本会議会議録
答弁文書
平成30年9月静岡県議会定例会
江間 治人 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:09/26/2018番目)
答 弁 者 | : | 教育部長 |
○教育部長 (鈴木一吉君) 教育行政についてのうち、 特別支援学校の就労支援についてお答えいたします。
特別支援学校におきましては、 小学部で生活習慣や集団活動を学び、 中学部では作業学習等により働く基礎を身につけ、 高等部で個々の特性に応じた実習を行うなど段階的に就労に向けた学習に取り組んでおります。
議員御指摘のとおり、 施設の狭隘化が進んでおりますことから高等部での作業学習につきましては校内だけでなく商店での販売や高齢者施設における介助サービスの補助、 農場での収穫作業など地域や企業の方々に御協力をいただき実践的な学習に取り組んでおります。 また県内八地区に学校、 事業所、 就労支援機関等から成る就業促進協議会を設置し、 事業所同士の情報交換や実践発表、 学校参観を通した生徒理解を進めているほか十二の特別支援学校に就労促進専門員を配置し、 生徒の状況を踏まえた就労先の開拓や障害者雇用の啓発等に取り組んでおります。
ハード面につきましては、 特別支援学校施設整備基本計画に基づき今後高等部の分校三校を新設することとしており、 狭隘化の解消と作業学習の場が確保できるよう整備を図ってまいります。
県教育委員会といたしましては、 一人でも多くの生徒が社会参加できるよう、 就労に向けた学習環境の確保と企業との連携と相互理解を進めることにより就労支援に取り組んでまいります。
次に、 就学前教育についてであります。
県教育委員会では、 幼稚園や保育所、 公立や私立といった枠を超え県全体で就学前教育の充実を図るため、 平成二十八年に幼児教育センターを設置し教育、 保育の質の向上に向けた施策を展開しております。 いわゆる小一プロブレムと言われる小学校への接続に係る課題につきましては、 幼児教育専門員を派遣し幼稚園、 保育所と小学校の話し合いや授業参観などにより相互の理解を深め連携を図っているほか、 円滑な接続のためのモデルカリキュラムを作成し各施設で活用するよう働きかけております。 また幼稚園教諭や保育士等の資質の向上に向け指導者向けの研修会を開催しているほか、 市町に対し園内研修の充実等のために幼児教育アドバイザーの配置を働きかけてきておりこれまでに十九の市町で配置されております。
一方で、 議員御指摘のとおり無償化に伴う保育ニーズの高まりや人材不足などが予想され就学前教育の質を確保、 向上させることが課題となっており、 また特別な支援が必要な子供に対する指導など市町の取り組みに差が出ないように取り組んでいくことが必要であります。
今後も、 幼児教育センターでは関係者が協議する就学前教育推進協議会の場などを通じて、 市町の状況や課題を把握しながら研修の充実や専門的な指導に係る支援等の方策を進めていくこととしております。
幼児期は人間形成の基礎が培われる大切な時期です。 子供たちが県内のどこに住んでいても、 質の高い教育・保育を受けることができるよう健康福祉部や市町、 関係機関と連携して就学前教育の充実に取り組んでまいります。 以上であります。
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