本会議会議録
答弁文書
令和3年2月静岡県議会定例会
飯田 末夫 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:03/01/2021番目)
答 弁 者 | : | くらし・環境部長 |
○副議長(良知淳行君) 市川くらし・環境部長。
○くらし・環境部長(市川敏之君) 県民の命を守る取組についてのうち、木造住宅の耐震化の推進についてお答えいたします。
耐震化が必要な昭和五十六年五月以前に建てられました住宅は、新しいものでも築四十年近くと老朽化が進み補強より建替えが現実的な場合も多くなっております。加えまして所有者も高齢化し跡継ぎもなく費用をかけられないとして耐震化に踏み出せない世帯も多くあります。
このため、耐震補強のほかにも建替えや住み替え、それも困難であれば倒壊する住宅から身を守る防災ベッドや耐震シェルターというように多様な選択肢を提案していくことが重要であると考えております。
県では、建替えや住み替えに伴う住宅の除却に対するこれまでの支援に加え、高齢者世帯が住み替える際の移転費用に対する支援の創設や防災ベッド等の設置に対する支援の拡充を行うこととしております。また昨年十月から、コロナ禍において重要性が高まっている地震後の在宅避難を可能にする耐震補強への助成額の割増しをしております。現在高齢者等の重症化リスクの高い方がいる世帯に対し実施している支援の対象を様々な感染症等に備えるため全世帯に拡大してまいります。これらの支援の拡充を当初予算案に計上し本議会でお諮りしているところでございます。
これらの支援策の活用のために、自主防災組織や高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センター等と連携し救助や避難を支える地域の身近な方からも耐震化等を働きかけていただくよう取組を進めてまいります。
県といたしましては、次期耐震改修促進計画の五年間で木造住宅耐震化プロジェクト「TOUKAI―0」の総仕上げを図るべく、耐震化をはじめとする命を守る対策を個々の世帯の事情に寄り添いながら地域と一体となって総合的に推進してまいります。以上であります。
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