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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年6月静岡県議会定例会

大石 健司 議員(無所属)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/25/2019番目)
答 弁 者副知事


○副知事(難波喬司君) 静岡茶の振興に向けた取り組みについてお答えをいたします。
 近年、急須で入れて飲む高品質な茶の需要が減少する一方、ペットボトルの原料などに用いられる比較的安価な茶の需要が拡大をしております。しかしながら本県の生産者の多くは収量を抑えた高品質な茶を中心に生産をしておりますことから、高価格帯の茶が売れ残り価格が低迷するという需給のミスマッチとそれに伴う収入の低下が生じております。
 このため、県では需要に沿った生産構造への転換が必要だと考えています。大規模生産に適している平坦地ではペットボトル等の原料茶向けとして価格は比較的低いものの単位面積当たりの収量をふやすことで収益を確保できるよういわゆる高収量生産を促します。同時にあらかじめ流通業者などの販路を確保する契約生産の取り組みを推奨することで生産者の安定経営につながるよう努めております。また中山間地域では一定の需要がある高級煎茶の生産を維持しつつ海外で需要が急増している有機抹茶の生産への転換を促進をしております。
 一方、JA等からの聞き取りによれば、ことしの一番茶におきましても被覆茶など味と色に特徴のあるお茶は消費者の人気も高く一定の価格を維持できたとのことです。このような魅力的な茶が数多く生産されている本県にとりましてこれらが多くの消費者に支持されることが重要であるため、生産者や流通業者の商談機会を首都圏等で設けるなど静岡茶の情報発信と販路の拡大に注力しているところであります。
 さらに、今年度は三年に一度の世界お茶まつりが開催されており、秋の祭典では新たな喫茶スタイルの提案やテイスティングフェスティバルなど多彩な静岡茶の魅力を国内外に積極的に発信してまいります。加えて世界お茶まつりを契機として海外の茶業者を静岡茶の産地に招く新たな試みを実施するなど、緑茶需要の高まる欧米への輸出を視野に入れた積極的な取り組みを展開をしてまいります。
 また、茶業研究センターについては茶業を取り巻く環境が大きく変化する中、センターの果たすべき役割も変化する必要があります。現在有識者を交えた委員会で老朽化したセンター施設の建てかえに係る基本計画を検討しています。建物だけではなくて中身も見直すべく委員会では先端技術を活用した生産効率の向上や消費者の嗜好の変化や市場の需要に適合した品種の研究、効率的な製造技術の開発などに加え世界市場を見据えた出口戦略についても検討を進めてまいります。
 県といたしましては、本県茶業が直面するこうした課題に対して生産者や流通業者、JA、茶業会議所、地元市町などの関係機関と密接に連携しながら一つ一つ着実に隘路の解決を目指し本県茶業の一層の振興に努めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp