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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成26年6月静岡県議会定例会

鈴木 智 議員(ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/27/2014番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 鈴木智議員にお答えいたします。
 明るい人口減少・高齢化社会の実現を目指した長期ビジョンの策定についてであります。
 人口減少対策は、複合的な要因の分析を行いあらゆる分野の施策を総動員して取り組む必要があると考えております。このため来月二十二日に、先ほど御指摘のとおり上智大学の鬼頭宏先生を座長にいたしまして、また日本創成会議、このたび御報告をなさいました責任者の元総務大臣の増田寛也さんにも御参加いただきまして有識者会議を立ち上げます。そこで地域別や男女別の人口動態と要因分析の結果などを多角的に検証していただいた上で御提言をいただくことになっているわけです。その提言を踏まえて我々も別の会議、産業成長戦略会議における議論も踏まえて短期、中長期の両面からのビジョンを策定しようというふうに考えています。
 ただ、そういう御提言がどのようなものになるにせよ、やるべきことはあります。例えば安心して子供を産み育てられる環境を整備する、経済の活性化を図り雇用を創出する、高等教育機能を充実させる、安全・安心な県土づくりをするなどのことです。また人口減少はここ数十年は避けられないということでございますので、それへの適応戦略として減少下においても持続的な成長ができる社会の生産性の向上を始めなければなりませんし、社会の生産性の向上というのは組織も含めての効率化を図るということでございますが、少子高齢化の進行に対応した高齢社会になっても健康寿命を享受できるといったライフスタイルの提言。またそうした地域のあるべき姿の提言。人口減少社会に適応した行政システムの構築など、こうしたことはやらねばならないことでございます。
 議員は、人口が減少していく中で静岡県の人口は私は三百七十七万六千人がふじのくにとしてふさわしいと思っているんですけれども、そうした目標を立てることは非現実的だということでございました。しかし一方で、合計特殊出生率についての目標は明確に二・〇と掲げているわけでございます。それは若い人たちが二、三人は子供が欲しいという、そういう御希望のもとで社会に巣立たれていくと。その目標をかなえてさしあげたいということから、たとえ絶対人口が減るにしても家庭を営み二、三人の子供に恵まれると。そういう目標として二・〇というのを掲げているわけでございます。
 どのような提言が出るか、あるいはどのような検証結果が出るかということでございますけれども、はっきりしているのは合計特殊出生率が一番低いのは東京だということです。東京は一・〇余りです。日本全体の人口減少の足を引っ張っているのは東京ではありませんか。したがって東京的なライフスタイルというものと決別する必要があるというふうに考えております。東京というのは学歴も高い人が多くて男女共同参画が最も進んでいるかと存じますけれども、そうした中で、例えばその検証結果の中でなぜ男の子が草食系になるのかと。先生のようにたくましいように育たないのかということなのでありますけれども、その一つの原因は思春期、十五、六歳から二十前後までの時期に女性のほうが早く成熟するという、これは生理学的な生物学的な現実があって、それが実際上学校の成績などにあらわれるわけでございます。そうしますと同年齢の男の子より自分のほうが成績が高いわけですから、およそ男の子を尊敬するというふうなことがなかなかできにくい。また少子化の中で親御さんが、特に母親が男の子を甘やかすということで、なかなかたくましい智先生のような青年に育たないということがありますので、ひょっとすると思春期における男女共学は一度やめてみてはどうかと。男の子は男の子、女の子は女の子で大学に入って初めて一緒にするとなれば、その思春期における夢や憧れを誘う、お互いの尊敬、憧れという念が深まるということもあろうかと存じます。また母親の方々が男の子にべたぼれすると、べたぼれというかべたべたして大学の入学式にまであるいは卒業式にまでついてこられるという、一人前になかなかなれないようなそういう家庭スタイルについても、おじいちゃん、おばあちゃんがもっとしっかりと母親に対して、孫の男の子をしっかりと鍛えなくちゃいけない。ますらおぶりが今必要とされているのではないかと。こうした検証結果が出る可能性もあります。
 私は総じて、これはもうポスト東京時代を開くということで、静岡県ならばそれができ得ると。例えばこのたび宝塚で花組のトップになった明日海りおさんは、この雙葉の女子の学校の出身者なのであります。ですから女子高、女子中学、また男子中高といったものの特性も改めて見直すときが来ているのではないかと。今、小中学校、中高の一貫教育ばかりが言われていますけれども、男女の関係をもっと大事にするためにどういうふうにすれば思春期を男の子らしく、女の子らしく、しかも両方がその特長を生かして社会に出ていけるかということも考える。そういうライフスタイルも考えるべき時期に来ているというふうに思っているわけでございます。
 県民誰もが明るい展望を描くことのできる戦略ビジョンを全国に先駆けて、この点に特段の御関心と戦略をお持ちの鈴木智先生のお知恵も借りながらつくり上げてまいりたいということで、全力で取り組んでまいりますのでよろしくお願いいたします。以上であります。

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