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ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 質問文書

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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年6月静岡県議会定例会 質問


質問者:

江間 治人 議員

質問分類

一般質問

質問日:

06/26/2019

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 文化財の保存と活用に向けた取り組みについて                 
2 子宮頸がんワクチン接種の現状と今後の取り組みについて             
3 安全で快適な魅力あふれる道路空間の形成について         
(1) 無電柱化の推進                        
(2) 県道磐田停車場線の無電柱化  
4 福田漁港の維持管理と整備について    
5 高校の運動部活動の競技力向上への取り組みについて  


○副議長(中沢公彦君) これで四本康久君の質問は終わりました。
 次に、十九番 江間治人君。
       (十九番 江間治人君登壇 拍手)
○十九番(江間治人君) 私は、自民改革会議の所属議員として県政の諸課題について通告に従い知事、副知事、関係部局長、教育長及び教育部長に分割質問方式にて質問いたします。
 六月の質問は今回が初めてで、これで九月、十二月、二月の全てをやらせていただき質問のグランドスラムを達成させていただきました。それでは質問に入ります。
 まず初めに、文化財の保存と活用に向けた取り組みについて伺います。
 二万年もの昔から人々が暮らしを営んできた磐田には祖先たちが残した多くの文化財が今に伝わっています。これらの文化財は私たちの地域の歴史や文化を正しく理解するために欠くことのできないものです。現在磐田市には国指定特別史跡、重要文化財、重要民俗文化財それぞれ一件、また県指定の文化財は有形無形合わせて十七件あります。来年三月に開通する新駅御厨周辺には古墳群があり明ヶ島古墳群出土土製品附土製品残欠は平成二十五年六月に国の重要文化財に指定されました。
 奈良時代に聖武天皇の命により建立された遠江国分寺の跡地は現在国の特別史跡に指定されており令和六年度までの整備が進められています。また地元ボランティアの皆さんが集まり国分寺について学んでもらおうと毎年国分寺まつりIN遠江を開催しており、今年で十四回目を迎えます。「名にし負う磐田の郷は古の奈良偲ばるる夢のまほろば」。この歌を大切にしポスターなどに使わせていただいていると聞いています。国司一行の参拝行列や天宮神社の舞楽、磐田東高サッカー部員による蹴鞠の披露、地元高校生たちの琴の演奏など御来場いただく皆さんを楽しませてくれています。私もいつも磐田西高校茶道部女子生徒さんからおいしい抹茶をいただいています。
 国分寺まつりのほかにも各団体の皆さんが地域の文化財を生かしまちのにぎわいづくりと子供たちや若者に磐田の歴史文化を伝えようとイベントの企画準備などを頑張っていただいていますが、人手や資金の不足等課題もたくさんあります。
 こうした中、国は文化財保護法の一部改正に伴い本年度から文化財をより魅力的なものとする取り組みを支援し観光振興や地域経済の活性化に役立てようとしています。奈良時代遠江の中心であった歴史と文化のまち磐田市においても国や県の支援のもとで文化財を活用することにより多くの観光客が見込まれ町全体のにぎわいにつながっていくことが期待できます。何といっても聖武天皇ですから。
 そこで、県は磐田市を初め県内の各市町にある貴重な文化財の保存と活用に向けて今後どのように取り組んでいくのか伺います。
 次に、子宮頸がんワクチン接種の現状と今後の取り組みについて伺います。
 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス  HPVが性行為などで感染し持続感染の後発症するもので二十代、三十代の若い世代に多く見られています。厚生労働省は子宮頸がんの発生の原因とされるヒトパピローマウイルス  HPVの感染予防のため、平成二十五年四月一日から子宮頸がん予防ワクチン  HPVワクチンを任意の接種から定期接種に位置づけました。小学六年生から高校一年生の女子が対象になります。
 しかしながらワクチンを接種した人の中に継続的に体の痛みなどの症状を訴える人があり、厚生労働省はワクチン接種との因果関係を否定できないため同じ年の六月十四日二カ月余りで積極的な接種を差し控え県も迅速な通知を行いました。副反応と思われる症状の出た方々が国と製薬会社を相手にHPVワクチン薬害訴訟を起こし司法判断を仰いでいるところです。
 県内においても平成二十五年四月から今年の平成三十一年二月までの五年十カ月でワクチン接種をした人の数は三千四百十六人、副反応の報告をされた人は三十四人ありました。このようなことから県内では平成二十九年度はワクチン接種対象者一万八千二百九十六人に対し受けた人はわずか七十人、接種率〇・三八%でした。
 しかし一方で、子宮頸がんを発症した人の数は平成二十六年一年間で全国で三万三千三百六十六人、県内では九百六十七人であり、子宮頸がんによる死亡した人は全国二千九百二人、県内で九十四人でした。毎年ほぼ同じ数字で推移しています。患者の五〇%から七〇%がヒトパピローマウイルス16またはヒトパピローマウイルス18の二種類のウイルス感染によるものと言われ、HPVワクチンによってこの二種類のウイルス感染が予防されるため、もしワクチン接種がもっと前から行われていたとしたら単純に五〇%から七〇%、県内九百六十七人のうち四百八十三人から六百七十七人が子宮頸がんの発症を免れることになり九十四人のうち四十七人から六十六人は命が助かることになります。これらの数字を比べてみて一概にワクチン接種を控える方針を続けることに疑問を感じます。
 定期的な子宮頸がんの検診による早期発見を各自治体は推進していますが、検診は産婦人科医の内診を受けることに抵抗のある人が多い中で受診率が約四〇%と低迷しています。積極的な接種の呼びかけを中止してから六年がたち、最近県内産婦人科医や関係する協議会の医師たちは接種の判断を促す取り組みを始めテレビや新聞にも取り上げられています。
 そこで、ワクチン接種対象者である本人やその保護者の判断を示す数値を明確にし少しでも子宮頸がんにかかる人の数を減らす対策も進めるべきと考えますが、国の今後の対応も踏まえ県の対応をどのようにしていくのか伺います。
 次に、安全で快適な魅力あふれる道路空間の形成についてのうち、無電柱化の推進について伺います。
 全国約三千六百万本あり毎年約七万本ずつふえていると言われている電柱は、高度経済成長期、急激な電力使用の増加に対応するため安価で早く送電するための方法として用いられ現在に至っています。子供のころに電柱に登ったり小便をかけたりして叱られたのは私だけでしょうか。
 それほど身近で当たり前のように立っていた電柱が、平成の時代になって多くの大規模災害が起こり倒壊した電柱は歩行者や車椅子の通行の妨げとなり車両等の通行に支障を来す危険な存在となっています。東日本大震災発災後に宮城県石巻市の被災現場に行ったときも根元から真っ二つに折れているところを目の当たりにしてこんな簡単に折れてしまうものかと驚きました。昨年の大阪や北海道の地震でも倒壊した電柱が道路を塞ぎ救助活動の妨げとなりました。本県においても昨年九月の台風二十四号では県内各地で電柱が倒れ電線が切れ、長時間の停電により日常生活や仕事に大きな影響を与えたことは記憶に新しいところです。
 欧米やアジアの主要都市では無電柱化がほぼ完了しており、国も防災・減災、安全交通の確保、景観形成を目的に無電柱化推進計画を実施しています。県内でも富士山の眺望スポットとして人気が高い県道富士富士宮線の一部無電柱化が完了し電柱と電線に邪魔されることなくきれいに富士山を眺めることができるようになりました。
 このように無電柱化の必要性を改めて感じている中で、本県は今年四月静岡県無電柱化推進計画を策定しており県内の無電柱化が一層進むことを期待しています。
 そこで、この推進計画の概要と今後の取り組みについて伺います。
 次に、県道磐田停車場線の無電柱化について伺います。
 県道磐田停車場線は、JR磐田駅北口から旧国道一号まで約一・四キロメートルあり三年前のリオデジャネイロオリンピック後の卓球の水谷隼、伊藤美誠両選手の凱旋パレードに三万人を集め年四回の軽トラ市がにぎやかに行われ秋の府八幡宮祭典では十九台の祭り屋台が並び、そして遠江国分寺史跡に通ずる多くの人々に愛されるシンボルロードです。現在は土地区画整理事業及び市街地再開発事業に伴って両側合わせて約四百八十メートルの電線地中化が完了し歩行者にとって歩きやすくすっきりとした空間が広がっていますが、残る約二千四百メートルは八十本以上の電柱が立ち並んでおりシンボルロードとして誇ることのできる状況ではありません。
 また、緊急輸送路に指定されているこの県道沿いには市役所があり大規模災害時には地域の防災拠点として多くの役割を果たすことになりますが、発災時には電柱の倒壊により緊急車両等が通れなくなり応急対策に支障を来すことは容易に想像できます。加えてこの県道は朝夕は小中学生、高校生の通学路であり集団登校や自転車通学の安全を確保できない危険な道路と考えます。私の甥っ子も高校生のとき自転車で通学中に後ろから車にはねられてけがをしたことがありました。
 このようなことから、地元からこの県道の無電柱化の要望が高まってきています。地元自治会や各団体の方々が安全で快適な魅力あふれる道路空間を目指し地域住民や関係機関の合意形成に向けて仮称天平まほろばロード無電柱化推進協議会を立ち上げる予定です。
 そこで、防災・減災対策、交通の安全確保とともに遠江国分寺の参道とも言える県道磐田停車場線の無電柱化について県はどのように取り組んでいくのかお伺いします。
 次に、福田漁港の維持管理と整備について伺います。
 三月二十一日に解禁を迎えたシラス漁は夏場に来てこれからの豊漁を期待するところです。磐田市の福田地区豊浜の海岸にあります渚の交流館の生シラス丼を一度召し上がってください。御飯と一緒に約五百匹の生シラスを一気に食べるだいご味、少しかわいそうな気もしますが磐田のぜいたくな食材に舌鼓を打っていただけると思います。今後のシラス漁は漁獲量を確保するとともに、生産性の向上を図り商品価値を高め高値市場を開拓することが重要です。さらに担い手を確保していくことも重要であります。
 シラス漁は、朝六時ごろから出漁し午前九時ごろに一度戻りまた漁の様子によって再度出て十二時までに戻ってくるという午前中だけの漁となります。福田漁港には比較的大型のシラス漁船が五十四隻あり、現在の水揚げ場は時間を同じくして戻る船の水揚げが集中するため待機している状況です。また干潮時には船は水揚げ場の岸壁より低くなるためより高く荷揚げをしなければならず時間もかかってしまいます。効率化を図るためにも漁港施設の整備が重要となってきます。
 さらに、海岸線を漂う砂や河川からの土砂が漁港内に堆積し船底が当たってしまい出入りに支障を来している箇所があります。既にしゅんせつ工事に向けて発注を進めていると伺っていますが、地元は一刻も早くスムーズに港に出入りできることを望んでおりますのでこれからの夏漁に向けてしゅんせつ事業の確実な実施をお願いするところです。
 これらの状況を踏まえて、県は福田漁港の維持管理と整備について今後どのように取り組んでいくのかお伺いします。以上、答弁を求めます。
○副議長(中沢公彦君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 令和元年に入りまして、MBAロサンゼルスエンジェルス入団の大谷翔平選手は二年目にしてグランドスラム達成と、江間議員におかれましては二期目にしてこの全議会におけるグランドスラム達成ということでまことにおめでとうございます。
 江間議員にお答えいたします。
 安全で快適な魅力あふれる道路空間の形成についてのうち、無電柱化の推進についてであります。
 これは極めて重要な課題であり問題意識を私、共有しているところであります。
 欧米の都市に比べ日本の無電柱化がおくれているというのは周知の事実であります。無電柱化率はロンドンは一〇〇%です。ニューヨークは八〇%でございます。日本では東京二十三区でも八%です。本県は全国第九位と高いレベルといえ実際は約二%で極めておくれているわけであります。
 それぞれの都市によって事情はもちろん異なりますけれども、ロンドンでは十九世紀に不足していた街路灯の建設に際しガス灯か電灯かの争いがありまして公平性を考慮し両者とも地中化したというのが始まりでした。またニューヨークでは十九世紀には多くの電柱が見られましたが、写真を見られるともうクモの巣のように張っておりますけれども、被覆していない電線いわゆる裸線が多くこれによる多くの感電事故が発生いたしましたので十九世紀末には電柱の新たな設置が規制され、さらに電線を直接地中に埋設する方式が認められていることなどによって現在の高い無電柱化率八三%につながったということでございます。
 実は日本でも二十世紀の初めに市街地での原則地中化が義務づけられました。しかし戦後の復旧・復興が急がれる中、安価な電力の需要が高まりまして電柱での電力供給が一気に進んだということでございます。
 世界遺産の富士山を仰ぎ見る本県におきましては、富士宮は大変立派にその点なさいましたけれども空を汚すことのない積極的な無電柱化に取り組まなければなりません。
 実は三保松原がイコモスから構成資産に外すように言われたのは、あの三保の街道に電線がクモの巣のようにかかっておりまして景観を妨げていたと、これがイコモスの先生の心証を著しく害したということがありました。もとよりあのテトラポットやその他いろいろな条件が、悪条件があって客観的にはだめだったんですけど最初の印象は電線と電柱だったわけですね。これに対してなぜ通ったかというと先生方は、ユネスコの世界遺産委員会の委員の方々は昔の絵であるとか写真であるとかそうしたものをイメージして三保松原は構成資産ということになったわけです。しかし現状は極めて厳しいということで三保街道も今は無電柱化はまだですけれども道路をまたぐ電線はようやく外されました。
 こうした形で静岡県民に無電柱化をしなくちゃいけないということの意識が高まることが重要であります。
 本県におきましては、昨年度策定されました国の無電柱化推進計画を踏まえまして県内の各道路管理者及び電線管理者と協議を実施し静岡県無電柱化推進計画を本年四月に策定したところであります。この計画では防災、安全、景観、この三つの観点から優先的に無電柱化を進める箇所を選定し令和三年度までに県内四十八カ所約二十八キロメートルの無電柱化に着手する予定であります。この中にはふじのくに回遊式庭園の実現を目指して自然や歴史、文化などの地域資源を生かした美しい景観を創出するため雄大な富士山を借景としたビューポイントなどの三十八カ所も含まれております。着実にこの事業を推進してまいりたいと思います。
 県といたしましては、無電柱化による事業効果を広く県民の皆様にお知らせし関係者が一丸一体となって無電柱化を推進し国内外からの来訪者の憧れを呼ぶ美しいふじのくに、そのような名にふさわしい美しい空にしてまいりたいと考えております。以上であります。
○副議長(中沢公彦君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) 文化財の保存と活用に向けた取り組みについてお答えをいたします。
 磐田市には本県を代表する国指定特別史跡である遠江国分寺跡を初め有形無形の多くの文化財があります。議員御指摘のとおり、まちのにぎわい創出に向け地元ボランティアが協働して国分寺まつりを毎年開催するなど地域ぐるみで保存と活用が進められており大変すばらしい取り組みであると感じております。
 本県には、遠江国分寺跡のほかにもデスティネーションキャンペーンの特別企画におきまして伊豆の国市の願成就院や静岡市の久能山東照宮が旅行目的地として紹介されるなど地域の文化財には人々を引きつける大きな魅力があります。このほかにも個人所有、管理の文化財が多数あります。
 これらの文化財は、これまでは代々地域に受け継がれあるいは所有者の個人の努力で保存管理されてきたものですが過疎化、少子高齢化などの社会情勢の変化により今後持続可能な形で誰が保存管理するのかということが社会課題になってきました。
 このような状況の中、国はこの四月文化財保護法を改正しました。改正の目的は地域における文化財をまちづくりに活用しつつ社会総がかりで継承に取り組んでいく仕組みを構築するためのものです。
 県では、この法改正に基づき文化財の保存と活用の基本的な方向性を示す静岡県文化財保存活用大綱を本年度中に策定します。この大綱では保存と活用に関する基本的な方針や市町への支援方針、防災、災害発生時の対応、地域に根差した保存と活用の推進体制などの方策を盛り込んでまいります。大綱策定の上は市町への支援など大綱に沿った文化財の保存活用に向けた施策を一層推進してまいります。
 あわせて、市町に対し地域計画の策定を働きかけるとともに、文化財の所有者、住民、観光事業者などの多様な関係者の皆様の御意見を十分に取り入れた市民協働による文化財の保存や活用への取り組みを促進し、美しいふじのくにの文化財を県民総がかりで守り誰もが親しみながら未来につなぐ仕組みづくりを推進してまいります。以上であります。
○副議長(中沢公彦君) 池田健康福祉部長。
       (健康福祉部長 池田和久君登壇)
○健康福祉部長(池田和久君) 子宮頸がんワクチン接種の現状と今後の取り組みについてお答えいたします。
 厚生労働省からのHPVワクチン定期接種についての勧告では当面の間積極的な接種勧奨を差し控えるとする一方で、定期接種自体を中止するものではなく希望者には定期接種を受けることができるよう周知を図るとともにワクチン接種の有効性及び安全性等について十分説明した上で接種することとされております。
 このため、県ではホームページやパンフレット等を利用しワクチン接種が子宮頸がんの五〇%から七〇%を防ぐ効果を周知するとともに、接種後に症状が生じた方に対する健康福祉部及び県教育委員会におけるHPVワクチン総合相談窓口による対応や県内二つの協力医療機関等での診療などサポート体制の充実を図っております。
 国は、ワクチン接種につきまして科学的知見を収集した上で総合的に判断するとしており現在も検討が続いております。県といたしましてはワクチン接種と症状との因果関係を一刻も早く解明するようさまざまな機会を活用して国へ要望しております。
 一方、県では第三次静岡県がん対策推進計画におきまして子宮頸がん検診の受診率を五〇%以上にする目標を掲げ対象者個別の受診勧奨、託児サービスの提供及び乳がんとの同時検診などを市町に働きかけ女性が受診しやすい検診環境の整備を推進しております。
 県といたしましては、HPVワクチンについての情報提供を適切に行い希望者への接種機会の確保と接種後のサポート体制の強化を図るとともに子宮頸がん検診の受診率向上に取り組むことで早期発見、早期治療に努めてまいります。以上であります。
○副議長(中沢公彦君) 宮尾交通基盤部長。
       (交通基盤部長 宮尾総一郎君登壇)
○交通基盤部長(宮尾総一郎君) 安全で快適な魅力あふれる道路空間の形成についてのうち、県道磐田停車場線の無電柱化についてお答えいたします。
 県道磐田停車場線はJR磐田駅北口から旧国道一号に至る南北の主要幹線であり、その一部が緊急輸送路に指定されている防災上も重要な道路であります。沿道には多くの公共施設が立地しており、朝夕の通勤、通学の利用者も多くより高い安全性が求められる道路であります。これまでに駅北口広場に接続する区間の一部におきまして無電柱化が完了しており、現在磐田市が遠江国分寺跡の再整備による歴史と文化を生かした新たな拠点づくりを推進していることから、その周辺につきましても景観に配慮することが望ましいと認識しております。
 こうしたことから、この路線は優先的に無電柱化を進めるべき箇所の条件を満たしているものであり、地域の皆様が事業の前提である合意形成に取り組まれていることは大変心強いと考えております。
 県といたしましても、この機会を捉えて地域の皆様の協議会とともに県道磐田停車場線の無電柱化の早期事業化に向けて電線管理者や磐田市との合意形成を図ってまいります。
 次に、福田漁港の維持管理と整備についてであります。
 遠州灘沿岸のほぼ中央に位置します福田漁港は、昭和四十五年から約五十年の歳月をかけた整備により県内有数のシラスの生産拠点としてその役割を果たしております。
 福田漁港では天竜川から流れ出た土砂が港内に堆積しやすいことから長年にわたりしゅんせつ工事を継続的に実施するとともに、土砂を港内へ堆積させることなくパイプラインで東側の浅羽海岸へ圧送する国内唯一のサンドバイパスシステムを平成二十六年度から運用し漁港機能の適切な維持管理に努めているところであります。また漁業就業者の約三割を占める高齢者にとって特に重労働となっている水揚げ作業に係る負担を軽減するとともに漁船待機の時間短縮を図るため、関係者の要望を踏まえまして干潮時に漁船と岸壁の高低差を解消する浮き桟橋の設置を計画しております。現在水産庁と整備に向けた協議を進めているところであり、早ければ今年度より既存施設の改良も含めた設計に着手いたします。
 県といたしましては、高齢者にも優しく使いやすい施設を整備するなど安全で安心して漁業活動を行える漁港づくりに努め、福田漁港が水産業と交流の拠点として持続していくよう取り組んでまいります。以上であります。
○副議長(中沢公彦君) 江間治人君。
       (十九番 江間治人君登壇)
○十九番(江間治人君) 御答弁ありがとうございました。
 それでは、要望を二点と再質問を二点させていただきたいと思います。
 まず無電柱化の件でございますけれども、本当に深い御理解を知事または部長もしていただきまして本当にありがとうございます。これは地域、その箇所、各市町も含めてですね、本当にそれぞれに進めていきたいところではありますが、またなかなかやっぱり進まない部分がたくさんございます。ぜひ県、特に県道に関してはですね主導の働きかけをお願いしたいなというふうに思います。
 そして、福田漁港の整備について要望を一点申し上げます。
 まず、しゅんせつにつきましては本当にサンドバイパスが一応予定どおり稼働はしていると思いますが、実はあそこは複雑な地形と川が思ったより入ってきていまして土砂の流れが大変多いところでございます。しゅんせつにつきましては本当に限られた期間の漁を考えますと先を見た計画をぜひ今後はしていただきたいなと思いますし、今本当に浮き桟橋のお話が出ましたけれども非常にありがたいお話でございます。ぜひ国との折衝をよろしくお願いしたいと思います。
 それでは再質問のほうですが、まず文化財の保護活用につきまして今難波副知事のほうから御答弁いただきました中に文化財保存活用大綱というのを今年度策定されるということでございました。これはですねことしつくるということですが、当然文化財は市町に所蔵されているわけでございますので市町とのやっぱりやりとりの中でいい大綱をつくっていただきたいと思います。
 この市町との連絡とかあるいは情報交換、またこの間あるちょっと観光協会の会合に出たときにですね、やはり観光客は磐田市だけに来るわけでもなく隣の袋井市だけに行くわけでもなくやはり袋井、掛川、森、磐田と、例えば中東遠でしたらこうやってぐるっと回るわけですから、そういう文化財の活用の方法も広域としてちょっと検討していただければというふうに思いますが、これも含めてどのようにこの大綱に盛り込んでいくのかお伺いしたいと思います。
 そして、もう一つは子宮頸がんのワクチンの件でございます。
 県のほうもですね、ホームページ等で判断ができるような情報提供をされているというふうには伺いましたけれども実際にやっぱり接種されている方は一%以下でございます。それについてはですね、やはりこの副反応のマスコミ等の、あるいは司法判断という言葉がやはり表に出ておりまして、恐らく保護者の方や多分この中にもいらっしゃると思いますが自分のお嬢さんが対象年齢になってもですね非常に迷っているのではないかなというふうに思います。
 ぜひ県はですね、正確なというかそういうしっかりとした根拠のもとの情報をしっかりと市町の関係機関とともに方向性とも含めて提示していくべきではないかなと思いますが、そこについて御答弁をお願いしたいというふうに思います。以上、答弁を求めます。
○副議長(中沢公彦君) 植田文化・観光部長。
○文化・観光部長(植田基靖君) 文化財の保存と活用に向けた取り組みについての再質問にお答えいたします。
 まず、この今回の大綱の策定なんですけれども国の法改正に基づいて行っているんですが国のほうもですね、県のこの方針を規定する大綱に沿ってですね市町については地域計画を策定するというような仕組みになっております。ですので市町との意思疎通というのは大変重要だと思っております。既に四月に文化財の担当者の研修会も行っております。また順次ですね策定に向けて市町との意思疎通を図ってまいりたいとは思っております。
 また連携についてなんですけれども、今回の趣旨なんですけれども先ほども答弁にありましたけれども所有者だけではなくて住民とか観光事業者など多彩な方々が入って保存活用していくという仕組みになっております。ぜひとも市町の連携はもちろんですけれども、さまざまな方々と一緒になって広域で保存活用していく仕組みになるように取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(中沢公彦君) 池田健康福祉部長。
○健康福祉部長(池田和久君) 子宮頸がんワクチン接種の再質問に対してお答えをいたします。
 県民の皆様が安心してHPVワクチンを受けていただくためには、接種と接種後の症状の因果関係につきまして国による解明とわかりやすい説明が極めて重要であると考えております。
 県といたしましては、国に対して一刻も早い解明と説明を要望するとともに、当面は市町と連携いたしまして医療機関を含めこのワクチンについての情報提供を適切に行うことによって希望者が接種を受ける機会を確保しまして、子宮頸がんの罹患の減少に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(中沢公彦君) 江間治人君。
       (十九番 江間治人君登壇)
○十九番(江間治人君) 御答弁ありがとうございました。
 では、要望を一点申し上げます。
 子宮頸がんワクチンについてでございます。
 やはりちょっと繰り返しになりますが、やはり対象年齢を外れるとワクチンの費用も自己負担になってしまうということもございますしやはり限られた時間の中で判断をするということもございますので、県の方針をなるべく早い時点で出していただきますように国との情報共有をお願いしたいというふうに思います。
 それでは、次の質問に入らせていただきます。
 次に、高校の運動部活動の競技力向上への取り組みについて、高校野球をモデルケースとして質問したいと思います。
 先週土曜日組み合わせ抽選会が行われ、対戦相手も決まり七月六日から第百一回全国高等学校野球選手権静岡大会が開幕します。高校球児にとって熱い夏がやってきます。予想される猛暑の中、開会式に出席される教育長も暑さには十分気をつけていただきたいと思います。私も暑さ対策万全にして球場に足を運びたいと思います。
 ところで、近年の静岡県代表は残念ながら甲子園では余り勝てていません。勝つどころか春の選抜大会に出場する機会にも年によって、ことしもそうでしたが恵まれていないのが現状です。春の選抜大会では過去十年間で出場できたのが五回、二〇一五年八十七回大会の静岡高校が二勝してベスト八に入りましたがあとは二回戦または三回戦で敗退。夏の選手権では十回出場のうち七回が初戦敗退、常葉大菊川高校が二回出場し三勝、常葉大橘高校が一回出場し二勝、十年間で五勝しかできていませんでした。野球王国静岡としては寂しい思いを禁じ得ません。
 昨年夏の秋田県代表金足農業高校の活躍は秋田県民に大きな感動をもたらしましたが、我が県の代表校が甲子園で勝ち進めばラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックの盛り上がりに匹敵するかそれ以上の興奮と歓喜が沸き起こることは想像に難くありません。
 静岡県代表が甲子園で勝てなくなった原因の一つは小中学生の野球競技人口の減少です。投げることの苦手な小学生が多く平成二十六年、平成二十七年と静岡県の小学生のボール投げ記録が全国で最下位になったことは野球競技人口の減少を示す顕著な例だと思われます。また有望な選手の県外流出も原因の一つと思われます。シニアやボーイズなどの中学生の硬式野球チームから愛知県や神奈川県などの県外の高校にすぐれた選手が紹介され入学してしまうことがよくあります。県内高校への進学を強く促していく必要があると感じています、特にピッチャーは。
 運動部活動の競技力の向上のために大事なのはやはり指導者の育成とその環境の充実だと思います。我が母校の野球部監督は、県教育委員会の推奨を受け一年間スポーツ指導の専門課程がある中京大学でコーチングを学び着任した年の夏の選手権静岡大会で磐南野球部を初のベスト四に導いてくれましたが、指導者がトレーニング方法や選手とのコミュニケーション方法など選手育成方法をしっかり学べる環境をつくることが重要だと思います。また厳しい予選を勝ち抜いた代表校がよいコンディションで全国大会に臨むことができるためにも静岡大会の日程及び平日の試合開催の検討も必要かと思います。
 静岡県の新ビジョン富国有徳の美しい■ふじのくに■の人づくり・富づくりにおいては、スポーツの聖地づくりとして競技力の向上やジュニア世代の発掘、育成、指導者の資質向上に取り組むことなどが挙げられています。特に高校運動部活動の団体競技においては単に選手の心身の成長にとどまらず、全国大会での活躍は県内地域に活気や一体感をつくり地域を愛する気持ちの醸成につながります。
 そこで、静岡県の代表校が甲子園で勝ち進むことを願いながら、野球だけということではなく県内高校の運動部活動が全国大会で活躍するためには県教育委員会ではどのように競技力向上に取り組んでいくのか伺います。以上、答弁を求めます。
○副議長(中沢公彦君) 鈴木教育部長。
○教育部長(鈴木一吉君) 高校の運動部活動の競技力向上への取り組みについてお答えいたします。
 本県では、高校生の半数が運動部に加入し学業との両立を図りながら夢や目標に向かい練習に励んでおります。平成二十九年度に行った調査では、大部分の生徒が部活動にやりがいを感じており努力する姿勢や規律が身につくなど有意義であると答えております。
 県教育委員会では、競技力の向上を図るため専門の外部指導者を派遣するとともにスポーツ人材バンクを設置し適切な指導者の確保を支援しているほか、昨年四月に策定した静岡県部活動ガイドラインに基づきより効率的な活動の実践を進めております。議員御紹介の野球につきましては大部分の高校に野球部が設けられ多くの外部指導者を配置しております。
 また、県高等学校野球連盟では新たな試みとして甲子園に出場した本県代表監督が甲子園を目指しての心構えや戦略、甲子園での戦い方などを他の高校に伝える指導者講習会を開催するなど県全体の競技力や指導力の向上に取り組んでいるところであります。
 運動部の全国大会等での活躍は県民の皆様に感動を与えます。特に野球は多くのファンを抱えており甲子園での活躍は地域の元気にもつながります。
 県教育委員会では、スポーツ王国しずおかを支え大会での勝利を目指す選手を応援するため関係団体等と連携し競技力のさらなる強化に努めるとともに、生徒が夢と目標を持って学校生活を送り豊かな人間性や社会性を育むことができるよう運動部活動のさらなる充実を図ってまいります。以上であります。
○副議長(中沢公彦君) 江間治人君。
       (十九番 江間治人君登壇)
○十九番(江間治人君) 御答弁ありがとうございました。
 この質問に関しては非常に個人的な思いが強く出てしまうということでやろうかどうしようか迷ったんですが、本当に真摯にお答えをいただきありがとうございます。
 私も議員野球もそろそろ引退が近く応援のほうに回ろうかなと思って、特にですね今回は野球をモデルとしてさせていただきましたが、野球は特別とは言いませんがやはり今部長もおっしゃったように全試合テレビ中継される甲子園大会、県民の関心度も極めて高く、また静岡大会においても全校生徒で応援に行く学校もたくさんあり教育委員会としてかかわる部分が大変大きいものかというふうに思います。
 また、静岡県は野球王国、野球大好きな人も多く草薙球場が沢村栄治とベーブルースが対戦したという本当に歴史のある地域であるということもございます。ぜひ春夏合わせて五回優勝、六回準優勝のこの静岡の野球王国復活を高野連と連携して後押ししていただくとともに、今回野球をモデルケースに質問させていただきましたが、実はサッカー王国静岡、二〇〇七年の藤枝東高校準優勝以来ベスト四にも入っていないのでこの辺も含めて高校運動部活動の後押しを全ての競技に対してですね、お願いすることを要望といたしまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(中沢公彦君) これで江間治人君の質問は終わりました。(拍手)
 以上で本日の質疑及び一般質問を終わります。
 次会の議事日程を申し上げます。
 六月二十七日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
 本日はこれで散会します。

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