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本会議会議録

答弁文書

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平成25年9月静岡県議会定例会

阿部 卓也 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:10/03/2013番目)
答 弁 者交通基盤部長


○議長(中谷多加二君) 長島交通基盤部長。
       (交通基盤部長 長島郁夫君登壇)
○交通基盤部長(長島郁夫君) 阿部議員にお答えいたします。
 浜松市沿岸域の防潮堤建設についてのうち、まず建設用土についてであります。
 浜松市沿岸域の防潮堤整備につきましては、八月から試験施工に着手しており、採取地や運搬経路沿線の住民の皆様の御理解が得られたことから土砂搬出を開始したところであります。
 現在の想定では、防潮堤に用いるCSG材は二百万立方メートル程度と見込まれ阿蔵山からの土砂で賄える見込みでありますが、実際に必要となる土量については詳細設計や現地で発生する砂のCSGへの配合試験等により精査を進めている段階であります。その結果土砂が不足する場合には他の建設工事の発生土や建設廃材の活用が考えられますが、建設廃材の活用につきましては安定した品質と供給量が課題であると考えております。
 防潮堤の整備には大量の土砂が必要であることから、県といたしましては土砂確保の役割を担う浜松市と連携し安定的な土砂供給の体制確保に努めてまいります。
 次に、植栽についてであります。
 防潮堤の植栽につきましては、長期にわたり防風や飛砂防備などの防災機能を発揮するとともに、日常的には市民の憩いの場となるよう海岸地域に適する樹種を植栽に適した時期に適切な方法により植栽することが必要であります。
 このため有識者、地元自治会及び行政による検討会において、松くい虫に強い抵抗性クロマツと現地に適した広葉樹の植栽について検討をしており、今後樹種ごとの配置や植栽密度、浜松市の海岸地域でも育ちやすい苗木の品質、規格などについても検討してまいります。
 浜松の防潮堤は延長十七キロを超える長大な構造物であり、短期間に大量の苗木が必要となることから、県では抵抗性クロマツについて既に静岡県山林種苗組合連合会に対し、育成期間を短縮できる苗木生産の技術指導などを行っているところであります。
 県といたしましては、植栽工事の発注計画にあわせ広葉樹も含め地元の風土に合った県内産の苗木の調達がしやすくなるよう植栽樹種の検討結果など必要な情報を早期に公表し、地域の住民の皆様や苗木生産者の団体と連携を図りながら、円滑な植栽を進めてまいります。
 次に、地元建設業界の活用のメリットについてであります。
 地域の建設業は、社会基盤を整備し災害から地域を守る重要な役割を担うとともに、多くの就業機会を提供する主要な産業であることから、県では県内業者が施工可能な工事については県内業者に発注しているところであります。浜松市沿岸域の防潮堤工事を地元業者が受注した場合には、全体事業費が約三百億円に上り、元請業者だけでなく雇用や資材の調達等地域への経済的な波及効果が大きいことに加え地域の状況を熟知したよりきめ細やかな施工が期待できることにあると考えております。
 一方、防潮堤工事で採用するCSG工法は、現地で発生した土砂等を有効に使いコストの縮減や工期の短縮が図れる利点がある反面、CSGの強度を管理するため製造段階でさまざまな品質管理が必要になるなどその特殊性から施工者の技術力と経験が重要であります。
 県といたしましては、この防潮堤工事は地元業者の協力なしにはなし得ないものと考えておりますので、品質確保における技術的課題を十分考慮した上で県内業者への発注に努めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp