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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成26年5月静岡県議会臨時会
知事提案説明
発言日: 05/15/2014
会派名:


○議長(多家一彦君) 議事日程により、知事提出議案第百二十一号及び第百二十二号を議題とし、知事の説明を求めます。
 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 提出いたしました議案の説明に先立ち、先月十六日に韓国で発生した旅客船沈没事故により犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。
 この事故は多数の死者、行方不明者を出す大惨事となりました。お亡くなりになられました方々の御冥福を心からお祈り申し上げ、被害者及び御家族の方々に対しまして心からお見舞いを申し上げます。
 ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げます。
 第百二十一号議案は、県議会議員のうちから選任いたしました監査委員藪田宏行氏及び林芳久仁氏の両氏から退職されたい旨の申し出がありましたので、その後任として山田誠氏及び前林孝一良氏の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 第百二十二号議案は、副知事として新たに難波喬司氏及び秀樹氏の両氏を選任することについて同意を求めるものであります。
 森山副知事が三月末をもって退任しこの四月から副知事が一人となる中で、私を支える副知事の体制について熟慮を重ねてまいりました。
 本年四月からスタートいたしました総合計画後期アクションプランが目指す県民幸福度の最大化の実現のためには、八つの重点取り組みを進めていく必要があります。特に、地震・津波対策につきましてはこれまでも命を守る危機管理を最優先事項としてまいりましたが、昨年六月に公表した第四次地震被害想定を踏まえた防潮堤整備を初めとする南海トラフ巨大地震などの大規模地震への万全な備えを進めていかねばなりません。
 このため、国土交通省において港湾や海岸の整備に長年携わり、津波対策などの専門家である元国土交通省大臣官房技術総括審議官の難波氏を副知事として迎えたいと考えております。
 また、産業成長戦略に基づく県内経済立て直しの取り組みと防災・減災と地域成長を両立させる内陸のフロンティアを拓く取り組みを迅速に全県下で展開していく必要があります。
 このため、財務省において各省庁にまたがる幅広い政策立案に携わり、現在内陸フロンティアを担当している企画広報部理事の氏を副知事としたいと考えております。
 なお、三人の副知事の役割分担につきましては大須賀副知事は引き続き全体を総括する役割を担い、難波氏は防災や強靭な県土づくりに関する分野などを、氏は産業成長戦略や人口減少対策、内陸のフロンティアを拓く取り組みに関する分野などをそれぞれ所管する予定であります。
 県議会の皆様の御理解を賜り、私と三人の副知事、そして県職員が一丸となって県民幸福度の最大化に向け全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。
 報告第十号から第十五号までは、損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解について専決処分いたしましたので御報告するものであります。何とぞよろしく御審議をお願い申し上げる次第であります。
 なお、この場をお借りいたしまして県民の皆様におわびしなければならないことがございます。
 先般、県職員が収賄の容疑で逮捕されるという不祥事件が発生し県政に対する信頼を損なう結果となりましたことはまことに遺憾であり、県民の皆様に深くおわび申し上げます。
 日ごろから全庁を挙げて綱紀の厳正保持を努めている中で、このような事態を招いたことを大変深刻に受けとめております。県政への信頼を一日も早く回復するため、綱紀の厳正保持を再度徹底するとともに、再びこのような事態が発生することのないよう部下職員を指導監督してまいります。
 続いて、県政の状況について御報告申し上げます。
 初めに、地震・津波対策についてであります。
 去る三月二十八日の中央防災会議において南海トラフ地震防災対策推進基本計画が決定され、富士山静岡空港が名古屋港及び名古屋空港とともに、国の災害応急対策活動を展開する大規模な広域防災拠点として例示されました。オフサイトセンター及び環境放射線監視センターの空港隣接地への移転を進めつつ、国と協力し防災拠点としての機能を強化してまいります。
 また、南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法に基づき、県内では三十五市町の全てが南海トラフ地震防災対策推進地域に、沿岸部を有する二十一市町の全てが南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域に指定されました。本県では地震・津波対策アクションプログラム二〇一三に基づく対策に取り組んでまいりましたが、今回の指定を受けこれまで以上に市町と連携し命山や避難タワー等の津波避難施設や高台に向かう避難路の整備を強力に進めてまいります。
 次に、産業成長戦略の推進についてであります。
 本県の景気は、個人消費の増加などの需要面に加え鉱工業の生産面でも持ち直しの動きが続き、緩やかに回復しつつあります。雇用情勢につきましても、有効求人倍率が一月以降一倍を上回って推移するなど緩やかに改善しております。
 こうした経済回復に向けた動きを確実なものとし次世代産業の創出を進めていくため、産業界や金融界を代表する方々で構成する静岡県産業成長戦略会議を設置し、三月十四日の第一回会議において、企業経営者の意見を早期に集約し、戦略の検討に着手するべきとの意見をいただきました。
 四月からは、経済産業部に産業戦略担当の県理事と産業戦略チームを配置し官民の実務担当者による作業部会を立ち上げるとともに、企業訪問を行い経営者の意見を伺うなど、官民一体となって短期と長期の両方の視点から地域企業が抱える課題を抽出しており、六月十七日に開催予定の第二回会議において、企業の事業活動を活発化するために早期に取り組むべき施策を取りまとめ実行に移してまいります。
 さらに、総合特区を初め県内各地域において具体的な企業立地の動きを誘引する内陸のフロンティアを拓く取り組みと連携して、新産業の創出や産業構造の転換を進め本県の産業成長戦略を推進してまいります。
 次に、「浜名湖花博二〇一四〜花と緑の祭典〜」についてであります。
 三月二十一日の開幕以来、浜名湖ガーデンパークやはままつフラワーパークには五月十二日現在で約七十三万人もの来場者をお迎えいたしました。季節ごとの色鮮やかな草花に加え、世界的なランドスケープアーティストの石原和幸氏による特別展示の庭園Togenkyoや、世界トップのフラワーデザイナーの村松文彦氏を初めとするデザインチームによる花みどり創造館、日本最高峰の印象派庭園花美の庭などが、子供から高齢者まで幅広い来場者の目を楽しませております。
 四月十五日には、浜名湖ガーデンパークを会場に都市緑化による潤いのあるまちづくりを目的とする全国都市緑化祭を開催し、秋篠宮同妃両殿下をお迎えいたしました。
 六月十五日の閉幕まで残り一カ月となりましたが、これからも季節を彩り感動を呼ぶ魅力的な展示を行い、多くの方々に何度でも足を運んでいただけるよう努めてまいります。
 次に、富士山世界遺産センター――仮称――についてであります。
 富士山の顕著な普遍的価値を後世に継承するための拠点施設である富士山世界遺産センター――仮称――の整備につきましては、去る三月に公募型プロポーザル方式により株式会社坂茂建築設計を設計者に決定いたしました。
 坂氏は、その直後に建築界で最高の栄誉であるプリツカー賞を受賞されました。そのことに示されますように坂氏は世界的な建築家であります。その坂氏から提案いただいた内容は、逆さ富士を表現した構造物が周辺の水盤の水面に富士山の形で浮かび上がる独創的な建築物であります。平成二十八年度中の開館を目指して、世界遺産富士山にふさわしい拠点施設として整備してまいります。
 次に、富士山静岡空港についてであります。
 富士山静岡空港は、来る六月四日に開港五周年の節目を迎えますが、今年度は減便あるいは運休している国際線の復便とともに利用者の期待の大きい台北線や国内線の増便を実現するため、開港五周年を記念したキャンペーンを通年で実施するなど潜在的な需要の取り込みに全力で取り組んでまいります。
 さらに、空港機能や利便性の一層の向上を図るためターミナルビル増改築の設計を実施するとともに空港アクセスの改善を図ってまいります。
 次に、地域外交についてであります。
 モンゴル国工業・農牧業省のツォグトゲレル副大臣に御来静いただき、本県とモンゴル国との工業と農業分野での協力に関する覚書を交わしました。覚書は市場進出と販路拡大に向けた相互支援、経済貿易・投資の分野における幅広い協力、工業及び農業分野における人材養成などに関するものであります。
 今回のように、一国の政府と一地方自治体とが経済分野において覚書を結ぶことは全国でも例のない取り組みであり画期的なものであり、本県とモンゴルとの一層の関係強化に寄与するものと期待を込めております。
 以上、簡単でございますが私の説明を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp