本会議会議録
答弁文書
令和6年2月静岡県議会定例会
相坂 摂治 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:03/05/2024番目)
答 弁 者 | : | 交通基盤部長 |
○交通基盤部長(勝又泰宏君) リニア中央新幹線開通に向けた県の協力の在り方についてのうち、本県の事業への協力の在り方についてお答えいたします。
リニア中央新幹線の整備は、日本の高速交通の未来を切り開く画期的なプロジェクトとして国内外から注目されております。リニア中央新幹線と空路や航路、高速道路など様々な交通インフラが効果的に整備され相互に連結されることで地域間の人口や経済の流動性を高めることができます。
本県におきましては、中部横断自動車道や三遠南信自動車道によりリニア沿線地域と結ばれることで東海道新幹線だけではなく富士山静岡空港や清水港の重要度が増し、広域的な交流や経済的なつながりがさらに増大することが期待されております。
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会におきましては、リニアの開業によってどのような効果がもたらされるのかを分析し高速交通ネットワークの将来像を描くことを目的に山梨県が事務局となり研究会が設立されました。大規模災害時における人流や物流の途絶回避、高速交通拠点の相互連結や連結を強化するインフラの整備などについて検討しているところであります。
県といたしましては、期成同盟会の構成都府県と連携し既存の資源や特性を生かすことでさらなる発展につながることができる総合的な高速交通の将来像の実現に向け国及びJR東海に働きかけてまいります。
次に、災害に強いまちづくりについてのうち、浸水対策についてであります。
令和四年台風十五号などの豪雨により河川施設では防ぎきれない洪水が発生しているため、水災害が新たなステージに入っていることを前提とし、ハード・ソフトの対策を流域全体で一体的に取り組む流域治水を推進する必要があります。
県では、河川改修等のハード対策だけに頼ることなく洪水時に住民が家屋の浸水対策や適切な避難行動を取れるよう市町と連携し、浸水が頻発する地区に水位計や監視カメラ、浸水センサーを設置してリアルタイムの情報を提供するなどのソフト対策も推進しております。
議員御提案の家屋の浸水被害を可能な限り減らす対策につきましては、個々で取り組むことができる対策を周知することやその取組を促す制度の事例を収集し、国、県、市町等で構成する流域治水協議会で情報提供することなどにより市町を積極的に支援してまいります。
県といたしましては、住民の皆様の生命や財産を浸水被害から守るため、流域のあらゆる関係者が水災害を自分事と捉え主体的に取り組む流域治水を推進し水災害に強い県土づくりに努めてまいります。以上であります。
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