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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成24年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

中澤 通訓 議員

質問分類

質疑

質問日:

03/05/2012

会派名:

志士の会


質疑・質問事項:

1 第五一号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」
   選任の理由



    ○議長(植田 徹君) これで、遠藤榮君の質問は終わりました。
     次に、議案に対する質疑を行います。
     通告により、七十一番 中澤通訓君。
           (七十一番 中澤通訓君登壇 拍手)
    ○七十一番(中澤通訓君) 第五十一号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」伺います。
     この議案は、現在教育委員である安倍徹氏の任期が今年度末で切れることから同氏を再任しようとするものであります。
     安倍教育長が教育委員になられ二年が経過したわけでありますが、この間、教育委員会においては大きな問題が発生してきました。
     まず一つは、平成二十二年六月十八日、三ケ日青年の家において発生したカッター訓練事故における中学生死亡事故であります。先ごろ国土交通省運輸安全委員会から指定管理者、県教育委員会が、カッター事故を想定した救助体制の危機管理マニュアルを定めていなかったこと、カッターの曳航訓練を行わなかったことが事故発生に関与した可能性があると指摘しました。この事故調査報告書は、責任を明らかにするものではないが指摘されたことは事実であります。現在も海洋訓練については再開されず、施設の機能が十分に発揮されているとは言えない状態であり課題を多く残したままで行政処分は行われておりません。
     二つ目は、教職員の不祥事についてであります。
     児童・生徒に対するセクハラ、盗撮などのわいせつ行為など連続する教員の不祥事に対する対応、またこれら不祥事に対応した折の教育長の「万策尽きた」発言は、教育行政の実務責任者の発言としては疑問が寄せられております。十二月定例会において、文教警察委員会が不祥事の根絶について要望を教育長に渡したと思いますが、これらに対する答えがいつ示されるのか不明でもあります。教育委員会九課のうち七課の課長が教育出身者で占められている現状に対して、人事異動作業が現在進んでいると思いますが、知事部局に候補者人選のあっせんは行われているのかどうかを伺います。
     また、今回知事は、安倍徹氏の再任を提案しておりますが、これら経緯を踏まえた中で新たに何を期待して教育委員に再任しようとしているのか、お考えを伺います。
    ○議長(植田 徹君) 須藤経営管理部長。
           (経営管理部長 須藤明裕君登壇)
    ○経営管理部長(須藤明裕君) 中澤通訓議員にお答えいたします。
     第五十一号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」であります。
     まず、人事の関係でございますが、教育委員会の人事につきましては教育委員会において決定すべきものでありますが、知事部局との併任や人事交流などは随時教育委員会と連絡をとりながら対応しているところであります。
     次に、選任の理由でありますが、安倍教育長は、これまでの二年間、静岡県教育振興基本計画「有徳の人」づくりアクションプランの策定と推進、静岡式三十五人学級編成の拡充、教育施設の地震対策や防災教育の推進、体験活動やキャリア教育、特別支援教育の充実など有徳の人の育成に向けた教育施策の実施に尽力されてきました。
     現在、東日本大震災以降、児童生徒の命を守るための新たな危機管理体制の構築、防災教育、安全教育の充実、安全・安心な教育環境づくりの推進が重要な課題となっております。
     また、議員御指摘のとおり、平成二十三年度上半期において教職員による悪質な不祥事が相次いで発生するなど学校教育及び教職員への信頼が著しく損なわれており、不祥事の背景や原因を分析し、実効性のある再発防止策を打ち立てていくことが喫緊の課題となっております。
     こうした課題への対応など教育改革をさらに進めていくためには、学校・家庭・地域や市町教育委員会、関係諸機関等との一層の連携が重要であり教育行政を熟知しており、また不祥事対策等に現在取り組んでおります安倍氏が教育委員会委員として引き続き就任されることが適切であると考え、再任についてお諮りするものであります。以上であります。
    ○議長(植田 徹君) 七十一番 中澤君。
           (七十一番 中澤通訓君登壇)
    ○七十一番(中澤通訓君) この教育委員会委員の提案は、知事の名前で出されているわけですから、私から言わせると、経営管理部長がお答えする筋ではない。あなたは表面的なことはある程度、先ほど説明したことは理解しますけれども、知事自身が責任を持って御自身の選任として安倍教育長を出されたんですから私の質問についてはまだ答えてないんです。答えられないんですよ。そういうことをわかっていると思うんですけれども、何ゆえあなたが答えたのか。また後でやりますけれども、やはり知事みずからが、もろもろいろいろあって功罪いろいろあった、その中で安倍教育長を再任をしたいということは知事自身がここで表明していただかないと後は委員会審議になりますから、そのことがわからない限り審議できないわけですから、ぜひそのことは知事みずからしていただきたい。
     ましてや教育行政というのは、今の法律体系上は教育委員の人事権しか首長は持ってないんです。このことの是非論は、それぞれ各地で起こっている事象を見れば皆さん方にも御理解いただけると思いますが、そうしたことを踏まえて知事がこの中ではっきりと言明すべきだと思いますので、再度答弁を求めます。
    ○議長(植田 徹君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 現安倍教育長の教育委員の選任の理由についての再質問にお答え申し上げます。
     通常の社会的な通念ないし常識によりますれば、教育行政のトップにあってそしてまた教育委員会の構成委員として唯一常任の委員であり、この間、三ケ日の不幸な事故のほか特に教員の不祥事。そのうち県の所轄である高校の先生の不祥事が半分にも達するということですとこれは辞職です。あるいは有徳の人づくりという言葉が泣きます。これは、子供に対して向けられていることにも増して、まずは先生方、あるいは大人、なかんずく教育行政に従事する者みずからが、ディス有徳ということをみずからに言い聞かせ精進するべき事柄であろうと存じます。
     一方、須藤経営管理部長が御説明申し上げましたように、三十五人学級の前倒し、あるいはキャリア教育、防災教育、危機管理のための耐震性の充実化など安倍教育長が先頭に立ってこの二年間なさってきた功績は顕著なものがございます。
     しかし、それは不祥事の言いわけにはならないでしょう。この間、天浜線の名倉社長が辞任なさいました。これは県と市町が名倉氏に鉄道の経営の再建のためにお願いしたいという明確に書かれた文書のもとで彼は仕事をしていたわけですが、天浜線が天竜川の川下りというものもあわせて企業経営の中に入れ込んでいた。そこでまことに悲惨な不幸な事故が起こって、その責任をある程度果たした上で、すなわち補償の問題についてめどが立ったところで辞職されたわけです。
     このたび我々は、この教育行政にメスを入れるべきであると。また議員の先生方も文教警察委員会におかれましてこの議論をされ、どのような対処をするのか、教育長のほうに申し入れられたと承知しております。
     この教育行政のメスを入れるための、仮称でございますが教育行政在り方検討会というものは、今その委員の選任の最終段階に入っておりまして、来年度早々に立ち上げるわけでございますが、そのときに過去二年間何をしていたのか、その責任者はだれか、その責任のとり方はどうであったか等々について、常任でかつそのすべてについて情報を網羅的に把握している人物がそこにいないと、メスを入れてものれんに腕押しになりかねない。そのようなことに照らしますれば、責任の所在が明らかになれば、おのずとその責任のとり方は教育長みずからがお決めになることというふうに思っております。
     現在は、そうした教育行政の実態に詳細な事実の把握ほか、情報の開示等について、最もそれについて詳しい安倍教育長をこのまま再任することが適切であるというのが最大の理由であります。
     この点について、あえて、これは教育長に対する御質問ではないでしょうけれども、私のほうから教育長のほうからも恐らく同じ考えであられるだろうというふうに思いますので、補足的な御答弁をなされればというふうに存じます。以上でございます。
    ○議長(植田 徹君) これで、中澤通訓君の質疑は終わりました。
     以上で、質疑及び一般質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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