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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成29年5月静岡県議会臨時会
知事提案説明
発言日: 05/18/2017
会派名:


○議長(杉山盛雄君) 議事日程により、知事提出議案第八十二号及び第八十三号を一括して議題とし、知事の説明を求めます。
 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げます。
 第八十二号議案は、県議会議員のうちから選任いたしました監査委員鈴木利幸氏及び落合愼悟氏の両氏から退職されたい旨の申し出がありましたので、その後任として吉川雄二氏及び佐野愛子氏の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 第八十三号議案は、地方税法等の一部改正に伴う静岡県税賦課徴収条例の一部改正について専決処分をいたしましたので承認を求めるものであります。
 報告第八号及び報告第九号は、損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解について専決処分いたしましたので御報告するものであります。
 何とぞよろしく御審議をお願い申し上げる次第であります。
 続いて、県政の状況について御報告申し上げます。
 初めに、危機管理の強化についてであります。
 熊本地震の発生から一年が経過いたしました。先月十四日にとり行われました熊本地震犠牲者追悼式には私みずから参列し、犠牲者の方々に哀悼のまことをささげてまいりました。復旧・復興に向けて懸命に取り組む姿を目の当たりにし、改めて本県の危機管理の充実強化に努めなければならないとの思いを強くしたところであります。
 今後も、東日本大震災や熊本地震の教訓を風化させることなく防災にやり過ぎはないという考えのもと各市町や関係機関との一層の連携強化を図り、命を守る危機管理に全力を挙げて取り組んでまいります。
 次に、ラグビーワールドカップ二〇一九についてであります。
 来月十七日に、エコパスタジアムを会場にラグビー日本代表と世界ランキング四位の強豪アイルランドとのテストマッチが開催されます。アイルランドは今月十日に政府の京都迎賓館におきまして安倍晋三首相やビル・ボーモントワールドラグビー会長等の御出席のもとで行われたワールドカップ組分け抽せん会で日本と同じ一次リーグA組に入ることが決定したところであり、本大会の前哨戦として大変注目されております。またこの一戦は本大会の成功に向けて大会運営を経験するまたとない機会であるとともに、日本代表戦や決勝トーナメントなどの好カードを本県に呼び込むための試金石となるものであります。満員となったスタジアムに選手や大会関係者の皆様をお迎えし本県のラグビー熱の高まりを国内外にアピールできますよう、県議会を初め市町や関係の皆様の御支援、御協力をお願い申し上げます。
 次に、浙江省との友好提携三十五周年の取り組みについてであります。
 先月五日に、梁黎明副省長を団長とする浙江省代表団百四十六人をお迎えし記念式典や交流会などを開催いたしました。記念式典には梁副省長、程永華中華人民共和国駐日本国特命全権大使に加え県議会、市町、企業、団体など両県省合わせて三百七十八人の皆様に御出席いただき、程大使を初め多くの方からこれまでの両県省の地域間交流に高い評価をいただくとともに、新たな交流が見込まれる健康長寿やスポーツの分野において覚書や協定の調印を行いました。また交流会等ではお茶、お花、富士山、浜名湖など本県の誇る特産品や名所を幅広く参加者にPRしたほか、浙江省出身の留学生や県内の高校生なども参加し長年にわたる友好関係を実感していただくなど、両県省の将来の交流を担う人材の育成を図りました。今後本県で開催される青少年を対象とした八月の友好交流卓球大会や十一月中旬の本県代表団の浙江省派遣など通じて、幅広い層の参加による交流を促進してまいります。
 前回の友好提携三十周年の際には日中両国間が尖閣諸島で揺れる中にありましたが、両県省は深い信頼と友情で結ばれていることを確認いたしました。今回富士山静岡空港から杭州、寧波への定期便の就航や経済、環境、教育、防災などの交流の深化により、本県と浙江省はますます身近な存在として交流を深めていると確信いたしました。
 友好提携三十五周年を新たなスタートとして、浙江省との互恵・互助の関係が一層強固なものとなるよう、ともに世界遺産である富士山と西湖のようにこれからも末永く仲よく熱くきずなを深めてまいります。
 次に、先端農業を推進するAOIプロジェクトについてであります。
 AOIというのは、アグリ・オープン・イノベーションの頭文字をとったものでございます。その愛称AOIプロジェクトであります。
 ICTを初めとする科学技術の急速な発展により農業は大きな変革期を迎えております。この大変革に対応し農業の生産性向上にとどまらず農業、食品、健康等を統合した産業を振興し、新しい価値の創造と健康寿命の延伸に取り組むAOIプロジェクトを積極的に展開してまいります。
 現在、プロジェクトの推進拠点となるAOI―PARCはプラクティカル・アンド・アプライド・リサーチセンターの頭文字をとったものでありまして、AOI―PARCが通称、愛称となります。このAOI―PARCの本年夏の開所に向けまして着実に整備を進めているところであります。
 先月十八日には、AOI―PARCにおいて研究を行う慶應義塾大学や理化学研究所と連携協力に関する協定を締結いたしました。また先月十七日に県主導で設立したプロジェクトの推進母体となる一般財団法人アグリオープンイノベーション機構、通称AOI機構が中心となって産官学金、農商工分野の多様な主体が参加するプラットホームAOIフォーラムを設置いたします。
 県と学術研究機関、先進的な農業ビジネスを進める民間企業等が連携し、イノベーションの源泉である知の集積を図り世界が認める革新的な技術開発を進めるとともに、農業の飛躍的な生産性の向上や農業を軸とした関連産業のビジネス展開に積極的に取り組んでまいります。
 最後に一言申し上げます。
 私は、平成二十一年七月の知事就任以来富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを基本理念に掲げ主役はオール県民であるとの視点に立ち、県民幸福度の最大化に向けてみずから現場に赴き現場で学び現場に即した政策を立てる現場主義に徹し県政運営に取り組んでまいりました。十年間の総合計画を本年度までの実質七年一カ月に前倒しで仕上げることとし、大規模地震への万全の備え、内陸のフロンティアを拓く取り組み、新成長産業の育成と雇用創造など後期アクションプランの実現に総力を挙げて取り組んでまいりました。計画は順調に進捗しておりその総仕上げは視野に入っております。これもひとえに県議会を初め県民の皆様の御理解と御協力のたまものと心から感謝を申し上げます。
 また、平成二十五年六月の富士山の世界文化遺産登録を皮切りとして茶草場農法の世界農業遺産登録や駿河湾の世界で最も美しい湾クラブ加盟など、これまでに一カ月に一件を上回るハイペースで五十件もの地域資源や人材群が世界的評価を得ております。まさにふじのくにの立ち姿があらわれつつあり、これまでの成果を継承し世界に向けてふじのくに静岡県を展開、発信する新しいスタートを切るべき時が来ていると感じております。
 日本の象徴である富士山を擁するこの地から、誰もが心の豊かさを感じ多様なライフスタイルを選択し幸せを実現できる、世界の人々から憧れを呼ぶジャパニーズドリームの拠点をつくり上げていくため、引き続き全身全霊を尽くしてまいりたいと思います。
 以上、簡単ではございますが私の説明を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp