本会議会議録
答弁文書
令和2年2月静岡県議会定例会
飯田 末夫 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:03/02/2020番目)
答 弁 者 | : | 農林水産担当部長 |
○副議長(中沢公彦君) 志村農林水産担当部長。
○農林水産担当部長(志村信明君) 水産資源の管理と地域活性化策についてお答えいたします。
浜名湖の水産物につきましては、近年多くの魚種で漁獲の減少が続いております。特にアサリにつきましては昨年は八百七十二トンと昭和五十七年の統計開始以来最低の漁獲量となりました。これには、クロダイ等による食害や浜名湖の塩分濃度の変化などさまざまな要因が複雑に影響していると推察され即効性のある打開策を見出すことは困難でありますことから、県ではこうした状況に危機感を持ち対応可能なあらゆる対策を継続的に実施していくことが重要と考えております。
このため、アサリの漁獲回復に向けましては食害動物から保護する活動や竹ぐいの設置により潮流を抑制する活動等へのこれまでの支援に加えまして、昨年十二月からは保護活動のさらなる拡大に向けまして漁業者の皆様との意見交換会を浜名湖周辺の各地域で実施しております。さらに漁場環境の変化を懸念する漁業者からの声も強いことから浜名湖内の生物の生育に必要な窒素やリンの状況についての詳細な調査も開始したところであり来年度も継続して調査の拡充と分析を行う予算を本議会でお諮りしているところでございます。
また、同様に低迷が続いておりますシラスウナギにつきましては親ウナギの禁漁期間の設定や関係取締機関と連携した密漁取り締まりの徹底、さらに天然親ウナギの買い取り放流事業への支援等を実施しております。
今漁期におきましては、漁獲量に大きな回復が見られておりますがシラスウナギ資源が世界的な海流等の要因にも大きく左右され得るということも踏まえまして今後も引き続きこれらの取り組みを推進してまいります。
さらに、水産資源の減少は潮干狩り等地元の観光業にも大きな影を落としておりますことからこれらの資源対策に加えまして海を生かした浜名湖地域の振興を進めることも重要と考えております。具体的にはここ数年来開催実現に向けまして取り組んでまいりました浜名湖キューバヘミングウェイカップが本年七月に初開催される運びとなりました。このイベントは世界的に有名なキューバのカジキ釣り大会の名称の使用がキューバ国外で初めて認められたものでございまして、浜名湖の魅力を世界にアピールすることが期待できますことから県では開催支援の予算を本議会にお諮りしているところでございます。
県といたしましては、これらの施策を通じて浜名湖地域の水産資源の適切な管理と地域活性化に着実に取り組んでまいります。以上であります。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp