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ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 質問文書

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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成27年9月静岡県議会定例会 質問


質問者:

東堂 陽一 議員

質問分類

一般質問

質問日:

10/02/2015

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 志太榛原・中東遠地域の地方創生について
2 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの改修・増築工事について
3 水環境保全のための浄化槽の維持管理について
4 東遠地域の農業用水施設の整備について
5 お茶の振興策について
6 在宅重症心身障害児・者への福祉サービスの充実について
7 教員の多忙化解消について
 (1) 取り組みの成果
 (2) 運動部活動における教員の負担軽減


○副議長(杉山盛雄君) ただいまから会議を開きます。
 議事日程により、知事提出議案第百十三号から第百三十八号まで及び平成二十六年度静岡県一般会計、特別会計、公営企業決算全部を一括して議題といたします。
 質疑及び一般質問を行います。
 通告により、四十五番 東堂陽一君。
       (四十五番 東堂陽一君登壇 拍手)
○四十五番(東堂陽一君) おはようございます。私は自民改革会議所属議員として県政の諸課題について、一括質問方式にて知事及び関係部局長並びに教育長にお伺いいたします。
 質問に入ります前にさきの台風十八号そして関東・東北豪雨で被災されました皆様にお見舞いを申し上げ、犠牲となられました方々の御冥福をお祈り申し上げます。またみずからの危険も顧みず懸命の救助活動を行った自衛隊、警察、消防、そして関係各位に心からの敬意を表する次第です。被災された皆様が一刻も早く元の生活に戻られることを祈念いたします。
 それでは質問に入ります。
 まず初めに、志太榛原・中東遠地域の地方創生について伺います。
 総合戦略の議論が活発になっている中、私の地元掛川市は志太榛原・中東遠という地域圏でくくられています。住居と勤務地や学校の関係から通勤通学などで行き来する人もいるとは思いますが、志太榛原と中東遠では生活圏が異なっているのではないかと考えています。歴史的に見てもそもそも二つのエリアは駿河国と遠江国に分かれていたところであり、静岡県として一つの県に合併する以前には大井川以西は浜松県でありました。こういった歴史的経緯や東海道の三大難所の一つとされる小夜の中山や大井川という地理的な制約等により、文化も異なるのではないかとも感じています。さらには産業面でも輸送機器関連や電子部品関連が中心の磐田市や水産業の盛んな焼津市、茶どころの牧之原市や島田市、川根本町、掛川市、県下有数の穀倉地帯である袋井市など非常にバラエティーに富んだ地域であります。
 一方でこの地域には本県の空の玄関口である富士山静岡空港が存在し、東名、新東名高速道路、国道一号バイパスといった交通ネットワークに加え御前崎港もあり、陸・海・空の交通基盤が充実した一体的な地域として大いに発展が期待される地域でもあります。
 生活圏と文化が一見異なる志太榛原地域と中東遠地域ではありますが、将来性豊かなこの地域の地方創生をどのように図っていこうと考えているのか、県の所見を伺います。
 次に、富士山静岡空港旅客ターミナルビルの改修・増築工事について伺います。
 県は、平成二十六年五月に富士山静岡空港旅客ターミナルビル等改修・増築工事設計業務公募型プロポーザル参加希望者募集の公告を行いましたが、その募集要項の中で予定工事費を三十三億円程度と示しました。公開プレゼンテーションなどを経た選考の結果、坂茂建築設計・日本空港コンサルツJVを最優秀者と特定し、平成二十六年十月同JVと委託契約を締結し現在設計業務が進行中であると伺っています。公表された採用案は大胆で意欲的な提案と評されていますが、一部報道によれば設計業務を進めていく中で当初に示された三十三億円を大きく上回る工事費が見込まれる状況であるとのことでした。さきに行われた富士山世界遺産センター建設工事において入札不調があったところですが、設計業者は同じ坂茂建築設計であることから工事費の増大が大いに危惧されます。
 そこで、空港旅客ターミナルビルの改修・増築工事について県がプロポーザル提案を求めた際の基本的な考え方や設計業務における現在の工事費の見通しについて伺います。
 次に、水環境保全のための浄化槽の維持管理について伺います。
 本県では、浄化槽法第十一条に基づく法定検査の実施率が低迷していることから、浄化槽を使用している方には法定検査を受けるよう県や関係機関からダイレクトメールや電話による連絡が届いています。
 浄化槽使用者には浄化槽法に基づき第十条の規定による保守点検及び清掃が、また第十一条の規定による法定検査が義務づけられています。そのため家庭用浄化槽であっても四カ月に一回の保守点検に加え年一回の清掃と法定検査を行うことになりますが、浄化槽使用者は有料でこれらの点検、清掃、検査を実施することになります。これらの点検、清掃、検査の適切な実施は私たちの快適な水環境を守るためには必要不可欠なものと考えます。
 しかしながら、冒頭に述べたとおり法定検査の実施率は低迷しており、この原因の一つに保守点検と法定検査において重複している項目があり過剰な負担を浄化槽使用者に求めていることがあるのではないかと感じています。実際負担感を抱く県民の声が私にも寄せられています。浄化槽使用者の負担感から法定検査が実施されず河川等の水質が悪化するならば本末転倒と私は考えます。このような浄化槽使用者の負担感の解消を図ることは一つの対策であります。
 この点も踏まえ、県は浄化槽の維持管理について水環境の保全の観点からどのように取り組んでいくのか伺います。
 次に、東遠地域の農業用水施設の整備について伺います。
 本県を代表する水田地帯である東遠地域は、実りの秋を迎え黄金色の稲穂が水田一面に広がる美しい農村風景を見せています。この風景は先人の御労苦によって大井川から牧之原台地を越えて導かれた用水のたまものであり、この資産を受け継いでいくことが我々の責務であります。平成十一年度からは国営大井川用水農業水利事業により基幹的農業用水施設の更新整備が進められてきましたが、完了間近となった今、東遠地域全体への農業用水の安定供給の実現により地域農業のさらなる発展が期待されているところであります。
 私の地元であります掛川市家代では、平成の初めのころ県営圃場整備事業により三反区画に水田が整備され機械化による効率的な農業に取り組んでいますが水に恵まれず、農業用水の水源は先人が築き上げたため池の水に頼らざるを得ず天候に左右される不安定な農業経営を強いられてきました。今回の国営事業により新たに大井川用水が供給されることとなり、皆大変喜んでいるところであります。一方で国営施設より先の県営事業等により整備された用水路は古いものでは完了後三十年以上経過し、現在では老朽化による漏水への対応などの管理の負担が増加しています。また末端の開水路の区間では個々の圃場へ水を配るための土のうを積んだり取水口の堰板の上げ下げなどの手間が非常にかかります。こうしたことから私は今後農業者の高齢化や後継者不足が進むことに伴って水管理が行き届かずせっかく整備された水田が有効に活用されなくなるのではないかと危惧しているところであります。
 県では、これまでも既設水路の改修や補修などを順次進めているところではありますが、今後はさらに用水が有効に利用され担い手農家が安定した農業経営を継続できる将来ビジョンを描けるような対策が必要であると考えます。
 そこで、県は東遠地域の農業用水施設の整備にどのように取り組んでいくのか伺うところであります。
 次に、お茶の振興策について伺います。
 ことしは新茶の時期から各種のテレビ番組でお茶が取り上げられる機会が多く、本県の特徴ある白葉茶や水出し緑茶の入れ方や効能、おしゃれなガラス容器などが紹介され、その反響は大きく消費者へのPRにつながったと思います。しかし現在のところお茶の取引価格の上昇は見られずお茶の生産現場の厳しい状況は続いており、担い手は経営の継続に不安を感じています。このままでは県内の数ある茶の産地の将来も心配です。この状況を打開していくためには生産、販売さまざまな面から対策を打っていく必要があります。ただつくっていればよいのではなく、消費者の求める付加価値を高めたお茶づくりを進めなければなりません。
 茶価が低迷する中でも被覆栽培したお茶は有利に取引されていると聞いています。お茶に甘みやうまみ、きれいな色合いを出すための被覆技術を生産現場に広め生産者が取り組んでいくのも方策です。国内外で需要が伸びている抹茶向けのお茶も被覆資材による遮光が必要であり、被覆作業は手間や経費がかかりますがこれが今後の静岡茶の振興の一つのポイントになるのではないかと思われます。またお茶を単純に売ることだけを考えるのではなく、茶園の美しい景観など地域の資源を生かし多くの人に訪れてもらい、それを茶業の活性化につなげることも重要です。
 掛川市東山では茶草場農法が世界農業遺産に認定されたことが追い風となって来訪者がふえ、交流が生まれ、お茶や農産加工品の販売にもつながっています。販売施設東山いっぷく処の存在も大きいですが、ガイドツアーやハイキングコースが設けられるなどソフト面の取り組みも進んでいます。県内の他の地域においても地元では当たり前である茶園のある景観などのさまざまな資源を生かし、人を呼び入れる取り組みを進めることにより地域づくりや茶業振興につなげられる可能性があるのです。
 そこで、県は付加価値を高める茶づくりや地域資源を生かした茶業振興をどのように進めていくのか伺います。
 次に、在宅重症心身障害児・者への福祉サービスの充実について伺います。
 県は、障害のある方が住みなれた地域で豊かに安心して暮らすことのできる社会の実現を目指し、平成二十五年にふじのくに障害者しあわせプランを策定し施策を推進しています。そして本年三月には第四期静岡県障害福祉計画を策定し平成二十七年度から二十九年度までの障害福祉サービスの利用量を見込むとともに、障害保健福祉圏域ごとに計画的に施設整備を進めていくなど障害のある方が必要とするサービスが提供されるよう取り組んでいくとしています。
 こうした中、在宅で暮らす医療的ケアが必要な重症心身障害児の親御さんからは身近な地域で利用できる施設が足りないという声を耳にします。また親が病気で介護できないときに利用できるショートステイを実施してほしい、児童へのサービスだけでなく特別支援学校を卒業した後の日中活動の場を確保してほしいといった要望も受けます。重症心身障害児・者と暮らす御家族は日々家庭で介護に頑張っておりますので、一時的な休息にもなるショートステイは在宅生活を支援する重要なサービスだと考えますが、県内において障害者総合支援法に基づく指定を受け医療的ケアに対応する短期入所事業所は十施設で数が限られ、地域的な偏在も見られるのが現状であります。また同じ世代の友達と時間をともにしていた学校を卒業した後、引き続き社会とかかわる場は欠かせませんが、県内に二百余りある生活介護事業所のうち重症心身障害者が利用できる施設は限られています。重症心身障害児・者が身近なところでサービスの利用が可能となるためには少しでも多くの施設でサービスが提供されることが重要でありますが、新たに施設を整備する場合にはある程度の時間が必要となり整備にかかる資金なども考慮しなければなりませんので、既存施設を活用するなどして受け入れ施設をふやしていく取り組みが必要と考えます。
 そこで、こうしたことを踏まえ県は在宅で暮らす重症心身障害児・者に福祉サービスを提供する施設の充実に向けて、どのように取り組んでいくのか伺います。
 次に、教員の多忙化解消についてのうち、取り組みの成果について伺います。
 平成二十六年六月に発表された中学校等の教員を対象としたOECD国際教員指導環境調査によると、日本の教員の一週間当たりの勤務時間は五十三・九時間と参加国平均の三十八・三時間を大きく上回り参加国最長であります。特にスポーツや文化活動などの課外活動の指導時間が参加国平均二・一時間に対して日本は七・七時間と特に長く、事務業務も参加国平均二・九時間に対して日本は五・五時間であり教員の多忙化が指摘されて久しいところです。教員は時間外手当が支給されないにもかかわらず、自分のことはさておいてでも子供たちのためについつい自分の時間を割いてしまうとも伺っています。
 このような中、文部科学省が本年七月に示した学校現場における業務改善のためのガイドラインにおいては、国や教育委員会からの調査やアンケートの対応が学校現場における教職員の負担感が最も高いものとして示されています。教育に関する時間ならまだしも調査やアンケートが教員を多忙にしているとすれば、これは問題であります。
 そこで、まず県教育委員会の多忙化解消への取り組みとその成果について伺います。
 最後に、運動部活動における教員の負担軽減について伺います。
 運動部活動は、生徒の健全育成に大きく貢献するものであるとともに、生徒の将来にとっても大変貴重な経験となっていることは周知の事実であります。本県でも中学生では七一%、高校生では四七%が運動部に加入し熱心に活動しているところです。しかし学校現場では専門的な指導ができる教員が不足し、経験のない種目の指導を担当することにより指導に自信が持てずに負担感を抱いている教員や、平日の指導に加えて土日にも試合が行われ大きな疲労感を覚えている教員がいます。
 県教育委員会では、学校に外部指導者を派遣することによる部活動指導の支援や研修会の実施による顧問の指導力の向上を図るなど一定の効果を上げていると伺っていますが、多忙感を抱える教員の負担を軽減するには十分とは言えないのではないでしょうか。
 先日の総合教育会議において磐田市が地域や大学等と連携して地域スポーツクラブを設置し中学生や高校生のスポーツ活動を支援するという取り組みについて検討されました。運動部活動の課題を改善する上で大きな期待を持てるものであり、今後県内に拡大していくことが望まれると考えます。このように効果的に外部指導者の活用を図るとともに、運動部活動を学校だけで行うのではなく地域のスポーツクラブ等と連携し外部で活動できるような体制を整備することが教員の運動部活動指導の負担軽減や生徒のスポーツ活動の支援につながることと考えます。
 そこで、運動部活動における教員の負担軽減についてさらなる取り組みが必要と考えますが、教育長の所見を伺います。以上、答弁を求めます。ありがとうございました。
○副議長(杉山盛雄君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 東堂議員にお答えいたします。
 志太榛原・中東遠地域の地方創生についてでございます。
 県におきましては、県総合計画後期アクションプランにおきましてこの志太榛原・中東遠地域を県下の五つの地域圏の一つというふうにしているのは御案内のとおりでございます。もとよりこの県の総合計画は東堂先生を初め県議会で練っていただいて御承認いただいたものでございます。
 改めて確認しておきますと、東側の伊豆半島地域は目標を世界レベルの魅力あふれる自然を生かした観光交流圏、東部はその目標を日本の国土のシンボル富士山を世界との交流舞台とした健康交流都市圏、中部は日本の理想郷ふじのくにの県都にふさわしい中枢都市圏、そして西部は世界トップクラスの技術と多彩な文化で最先端をいく躍進都市圏というふうに目標を定めており、その中部と西部の中間にある志太榛原・中東遠地域につきましては、ふじのくにの空の玄関口にふさわしい水と緑――緑は食、茶、花というように括弧書きがされておりまして、水と緑に彩られた美しい品格のある交流都市圏となっているわけでございます。
 議員御指摘のとおり、その昔は大井川を境に駿河国と遠江国ということになっておりました。しかしながら実際その遠江国においては国府が磐田に置かれていました。また遠州一宮は森町の小國神社に置かれていたので天竜川より以東に遠州の中心があったわけですけれども、戦国時代に磐田のほうから浜松のほうに中心地域が移ったのはまさに戦国時代の末期、織田信長の命令によって家康さんが浜松のほうに中心地を移されたということから中心地域が西のほうに移っていったという面がございます。一方ここはもともと府中でございますし、久能山の戦略的地理というのもございまして中心性をさらに高めていったということがございます。
 しかし、一番大きいのはやはり明治以降の変化でございまして、交通網が発達し、やがて国道一号線が、そして東名が、そして新東名が横につながり、何よりも今から六年四カ月前に開港した富士山空港がありますが、これもそれに先立つ二十年間、この空港につきまして皆様方の御協力と御尽力によってようやく六年前に開かれたものです。これがやはり議員御指摘のとおり、新しい中心性をつくり上げているというふうに存じます。富士山静岡空港を、南側における東名、北側における一号線と新東名。さらにその空港の真下を走る新幹線。そして御前崎から金谷を結ぶ金谷御前崎連絡道路。これは間もなく高規格で開通するという状態になっておりますけれども、まさにこの志太榛原・中東遠のあるいは静岡県全体の空の玄関口としての中心性を高めているということでございます。その意味におきまして富士山静岡空港を核として新たな発展に向けた地域づくりを行うことが現実的であり、自立した力強い地域圏を形成する上で最も有効な手だてであると考えているわけでございます。
 また、地方創生に向けた志太榛原・中東遠地域会議におきましても、市町が連携をしまして富士山静岡空港を利用する外国人観光客向けの魅力的な広域観光ルートを設定をする必要があるという御意見も出ております。また市町が競争するのではなく多彩な個性を持つ市町が連携することによって効率的な行政運営を図ることが重要であるといった意見など、地域の皆様方から市町の広域的な連携を求める声が高く上がっているところでございます。この地域の地方創生のためには多彩な地域資源と交通ネットワークを生かした交流人口の拡大。食の都、茶の都、花の都にふさわしいそうした地域づくり。そしてまたものづくりのノウハウを生かした産業の振興と雇用の創出、豊かな自然と都市機能が調和した全体として言えばガーデンシティーと。志太榛原・中東遠が南アルプスの借景、さらに富士山、大井川、駿河湾のこの借景を生かしたガーデンとしての美しい地域性というものが形成されると見込まれているところでございまして、そうしたいいところに移住・定住の促進を促していくという取り組みを進めることもこれから大切でございます。
 今後は、将来性豊かなこの地域の地方創生に向け市町間や県と市町の最適な連携手法につきまして圏域を構成する市町とともに検討を進め、県、市町、地域の多様な主体が総力を挙げて地域づくりに取り組む体制を整えてまいります。
 さらに一言すれば、浜岡原子力発電所が立地することになりまして、今UPZということで旧四市に加えまして掛川以外にも今や焼津や吉田町も含まれたところでこのUPZの交流が行われております。これはもちろん危機管理のためということでございますけれども、そうしたまとまりもできつつあるということであります。
 もちろん、先ほどの茶草場の世界農業遺産というのも極めて大きな一種の求心力になっているというふうに思うわけでございます。まさにふじのくにの空の玄関口にふさわしいところでございまして、それに応じた美しく品格のある交流都市圏の形成を目指すことが大切であるという意味で、今日的な課題は志太榛原・中東遠地域を一つと捉え、そこの地域に地方創生を推進してまいるという、そういう方針でございます。
 次に、お茶の振興策についてであります。
 近年、ライフスタイルの変化や嗜好の多様化によりましてリーフ茶の消費が減少し価格も低迷しております。一方、白葉茶や牧之原の「望」、抹茶など被覆栽培されたお茶が高価格で取引されております。被覆栽培を推進していくには議員御指摘のとおり労力の軽減が課題であります。省力化が可能な被覆資材や新たに開発された被覆用機械の普及を現在進めております。
 世界の緑茶市場を見ますと、スイーツあるいはラテなどへの活用が広がった抹茶の需要が明らかに急伸している。伸びております。特に海外では有機栽培による抹茶が求められております。健康志向でございますね。このため県といたしましても抹茶の生産技術の向上や加工施設の整備、国内外への販路拡大を一層支援してまいろうと考えております。
 また、本県の中山間地におきましては茶園が美しい景観を形づくっているだけでなく、お茶づくりの高い技術や地域独自の食材、伝統文化などさまざまな資源がございます。今後それぞれの地域でこれらの資源に一層の磨きをかけて国内外から多くの方々に訪れていただき、茶業の振興につなげる仕組みづくりを進めてまいりたいと考えております。
 世界お茶まつりも当初はグランシップでやっておりましたけれども、前回から空港周辺、お茶の郷博物館をあわせて秋と春と二回やるようになりまして、これもまた茶業の振興に資するものであり、お茶の郷博物館も県の所有になりますのでこれもいわば茶の都ミュージアムとしていわば面目を一新して、東洋一のお茶の博物館の一つでございますのでここも活用したいなと考えております。
 さて、具体的には九月補正予算として今議会にお諮りしております国の地方創生先行型交付金の活用による美しい茶園でつながるプロジェクト推進事業を実施いたします。本年度はプロジェクト開始に当たってのキックオフセミナーを来月に開催いたします。またモデル地域におけるワークショップの実施、海外に向けた情報発信にも取り組みます。
 さらに、茶畑のある現場で地域の方々が中心となって、デザイナーなどの専門家や静岡文化芸術大学との協働のもと地域の景観の保全や改善、特徴ある新商品の開発などにも取り組み、国内外からの誘客も図ってまいろうと考えております。
 県といたしましては、今後とも「山は富士 お茶は静岡 日本一」の茶の都であり続けるよう、関係の皆様と連携をいたしまして県内茶業の振興を図ってまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。
○副議長(杉山盛雄君) 西田文化・観光部長。
       (文化・観光部長 西田郁夫君登壇)
○文化・観光部長(西田郁夫君) 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの改修・増築工事についてお答えいたします。
 平成二十五年度に取りまとめた旅客ターミナルビル改修・増築工事の基本計画では、航空会社が希望する時間帯に就航できるよう国際線は一時間に三便、国内線は三十分に二便を受け入れられる機能を確保することとし、あわせて飲食・物販店、免税売店や喫茶スペースの拡大など利用者が楽しめる空間や休憩場所の充実を図ることとしております。この計画に従いプロポーザルに当たっては現在のビルの西側に増築して国内線機能を集約するとともに、東側も一部増築して国際線機能を拡張することといたしました。増築部分は六千平方メートル程度、改修部分は四千平方メートル程度とし、予定工事費は基本計画を取りまとめた時点で把握した他空港の建設単価等を参考に三十三億円程度と見込んだところであります。
 現在、鋭意設計会社と設計を進めているところでありますが、ここ一、二年震災復興や東京オリンピックに向けた建築需要の高まりにより労務費や建築資材単価の上昇が続いており、公共工事の入札不調が全国的に発生する要因となっていると認識しております。
 県では、こうした状況も踏まえながらプロポーザル実施時に示した三十三億円を念頭に置きつつ、さらなる多路線、多便化を進められる空港機能と空港利用者の利便性及び満足度の向上を図るために必要な機能とを確保した上で適正な工事費となるよう引き続き精査を進め、設計を取りまとめてまいります。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 池谷くらし・環境部長。
       (くらし・環境部長 池谷 廣君登壇)
○くらし・環境部長(池谷 廣君) 水環境保全のための浄化槽の維持管理についてお答えいたします。
 公共水面における水質は、下水道接続世帯を除いた浄化槽利用世帯等の生活排水をいかに良好に保つかに大きく依存しています。そのため浄化槽の使用者には法により維持管理のための浄化槽の保守点検と清掃の実施及び良好な水質が確保されているかを確認する法定検査の受検が義務づけられております。現在県が把握している浄化槽の総数は四十九万基に上りますが、保守点検契約を結んでいるのは四十一万件と全体の八三%、また清掃契約を結んでいるのは三十六万件と七三%にとどまっています。未契約の中には空き家等になって使用されていないものも一定数あると思料されますが、まずは全ての利用者が保守点検と清掃を実施することが大前提となります。
 一方、法定検査は保守点検、清掃が適切に行われ浄化槽が正常に機能し、きれいな水を排出しているのかを検査するために実施するもので、車でいう車検と類似したものです。法定検査は中立性を確保するために本県では一般財団法人静岡県生活科学検査センターを指定検査機関として実施しておりますが、浄化槽の機能のチェックのためには項目として保守点検と同様のものが含まれることになります。
 県といたしましては、引き続き浄化槽利用者の皆様に保守点検、清掃、そして法定検査の実施とそれに伴う一定の費用負担が必要であることを御理解いただくよう、街頭キャンペーンや県民だより等による広報に加え新規浄化槽設置者に対する講習会の開催など関係団体や市町と連携して取り組み、本県の水環境の保全に努めてまいります。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 野知交通基盤部長。
       (交通基盤部長 野知泰裕君登壇)
○交通基盤部長(野知泰裕君) 東遠地域の農業用水施設の整備についてお答えいたします。
 農業者の高齢化や担い手不足が進行する中、安定した農業経営を持続するためには意欲ある農家への農地集積による生産性の向上や生産コストの削減により競争力を強化することが重要であり、水稲栽培が盛んである東遠地域において喫緊の課題となっております。しかしながら東遠地域の水田の末端用水路は開水路が多く水配分の作業に手間がかかることや老朽化による漏水が発生していることなどから、水管理作業が重荷となり農業経営の規模拡大や効率化の支障となっております。
 このため県では、掛川市遊家、家代地区や菊川市河東地区など七地区において、目地の補修や泥上げなどの管理が不要となり給水栓を開閉するだけで水需要に即応した水供給ときめ細かな操作による節水を可能とする末端用水路のパイプライン化を実施しているところであります。このうち今年度、掛川市大渕地区など三地区が完了し、来年度新たに掛川市佐束地区において着手する予定です。
 県といたしましては、今後も東遠地域の水田農業の振興のため農業用水の安定供給と水管理の省力化に結びつく農業用水施設の整備に積極的に取り組み、農地の有効利用の促進や農業経営の効率化に努めてまいります。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 山口健康福祉部長。
       (健康福祉部長 山口重則君登壇)
○健康福祉部長(山口重則君) 在宅重症心身障害児・者への福祉サービスの充実についてお答えいたします。
 在宅で暮らす重症心身障害のある方を支援するためには医療的ケアに対応した福祉サービスの充実を図ることが重要であります。県では家族の介護負担を軽減する短期入所につきましては、医療的ケアを伴う場合その実施機関が限られるため、生活介護事業所に夜間に看護師を配置し適切な介護が行えるよう支援するなど、市町と連携して受け入れ施設の増加と地域偏在の解消に取り組んでいるところでございます。
 特別支援学校卒業後の日中活動の場につきましては、多くの方が生活介護事業所を利用できるよう事業者に積極的に働きかけるとともに、看護師や介護職員に対し人工呼吸器使用など障害の特性についての知識を習得する研修を実施することで受け入れ体制の充実を図っております。また今年度は新たに医師会の協力を得て自宅や施設で容体が変化した際、対応可能な診療所のマップを作成しホームページで情報発信するなど、身近なところで受診できる環境づくりにも努めております。
 今後も、市町や関係団体との連携を強化し在宅生活を支える福祉サービスの充実を図り、重度な障害があっても住みなれた地域で安心して暮らせることのできる社会の実現に取り組んでまいります。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 木苗教育長。
       (教育長 木苗直秀君登壇)
○教育長(木苗直秀君) 教員の多忙化解消についてのうち、取り組みの成果についてお答えいたします。
 県教育委員会では、平成二十四年十二月に学校に勤務する教職員の多忙化解消検討会を設置し、調査への対応や研修への参加による負担、さまざまな支援を要する児童生徒への対応、保護者、地域等とのかかわりについて多忙化解消の観点から実効性のある取り組みを進めております。
 議員御指摘の教職員の負担感の強い国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応については、平成二十五年度及び二十六年度において県教育委員会等による調査等二百二十一件のうち必要性や緊急性の低い三十五件を廃止し毎年実施していたものを隔年実施にするなど、五十五件について実施回数や調査項目数を見直ししました。調査等に次いで教職員の負担となっている研修については本年度実施予定の十三の研修で実施日数や実施回数を縮減し、九つの研修を四つに統合、集約し、また十の研修で課題等の提出物を簡略化して実施することといたしました。さらに教員が業務を一人で抱え込むことなくさまざまな課題に対してチームで対応するために、家庭的な問題を抱える児童生徒への対応や教育相談機能を高めるためのスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、特別支援学校における医療的なケアをするための看護師など専門的な人材を配置することで教員の負担軽減に努めております。
 今後とも、学校の種別ごとに教員の業務実態を捉え子供と向き合う時間がふえるよう、多忙化解消に向けて積極的に取り組んでまいります。
 次に、運動部活動における教員の負担軽減についてであります。
 本県において運動部活動では、高等学校体育連盟の調査によりますと顧問の約四〇%が指導している部活動の競技経験がないと答えるとともに、約六〇%が指導に自信がないと答えています。また日常の練習に加えて土日も試合があるなど部活動が時間外勤務の主な従事内容となっており、教員の負担の一因となっていることが指摘されております。
 そのため、県教育委員会においては指導経験が少ない顧問に対して外部指導者を派遣し部活動指導の充実や教員の負担軽減を図るとともに、中学校体育連盟や高等学校体育連盟と連携し週一日は部活動を休む日を設けたり土日のいずれかは部活動を休みとするなどの取り組みを推進してまいりました。
 また、先月十七日に開催された総合教育会議において、学校に希望する部活動がない生徒に対する支援や外部指導者の有効な活用方法として部活動を支援する地域スポーツクラブの創設及び全県的な人材バンクの構築について議論されました。
 県教育委員会といたしましては、これらの取り組みが生徒のスポーツ活動の支援や教員の負担軽減につながるものと考えておりますので、来年度からの具体化に向けて着実に準備を進めてまいりたいと思います。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 東堂陽一君。
       (四十五番 東堂陽一君登壇)
○四十五番(東堂陽一君) 御答弁ありがとうございました。
 要望を一件、再質問を五件お願いいたします。
 まず要望でございますけれども、お茶の振興策について抹茶や被覆茶が有効だということで、いろいろ予算もつけて検討を進めていただくということでありがとうございます。現場の声でありますけれども、被覆茶は被覆を外すことが短時間でやらなきゃいけないし大変な作業である。時間との勝負だということであります。いろいろ施策を説明いただきますと、その開発とか実証実験もしているというふうに伺っておりますけれども、何が一番効果的か、いろんな、ここをもう少し県のほうで補助してほしいとかそういう声もありますので、何が効果的か現場の声を聞いてしっかり検討していただきたいなということを、これからの可能性を秘めている分野でございますのでお願いをしたいというふうに思います。
 再質問は、一番目には志太榛原・中東遠地域の地方創生ということであります。
 県内を五圏域に分けてそれぞれの圏域を政令市並みの人口規模にしてということでございます。牧之原の静岡空港を中東遠・志太榛原地域はそれが核だという話でありますけれども、この地域はあまり大きな町がない。似たような人口規模の町がたくさん集まっております。ドングリの背比べと言ってもいいかもしれませんが。特に中東遠地域、私がいる中東遠地域は核となるものが弱いかなということであります。空港をしっかり有効に生かして、そういう一体として発展させる広域連携。まさに人口規模が小さい町でありますからしっかり広域連携をしてその能力を発揮させるという考え方はいいのかなとは思いますが、そのためにはやっぱり私はもう一つ西のほうにも核があったらいいなという思い、これが一つ目であります。そしてもう一つはやっぱりこの広域連携をするためには知事もおっしゃいましたけれども交通インフラ、道路網等の整備がさらに必要かなというふうに、まだまだ脆弱な部分があると思いますので、この二点。
 もう一つぐらい西のほうにも核があって、全体として一体的に発展できないかということ、そして交通網の整備をどう考えるか。これを質問したいというふうに思います。
 二番目、富士山静岡空港旅客ターミナルビルでございますけれども、確かに資材高騰はあるかとは思います。合理的な説明ができれば県民の皆さんも納得すると思いますけれども、いろんなことを勘案して三十三億円程度という予算を示しました。ですのでこれはやはり一つの約束であると思いますので、合理的な説明がないところにおいてあまり大きな数字が出てきてしまうとやはりこれはおかしいのかなと思います。一部新聞報道と申し上げましたけれども七十億というような数字も出ていたわけでございますが、そういうことがないように一定の歯どめをかけて検討してもらいたいと思いますけれども、その辺の考えを再度お伺いしたいと思います。
 それから、水環境保全のための浄化槽の維持管理でございますけれども、実際の現場では極端な例では保守点検と法定検査が続けて来る、二日続けて来るというような場合もあるわけでございます。しかも点検内容と検査内容がほぼ同じであるという、市民の側から見ると同じわけですね。ほとんど同じように感じてしまうということ。実際には意味が違うかもしれませんがそういうところがあります。しかも検査に来る団体は静岡県という名前が冠についていますので県がやっていることかなというふうに勘違いをされているところもございます。私はこの点検とか検査のやり方をもう少し検討、調整あるいは見直しをすべきところがあると思いますけれども、再度そこの考えを伺いたいというふうに思います。
 最後に教員の多忙化解消の取り組みについてです。
 いろいろ取り組んでいただいていることは重々承知しておりますけれども、なかなか十分な成果があらわれているとは言えないというふうに思います。ことしの春の報告書を見ましても数字的には少し、まだまだかなというふうに感じております。私は残業とか休日出勤等の時間、これも管理をしているわけでございますので、こういうものを数値化して何%というふうにわかりやすい数字にして管理するべきではないかというふうに思いますけれども、そこに例えば三〇%カットしましょうと。何時間先生たちが勤務していて、これくらいカットすれば有効かなという数字をはじき出して、そういう管理の仕方も大事じゃないかと思いますけれども、思い切った考え方が必要だということですけれども、そこを伺います。
 最後に部活動における教員の負担軽減。これは文化活動も同様でありますし県庁の職員の皆さんも同じかもしれませんが、今回は運動部活動ということで質問をつくりましたけれども、学校現場から部活動を切り離すというそういった考え方をしてもいいのではないかと。全部でないにしても部分的に何日かでもそういう考え方をして、例えば総合教育会議で出てきた地域スポーツクラブ。これは両方の、私は今負担軽減の観点から申し上げましたけれども、スポーツ振興の面からも考えられますが、こういったものをもっとどんどん積極的に採用していくのがいいのではないかというふうに思っております。例えばスポーツ少年団のようなものも考えられるかもしれません。そういうことを含めて部活動を学校現場から切り離して負担軽減はできないだろうかという考えについて、再度質問させていただきます。以上、よろしくお願いいたします。
○副議長(杉山盛雄君) 白井企画広報部長。
○企画広報部長(白井 滿君) 志太榛原・中東遠地域の地方創生についての再質問にお答えいたします。
 志太榛原・中東遠地域の圏域の中では地方創生に向けまして地域会議を開いてまいりました。この地域会議におきまして圏域内での今後の将来に向けての方向性については県と地元市町の間で共有化が図られていると考えております。今後地元の各市町が地方創生に向けた総合戦略を策定するわけでございますけれども、そういう中におきまして議員御指摘の例えば空港以外のこの圏域の中の西部のほうに核的なものをつくっていくかどうか。そういうようなものについても各市町の総合戦略の中でそういうものが示されてくるということも考えられます。また県としてもそういうふうなものをつくっていく。コンパクトそしてネットワークで結んでいくという考え方。これは大切なことだと思っておりますので、そういう総合戦略が示されましたらば、またこの地域会議、これからずっと継続をしながら総合戦略の進捗管理をして、同じ方向を目指して県と地元市町で取り組んでいく問題と考えておりますので、そういう中で広域の中の連合のあり方、県と市町、市町同士の連携のあり方等を議論をして、まず一丸となって進める体制を整えた後にそれらの課題について取り組んでまいりたいと考えております。
 また、二点目の交通インフラの整備についてでございますが、これも一問目のものと関連をいたします。それぞれの市町で考えます、そのコンパクト、そしてネットワーク。コンパクトな部分とそれからそれらを結ぶネットワークがあって初めて圏域の持つ場の力を最大限に生かすことができると考えておりますので、そのような交通ネットワークの必要性についても今後、地域会議を続ける中で議論をしてまいりたいと考えております。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 西田文化・観光部長。
○文化・観光部長(西田郁夫君) 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの改修・増築工事についての再質問についてお答えいたします。
 今回の公募型プロポーザルの実施に当たりましては、今後の社会情勢により変動する場合があるというのをうたった上で予定工事費を約三十三億円程度と示したということでございます。
 現段階におきましては東日本大震災を受けました新たな建築基準法の改正に伴うエレベーターやつり天井等の改修、あるいは今後見込まれる労務費や建築資材物価の上昇というものは考慮せざるを得ないと考えておりますけれども、いずれにいたしましても工事費は三十三億円ということで示してございますので、それを念頭に置きつつ今後実施設計を取りまとめていく中で適正な工事費となるように、厳しくさらに精査して進んでまいりたいと考えております。以上であります。
○副議長(杉山盛雄君) 池谷くらし・環境部長。
○くらし・環境部長(池谷 廣君) 浄化槽に関する再質問についてお答えいたします。
 利用者の方の負担によって受検率が落ちているという、確かにそういう面もあるかとは思います。これはやはり先ほど申しましたように法に基づいたものでございますので、そこについても非常に大きな壁がございます。ただ一方で先ほど私が車検ということを申し上げましたけれども、車検についても競争原理を入れることで随分、車の所有者の負担が少なくなっているというような現状もございます。
 ということで、基本的にはやはり水環境をきちんと守るということ。そのためには浄化槽が一番今課題になっているということを踏まえながらも、例えば競争原理を取り入れていくとかいろんな形でやっていかなきゃいけない。これもやはり業界の方々のもちろん御意見もございますので、そうしたものを踏まえながら、やはり利用者の方には負担を軽減するという、そのトレードオフをうまく解決ができることを研究をしてまいりたいと思っております。以上でございます。
○副議長(杉山盛雄君) 木苗教育長。
○教育長(木苗直秀君) ただいま東堂議員から二つ御質問いただきました。
 いずれも教員の多忙化解消ということなんですが、一つは教員のほうの、いろんなことを策を練るんだけれども数値化したらどうかという御提案をいただきました。
 教育委員会としましても平成二十四年度からこの問題に対応していますけれども、今おっしゃられたようなことも含めて見える化といいますか、できるだけわかりやすく、そしてまたその多忙化を減縮しやすくするような形でこの数値化というものを取り入れさせていただこうかなと思っています。ありがとうございます。
 それから、二番目のいわゆる部活動の件なんですけれども、これについても先ほどございましたように磐田市のほうでスポーツクラブをつくって、そしていろいろな方にお手伝いいただいてというので、これはそのスポーツクラブだけじゃなくて、最近は少子化が進んでいまして部活動がチームとして成り立たないというのも幾つか出てきています。そういうことも含めてこのクラブというものをいかに活用するかということで、磐田がある意味ではモデルケースじゃないのかなと思いますので、この辺も含めてできるだけ早い時期にそれらの答えを出してそして実施に移すと。こういうようなことで考えていきたいと思います。以上です。
○副議長(杉山盛雄君) 四十五番、東堂陽一君。
       (四十五番 東堂陽一君登壇)
○四十五番(東堂陽一君) 教員の多忙化解消について、最後、要望という形で申し上げますけれども、内部でいろいろやっていますとなかなか多忙化解消は難しい。外圧というんでしょうか、知事とか教育長がしっかり圧力をかけることも必要ではないかなと思いますので……
○副議長(杉山盛雄君) 東堂陽一君、時間でございます。
○四十五番(東堂陽一君) はい。よろしくお願いいたします。

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