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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年6月静岡県議会定例会

小長井 由雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:07/03/2023番目)
答 弁 者知事


○副議長(鈴木澄美君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 小長井議員にお答えいたします。
 不適切盛土への対応についてのうち、杉尾・日向地区の安全確保についてであります。
 熱海市伊豆山地区で起きたような災害を二度と引き起こさないよう、現在把握しております不適切盛土につきましては確実かつ速やかに是正を行い、また監視の強化により不適切盛土の発生を防ぐなど県民の皆様の安全と安心の確保に全力で取り組んでいるところでございます。
 杉尾・日向地区の盛土は、静岡県砂防指定地管理条例や静岡市が所管する森林法の許可を得ずに行った不適切なものであります。このため県は本年四月に事業者に対し同条例に基づき原状回復を求める命令を行いました。履行していただけなかったものでありますので周辺地域の安全確保に向けて行政代執行の手続を進めております。
 当面の安全確保対策につきましては、大規模な盛土の崩落が起きる前に近隣住民の速やかな避難を可能とするため、去る五月に両地区へ土石流センサーなどの観測機器を速やかに設置いたしました。また七月末を目途に杉尾地区の盛土の下流側において住宅への土砂流出を防ぐ仮設堰堤の設置も進めているところであります。
 引き続き静岡市と連携をして関係住民に対し現場状況を丁寧に御説明申し上げ、住民の不安の解消を図ってまいります。今後行政代執行法に基づき県は事業者に戒告を行い、これによる原状回復が行われない場合は引き続き静岡市が所管する森林法や土壌汚染対策法等の調整を進めできる限り早期に工事に着手してまいります。具体的には、危険性を取り除く対応として杉尾地区は土砂の全量を搬出いたします。日向地区は当面の措置として土砂の一部を撤去し盛土の安定化を図ってまいります。
 県といたしましては、両地区の近隣住民の皆様の不安を一日でも早く解消するよう関係者と協議を進めながら、両地区の安全が確保されるように取り組んでまいります。
 次に、リニア中央新幹線工事における残土処分についてのうち、ツバクロ発生土置き場の安全性についてであります。
 ツバクロ発生土置き場が計画されております、JR東海が計画をされている燕沢付近を含む南アルプスは、国土交通省の監修の下、独立行政法人土木研究所が作成した深層崩壊推定頻度マップにおきまして深層崩壊が発生する頻度が四段階のうち一番高い、特に高い地域に分類されております。
 深層崩壊のリスクが懸念される中、JR東海は令和二年二月の第五回地質構造・水資源専門部会において、上千枚沢の上流部の千枚崩れで過去の崩落により堆積している土砂の一部が豪雨の影響で流出するというシミュレーション結果を説明するにとどまっております。その際におきましても専門部会委員から地層が曲がりくねるよう変形している褶曲構造の激しいところは地震時に伴う深層崩壊のほうが危険が大きい旨の御指摘があったところであり、現在の説明だけではリスク評価としては不十分であります。また深層崩壊が起こりますと周囲の沢や崩壊地などから同時多発的に土石流が発生するリスクなどを指摘する専門家もおられます。
 JR東海の発生土処理計画については、現在県地質構造・水資源専門部会で対応を進めている最中でありますが、こうした専門部会委員の御指摘等も踏まえまして今後より丁寧に科学的、工学的検討を進める必要があると考えています。
 ツバクロ発生土置き場周辺の地形、地質に関わる課題と対策を総合的に検証し、安全で安心な発生土処理が行われるよう発生土置場が計画されている静岡市とも連携をしながらJR東海と双方向のコミュニケーションを尽くしてまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp