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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年6月静岡県議会定例会

江間 治人 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/26/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 令和元年に入りまして、MBAロサンゼルスエンジェルス入団の大谷翔平選手は二年目にしてグランドスラム達成と、江間議員におかれましては二期目にしてこの全議会におけるグランドスラム達成ということでまことにおめでとうございます。
 江間議員にお答えいたします。
 安全で快適な魅力あふれる道路空間の形成についてのうち、無電柱化の推進についてであります。
 これは極めて重要な課題であり問題意識を私、共有しているところであります。
 欧米の都市に比べ日本の無電柱化がおくれているというのは周知の事実であります。無電柱化率はロンドンは一〇〇%です。ニューヨークは八〇%でございます。日本では東京二十三区でも八%です。本県は全国第九位と高いレベルといえ実際は約二%で極めておくれているわけであります。
 それぞれの都市によって事情はもちろん異なりますけれども、ロンドンでは十九世紀に不足していた街路灯の建設に際しガス灯か電灯かの争いがありまして公平性を考慮し両者とも地中化したというのが始まりでした。またニューヨークでは十九世紀には多くの電柱が見られましたが、写真を見られるともうクモの巣のように張っておりますけれども、被覆していない電線いわゆる裸線が多くこれによる多くの感電事故が発生いたしましたので十九世紀末には電柱の新たな設置が規制され、さらに電線を直接地中に埋設する方式が認められていることなどによって現在の高い無電柱化率八三%につながったということでございます。
 実は日本でも二十世紀の初めに市街地での原則地中化が義務づけられました。しかし戦後の復旧・復興が急がれる中、安価な電力の需要が高まりまして電柱での電力供給が一気に進んだということでございます。
 世界遺産の富士山を仰ぎ見る本県におきましては、富士宮は大変立派にその点なさいましたけれども空を汚すことのない積極的な無電柱化に取り組まなければなりません。
 実は三保松原がイコモスから構成資産に外すように言われたのは、あの三保の街道に電線がクモの巣のようにかかっておりまして景観を妨げていたと、これがイコモスの先生の心証を著しく害したということがありました。もとよりあのテトラポットやその他いろいろな条件が、悪条件があって客観的にはだめだったんですけど最初の印象は電線と電柱だったわけですね。これに対してなぜ通ったかというと先生方は、ユネスコの世界遺産委員会の委員の方々は昔の絵であるとか写真であるとかそうしたものをイメージして三保松原は構成資産ということになったわけです。しかし現状は極めて厳しいということで三保街道も今は無電柱化はまだですけれども道路をまたぐ電線はようやく外されました。
 こうした形で静岡県民に無電柱化をしなくちゃいけないということの意識が高まることが重要であります。
 本県におきましては、昨年度策定されました国の無電柱化推進計画を踏まえまして県内の各道路管理者及び電線管理者と協議を実施し静岡県無電柱化推進計画を本年四月に策定したところであります。この計画では防災、安全、景観、この三つの観点から優先的に無電柱化を進める箇所を選定し令和三年度までに県内四十八カ所約二十八キロメートルの無電柱化に着手する予定であります。この中にはふじのくに回遊式庭園の実現を目指して自然や歴史、文化などの地域資源を生かした美しい景観を創出するため雄大な富士山を借景としたビューポイントなどの三十八カ所も含まれております。着実にこの事業を推進してまいりたいと思います。
 県といたしましては、無電柱化による事業効果を広く県民の皆様にお知らせし関係者が一丸一体となって無電柱化を推進し国内外からの来訪者の憧れを呼ぶ美しいふじのくに、そのような名にふさわしい美しい空にしてまいりたいと考えております。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp