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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成23年6月静岡県議会定例会

櫻町 宏毅 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/30/2011番目)
答 弁 者知事


    ○議長(植田 徹君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 櫻町議員にお答えいたします。
     初めに、防災力の強化についてのうち第三次地震被害想定の県民への周知についてであります。
     議員御指摘のとおり、想定される東海地震におきまして地震災害の軽減を図るためには、県民の皆様に、あらかじめどのような被害が発生するかを周知しておくことが極めて重要であると考えております。こうしたことから、県におきましては昭和五十三年、そして平成五年、そして平成十年から十二年にかけて検討して平成十三年に第三次被害想定を作成いたしました。想定結果の概要だけでなく、中学校区単位でも十分把握できるよう各地域の震度や液状化危険度、津波浸水域などの詳細な想定図を県のホームページで公開しております。また自主防災新聞、パンフレット等を通じまして広報啓発にも努めております。市町におきましても県が作成した被害想定をもとに、避難場所や地震が発生した場合円滑に避難するために必要な事項などを掲載したハザードマップやパンフレットを作成配布することなどにより住民への周知を図っていただいております。
     さらに県では、このたびの東日本大震災を受けまして五月から県のホームページにおきまして、地図や衛星写真の表示ソフトを使い震度分布、住宅の被害率、津波浸水域などの項目に加えまして新しく海抜、避難所、津波避難ビルなどのデータを掲載することにいたしました。県民の皆様に自分が住む地域の被害想定や避難経路の見直しに役立ててもらえるように、東海地震第三次被害想定の地理情報システム――新しいGISの運用を始めたところでございます。このシステムでは第三次被害想定や防災拠点のデータベースを地図上で同時に重ね合わせて表示する、見える化を行うことで住民が視覚的に状況を把握することができます。従来のシステムに比べて、より一層県民の皆様の理解、周知が進むものと期待しておるものでございます。今後はこのシステムのさらなる充実を図り、県民の皆様へのよりわかりやすい情報提供に努めてまいります。また市町におきましても、このシステムの内容を広報紙に掲載するなどさまざまな形で地域住民への情報提供に活用していただけるものと考えております。
     この第三次被害想定の中で、特に地震につきましてはそれなりの御関心も高いと存じますけれども、津波につきましては、やや油断もあったかと存じますが、このたびの東日本大震災の津波の被害が多くの方々に共有されることになりまして、現在、この第三次の被害想定に基づいてどのような形で我々が津波に対する対策を講じてきたのかと、この対策につきましてもこれを正確に皆様方に知っていただく努力をしたいと思っております。実際、海岸線におきましては、ほぼ九〇%、対策は終わっております。河川におきましては三十八河川のうち十八河川が終わっているかと存じますけれども、我々といたしましては、こうしたまだ終わっていないところについての情報を提供すると同時に、これを可及的速やかにまずこれをしっかり仕上げて、そして国のいわゆる三連動、八・七、あるいは二連動、八・四というものに対応した見直しをいたしまして対策を講じると。まずは第三次被害想定というものがどういうものであるかということをお知らせすると同時に、それに基づいた対策がどこまで講じられているかということもあわせて周知徹底していくような、そういうシステムを構築したいと存じます。
     次に、駿河湾港の課題についてでございます。
     駿河湾港の整備につきましては御前崎港が幸運にも重点港湾に選定されました。清水港、田子の浦港は国際バルク戦略港湾の選定の過程におきまして、国交省より御指摘のとおり「清水港・田子の浦港に関しては、次世代大型船舶について名古屋港をファーストポートとして、これと連携しつつ対応を図ることとする」という、そういう位置づけを得たものでございます。これに基づきまして本年三月に策定した駿河湾港アクションプランに基づいて、三港のコンテナやバルク貨物の取り扱い機能の拡充を推進してまいろうと考えております。
     この三港の位置づけでございますけれども、清水港は国際拠点港湾として駿河湾港の中心に位置する静岡県の国際ゲートウエー。第二にオール静岡県と内陸県とをターゲットとしたコンテナの国際物流拠点港湾。第三に県内産業の国際競争力強化に向けた航路の維持拡充。この航路には欧米基幹航路並びにアジア域内航路が入ります。そして世界的なバルク船舶大型化への対応というのが第四点に入ります。
     御前崎港は重点港湾になりましたが、これは県西部のものづくり産業を支える物流拠点と位置づけております。まず特定のニーズを掘り起こす航路サービスを提供すること。第二に背後圏産業を支える完成自動車の輸出拠点であること。第三に内貿易のユニットロードの拠点であること。第四に背後の土地利用におけるポテンシャルを活用することでございます。
     そして、田子の浦港というのは県東部の産業を支えるバルク貨物の拠点港としての位置づけでございまして、一つには背後産業の原材料、エネルギーの輸入供給拠点であると。これは県議御指摘のとおりでございます。そして清水港との連携による穀物輸送の拠点化というものでございます。
     こうしたことを踏まえまして、清水港、御前崎港のコンテナターミナル機能を拡充する。また田子の浦港におきましては本年二月に完成いたしました十二メートル岸壁に加えまして、引き続きバルク貨物船の大型化に対応した航路や停泊地の整備を進めます。また民の視点による港湾経営を推進することにしております。まずは御前崎港におきまして指定管理者制度の導入を目指します。また東日本大震災の教訓をもとに耐震強化岸壁や津波防護施設の整備を進めますとともに、三港が相互に補完する駿河湾港事業継続計画、ビジネス・コンティニュイティー・プラン――BCPを策定して大規模災害に強い港づくりを進めてまいる所存でございます。
     さらに、現在ふじのくに戦略物流ビジョンというものを策定中でございますが、これと連携をする形で本年度から三港の港湾計画の見直しに着手いたします。こういうことを通して駿河湾港を全体として国際競争を勝ち抜くことのできる港に育ててまいりたいと考えている次第でございます。
     その他の御質問につきましては、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp