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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年2月静岡県議会定例会

市川 秀之 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/02/2020番目)
答 弁 者副知事


○議長(鈴木利幸君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) ミカン産地の生産性向上についてお答えをいたします。
 農業者の高齢化や担い手の減少が見込まれる中、全国有数のミカン産地である本県が生産面積や生産量を維持した持続可能な農業経営を実現していくためには、議員御指摘のとおり生産者の家庭選果や選果場に出向いての役務の削減によってミカンの生産に注力できる体制づくりが重要であると考えております。また一戸当たりの世帯員数の減少などによる安全・安心で高品質なミカンを少量求める消費者ニーズの拡大や卸売市場法の改正に伴う取引形態の変化、あるいは量販店の取引量の増加など消費や流通の形態は大きく変化しており、これらに的確に対応していくことが求められております。
 こうした中、近年人工知能を活用したAI選別システムの開発が進みこれまで人の手に頼っていた生傷や浮き皮のあるミカンの選別作業の省人化と品質の安定化が可能となりつつあります。また卸売市場法の改正により商物分離という市場を通すという商流と物を運ぶ物流を分離して例えば選果場で包装、加工などをし、それを量販店へ直送できるようになるなど新たな流通経路の開拓が可能となってきております。
 このような状況においては、県は選果場の役割を単なる選果施設から流通加工を含む高度な集出荷施設に変えていく必要があると考えております。具体的には高度な集出荷施設としてAI選別システムによる選別精度の向上、少量パック詰め商品の量販店への直送による鮮度の向上、機能性表示等の付加価値情報の商品への表示、消費者ニーズに対応した品質保証とブランディングなど、このような機能を持つ集出荷施設とすることが必要だというふうに考えております。
 このため、強い農業・担い手づくり総合支援交付金による国の支援に加えて県独自の助成制度を創設することとし、来年度当初予算案に必要な経費を計上し本議会でお諮りしているところであります。
 このことによりまして生産者は選果に係る労力が削減され、これによって生み出された労働時間を生産規模の拡大につなげていくことが可能です。これによって産地の生産性の向上が図られます。
 もう一つ重要なことは、供給側である産地みずからが流通する農芸品の品質を管理し消費者に評価してもらえる付加価値は何かを考えそれを生み出し、それが生産者の所得向上につながるスマートバリューチェーンの構築が期待されます。
 県といたしましては、こうした先端技術を導入した集出荷施設の高度化に対する支援を充実させることによりミカンを初め産地の生産性と所得の向上につなげ競争力ある産地づくりを実現してまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp