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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成28年2月静岡県議会定例会

遠藤 行洋 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/03/2016番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 遠藤行洋議員にお答えいたします。
 相変わらずよいお声で聞きほれました。人は美しいものに魅せられますけれども、もしクレオパトラの鼻が少し低かったらばとパスカルが「パンセ」の中で書いていますがシーザーもアントニウスも身を滅ぼさなかったかもしれないと。楊貴妃にほれなければ玄宗皇帝は天下の大乱を招かなかったかもしれないと。私も美声にほれて中身を聞き逃すことのないようにしっかりと拝聴いたしました。ありがとうございます。
 県東部地域に対する私のグランドデザインについてでございます。
 遠藤議員は、静岡県を西・中・東というふうに分けられましたけれども現在我々は後期アクションプランにおきましては全体として五つの地域に分け、またそれぞれの地域について目指すべき大きな枠組みを定めております。
 西から行きますれば、西部地域は世界トップクラスの技術と多彩な文化で最先端をいく躍進都市圏、志太榛原・中東遠につきましてはふじのくにの空の玄関口にふさわしい水と緑に彩られた美しい品格のある交流都市圏、そして県都のございます中部地域におきましては日本の理想郷ふじのくにの県都にふさわしい中枢都市圏、そして東部は日本の国土のシンボル富士山を世界との交流舞台とした健康交流都市圏、そして伊豆半島は世界レベルの魅力あふれる自然を生かした観光交流圏とこうした大きな枠組みの中で地域活性化を進めているところでございます。
 県の東部地域は、世界遺産富士山を仰ぐ国際的な観光地である富士箱根伊豆地域の中核都市圏であり静岡がんセンターを中心とした医療健康関連産業の集積が進むとともに、首都圏で働く人たちにふじのくにならではの豊かな暮らしを提供できる活力ある地域と認識しております。
 幾つかの特徴ある動きを市レベルで申し上げますれば、沼津駅周辺総合整備事業におきまして魅力のある都市機能、交流機能の強化を目指しております。また長泉町を中心に産学官金――金融でございますが――連携をしたファルマバレープロジェクトを推進しております。活力ある新しい医療産業づくりに取り組んでいるところであります。また全体として県域を越えた二百万人都市圏の形成を視野に入れた交通ネットワークの充実とか多彩な地域資源を生かした魅力づくり等に取り組むことで先ほど申しましたような健康交流都市圏の形成を目指しているものでございます。
 来年度は、これは原町にございます東海大学の跡地になりますけれども沼津市と協力いたしまして、AMFoS+プロジェクト、医食同源とか薬食同源と言いますけれども薬食に農を加えまして、あるいは医食に農を加えまして医・食・農この三つを連携させる農産物を通じて健康増進をさせていこうということで、その技術開発のための先端研究拠点の設置を考えております。
 それからまた、富士宮市におきましては富士山の自然、歴史、文化などの発信により交流人口の拡大に寄与してまいりたいというふうに思っております。さらに御地元の三島市におきましては内陸のフロンティアを拓く取り組みとして北沢地区を豊かな暮らし空間創生住宅整備区域ということで地域指定をいたしまして生活と自然が調和するゆとりある住宅街区の整備を促進し、定住人口の拡大を目指すなどさまざまなところを重点的に個性を発揮させるようにいたしまして東部地域の資源を生かした取り組みを進めてまいります。
 こっちから見ますと、一番遠いのが水窪のようなところを除きますれば伊豆半島です。そうしたことで土屋副知事を伊豆半島――実際は箱根伊豆というところあたりも管轄していただいているわけですけれども――先ほど御案内のように実は伊豆半島、観光圏ということで一番たくさんのお客様は首都圏からいらっしゃいます。ですから隣の県は神奈川県ですから土屋副知事にはなるほどうちの副知事ではあるけれども実際たくさんお越しになっている熱海にしろ伊東にしろ下田にしろ、特に伊豆半島の東部地域さらにまた箱根というところは神奈川を中心にした首都圏の方です。ですから神奈川県の黒岩知事の副知事のつもりでやってほしいと明確に申し上げております。そしてまた黒岩知事につきましては横浜市が特別自治市を目指しておりますしその東の川崎市は静岡市の二倍の人口で二倍以上の予算を持ち面積は静岡市の十分の一です。ですから極めてまとまっていると。その北には相模原市があります。ですから神奈川県知事の仕事場としては西しかないわけですね。ですから戦国時代の話をされましたけれども北条早雲は小田原に拠点を定めて関東一円並びに伊豆を支配いたしました。だから現代の北条早雲になったらどうかというふうに黒岩さんに申し上げております。そしてまた土屋君にはうちは江川太郎左衛門が出たと。江川太郎左衛門は伊豆と相模と武蔵の代官でありましたから現代の江川太郎左衛門として黒岩知事と時の北条早雲と協力してくださいというふうに申し上げておりまして、広域的には伊豆を観光交流圏として差し当たっては一番の仲間であります環相模湾あるいは箱根といったところと連携を進めていくように、強力に今それを進めていただいているところであります。
 そしてまた、東部地域というのは富士山が世界文化遺産になりましたので、また二年以内に中部横断自動車道が甲府から清水まで高規格道路が貫通いたします。そうしたことから環富士ということでございますから九十万弱の山梨県を東部地域の方々は一体でやっていただきたいと。環富士山圏ですね。そういうふうにしてやっていただきたいということで実はほかの地域につきましても同じように広域的に域内で閉じこもらないようにと。
 例えばこちらですと、葵区の北側のところは――葵区は中心的な城下町ですけれども――北側は井川地区で南アルプスの麓です。したがって川根本町であるとか水窪であるとかあるいは早川町、韮崎市、北杜市や南アルプス市さらに長野県の四つの市町村などと一緒に環南アルプス圏としてこれから連携を進めていくと。もちろん西部のほうは言うまでもなく三遠南信の二百万以上の圏域をつくっていると。こうした開かれた地域圏の形成をしていくというそういう大きな見取り図を描いておるところでございます。
 私どもとしましては、このような取り組みをスピード感を持って着実に進めるとともに、環富士山や環相模湾の視点による県境を越えた連携を強化することで東部地域が世界レベルの個性と魅力を備えた健康交流都市圏として発展する姿を思い描いておりますので、何とぞ御協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
 次に、花の都づくりの推進についてであります。
 本県は、春夏秋冬花と緑のあふれるふじのくに花の都しずおかにしようと。これを実現するために花卉関係団体とふじのくに花の都しずおか推進協議会を御一緒に組織いたしまして花卉産業の振興と花の文化の継承、創造に取り組んでおります。
 県は、議員御紹介のみしま花のまちフェアへの参画を初め県内各市町と連携を進めるとともに、地域の花壇づくりの先進事例となる小学校や地域の花の会などによる取り組みを表彰し花の都づくりを推進しております。
 こうした中、毎年二千件もの応募がある全国花のまちづくりコンクールでは昨年入賞した二十四の団体や個人のうち本県関係では三島市が大賞を受賞なさいました。三島市を含む七件が表彰をされております。さらに二〇一四年牧之原市花の会は花のまちづくり国際コンクールで最高評価をカナダにおいて受けました。また熱海市内のホテルは昨年でございますけれども、これは二〇一五年世界バラ会議で優秀庭園賞を受賞なさいました。こうしたことで本県の花の都づくりは我が国や世界をリードするものとなっております。
 また、先月花卉生産の振興のため初めて県内の鉢物や花壇苗の生産者が一堂に会する商談会を富士市内で開催したところ全国の卸売業者や販売業者約三百五十人が来場なさって多くの商談が成立したところでございます。来年度につきましては一層の消費拡大を図るために高校生などの若い方たちを対象にフラワーデザインコンテストを開催するほか企業と連携して花のある職場づくりを促進しているところであります。
 県議御指摘のとおり、花を生活に取り入れるということが大切です。ですから「隗より始めよ」ということで、例えばきょう、偶々もしお時間があるならば知事室に来てください。ドアはあけっ放しです。お花があふれていることにお気づきになるはずでしょう。しかしそれは知事室だけではありません。部長室全てがそのはずです。
 それから、最近は職員組合にも私はお花を差し上げることをいたしまして県の職員組合です。この本館のお堀端にあるところです。ひどい状態でしたね。よくあれで県にいろいろと要求をされるものだと。あなた方の環境が悪いということでお花を差し上げたりそれから写真についての御助言を申し上げたりして今は花のある職場に変わりました。かつての企業局も書類の山でしたけれども今は花の企業局と言われております。
 そして、きょうこの本館の、きょうはたくさんの方がいらっしゃっておりますけれども大階段を上がられますと富士山に美しい桜の花が添えられた版画がかかっておりますが、その正面の左側にお気づきになられないかもしれませんけれども鉢が置いてあります。これは遠州の総合高等学校の生徒さん、二年生の子が持ってきてくれたんですね。これは一カ月に一回あちらこちらの人が持ってきてくれているんです。それは周りがきれいになったと。自分たちもお花を添えたいということで農芸学科の少年少女たちがくれているんです。一カ月ごとに今はもう分担してやっているということになりまして。
 ですから私は、やはり生活に花を添えるということでせっかくですね、ついこの間まで本県に七百四品目もの花の種類があるということは知られていなかったんですね。今はわかっております。各品目にたくさんの品種がございます。品種改良も日々行われております。こうした花卉産業の皆様方の芸術的な仕事ですね。これをやはり使うということが一番大切だということでたとえ一輪でもいいのでTPOに応じて花を使うということを通じてガーデンシティー。ガーデンの中で一番それが華やぎますと花の都などと、花の都パリというふうに言われますようにですね、あそこはこれは形容詞です。しかし静岡県は本当に多様な花々が四季折々それぞれの町の人たちの手入れによってなされていると。そういうガーデンシティー、ガーデンタウンのそういう地域にしたいものだということでございますので、ぜひきょうは遠藤議員におかれましてはきょうはお父上も来ておられるということなのでぜひ美しいお花を感謝の気持ちを持って買って帰ってあげてくださいませ。そうした日々のことでなれてしまうと何でもなくなるということがございます。
 県といたしましては、今後とも花の都しずおか推進協議会を初め県民の皆様や花卉関係者、市町、企業とも連携をいたしまして暮らしのさまざまな場面で花と緑があふれる花の都しずおかづくりを推進してまいります。
 一つ例を挙げましょう。来月いや今月ですか、オープニングをいたしました静岡銀行がございます。ごらんになりましたか。大きなビルだけが目立っているようでありますが基本的なコンセプトは草薙駅から出たところにある左側の古い大きなイチョウです。このイチョウは御神木だということで残すと。残すとなれば相当セットバックしなくちゃなりません。それをなすってそれがきっかけになりまして向かって右側には桜の植樹をなさいました。そして側面にはこれは横断歩道、横断歩道というかペデストリアンデッキでありますが河津桜が四、五本並んでおりますしいろんな植物が植えられてあたかも森の中にある銀行のようになっております。こうした一つ一つの企業のつくり方がこれからの新しい時代のまちづくりになっていくと。ですから新築をするとか改善をするときにブロック塀よりも、もしお花が使えるならば垣根にするなど緑とお花をなるべく使うというそういう機運をつくり上げていかなくちゃいけないと。三島市はその先頭を切られるだけのリーダーシップが先生ほか市の方がお持ちであるというふうに期待しているところでございます。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

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