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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成22年9月静岡県議会定例会

天野 一 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/28/2010番目)
答 弁 者健康福祉部長


    ○副議長(岩瀬 護君) 石川健康福祉部長。
     (健康福祉部長 石川俊一君登壇)
    ○健康福祉部長(石川俊一君) 幼保一元化による静岡県保育についてのうち、初めに幼保一元化の現状と課題についてお答えいたします。
     本県では、これまでに五カ所の認定こども園が設置され、八月一日現在の園児数の合計は五百二十三人となっております。本年度は安心こども基金を活用してさらに四カ所、定員六百人分の施設整備助成を行っているほか、来年度の整備につきましても市町等から既に相談が寄せられているところであり、認定こども園は今後も増加していくものと見込んでおります。
     認定こども園につきましては、幼稚園と保育所それぞれの制度の利用要件、施設基準、職員配置基準などを満たして運営する必要があるため、わかりにくく事務的負担が大きいこと、財政的なメリットが乏しいこと、同じ施設に保育時間など保育ニーズの異なる子供がいることで保護者への対応について細かな配慮が必要となることなどが、設置を促進していく上での課題となっております。また幼稚園を移行する場合は、保育に必要な調理室等の整備、保育士資格者の確保、十八時までの保育に対応するための職員体制を整える必要があることも課題であります。
     一方で、認定こども園は保護者の就労の有無によらず利用でき教育と保育を一体的に受けることができる、地域で保育の担い手がふえるため待機児童の解消につながるなどのメリットも大きいことから、県といたしましては、現在、国において進められている子ども・子育て新システムの検討状況を注視しつつ、幼保一元化が進むよう引き続き市町に対して助言等の支援を行ってまいります。
     次に、保育の市場化への対応についてであります。
     国が発表した子ども・子育て新システムの基本制度案要綱では、幼稚園、保育所、認定こども園の垣根を取り払ってこども園として一体化することを初め、株式会社やNPO等の多様な事業主体の参入促進、施設や人員配置等の客観的な基準の設定によるサービスの質の確保などを図ることとしております。
     多様な事業主体の参入は利用者の選択の幅を広げ、保護者のニーズに応じた保育サービスが提供されていく効果が期待できると考えますが、すべての子供に適切な保育サービスが提供されることが何よりも重視されるべきであり、新しい制度が保育サービスの質を確保するために十分なものとなるよう、県といたしましても、市町の意見を聞きながら必要な提案を行うなど引き続き国における今後の検討を注視してまいります。
     また、保育所を利用している家庭の経済状況はさまざまとなっておりますが、県といたしましては、子育て家庭の経済状況等によって子供の育ちが影響されることなく、細やかな保育が実施されることが重要であると考えております。このため各保育所が子供一人一人の状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握して保育を実施するとともに、保護者に対してもそれぞれの親子関係や家庭生活等に配慮して適切な支援を行うことができるよう、助言指導を行ってまいります。
     次に、HPS――ホスピタル・プレイ・スペシャリストについてのうち、医療現場における現状と効果についてであります。
     HPSは平成二十年度から本格的に活動を始め、現在、県立総合病院の小児科病棟に二名、県立こども病院の内科や外科病棟に六名、計八名の看護師や保育士がHPSの活動をし、平成二十一年度実績で県立総合病院に一日平均八人、県立こども病院で一日平均二十八人の子供を対象としております。
     HPSの活動内容についてでありますが、長い闘病生活を余儀なくされる子供に対して、例えば検査や手術の手順について、どこで何をやるかを子供の興味を引くように説明し楽しく理解してもらうよう工夫するとともに、子供に与えるおもちゃを患者に応じて変えていくなど、単に遊ぶだけでなく病状を把握した上で子供に接しております。単純に比較はできませんが、病院ではHPSが導入される前と比べ、子供が治療に対して前向きになり医師や看護師の負担が軽減されていると評価しており、また親御さんからは子供の入院に伴う精神的な苦痛がHPSにより軽減されたとの感謝の言葉が寄せられていると伺っております。
     今後、県立病院機構では、具体的な活用策を引き続き進めていくこととしており、県といたしましても、その結果を踏まえ県内病院への普及啓発を検討していまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp