本会議会議録


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令和2年2月静岡県議会定例会

飯田 末夫 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/02/2020番目)
答 弁 者知事


○副議長(中沢公彦君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 農福連携の推進についてお答えいたします。
 本県は、平成十六年度から農家と福祉事業者の連携を促すことによって障害のある方に加え女性、高齢者など誰もが参画できるユニバーサル農業の普及に取り組んでまいりました。こうした中、議員から御紹介のありましたように本県のユニバーサル農業を牽引してきた浜松市の京丸園株式会社が農福連携ですばらしい実績を上げて第五十八回農林水産祭におきましてはえある天皇杯を受賞したことはまことに御同慶の至り喜ばしい限りであります。
 一方、農業と福祉のお互いの分野に対する知識、情報は不足しております。また現場で指導できる人材も不足しております。こうしたことにより県内で障害のある方を受け入れる農業経営体は平成三十年度で六十一経営体とまだ少ない、これが現状であります。
 このため、多くの農業者や福祉関係者が農福連携に関心を持っていただけるように関連する情報を集約したホームページを開設いたします。また雇用の手順やモデル事例などを簡潔にまとめたガイドブックを作成、配布いたします。これらは農福連携の啓発を強化するためであります。またJAや県農林事務所で農業者からの相談にきめ細かく応じるとともに静岡市にございます障害者働く幸せ創出センターに農福連携のワンストップ窓口を設けまして三名のコーディネーターを配置し農業者からの求人と障害のある方からの求職のマッチングを図るなど就業機会の創出を加速いたします。
 さらに、障害のある方が安心して農作業に従事するためには農業分野と福祉分野の両方の知識を持った指導者いわゆる農業版ジョブコーチの支援が不可欠です。しかし県内にはこうした専門家がまだ多くありません。端的に言って少ないので県の農業職OBや福祉関係者等を対象に研修を開催いたしまして早期に農業版ジョブコーチを育成し障害者を雇用する農場へ派遣してまいります。
 私どもといたしましては、農福連携を積極的に推進し障害のある方の農業分野での活躍を通じて全ての人が輝くユニバーサル社会の実現に取り組んでまいります。以上でございます。

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