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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成19年12月静岡県議会定例会

天野 一 議員(自由民主党)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/11/2007番目)
答 弁 者知事


    ○議長(佐野康輔君) 石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事(石川嘉延君)天野一議員にお答えいたします。
     初めに、自然系博物館の整備についてであります。
     何年検討しているんだというおしかりをいただきまして、大変長い期間かけてこの問題を研究検討しておることは事実であります。平成十五年度から県内の貴重な自然に関する標本、資料の収集、保存を行いますとともに、今年度から、こうした標本等の保存を初め自然に関する学習、研究機能の充実等について研究者と多角的に議論をしております。
     今後、目指すべき自然系博物館のあり方として、調査研究などの機能に重点を置きながら展示機能については、できるだけ多くの県民が手軽に見学できる交通至便な場所に配置することが適切ではないかと考えております。そういう基本的な考え方に立って、適地、整備手法等含めて相変わらず内部的な段階でありますけれども検討しております。
     適地のめどが立った段階で設置に向けて歩み出したいと考えておりますが、それまでの間、現在標本等を保管しております旧中部健康福祉センターの庵原分庁舎につきましては当面自然学習資料の収集、保存活動を行う施設として、標本の増加に対応して収納に必要なスペースの確保を図って、安全面にも留意しながら適切な保管に努めてまいります。そういう前提に立ちまして、標本の活用等も検討していく考えでありまして、具体的な取り組みに当たっては大学やNPO法人等とも連携をし、幅広い方々による学習活動等の促進を図ってまいりたいと考えております。
     次に、原油高と本県経済についてであります。
     急激な原油高それも比較的長い期間にわたって連続的にずっと発生してきておりますから、県内の産業界はもとより、生活の面でもいろいろな悪影響が出てきつつあるということは認識をしております。そこで、きょう午前中でしょうか、政府におきましても、我が国全体としてのこれへの対応策が出てまいりましたのでこれらもにらみながら、そしてまた一方で県内の状況をできるだけ幅広く把握して適切な対応が講じられるように、全庁的な組織として経済対策連絡会議などもありますので、こういう場を通じて適切な対応を図っていくようにしたいと考えています。
     次に、お茶の振興でありますけども、平成十八年度から二十二年度までの五年間を計画期間といたします現在の茶業振興基本計画におきまして、三本の柱を立ててお茶の振興対策に取り組んでおります。すなわち「ビジネス茶業の実践」、これが第一の柱、二番目が「売れる茶の生産・販売」、それから三番目は「世界の緑茶の中心地しずおか」、この三本柱で取り組んでおるわけであります。
     まず第一の柱であります「ビジネス茶業の実践」でありますが、本県茶業の核となる企業的な経営感覚を持つビジネス経営体や認定農業者の育成に努めておりまして、ことし三月現在この経営体は百三十一を数えておりまして、これらの経営体の販売額シェアは県の茶産出額の四割を超えるまでになってきております。また生産効率の向上のために機械化に対応できるよう茶園の基盤整備を進めておりまして、現在県内の三割を超える茶園で乗用型摘採機等が導入されるようになっております。
     次に、第二の「売れる茶の生産・販売」でありますが、マーケティングに基づく特色ある茶生産と販売の推進に取り組んでおり、川根本町の「おくひかり」、JAハイナンの被覆茶「望」、掛川市の「つゆひかり」などの味と香りに特色があるお茶づくりとそれの販売促進、また花粉症対策に非常に顕著な効果があるということが確認をされてまいりました「べにふうき」につきましても、栽培面積の拡大とこれをもとにした商品展開、これにも取り組みが見られてまいりました。
     それから第三の柱である「世界の緑茶の中心地しずおかづくり」でありますが、これは過去三回の世界お茶まつりを通じまして、大変世界的に日本の緑茶ですね、緑茶といっても中でも日本の緑茶の市場が拡大をしてきているということが確認をできたわけであります。
     したがいまして、これらの三本柱をさらに今後徹底をしていくということが大事だと思うのでありますし、その際にいつも痛感いたしますことは、静岡がお茶の産地としてのしにせであるばかりか、茶の流通の世界でも我が国の中でもう断トツにしにせ地域であります。それだけに、逆にこれまでのいろいろ固定観念あるいは安定した取引基盤、このことにリーダー層の方々がそこにあぐらをかいているとは言えないと思いますけれども、そういう安定基盤の上に余り新しい分野に目を向けていかないと、そういう嫌いがあるわけです。
     茶の振興を図るためには最後は売れて初めて振興されるわけでありますので、その辺になりますと、幾ら生産者が頑張っても流通業のところがもう少し変化をしてもらわないとなかなかうまい展開ができかねるというのが、いろんなやりとりを通じて実感するわけであります。しかし、そういう茶の流通業界においても、従来はともすればアウトサイダーというか変わり者と目されておったような方々が、実はだんだんふえる傾向にあるように見てとれます。その人たちが、新しい茶の製品はもとより新しい市場開拓に向けても大変活発な動きをする傾向が見てとれます。
     特に期待が持てますのはいわゆるしにせの流通業の経営の方の跡継ぎの世代ですね、ここに非常に危機感が出てまいりまして、おやじとかじいさんはいろいろのんびりしているけどおれたちはそうはいかないというように、いろいろ我々が仕掛けをすることに対して積極的に呼応する動きも出てまいりました。したがってこういう動きに期待を込めながら、最終的には売れる商品を我々は開発、供給すると、また売る努力をすると、その両面で進んでいけば我が国のトップの地位を維持していくことはもとより、世界にも打って出て勝利をおさめることは不可能ではないじゃないかというふうに感ずるわけであります。
     これからの県挙げての努力次第、その中で県は大いに世界的な情勢についての情報収集とそういうところへ打って出るときのサポート、それからまた国内の動向についてのやはり情報の収集と情報の提供、また新技術の開発、この先頭に立っていくと、こういうことが県の役割ではないかというふうに考え努力をしてまいるつもりであります。
     その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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