本会議会議録
答弁文書
令和元年6月静岡県議会定例会
勝俣 昇 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:06/27/2019番目)
答 弁 者 | : | 健康福祉部長 |
○健康福祉部長(池田和久君) ひきこもりに対する自立支援についてお答えいたします。
本県のひきこもり支援センターにおける平成三十年度の相談件数は千八百五十一件となり、支援センターを開設した平成二十五年度の二・一倍に増加しております。相談者のひきこもりの期間は一年以上三年未満が最も多いものの、十年以上の方も約四分の一を占めており、ひきこもりは長期化するほど社会とのかかわりを持つことが困難になることから早期発見、早期対応することが課題となっております。
ひきこもりの方にとってはみずから相談に出向くことが難しいため、県では東部、中部、西部の健康福祉センターにコーディネーターを配置して、窓口相談に加え各家庭を訪問するアウトリーチ型の支援を実施しております。また家庭内の緊張を軽減し御本人の状態の改善につなげるため、昨年度御家庭に支援方法等について学んでいただく家族教室を二十九回開催したほか、悩みを語り支え合う家族交流会を実施するなど御本人と御家族の良好な関係づくりを支援しております。
さらに、こうした取り組みにより外に目を向けることができるようになった御本人が自宅以外でも安心して過ごすことができる居場所を民間法人と協働して県内五カ所に設置し、社会参加の第一歩を踏み出していただけるよう支援を行っております。加えて、県では市町や社会福祉協議会等の関係者にひきこもりに関する基本的な知識や支援方法等を学んでいただくため、平成三十年度からひきこもりサポーター養成研修を県内四カ所で開催し百二十人が受講されました。
国の調査によるひきこもりの推計数から、多くの御家族が相談機関と距離を置き必要な支援を受けていないことが推測されます。
県といたしましては、そうした御家族を支援機関につなげていくため市町と相談、連携し支援情報の提供や実情の把握を行うほか、御家族の行政に対する意見や要望に耳を傾け官民が連携し個々の事情に寄り添った支援ができるよう取り組んでまいります。以上であります。
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