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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年2月静岡県議会定例会

大石 裕之 議員(無所属の会・責任世代)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/27/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 大石裕之議員にお答えいたします。
 ユニバーサルツーリズムの促進についてであります。
 ユニバーサルツーリズムとは、議員の御紹介なさいましたとおり全ての人が楽しめるようにつくられた旅行であり、高齢、障害、国籍などによる制約の有無にかかわらず誰もが気兼ねなく参加できる旅行のこととされており、略してUDツーリズム、UDツアーとも言われております。
 本県に即して言うならば、UDツーリズムを促進するということは万人に開かれた観光地になることを目指すというふうに言えるでしょう。私はそのときが来たというふうに思っております。といいますのも平成二十五年夏に富士山が世界文化遺産に登録されたのを皮切りにあたかも堰を切ったように今月まで四十六カ月の間に四十六件もの世界クラスの地域資源あるいは本県ゆかりの世界クラスの人々というものが認定されておりまして、文字どおり静岡県は世界クラスの地域というそういう環境が見えてまいりました。
 それを受けまして、これまで本県では「訪れてよし 住んでよし」といったときの対象は日本の方々を念頭に置いていたわけでありますけれども今や県ではジャパニーズドリームの実現、すなわち世界の人々から憧れを呼ぶ理想郷を築くべく、本県がその先頭を切って人種、宗教、文化、民族を問わず誰もが心の豊かさを感じ幸せを享受できる地域、訪れてよしの地域となるよう取り組むときが来たというふうに存じます。
 そのため、本県を訪れる旅行者がバリアを、障害を感じることなく安心して楽しんでいただけるよう受け入れ環境の整備を進めます。例えば平成三十年十月の完成を目指す富士山静岡空港旅客ターミナルビルへの礼拝室、これはムスリム――イスラム教徒の方々を念頭に置いてのことでございますが、そうした礼拝室の整備や県内飲食店における食文化の異なる外国の方々への対応を示したガイドブックの作成などを進めます。実際進めているところであります。
 また、先月二十五日に県域DMO静岡ツーリズムビューローを設置いたしました。この県域DMOでは世界観光機関UNWTOが提唱する「ツーリズム・フォー・オール」を実現するため、誰が旅しても本県の人々の温かさと優しさで期待以上の満足を得ていただく人に優しいツーリズム、先ほどの言葉で言えば万人に開かれた観光地であること、これを理念の一つとして明確に打ち出しました。今後このビューローでは、県内各地域のDMO等と連携いたしまして県内におけるユニバーサルツーリズムの理解促進を図ります。そして外国人はもとより高齢者、障害者等も安全で安心して楽しめる受け入れ環境の整備や体験プログラム企画への支援を行ってまいります。さらに世界におけるユニバーサルツーリズムの先進事例を収集し関係者等に提供してまいります。
 さらに、県ではトラベルヘルパーセンター東伊豆などすぐれた取り組みを県内に広めるとともに、三重県などで実施されている旅行者一人一人の状況に合わせた情報提供や旅行アドバイスを一元的に担うバリアフリーツアーセンターの設置に向けて関係者と検討をしてまいります。
 国では、東京オリンピック・パラリンピックを契機とした共生社会を実現するための行動計画が策定されました。本県においてはこの東京五輪のほか、その一年前にラグビーワールドカップ二〇一九、さらに同じ二〇一九年に世界自転車競技大会の開催の可能性もございます。いよいよ国籍、年齢、性別、障害の有無等にかかわりなく国内外から本県を訪れる全ての方々が静岡県の人々の優しさ、また地域の豊かさを実感し最高の人生の思い出を持ち帰っていただくことで、まさにジャパニーズドリームと感じていただけますようユニバーサルツーリズムの促進に努めてまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp