン攻撃によりエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が閉鎖され当該地域からの原油等の輸入が困難となっております。国は原油の代替調達や備蓄の放出による供給量の確保に取り組んでいるものの、燃料や原油由来の原材料等について価格の高騰や安定的な確保が困難となる事例が見られるなど県民生活や製造業、農林水産業、サービス業など幅広い業種の事業活動への影響が顕在化してきており、関係団体への聞き取り調査においては今後の経営に対する不安の声も聞かれております。
 こうした状況を踏まえ県では三月二十四日に県内中小企業や農林水産業者の経営や資金繰り等に関する相談窓口を設置し、先月十六日には中東情勢に関する庁内連絡会議を開き、昨年度の補正予算に計上した物価高騰対策関連事業の早期執行や県内状況の国との情報共有の強化などを指示したところでございます。また今月一日からは県議会各会派の皆様からの御要望などを踏まえ県制度融資の経済変動対策貸付の融資要件を緩和する支援を始めるとともに、十一日からは県内事業者への影響調査を実施、より詳細な状況を把握してまいります。引き続き国へ県内の状況を伝えつつ対応を注視し、県民や事業者の皆様が安心して日々の生活、事業活動を続けられるよう迅速かつ機動的に対応してまいります。
 次に、県内で発生した豚熱についてであります。
 今月五日に発生した豚熱につきましては、関係者の皆様の御理解と御協力の下迅速かつ徹底した作業を進めた結果、十日をもって全ての防疫措置が完了いたしました。昼夜を問わず苛酷な現場で作業に当たってくださった全ての関係者の皆様の御尽力に心より感謝を申し上げます。
 また、豚熱は豚、イノシシの病気であり人に感染することはありません。生産者や消費者の皆様が根拠のない風評などにより混乱することがないよう引き続き正確な情報発信に努めてまいります。
 次に、茶業振興についてであります。
 先月二十日、静岡茶市場で新茶の初取引が行われました。本年は天候にも恵まれお茶の出来も良質であったことから最高値は昨年の八十八万円を大幅に上回る一キロ当たり百十八万円で取引されるなど順調なスタートを切ることができました。
 近年の抹茶を中心とする海外需要の拡大等により昨年の緑茶の輸出額は七百二十一億円と過去最高だった二〇二四年の約二倍に急増しております。この世界的な需要の高まりを好機と捉え日本を牽引する茶産地である本県の良質なお茶を世界に向けて発信するため、総合プロデューサーに佐藤可士和氏を迎え茶業界が一体となって新たな静岡茶ブランド「JAPAN TEA SHIZUOKA」を先月十四日に立ち上げました。今後は世界の茶産業の中心となる学術的会合への参画や海外で開催されるお茶の展示会で継続的にブランドPRを行うなど日本発のプレミアム・グローバルブランドとして世界への展開を図り国内外の新たなマーケットを獲得することで静岡茶の価値の向上と茶産業のさらなる発展につなげてまいります。
 次に、リニア中央新幹線建設における環境保全についてであります。
 三月二十六日に開催した生物多様性専門部会をもって令和六年二月に整理した二十八項目の課題についてJR東海との対話が全て完了をいたしました。県専門部会で議論を積み重ねた結果一定の結論を得たものであり一つの節目と考えております。
 県といたしましては、事業実施主体であるJR東海に対し大井川流域の皆様などへリニア工事と大井川の水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立を図るための取組の説明や各種法令に基づく手続をしっかりと行うことを求めてまいります。また対話の結果JR東海が今後実施することとなった環境保全措置等について、県から県民の代表である県議会の皆様や大井川流域市町の首長の皆様に丁寧に説明を行うことやJR東海による説明が住民の皆様の御理解につながるよう関わっていくことが重要であります。
 このため、まず先月二十九日に県から大井川流域の市や町及び静岡市長や利水者の皆様へ対話完了を報告するとともに、今後のJR東海による環境保全措置等の実施状況に係る新たなモニタリング体制について説明をいたしました。また今月二十六日からJR東海が大井川流域八市二町及び静岡市において順次説明会を開催いたしますが、全ての説明会に県も同席しJR東海の説明や対応について住民の皆様の理解度を高めるため必要に応じて助言を行うなど住民の皆様に寄り添い関与してまいります。
 次に、議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
 第九十四号議案は、県議会議員のうちから選任いたしました監査委員土屋源由氏及び木内満氏の両氏から退職されたい旨の申出がありましたので、その後任として増田享大氏及び河原崎聖氏の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 第九十五号議案は、地方税法等の一部改正に伴う静岡県税賦課徴収条例及び自動車税の種別割の臨時特例に関する条例の一部改正について専決処分をいたしましたので承認を求めるものであります。
 報告第十一号から報告第十五号までは、損害賠償事件の和解について専決処分いたしましたので御報告するものであります。
 以上、適切なる御議決をお願い申し上げ私の説明を終わります。

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