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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成28年12月静岡県議会定例会

天野 一 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/12/2016番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 十二月議会もいよいよ天野先生の一般質問をもって掉尾を飾ることになりました。天野先生におかれましては、このたび自治功労表彰を受賞せられましておめでとうございます。一般質問におきましては慣例では知事が一つ、他は副知事ほか関係部局長で分担するというのが慣例でございますけれども、立派な先生の最後の質問ということで二つプラスアルファお答えさせていただきます。
 まず、天野一議員に対する御質問のうち富士山静岡空港についての中で、今後のあり方についてであります。
 富士山静岡空港は開港以来四百万人を超える皆様に御利用をいただいております。観光、ビジネス、文化、教育などさまざまな交流や経済活動を支える重要な社会資本となっております。空港がもたらす経済波及効果は利用者の増加とともに拡大いたしまして、昨年度は三百八十八億円、開港以来の六年十カ月で一千七百十九億円と推計されております。
 政府は、訪日外国人旅行者数につきまして平成三十二年に四千万人、平成四十二年には六千万人まで拡大する目標を掲げておられます。ふじのくにの空の玄関口である空港の役割は今後ますます重要なものとなってまいると確信しております。昨年の本県における外国人宿泊者数の大きな伸びは富士山静岡空港の国際線での新規就航、増便が加速させたことは明らかであります。一層の訪日外国人旅行客の獲得には空港の機能強化と利便性の向上が必要であります。
 このため県では、富士山静岡空港の国際線を一時間に三便受け入れられる機能の確保などに向け旅客ターミナルビルの増築・改築工事に着手したところであります。さらに県では新規路線誘致やサービス向上などの空港経営に民間の経営力や創意工夫を生かすことで訪日外国人旅行者等の交流人口を着実に取り込み、本県経済のさらなる発展につなげるよう公共施設等運営権制度の導入に向けて取り組んでおります。
 また、富士山静岡空港新幹線新駅の実現は、リニア新幹線がサービスを開始した時点で交通政策審議会中央新幹線小委員会の最終報告におきましてその設置がうたわれております。首都圏及び中部、東海圏の空港機能を補完する富士山静岡空港の利便性の向上、国の計画において位置づけられた大規模な広域防災拠点としての機能強化に大きく寄与するものでありますので、そういうことであるならばリニア新幹線の完成を待たず前倒しでやっても同じ効果は得られるというふうに確信しております。訪日外国人旅行者の受け入れ能力のさらなる拡大や大規模な災害発生時における広域防災ネットワークの機能強化に寄与するからであります。
 さらに、経済成長著しいアジア諸国に対する県産品の輸出につきましても富士山静岡空港の物流拠点としての役割は高まるものと考えており、一層議員御指摘のとおり航空貨物取扱量の拡大にも取り組んでまいります。
 県といたしましては、富士山静岡空港が安全・安心で美しく豊かな地域づくりの核として活力と魅力にあふれた空港となるよう、全力で取り組んでまいります。
 次に、都づくりについてであります。
 私は、ふじのくにを日本一の県にしようという強い決意を持っております。国土のシンボルである富士山を擁し、日本を代表する豊かな自然、文化に満ちあふれたこの静岡の地に人々が物心ともに豊かさを感じ、多様な暮らし方を選択でき、幸せを享受できる富国有徳の理想郷づくりの実現に取り組んでおりますが、本県の持つ場の力を最大限に活用し本県の中心性を高め、県内外はもとより国内外からも憧れを呼ぶふじのくにの中心性、すなわち都づくりを進めているところであります。
 もとより、これは例えば三島は水の都と地域の人も自称されておりますし、三島のみならず長泉や清水町もそのような水の都としての地域性を持っていると思いますし、そのような名前はほぼ定着しているかというふうに存じます。しかしながらそれを対外的にも公認されるようなことにするにはそれなりの努力が必要であります。
 食の都につきましていわゆる仕事人について御論評をいただきましたけれども、先般表彰式を行いました。仕事人の表彰式、仕事人オブ・ザ・イヤーの表彰式、また食セレクション、食品セレクション等々の表彰式を行いました。ありがたいことにこのたびは私の後ろにいらっしゃる鈴木議長先生に御出席を賜りました。鈴木先生はその熱気に打たれたというふうに言われていました。こうした仕事人も平成二十二年からやっておりますのでそれなりの成果を示してまいりまして、例えばミラノ国際博覧会でその仕事人の中からミラノで最もPRできそうな人たちを選びまして大成功をおさめたのは御案内のとおりであります。さらに、このほどぐるなびがこの件についてお知りになられまして、これをさらに発展させていくということでございます。私は食の都も根づいてきたかなというふうに実感しているところであります。
 一方、お茶についてであります。議員御指摘のとおり、お茶畑の耕作放棄地化は物すごい勢いで進んでおります。この六年余りで三千ヘクタールばかり耕作放棄地を耕作地に戻しました。しかし同じ割合で茶畑が中心になりまして耕作放棄地が進んだことはよく承知しております。さはさりながらこの静岡県はお茶は衰退していきますよということをここで言って何になるでしょうか。今でもまだ静岡県の茶の生産量及び流通量もともに日本一です。お茶に関する八百年の歴史、文化、景観などすぐれた資源を持つ、有する茶どころの中の茶どころであり、それを茶の都と称しても決して誤りではないと。ならばそれを自覚的に進めようということでことしの場合ですと春と秋に世界お茶まつりを開催いたしまして何と世界三十二カ国地域からの御参加を得るまでになりまして、春秋合わせまして十五万人もの来場者があり茶の情報発信やビジネスの拠点としての茶の都の地位を確固たるものとしているというふうに関係者は実感しているところであります。
 県はこれからさらに需要が見込まれる抹茶や有機茶の販路拡大や生産体制の強化に取り組みまして、特に抹茶の生産につきましては生産者の方々の御努力の結果、平成二十七年の生産量が前年の一・六倍となるなど着実に新しいマーケットを獲得してきております。
 森林・林業につきましては中谷会長のもとで今、奮闘努力のかいもなくではありません。少しずつかいが出てきているところでございます。天竜美林の杉材をふんだんに使ったこのはなアリーナは農林水産大臣賞に輝きました。これは東京オリンピック・パラリンピックでの森林認証材等の供給体制のモデルとして県外からも高く評価されております。かつて小京都と言われることを誇るところがありましたし、今、森町も小京都としての誇りをお持ちです。あるいは角館、山口、みなそうであります。
 私は、ふじのくにのシンボルである富士山が世界人類の共有財産になり、それが機縁になりまして世界クラスの資源が四十三カ月で四十三件もの認定を受けたということ。こうしたことから日本一から大いに世界の中の静岡県としての地位を高めるといったときに、本県に持っている食、お茶、水、また日照時間がトップクラスというその特性、こうしたものをしっかりとわかるように内外に訴えかけていく必要があるということでございます。
 こうした取り組みによりまして、引き続きふじのくにそれ自体を日本のポスト東京時代の新しいアメリカンドリームやチャイナドリームとは異なる日本的なクールジャパン、格好いいジャパンのその格好よさを見ることができる。言葉がわからなくても見ればわかるというふうな地域、まさにジャパニーズドリームの理想郷としていこうというふうに考えております。
 その他の御質問につきましては、関係部局長から御答弁を申し上げますと言いたいところでございますけれども、一つ、一番私が大切にしておりますのがいわゆる危機管理についてであります。これにつきまして天野議員のほうから数字を挙げて御質問いただきました。
 危機管理は極めて重要です。先般ブラジルへのオリンピック視察に関しまして問題になったのは危機管理だったでしょうか。東京オリンピック・パラリンピックが自転車に関しまして静岡県に来るということでそれを行くべきか行かざるべきか、問題になったのはこれは旅費の問題です。どなたも危機管理のことは言いませんでした。つまり海外出張を全て危機管理の観点だけで捉えるのは短絡的であるというふうに思います。
 私は、この平成二十七年度に関しましてはモンゴル、中国、韓国、イタリア、イギリス、アルゼンチン、ブラジル、フィリピン、台湾というふうに九カ国行っております。しかし続けて行ったところもありますので七回三十八日ということでございますが、モンゴルは向こうの政府と保健・スポーツ省と伊豆の国市と焼津市との覚書調印への立ち会いや、あるいは教育・文化・科学省と調印するためであります。これは私が行かねばなりません。あるいは中国の浙江省はその前年に向こうが公式にピンポン団を派遣してきましてその答礼であります。韓国は忠清南道において東アジア地方政府三農フォーラムをやるということでそれを成功いたしましたので、今回安熙正知事閣下がこちらにお越しになって友好協定三周年をお祝いしたところであります。さらにイタリア、イギリスは、イタリアはフリウリ・ベネチア・ジュリア州との交流が確実にもう始まりました。イギリスはラグビーワールドカップでありますから行かねばならなかったのであります。そしてアルゼンチン、ブラジルにおきましては五十周年ということでどうしても来いということで、そのためだけではなくてブラジルにあわせて行きまして、そこでいたと。またエンブラエルと交渉いたしまして今日その成果があらわれつつあるわけでございます。フィリピンも参りましたけれども、これは美しい湾にするためにみずからプレゼンテーションを行うために行きましてそれも認定されました。ちなみに台湾などは台湾に行ったのは四日間と書かれておりますけれども、夜までここで仕事をしております。ですからその日を一日と数えるか、それは見る人の見方によるというふうに思います。
 ちなみに、私の日程は私が決めたことは一度もありません。全ての日程は知事公室が決めております。知事公室長は既に杉山、堀内、山口、森、木、山梨と六人を数えておりますけれども、それぞれ私が勝手にこうしろといった事例は一度もありません。そして軽井沢に帰ったことにつきまして、そのとげのある御質問内容で数字を挙げられました。ちなみに平成二十七年は三十六回とありますけれどもゴールデンウイークや夏休みを除きますと二十四日です。
○議長(鈴木洋佑君) 知事に申し上げます。知事答弁は簡潔に願います。
○知事(川勝平太君) はい。これは誤解ですので、あえて私は議長、元議長先生が本当に必要とあらば仲間に対しても立ち向かうことのできる勇気があるか、特定な人間やグループに妥協せず名誉を守っておられるか。個人的な恩義や目的のために道を曲げずにされておられるか。これは天野議員の政治生命の根本にかかわることでありますので、この点については私の名誉にかかわることですので申し上げるわけでございます。
 ちなみに、平成二十三年は二十八日ですがゴールデンウイークや夏休みを除きますと二十日です。十二カ月で割ってください。一日と少しです。平成二十四年はゴールデンウイークや夏休み、年末年始を除きますと十四日です。実質一日です。月にです。しかも十月も二月も帰っておりません。平成二十五年におきましてはそういう特定の休みを除きますと十日ですが、六月も十一月も十二月も帰っておりません。これは唯一私の休みです。しかしそれが余りにも激務であるということから平成二十六年になりまして知事公室のほうで知事に休みをとってほしいということでわざわざ帰れるように日程をお組みになっているのです。昨年も同様です。昨年に関しましては暴風雨で一部自宅が損壊いたしましてどうしても帰らざるを得なかったということがございます。私は決して遊んでいるわけではないんです。ですから何となくこの数字だけ挙げられますと、いない日のことでありますが、海外出張は三十八日行きましたが実質上不在でいたのは、先生は三十八日、私は二十五日にしか本当はこっちにしかいない……
○議長(鈴木洋佑君) 知事、答弁は簡潔に。
○知事(川勝平太君) わかりました。はい。これで終わります。
 天野県議は、軽井沢、海外出張、県外出張合計百四十二日間いないと言われましたが、数え方によりますればその日いるわけですから、夜向こうに行くということを除きますと不在日は五十八日です。しかも危機管理はちゃんとやっていることは、これから関係部局長が言います。
 決して私は公務をないがしろにして休みをとるということをしていないということを明確に先生に対して、また議員の先生方に対して申し上げたく存じます。この点御理解いただきたく、また全部記録を残しておりますから私の部屋に私の日誌が全部残っておりますのでそれは完全に閲読可能です。オープンにしてございますので。以上でございます。
 あとの点につきましては、関係部局長のほうから御答弁を申し上げます。

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