• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 答弁文書

ここから本文です。

本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年2月静岡県議会定例会

落合 愼悟 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/03/2021番目)
答 弁 者知事


○副議長(良知淳行君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 落合議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてのうち、リニア中央新幹線事業についてでございます。
 大井川の水は現状確実に確保せねばなりません。まさに水の問題は死活問題であり、それゆえに命の水と言われるわけでございますが、平成三十年十月にJR東海はトンネル工事で出る水は全量大井川に戻すという表明をなさいました。このことによって県と基本認識が一致いたしましたために県の中央新幹線環境保全連絡会議に地質構造・水資源専門部会また生物多様性専門部会、この二つの専門部会を設置し対話を進めてまいりました。
 その中で、県は水収支解析の精度を上げるボーリングやモニタリング調査の手法等様々な提案をしてまいりました。先月二十二日には有識者会議の事務局である国土交通省に有識者会議の議論についての考察と提案を提出いたしましたが、この中でもこれまでの会議において確認されたこと、残された課題の整理、評価を行い今後の有識者会議の議論の進め方について県として提案したところであります。
 議員御指摘のとおり実証のない理論は空論です。現代の科学というのは理論と実証、理論と実験、理論と観察、これを二つの柱としておりますから実証データのない形でのモデルがいかに精緻なものであってもそれは空論でしかないということでございます。それゆえに御指摘のとおりコアボーリングほか様々な地質調査というものを前もってしなければならないということで、それに基づいたこの理論といいますか計算モデルでなければならないと。これは基本的な筋論であります。
 南アルプストンネル工事に着手するためには、リニア中央新幹線整備と大井川の水資源並びに南アルプスの自然環境の保全、これを両立できることが科学的、工学的に確認され最終的には環境影響評価書に対する国土交通大臣意見に明記されておりますように大井川流域住民の皆様の理解を得ることが必要であります。流域十市町の首長さんもJR東海に対し同様の要望を提出されると思っております。
 流域住民の皆様の御理解を得るには四つのステップがございます。
 まず第一に、現在行われている有識者会議において約束なさいましたようにこの対話を要する事項四十七項目全てを議論していただくということでございます。
 第二のステップは、JR東海さんはそこでの議論を踏まえて県の専門部会において分かりやすく誰もが納得できるように説明していただくことであります。
 第三のステップは、JR東海さん―― 事業者は地域住民の皆様に説明をしていただきまして理解を得るということでございます。
 そして、この最後のステップとしまして、第四のステップとしましてJR東海と県、流域市町、利水関係者の間で協定等を締結すると、こういう段取りになります。
 JR東海の金子社長さんにはこのような過程を経なければならないことを認識していただいて、流域市町の要望に対して右の四つのステップを御認識の上、住民の理解がなければ工事に着手しないということを確約していただきたいと考えております。
 第九回の有識者会議が二月の末に開かれました。そこで初めて水の戻し方について議論がなされたということでございます。それによりますと先進坑を掘った後、山梨県側に流出する水量につきましてはそれと同量の分をその先進坑におけるポンプでくみ上げて同量を戻すと。こういうことで理屈としてはなかなかおもしろいということでございましたけれども、そもそもこの話は先進坑を掘るということが前提になっております。あるいは先進坑ができた後に戻すとおっしゃっているわけでございます。先進坑というのはこれはまさに本体工事に不可欠なものでございまして、本体工事そのものであるということでございますので、その本体工事の一つとしての先進坑を掘るにもそういう調査データが必要であるということでございます。
 県といたしましては、住民の皆様の理解が得られるように、本体工事に入る前に先進坑を含んだこの本体工事に入る前に引き続きJR東海さんがこれらに対して真摯にお答え頂くことが求められていると、それに基づいて我々も誠実に対応していきたいと考えております。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp