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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年9月静岡県議会定例会

相坂 摂治 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:10/03/2013番目)
答 弁 者知事


○議長(中谷多加二君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 相坂議員にお答えいたします。
 政令市静岡市との政策連携についてのうち、日本平の山頂整備についてであります。
 日本平という名称は、その昔日本武尊がその頂上に立たれて四方を見渡されたという伝説に由来しているということでございます。やまとだいらと言われたそうでございますけれども、それをにほんだいらというふうに称したのは、明治・大正期の徳富蘇峰が初めてそれを使ったというふうに承知しております。もともと日本武尊と書いてヤマトタケルノミコトと読んでおりましたので、国語、日本にふさわしい日本平という名前にしたのだというふうに存じます。
 ここは、眼下に太平洋、駿河湾、伊豆半島、箱根、富士山、南アルプス、さらに志太榛原から焼津へと、もう三百六十度の景勝地の中の県下、いや日本の誇る最高の景勝地と言ってよいところであると存じます。
 政令市静岡市との協働につきましては、何よりもこうした景勝地をどうするかということについてビジョンを共有するということが何よりも大切ではないかと考えています。静岡市が平成十九年度に策定なさいました日本平公園整備計画は、日本平の文化的価値を継承発展させていくことを基本理念にされておりまして、この絶景を生かして交流の拠点として整備するすばらしい計画です。近い将来の実現を期待しているところです。私どもはこの計画を高く評価するとともに、日本平や富士山の価値を発信できる、そういう拠点にできるようにしたいということで今、市長とさまざまな情報交換を行っているところでございます。
 富士山との関係につきましては、ただいま富士山の絵画展が県立美術館で行われております。そしてまた富士山百画というのも県立美術館館長の芳賀徹先生ほかに編んでいただきました。その富士山について描いた絵画の一番最初のものが何と聖徳太子が甲斐の黒駒に乗って富士山を越えられたという、そういう伝説が絵になっているもので現存しているものとしては千年ほど前の絵でございます。これが富士山について描かれた最古の絵ということでございます。しかも「敷島の日本平ゆ富士越ゆる太子悲しむ救世の観音」、太子いとしむと読むのかもしれませんが、そういう詠み人知らずの歌もあります。この頂上から聖徳太子が富士山を駒に乗って越えられた、それを温かく見守っているのが救世の観音だと。御存じのように救世の観音は法隆寺の夢殿にある秘仏でございます。この秘仏を安置している夢殿というのは八角形でございますので、したがってこの静岡市が言われている整備計画にある展望回廊というものは、その救世の観音のえにしにちなんで夢殿と名づけてはどうかというようにも御提案しているところでございます。
 また、今副知事と副市長をトップとする地域政策会議に設置した実務者レベルのワーキンググループがありまして、山頂部県有地の活用や有度山全体の法規制等の課題につきまして具体的な解決策を検討してまいりたいと思っております。現在頂上に行くには自動車道を通る以外にありませんけれども、柑橘試験場の跡地利用をどうするかということでさまざまな方たちが御関心を示されておりますが、そこからロープウエーないしゴンドラ。自然景観を傷めないように、また日本平からの景観を損なわないような形で頂上にいわば五分ほどで登れるようなことも、市長とあわせて検討しているところでございます。
 この頂上への入り口。これは基本的には東静岡駅ということになるでしょうけれどもグランシップがあり、草薙総合運動場もあり、さらに動物園もあり、県立の大学、県立の美術館、図書館、SPAC、そして頂上には日本平ホテルもございます。こうした全体のものをふじのくに文化の丘というふうに捉えようというような動きも現在ございますので、そうした全体の構想、そうした中で公共的な入り口になる東静岡駅を日本平久能山東照宮駅というようにしたらどうかという市長さんの御提言に対して、私はこれは大変いいというように賛同しております。
 こうしたビジョンを共有しながら、そして絵が決まれば後は法規制等について一緒に協働して、これを実現するために規制を改正していくという方向に持っていきたいというふうに存じます。世界遺産になりました富士山を望む日本平が、国内のみならず世界中から訪れる多くの方々に感動していただける文化、観光、交流の拠点となるよう静岡市との連携を一段と進めまして、協力を一層深めてまいりたいと考えております。
 続きまして、地域外交における民間交流の促進についてであります。
 海外との交流が国家間にとどまらず、地方自治体や企業、民間団体などさまざまなレベルで広がりを見せております。本県といたしましてもそれらの交流を一層活性化させるために友好的互恵・互助の精神に基づきまして地域外交を展開しているところです。中国、韓国と日本との国家間の関係が必ずしも良好と言えない時期におきましても、本県におきましては相互の信頼関係に基づきまして中国浙江省との友好提携三十周年事業を成功させ、また韓国の忠清南道との友好協定の締結も実現いたしました。
 こうした友好提携先を初めとする国・地域との地域間交流を一層活発化し、交流人口を拡大するために友好関係をより強固で揺るぎないものとしていくには、現在本県は地域外交を進めている。静岡市ほか三十五市町もそれぞれに独自に姉妹提携あるいは地域間交流を進められております。こうしたものがかなり活発になってきましたので、いわばふじのくに全体として県と市町が一体的に情報交換しつつ取り組むという時期が来たのではないかというように思っております。そしてこうした行政のみならず、議員御指摘のようにより多くの県民の皆様が海外との多様な交流に参加する機会をつくって、民間を主体とする草の根外交とでもいいますか、交流の裾野を広げていくことが平和の礎になると考えております。
 このため、今年度の新しい取り組みとして富士山静岡空港の就航先におきまして現地行政機関と連携し、双方の民間団体の交流を促進することとしています。七月には中国湖北省武漢市、八月には台湾台中市に県内の文化やスポーツなど合わせて十三団体を派遣いたしまして、団体間のマッチング支援や意見交換を行いました。今後富士山と台湾の最高峰――玉山の友好山提携に向けた相互協力、韓国の最高峰が済州島にございますのでこの漢拏山との友好山提携も視野に入れております。こうした交流をいたしまして、さらに湖北省との関係におきましては華道の連盟、囲碁団体との交流も今進みつつあります。忠清南道、済州特別自治道や台湾北部におきましては交流を希望するお茶、舞踊など県内団体と相手先団体とのマッチング支援が今実施中でございます。
 こうした交流は、いわば大人の交流になりがちです。私はそれを支えるといいますか未来を担う若い世代、特に多感な高校生の全てが高校在学中に一度は海外を見るという国際感覚を身につけるための経験をさせてあげたいというふうに念願しております。その相手先は安全でなければなりませんので例えば台湾などは、その最も有力な候補地になるのではないかと。全員が高校生の間に一度は海外に行ってその空気を吸うということが、将来の民間交流を支える重要な柱になると考えているわけです。
 市町と連携いたしまして、海外姉妹都市との民間交流を活発化させ本県全体としての対外的なネットワークを強めることで幅広い分野における民間主体の交流を促進し、本県が国際的に存在感のあるふじのくにとして持続的に発展できるように努めてまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。ありがとうございました。

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静岡県議会事務局議事課

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