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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年2月静岡県議会定例会

市川 秀之 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/01/2021番目)
答 弁 者知事


○議長(山田 誠君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 市川議員にお答えいたします。
 市川議員におかれましては、教育に関わる様々な御質問を頂きましたけれども、私はそのうちの一つ令和における有徳の人づくりについてお答えを申し上げます。
 本県の教育の基本理念は有徳の人でございますが、これは一言で言えば富士山のような人ということであります。富士山は今日もそうでございますけれども気品をたたえて極めて美しいということで、気品がありかつ調和した人格というような方が有徳の人であると。また富士山にはお花が似合います。月見草だけでなくて梅も桜も菜の花もツツジも皆似合うと。お花というのは魅力的ですから人を引きつけると。引きつけることによって実はその人が頼りにされているんだと。人の役に立つ、社会のために働くことができるというそういう方が有徳の人であります。華のある人というように言ってもいいかと存じます。
 私は、その礎となるものが地域ぐるみ、社会総がかりの教育の実現であるという考えを持ちまして子供さんにとってよりよい教育環境を実現できるよう県を挙げて取り組んでまいりました。何も静岡県だけがやっているのではなくて、遡れば安倍晋三第一次内閣のときに首相直轄の下で教育改革のための委員会が設置されまして私もその委員の一人だったわけです。ですから教育は先生方だけではなくて社会総がかり、地域ぐるみでやらなくちゃならないというのがそのときの共通認識でありました。そうした観点に立っていると。
 しからば、社会総がかり、地域総ぐるみというのをどのようにして形にするかということが大切で、最終的に法律によって教育委員会にそれぞれの自治体の首長さんが入り込んで、何しろ全体の長ですからその社会全体の代表として教育委員と意見交換すると。これが総合教育会議というものですけれども、これが法律で決まる、その動きを察知いたしまして私は地域自立のための「人づくり・学校づくり」検討委員会、また今それは実践委員会と言っておりますけれども、それを立ち上げております。社会各層の方たちに参加していただいて、今の子供たちに何ができるかということをかんかんがくがくの議論をすると。私は一度もそれに、過去五、六年やってますが一度も欠席したことはありません。一度も発言したことはありません。拝聴してそれを総合教育会議に持っていくということをしているわけでございます。
 その中で、例えばスポーツにおきまして清宮さんという今日本ラグビーフットボール協会の副会長をされている方ですが、この方もこの実践委員会の一人であってそして磐田に地域のスポーツクラブをつくったらどうかと、この御提言があったのでラグビーと陸上でそれを実践いたしました。そうした中でラグビーワールドカップが降ってまいりまして、そしてまた実践委員会で子供たちにラグビーの精神とルールを教えるのが大事だと、それが実践委員会で全会一致で認められましたので今度総合教育会議に持っていきまして、総合教育会議において教育委員の先生方にお認め頂いてそれを希望する小学生に、あるいは中学生にお配りしてルールを知って、そしてあのワールドカップを見たと。この本物を見たということが静岡県に今ラグビーが、このラグビー文化が地についてくるということになったのだと思います。
 ちょうど杉田先生が子供のときに本物の科学についてお聞きになった、それが起源になったと同じようにですね、今杉田先生が故郷に帰られて子供たちにそれを教えておられると。ですから第二、第三の杉田先生がきっと出てくるに違いないとこう確信しているものでございます。
 私どもは、この地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会からの御提案、総合教育会議における議論を踏まえまして希望する部活動がない生徒のニーズに応えるとか、あるいは地元企業や大学等が連携して運営する地域スポーツクラブを設置するとか、日本を代表する一流の講師陣をお迎えして学校では学ぶことのできない教養を身につける「未来を切り拓くDream授業」の開催等々をこれまで実現してきたところであります。
 議員御指摘のとおり、こうした多様な活動が地域の有志だけに支えられるのではなくて持続的に展開できる仕組みをより一層強化していくことが重要です。
 そこで本年度、昨年の四月からでございますけれども実践委員会に才徳兼備の人づくり小委員会を設置いたしました。小委員会の委員長は元文芸大の副学長を務められました池上先生でございますが、もう五回、六回と回を重ねられまして間もなく、我々中間報告を受けておりましたけれども、またその中間報告は総合教育会議においても紹介されましたが間もなく最終報告がまとまる予定でございますが、この小委員会では地域住民の皆様や企業、大学等と連携した高校教育の具体的な方策について議論を重ねてまいりました。この中では地元企業が高校教育との連携に強い意欲を持っておられるというアンケートの結果とか、あるいは地域貢献活動を企業と連携して行っている高校の事例調査が紹介されまして、こうしたものに基づき今後必要な施策として高校の教職員以外の人材が教育の現場に関われる仕組みを構築するべし、または高校と外部をつなぐコーディネート専門人材を配置、育成するべし、地域連携に高いノウハウを持った教員を養成するべし等々具体的な御提案を頂いているところであります。
 こうした御提案を踏まえまして、教育委員会におきましても来年度高校において地域住民の皆様や企業、大学等と連携した授業の実施に向けて協議会を設置することになり、地域の外部人材等を活用した――つまり先生だけに頼らないということですね、先生の御負担を下げるということもございますが――こうした外部の人材を活用した魅力ある教育を実践する新規事業につきまして本議会でお諮りをしているということでございます。
 引き続き、才徳兼備の人づくり小委員会におきまして地域と連携した高等学校教育の在り方についてさらに御提案を頂きまして、その結果を総合教育会議で協議し地域社会に開かれた教育の実現に努めてまいります。
 今後とも、教育委員会と十分に意思疎通を図りながら、本県の子供たち若者たちが高い志を抱いて夢に向かって、あるいは富士山のようにというような志を持って羽ばたいていけるようふじのくにの未来を担う有徳の人づくりに全力で取り組んでまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp