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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年2月静岡県議会定例会

鈴木 洋佑 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/28/2013番目)
答 弁 者知事


○副議長(大石哲司君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 鈴木洋佑議員にお答えいたします。
 せきもなく、名調子で御質問をなさいまして、教育問題を含め全体の現状認識を共有するところが多々ございました。どうぞお大事になさってくださいませ。私自身はインフルエンザで気管支をひどく痛めまして、インフルエンザ自身は完治いたしましたけれども後遺症としてまだせき込むことがございまして、お聞き苦しい点がありますことを御容赦願いたいと存じます。
 さて、初めに財政健全化への取り組みについてのうち、予算編成手法の改革についてであります。
 予算を編成する際には、限られた財源の中で多様化する行政ニーズへの的確な対応と将来にわたる持続可能な財政運営の確立をバランスよく実現していくことが重要であると認識しております。
 こうした認識のもと、平成二十五年度当初予算の編成につきましても、まずは健全財政の枠組みの堅持を基本とし効率化のための数値目標を掲げまして歳出のスリム化や歳入の確保を図りました。一方戦略展開テーマに基づく事業やふじのくにづくり事業につきましては、特別枠として所要額での部局長調整案の提出を認め喫緊の課題を踏まえた施策の重点化を図りました。
 しかし、財政の中期見通しにおいて社会保障関係費等が増加することははっきりしています。今後も多額の財源不足が確実に見込まれます。そうした中でなお富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを着実に進めていくには、これまで以上にめり張りのある予算を編成していかねばなりません。
 このため、今後の予算編成に当たりましては、毎年度の財政環境や社会情勢の変化を踏まえ従来の発想や固定観念にとらわれず思い切った事業のスクラップ・アンド・ビルドの徹底や県民ニーズに即した施策の一層の重点化などについて検討し、県民が真に求める施策を実現できるよう予算編成手法の改革といいますか、改善に努めてまいります。以上は現状における税制体系、財政構造のもとにおける必死の努力の中での私どもの手法でございます。
 一方、中長期的なビジョンについてお問い合わせでございましたけれども、私は東京都を除く四十六道府県そしてまた中央政府におきましてもこの財政問題は極めて厳しいというふうに認識しております。この間の中央政府の国民に対する借金は一千兆円という状況になっております。私どもの県民に対する借金も二兆円というようになっております。こうした中で歳出が歳入を上回るという状況を改善できないでいるばかりか、いわゆる交付金のかわりに国からいわば強制的に押しつけられてくる臨時財政対策債というのもございます。これはいわば小切手でございまして現金ではございませんで、不渡りになりかねないような状況です。もちろん不渡りではありません。国が保証しているのでありますから。しかしその国の中央政府の財源はございますか。誰が見てもこれは厳しいということでございます。そうした中でこのままいくと共倒れになるという危機感を強く持っております。
 このたび、二月の中旬に内陸のフロンティアが総合特区として認められました。と同時にこれは国の新しい地域づくり、安心・安全な地域づくりのモデルになるということも期待されております。その中にあえて留保条件として国から言われたことがございます。すなわち内陸のフロンティアのみならず沿岸都市部の関係をも見るようにということでございます。言いかえますならば、実はこれは静岡県全体が特区のもとでしっかりやってくれということでございます。
 これを一つ皮切りにいたしまして、もし静岡県がほかから一切の援助なしにこの県における一次、二次産業、三百七十余万の人口だけでやっていく場合に、どのような財政が成り立ち得るかというシミュレーションを命じました。言ってみれば交付税はないと。一方中央政府に納めるべき税もないと。こちらで全部上がってきたものの税金を取ると。特区というのはそういうことになります。突き詰めれば一国の中に多制度があるということになってまいります。そうした場合にそれが可能なのかどうか。つまり歳出と歳入をバランスさせることが可能なのかどうか。これを今始めております。
 このままですと、本当に本県のみならず、本県は四十六道府県の中でまだましなほうでございます。したがっていわばみんなで渡れば怖くないような形で将来世代にツケを回しているという状況が続いております。この危機感を共有して私どもは何か始めなければならない。この始めるきっかけをこの総合特区、県全体を総合特区とみなした場合には何ができるかというシミュレーションを財政面で始めたということでございます。
 次に、浜名湖花博十周年記念事業についてであります。
 これにかかわる前提といたしまして、本県は例えば伊豆半島は地熱がございますので、一月から十二月まで花を咲かせない月はございません。さらにまた南アルプスは中央アルプスや北アルプスと違いまして南風が当たりますので、標高が高い三千メートルのところでは高山植物がきれいなかわいい花を咲かせます。また低地におきましてはさまざまな温帯、亜熱帯的なものが咲きます。水と太陽というものに恵まれたところですので植物相が非常に豊かです。
 この植物相がどれくらいあるか。これは二〇〇四年――平成十六年にレッドデータブックというのを本県が編んでおります。それによりますと四千余りの植物がございます。その中でお花としての品目数、中央政府農水省が挙げている本県のお花の品目数は十七です。十七というのは私が知っている品目数より少ないということで、農水の事務次官皆川氏にお目にかかりに行って、「これはおかしい。十七品目以上ある」と言いましたところ、事務次官のほうから、「実は農水省の統計をする部局が大きく整理されてそれをする人がいない。したがってこういう中途半端な統計になっている」ということでございました。「それならば、私は自分で本県の品目数を調べます」ということになりまして、そして本県において生産され商品になっている花の品目数を数えたわけです。それが平成二十三年段階で六百七十四品目あります。十七品目の四十倍です。ですから全国統計の中では本県は十七品目しかありませんけれども、実際はその四十倍あります。
 そして、先ほどこの三方原のところでガーベラをつくられていると。このガーベラも一品目ですが、その一品目の中に浜松だけで百三十以上のガーベラの品種がございます。あるいはカーネーション、これは河津のカーネーションの畑が有名ですけれども、そこだけで三百七十以上の品種がございます。トルコギキョウしかり、バラしかり、菊しかり、全てそうしたものの品種を仮に一品目につき百品種あるとすれば、六百七十四に百を掛ければ六万七千四百ものさまざまなお花が繚乱と咲きにおうのがこの静岡県でございます。したがって私は、形容詞としてではなくて文字どおり花の豊かな都というそういう場のいわば言霊が浮かび上がってくるということでございます。
 今月初めに、東京池袋におきまして静岡県が当番県として開催しました第六十二回関東東海花の展覧会におきましては、秋篠宮同妃両殿下、そして高円宮承子女王殿下、そして同典子女王殿下に御臨席を賜る光栄に浴しまして、「ようこそ花の都しずおかへ」をテーマとした特別展示を御観覧いただきました。本県産の花卉の魅力をお伝え申し上げたところでございます。あわせて平成二十六年春に浜名湖花博十周年記念事業と第三十一回全国都市緑化しずおかフェアを屈指の花の産地である浜松市におきまして開催することを御紹介申し上げました。
 現在、県と浜松市及び関係団体等で構成する実行委員会におきまして基本計画を策定しています。この基本計画では、本県の持つさまざまな場の力の発信、参加と協働、花と緑あふれる暮らしの体感や産業文化の創造などを計画に盛り込む予定でございます。また全国から多くのお客様に来場をしていただくように、全国の自治体や企業が参加する庭園のコンテストや皇室殿下の御臨席を賜る全国都市緑化祭などを開催する予定でおります。さらに美しい庭園と水辺空間の浜名湖ガーデンパーク、専門的な知識を学ぶことのできる植物園のはままつフラワーパークそれぞれの持つ特色を生かしまして、相乗効果が高まるよう魅力ある演出を検討してまいります。こうした開催準備を迅速に進めるために、県に新しい組織を設置するなど推進体制を強化いたします。それとともに準備に係る経費について本議会にお諮りしているところでございます。
 県としましては、この浜名湖花博十周年記念事業を国、浜松市、関係団体等と連携し、花卉産業の振興と都市緑化の推進、さらに西部地域の活性化につながるよう開催準備を着実に進めるとともに、花の都しずおかづくりのキックオフにしたいというふうにいたしまして、国内外に情報を発信してまいる決意でございます。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp