• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 質問文書

ここから本文です。

本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

桜井 勝郎 議員

質問分類

一般質問

質問日:

12/07/2017

会派名:

無所属


質疑・質問事項:

1 茶生産へのAI、IoT技術の導入について            
2 知事の政治手法について                     
 (1) 言論の自由                         
 (2) 発言の実践                         
 (3) リニア中央新幹線の整備に伴う大井川の流量減少対策 


○議長(杉山盛雄君) ただいまから会議を再開します。
 質疑及び一般質問を続けます。
 通告により、四番 桜井勝郎君。
       (四番 桜井勝郎君登壇 拍手)
○四番(桜井勝郎君) 私は静岡県議会議員として、県政の諸課題について通告に従いまして分割質問方式にて知事、副知事及び関係部局長に伺います。
 初めに、茶生産へのAI、IoT技術の導入について伺います。
 本県の平成二十八年度の荒茶の生産量は三万七百トン、シェア三八・三%で全国第一位であります。しかしながら生産量は減少傾向にありまして、ピークだった昭和五十年は生産量が五万二千九百八十九トン、シェアが五〇・三%であります。まさに日本一と呼ぶにふさわしいものでありましたが、これと比較すると生産量で二万二千二百八十九トン、シェアで十二ポイントも減少しているのが現状であります。
 また、お茶の産出額を見ますと平成二十七年の本県の産出額は三百六億円で全国第一位でありますが、シェアは三三・七%、生産量のシェアの三八・三%と比較して四・六ポイント少ない状況となっております。この数字を見ると本県のお茶の産出単価が他県と比較して低いのではないかと考えられます。なお平成二十八年度の茶畑反当たり――十アール当たりの生葉の収量は鹿児島県の千五百三十キログラムに対して本県は八百九十キログラム、五八%にとどまっております。さらに茶畑反当たり――十アール当たりの本県の生葉の販売額は十七万七千円余、これを逆算しますと鹿児島の場合は三十万円以上になるのではないでしょうか。正確な統計数値はありませんが地元農家からも全国最低クラスだと聞いたことがあります。
 こうした状況は、お茶の価格が頭打ちであることに加え本県のお茶の生産コストが高いこと、それが原因ではないでしょうか。本県の茶農家が生き残っていくためには高品質なものをつくって付加価値をつけることも重要であります。生産コストを下げることも必要であります。特に中山間地域の茶畑はその五四%が十五度以上の傾斜地であります。そのうち機械を導入している割合は何とわずか四%にすぎません。ここに生産コストが高くなっている原因があるのではないでしょうか。他の農業生産現場が著しく進歩している中、お茶の生産はいまだにアナログ的であります。
 そこで、AIやIoT技術を活用し中山間部で傾斜地が多い本県の茶畑でも自動で薬剤や農薬の散布、摘み取りなどができスマートフォンなどで簡単に操作できる機械、いわゆるロボットの開発に取り組んでいかなければならないでしょう。このような先端技術を活用した茶摘みロボットを活用すれば二十四時間の稼働も可能となり大幅な生産コストの縮減が期待できるとともに、高齢化や深刻な担い手不足に悩む茶農家の救世主となると考えます。さらには耕作放棄地の再生にもつながるのではないでしょうか。
 しかし、農協や民間企業だけではこのような開発は難しいのが現実であります。県が先頭に立って産学官が連携して開発し、できたものを民間に還元していくべきであると考えます。
 このような、茶生産へのAI、IoT技術の導入を早期に実現させることが茶どころ日本一を確固たるものにするための近道であると考えますが、県はどのようにお考えでありますか、その御所見をお伺いいたします。以上、答弁を求めます。
○議長(杉山盛雄君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) 桜井議員にお答えをいたします。
 茶生産へのAI、IoT技術の導入についてであります。
 本県の茶業は、荒茶価格の低迷に伴う収益性の悪化や高齢化による担い手不足といった課題を抱えており、日本一の茶生産地の地位を堅持するためには議員御指摘のとおり生産コストの削減や茶園管理作業の省力化、軽労働化を進めることが重要であります。
 このため、県は中山間地の傾斜地茶園でも使用できる摘採機を開発して実用化しており、現在この技術をもとに茶園内を無人で自律走行するロボットの開発に着手をしております。またドローンで撮影した茶園の画像データを収集し病害虫被害や水分ストレス等の状況を診断する技術の開発を進めるなど、茶園管理の自動化、精密化に向けた技術開発に取り組んでおります。
 また、需要が拡大している抹茶の原料であるてん茶栽培におきましては新芽の生育状況を見きわめて適期に茶の木を被覆する必要があるため、撮影した茶園の画像により被覆適期を自動的に判断する技術の開発に取り組んでおります。
 今後、各茶園にカメラを設置しインターネット経由で画像を解析して点在する茶園の被覆作業を計画的、効率的に行うシステムの開発につなげてまいります。
 県では、本年九月に民間企業や茶業関係団体、市町などが参加して県農業ロボット研究会の中に茶業部会を発足させたところであり、この部会を中心に官民が一体となって先端技術を取り入れた研究開発を推進し生産性の向上を実現することで本県茶業の振興に努めてまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 桜井勝郎君。
       (四番 桜井勝郎君登壇)
○四番(桜井勝郎君) いまひとつ、それについていろいろなロボットを使って、場合によっては摘み取るだけでなく手摘みもできるようにやっていければもっと付加価値が高くなると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、二番の知事の政治手法について、特に言論の自由について申し述べたいと思います。
 ことしの一月にですね、知事は学生の前で静岡県議会はプロの職業政治屋の方が権力欲と金銭欲しかない見るからに表情の腐っているような人たちがやっている。表情の腐っているのも私もそのうちの一人かもしらんけれども、根性だけは腐っちゃない、誰かと違って。そういう形でそれについて県議団代表の皆さんが抗議を申し出たら、汗と同じで一度出たものは撤回できないと謝りもしなかった。それがそのまま現在に至っている。ですから私がここで発言することも汗と同じで撤回はできない。
 しかし、あの十二月、昨年の十二月に私は知事の、空港はあの立ち木は私が解決したんだというようなことを言って、私はそうじゃないよと、あれは石川知事が引退することによってなった。それからもう一つは例の瓦れきの話も、説明会に来いと言ってもなかなか来ない、受け入れになったらやっと来てそこで挨拶してそして私どもに挨拶もせずに帰った。これについて後ほど、議会が終わった後ほどですよ、白井知事戦略監ともう一人の方が私の控室に来て、そして知事から言われて来たと。何だと。知事に言われたことをそのまま言うから悪く思わないでくれと言うから、だったら知事をここへ呼んできなさいと言ったら、いや知事は所用があって来れませんということだもんですからまあ聞きましょうと言ったら、立ち木は確かに石川知事がやめたことによって立ち木の問題は解決したけれども、竹は俺がやったんだと。私は別に竹のことは言ってない、立ち木のことを言ったんだから別にそれに対してどうこう言うこともない。
 桜ヶ丘病院、これもレベルツーで浸水が十センチぐらいにしかならないから、そしてそんな問題にならないじゃないかと。それに対して反対派の一人がそれだったらしようがないねと言ったら、それを知事がそんなことを言うなと、どうのこうのと言った。その情報はどこから聞いたんだと。誰から。そのときにはその戦略監と知事とマスコミと反対派の十人がいたと。その十人しか知らない話が何であんたが知ってるんだということでその情報源を教えろと。
 もう一つは、瓦れきを受け入れたときにこれは私に断りなしに帰った、失礼だと。いや私はそのときいた細野環境大臣にちゃんと挨拶して帰った。私のところへ挨拶せずに細野さんのところへ挨拶したって、私にはわかりっこないんだから。
 その三つを、次の議運ですな、このところで訂正を申し入れよということで私に言ってきた。私は拒否した。そしたら何が何だか知らんけど定例記者会見で相当私のことを批判した。抗議文を出したという話までした。抗議文は来てない。また後になって担当の方が抗議文を出すから受け取ってくれと言うから、受け取りませんよと言った。そしたらその翌日今度は郵便で送ってきた、速達で。受け取れと言って。私はそんなものは受け取らん。郵便局の局員にこれを受け取りを拒否するけどどうしたらいいんだと言ったら、向こうも心得たもので白い紙を出して受け取り辞退という紙を、判こを打ってそれを張ってそしてポストへ入れてくれればいいですよと言って、そういう形でその内容はだからわからない。
 そういうことで、知事が言ったから私が言ってるんだって白井戦略監が言ってるんだから間違いないでしょう。こういうことに対して、この議場では何を言ってもいい、許されるところなんですよ。それは不穏当な人の人格を傷つけるようなことは言っちゃいかんですけれども、そういう発言に対して後になってそういうことを言うことはいかがなものだと私は思いますよ。
 昔、あの教育長、要するに安倍教育長を何とか、高校の校長が教育長になるのはけしからん、権威主義かどうか知らんけれどもこれを何とかやめさせたい。あなたおやめになりなさいというようなことも聞いている。そしたらうまいぐあいに全国学力検査で小学校の国語が日本でびりになった。日本一じゃない、日本でびりになった。まあここぞとばかりに当時の安倍教育長を結構批判して、けしからん、学校を要するにできない学校を公表する。文部科学省までけんかして、そしてそれに対してある議員が新聞紙上で批判した。おかしいと。こんなことをやったら学校格差が出て、できない学校を公表したら格差ができる。小規模な学校は、もし子供ができないことがわかっていたらその子供はいじめられるんだ。おまえのせいでおまえのせいでここの評価が落ちたんだぞと、いじめも始まるんだ。そういうことを考えずに安倍教育長の責任を問う。結局それを何とか平均点以下の学校は公表せずに平均点以上の、まあそれは妥協ですな。文部科学省もけんかしても、文部科学省はそんなことはやっちゃいかんって言うのにそういうことを強引にやって、結局任期一年を残して安倍教育長はやめている。
 それに対して、批判した記事が載ったということでその県会議員のところへ乗り込んできて相当な侮辱をしたという話も聞いている。
 だから、言論の自由について知事はいつもきれいごとを言っているけれども、これについてどう思うか聞かせていただきたいと思います。
 それでもう一つは、知事が日ごろいろいろと、知事になってからいろいろなアイデアを出して、そうして私はこれをやりますこれをやりますって、例えばいろいろ挙げてみると三つ四つ、JICAのグローバル大学院大学を誘致、あるいは医科系大学の誘致、全ての高校生へのパスポートの所持、そして自衛隊静浜基地の富士山静岡空港への移転、これなんか非常に問題がありますけどもね。それから静岡市の県都構想など、何も知らない県民から見ると知事はまたすばらしいことを言っているなと期待を持たせるようなことを言っている。
 しかし、今言ったことは何一つ実現していない。県都構想なんて国の法律でできっこない話だ。だから一般の県民はそういうことを知らないの。だからすばらしいことを言うなあ。JALの問題もそうですよ。搭乗率保証、あんなものは絶対払わんったって、石川知事が静岡空港をネームアップするためにはJALが来てもらうほうが、これからいろいろな航空会社を誘致するにはインパクトがあるから搭乗率保証をした。一億五、六千万で搭乗率保証をした。それがけしからんといって結局裁判沙汰になった。負けるに決まってるわね、県との約束ですから。だから一般の県民は川勝知事はすばらしいなと思う。だから二回目の票は百万票とってるんですよ、そういうのにみんな何も知らない、それまでの事情を知らない衆がそういう形で。
 そういうことを挙げたときに、県知事というのは私は物すごく、私も市長をやってましたからね、市長の重みとか県知事の重みというのは物すごいあるんですよ。それを簡単に何だか県民にかなわぬ期待を抱かせて、言ってみればそれは幻想で終わってるの。そういうことはいかがなもんだと思いますよ。
 これについてもう一つある。これもいかがなもんだと思いますけどね。今度の県知事選で私は――これも格好いいわな――投票率五〇%割ったら県知事に当選しても辞退します。そして何だかんだ言ったら結局出るようになった。じゃあ投票率が上がらなかったらどうするんだなと思ったら、いや投票率は下げようとする抵抗勢力ができたから私はそれに対抗して出るんだと。だから投票率が下がったって当選したらそれは受ける、そういうことを言った。だから聞いてる人はまたか、またこんなことを言ってるかってね。
 どうもあなたは、確かに歴史文化堪能でいろいろな知識が豊富で言ってるんだけれども、やってることはどうも私どもが聞いていても不安でしようがない。県民はそういうことを知らないもんだから、川勝知事はすばらしいことを言っているな。それは投票行動に出るんですよ。
 そういうことについて、あなたは今もどういうふうに思っているかその点について二つお聞きしたいと思います。
○議長(杉山盛雄君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) ありがとうございました。
 私の政治手法についてのうち、発言の実践についてお答えいたします。
 私は、かねてより不言実行が最も大切であるというふうに思ってまいりましたが、知事になりましてからは有言実行が知事としての職分であると認識いたしまして知事が発する言葉は重いということを常にみずからに言い聞かせ県政運営に取り組んでおります。
 ただし、その発言は正確な現場分析に基づくものでなければなりません。また行動は現場に資する、現場の改善に資するものでなければなりません。そのため私は現場主義に徹しまして現場で聞く県民の声を政策の源とし、さらに広く知識を古今並びに東西に求め日々勉強することをみずからに課しております。現場に出かけること九月末までで二千三百七十二回、恐らく今二千四百回を超えていると思います。
 また、職員や専門家の皆様の意見に耳を傾け、先例にとらわれることなく積極的に政策を打ち出しその実現に全力を傾注してまいりました。
 そうした結果、県民の県民による県民のためのマニフェストである総合計画は策定時に目標とした十年計画を前倒しいたしまして来年三月までの実質七年と一カ月で達成する見通しです。
 先月公表した“ふじのくに”づくり白書、後期アクションプランの総括評価にお示しいたしましたとおり、工程表を明示した五百一の取り組みの九七%が実践されております。これをどう評価するか。評価する人の判断はさまざまです。ただし私は自分の目では見えませんのでみずからは申しません。ただ平成二十四年十一月のマニフェスト大賞グランプリに続きまして、先月マニフェスト大賞特別賞を受賞いたしました。二度もこの七年間余りでもらったところはほかにありません。外部からも高い評価をいただいていると認識しております。有言実行ということが高く評価されているものと考えます。
 また、本県が進める防潮堤、静岡モデルはジャパン・レジリエンス・アワード金賞をとりました。ふじのくに少子化突破戦略の羅針盤は統計利活用表彰の総務大臣表彰に輝きました。内陸のフロンティアを拓く取り組みは国の総合特区のまちづくり等分野の評価において二年連続全国一位となるなど、全国のモデルとも言える数々の実績を上げております。
 議員御指摘の政策も決して唐突に出たものではありません。それぞれ現場に立脚し現場に還元できるものというものでございます。十分に背景がありますが、制度の壁あるいは規制緩和など必要とするものが幾つかあるために全て実現には至っておりません。
 例えば、医科大学の誘致についてでありますが、医科大学の誘致はそれ自体が目的ではありません。静岡県にはお医者様が少ないという現実をどう解決するかが問題であります。課題であります。そこでバーチャルメディカルカレッジというのを立ち上げたのを御存じでしょうか。そのバーチャルメディカルカレッジ、本庶佑先生を学長といたしまして平成二十九年段階で百九十二人のお医者様が静岡県で働いてくださっております。すなわち六年間奨学金を差し出すかわりにそれの一・五倍、九年間は静岡県で働くと。すなわち北は北海道から南は九州、東大や京大も含めて全国各地でお医者様を六年間教育していただいて、それを過ぎた後九年間は静岡県でお医者様として働いていただくということでついにこの私の知事の期間に奨学金を受けた方たちの中でメディカルドクターが誕生しましてその数が今、百九十二名です。現在奨学金を差し上げている方が百三名いらっしゃいます。そうした方が順次、静岡県にお医者様として定着しているというのが現実であります。
 また、高校生のパスポートに関しましては、これは県知事は教育委員会に対しまして教育の中立性、安定性、継続性という原則がありますから命令はできません。しかしながらこの試みに対しましてついに高校生の海外留学を支援するグローバル人材育成基金が創設され、木苗教育長がそれについて奮迅して獅子奮迅の御活躍をしていただいております。
 さらにまた、JICAグローバル大学院につきましては東海大学の跡地にAOI―PARCができました。これは今農業の新しい研究機関ではありますけれども、ここに確実に海外から静岡県で農業、水産業を学ぶ人たちが出てくるでありましょう。したがって形を変えた形でここがグローバル大学院大学の拠点になるというふうに考えております。
 それから、自衛隊に関しましては空港が大規模な広域防災拠点に中央防災会議、また内閣によって定められました結果、静浜基地、空自、陸自とともに毎年そこで訓練を重ねることになりまして、かつて静浜基地の基地司令ですら空港の隣地に二十ヘクタールもの空き地があることは御存じなかったのでありますが今は一体化するような訓練ができております。
 さらに、県都構想につきましては議員の御指摘のとおり法律上の問題がありますが、しかし大都市における特別区設置の法令というのがあります。そこで特別区を設置するための限定である二百万人以上というのを、その数文字をとれば全ての政令指定都市におきまして特別区を設置することができます。その運動を一度も私はとめたことはありません。申し上げたことは必ず実行するためにしかし例え遅々として進まなくても実行するために努力しているわけであります。
 言論の自由については、私は広く会議を興し万機公論に決すというのが信条であります。学問をしてきましたので虚言を吐くことにつきましては我慢なりません。こうした考えのもと県議会でのオープンで闊達な議論を進め、ふじのくに静岡県を誰もが努力をすれば人生の夢を実現し幸せが実感できる、いわばドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの拠点とするべく有言実行にこれからも、これまでと同様努めてまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 篠原知事戦略監。
○知事戦略監(篠原清志君) 知事の政治手法についてのうち、言論の自由についてお答えいたします。
 昨年の十二月県議会定例会本会議での桜井議員の一般質問における発言内容について、事実に相違する部分がございましたので当時の職員が議員に対して発言を訂正していただくよう申し入れを行いました。これは発言された御本人から議長に申し出ていただく以外に発言を訂正する方法がないことから行ったものであり、自由な議論を妨げようとしたものではありません。御理解を賜りますようお願い申し上げます。
 議会における発言は、議事録として残り県政において最も重要な公文書の一つとされております。言うまでもなく、発言内容は事実に基づいていることが必要であります。このため質問を行う予定の議員の皆様は事前に事実の確認をされておりますが、仮に議場における発言内容が事実と異なっていた場合にはその発言者自身がその訂正を議会に申し出るという手続がとられております。
 言論の自由は民主主義の不可欠な要素であり、最も尊重するべきものの一つであると考えております。県民本位の県政を推進するため、現場における事実を正しく把握した上で互いの意見を尊重しつつ、議論すべきことは堂々とオープンに議論を交わしていくことが大変重要であると考えております。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 桜井勝郎君。
       (四番 桜井勝郎君登壇)
○四番(桜井勝郎君) 何だか知らんけれども煙に巻かれたような答弁で、私は、私が事実だけを言っていることであって、その事実に対して議運へその発言を訂正しろって言って圧力をかけること自体がこれはいかがなもんだと思いますよ。
 そして、うがった見方をしたら私がそれだけのことを言ってそして拒否したら、もう数日後に私の政務活動費が事実をねじ曲げて某新聞社の一面と社会面に――まあ普通なら、べた記事ですよ――それを載せて、私は名誉毀損で訴えるぞって準備もしてて弁護士ともこれは絶対勝てるよと、場合によっては刑事告発でもしようかとも思ったんですけれども、なかなかこれは刑事告発というのは警察が受理するのが、なかなか受け取らない場合が経験上あるんですけれどもね。ですから本部長頼みますよ、そういうときには。
 それで、新聞を名誉棄損で訴えるぞってその新聞社に抗議を出したら、何だか知らないけれども、その担当した新聞記者が急に県政記者クラブからいなくなっちゃった。そしたらその数日後に林という女性の編集局長まで異動させちゃったの。どうもこれ聞くところによると県知事がその新聞社とどうも仲がいいと、例の林局長とどうも。これはそんたくだか何だか知らんけど、まさか知事がそんな新聞記事に書けと言ったのはあり得ないと思いますけれども、片方の編集局長がそんたくというやつで気をきかせてああいう記事になったんじゃないかというふうに思っておりますけれども。この場で何だか戦略監が偉そうなことを言っているけれども、実際のことを言っている話だけであって、だったらば議運で私の発言がおかしいからっていって私に対して注意が来るはずだけれども、一言も議会運営委員会には私に対してクレームがついていない。
 そういうことでございますのでこれについて知事、あんまりむきになって相手を陥れようとか――なぜ私がそういうことを言うかというと、志太榛原中東遠サミットで私の目の前ですよ、俺に刃向かうやつは徹底的に潰すということを聞いたことある。そういう流れを見ていると、どうもこれに対して、言論に対しては圧力をかける嫌いがあるなということで心配してこういう質問をしたわけでございます。
 次に、三番に行きます。
 その前にちょっと、あなたの言ってる答弁でこういうことうまいこと言ってるんだよこれ。要するにことしの二月の一般質問で、当時の昔の佐藤総理だとか竹下官房長官だとかいろんな形で政府に対していろんな批判をして、いろんな痛烈な批判をしたり何だかんだやじを飛ばしたり何だかんだするけえが、それに対しては謙虚に受けとめて私はとにかく不徳のいたすところのないように皆さんの御意見については素直に聞き入れて反省もしますというようなことも答弁で言ってますからね。ぜひそういうことを精神を忘れないで今後やっていただきたいと思っております。
 次に、これ時間がないんですけれども六分しかないんですけれども、これもいろいろと大井川の例のリニアモーターカーのトンネル工事によって湧き出る水、毎秒二トンとも言われていますし導水管を引いて何とか一・三トンを大井川に戻す、足りない後の〇・七トンはポンプアップして流すというようなことでね。そしてその大井川流域の利水者十一者あるんですけれども、それとJR東海がこの水が流れなくなると心配だというわけで協議をした。そのお膳立てをしたのが県のくらし・環境部の水利用課。これは別に調停をしているわけじゃなくて、双方の言い分をお互いにキャッチボールしながらJR東海と利水者と、そしてお互いに話をして何とか全量まで元に戻すような方向で頑張るというような基本協定まで結ぼうということでお互いに同意したの。それ間へ入ったのが県。それでこれで知事に見せてこれでいこうじゃないかと。知事は前々から全量戻せと永久的に全量戻せと水をと言っておきながらその協定が上に上がってきたとき、そこでストップしちゃったの。けしからんと言って。何でけしからんとかって言ってね、私は不審に思った。いろいろ調べたら今度のこの前の定例記者会見でいろいろ知事が言ってることを聞いて、ああ何だ何だ全量戻っても、きのうの答弁もそうですけれどもアルプスのエコパークになったアルプスに傷つけるとは何事だ、自然環境を破壊するとは何事だ、そういうことを言い始めたから、おいおいこれは何だ、ひょっとしたら新幹線新駅がJR東海がいい返事をしないもんだからここぞとばかりにここでクレーマーじゃないけれども、いろいろとけちをつけて何とかこれを相手に――譲歩ったって全量返すって言い始めてるんですからね――これを何とかやって新幹線新駅をまたつくらせるようないい返事をもらいたいというのが、私は思ってるんですけれども、記者会見ではそんなことは次元が違う、次元が違うと。それとこれとは別だと。
 いろいろと調べてみると、何かそのときの定例記者会見で静岡県がリニアモーターの通るトンネル掘るというのは平成二十三年に知ったということを書いてあるんですけれども、これについて知事、平成二十三年に静岡県にリニアモーターが通るというのはわかったんですかね。
 それから、こんなことなら工事を――きょうの新聞にも載ってましたけれども、きのうの櫻町さんの答弁に対して白紙撤回だとか工事を認めないのとかいろいろと言ってますけれども、本当に白紙撤回していいの。これ県が協定を結んだわけじゃないんですよ。JR東海と大井川流域の利水者がそれでよかろうというわけで素案をつくって、それで県の知事のところに上がってきた話でございまして、それは調停してまとめたんじゃなくてその双方の意見をやって、そして仲介をとっただけであって、これを県知事が白紙にするということが果たしてそれができるのかどうか。工事はもうさせないというのができるのかどうか。
 こういうことに対してどのように思っているのか、それについてお聞きしたいと思いますし、またその中で中部電力があの水はトンネル工事やったら心配だ心配だと言っている。だけどその利水者の中には中部電力も入ってるの。中部電力も利水者でその素案に対して同意してるの。みんなそれぞれ不安なんですよ。不安ですけれどもリニアモーターのトンネルができることによって道路が整備されて、観光事業もそういう南アルプスに要するに観光に行くにもその道路を使うとか、いろいろな静岡県の業者がトンネル工事で下請でも何でも仕事ができる、これはすばらしいことなの。だから南アルプスが傷つけた何だかんだってあなた言ってますけどもね、これについては平成二十三年、私はそれは知ったと。これは定例記者会見だから知事が間違ってると思いますけどもね。平成二十二年からこれはもう皆さん、静岡県知事になってるとき第一回始まったの、小委員会が。その五回目に知事が出てるんですよ、この委員会に。委員会に出てるときにこういうことを言ってるんですよ。立派なことを言ってるんですよ知事。平成二十二年七月二日第五回会議、交通政策審議会陸上交通部会でこういうことを言ってる。中央新幹線に対する静岡県の期待は極めて大きなものであり、静岡県は防災先進県であります。東海地震がいつ起こるかわからないという中で、中央新幹線ができますと危機管理の観点から大規模地震等に加えまして、いわゆるリダンダンシーの確保ができるということでございます。そしてまたもちろんこれは大きな経済効果が生まれ、静岡県といたしましても沿線地域といたしましても南アルプス地域での地質調査など積極的に協力してまいりたいと存じますと。
 そのときは、これも記者会見で聞いた話ですけれども、全量を戻せということは無謀なことだと。そしたら聞き直したら工事が無謀だと言い直したらしいですけれどもね。これに対して協力的であった知事がきょうの新聞を見ると工事を認めないとかいろいろ言っているけれども、あなたがそんなに強気になって果たしてそれでいいのか。利水者にJR東海とうまくやっていこうという時下に多大な影響を及ぼさないか。握られた拳をここまで言った以上おろすわけにはいかない。そのときにはあなたは裸の王様になってしまわないか。そういう心配があると。
 これについて、どのようにお答えするのかお聞かせいただきたいと思います。
 まず、知事よろしくお願いしますよ。この前言ったときに十二月に言ったときに、最終日私の部屋へ来て、俺はなぜおまえに反論しないかわかってるかと。おまえの子供が傍聴席にいるからおまえに恥をかかせたくないから俺は反論しないんだと言ったことは今でも焼きついている。だから知事、御答弁よろしくお願いします。
○議長(杉山盛雄君) 木くらし・環境部長。
○くらし・環境部長(木利夫君) 知事の政治手法についてのうち、リニア中央新幹線の整備に伴います大井川の流量減少対策についてお答えいたします。
 南アルプスを源とする大井川地域の水資源の減少について、大きな不安を抱える地元利水団体がJR東海とのトンネル湧水を大井川に全量戻すための協定締結を求める思いは県も十分共有しているところです。
 しかし、JR東海は工事による大井川の流量減少分の水は全て戻すと繰り返すばかりであります。河川流量は自然条件で日々変わるものであり、トンネルの工事による減少の程度を特定することは現在の技術力では不可能であります。
 大井川地域の水資源の減少による県民生活や産業活動への影響はあってはならないことであり、トンネル湧水の全量を恒久的かつ確実に大井川に戻すことは当然のことであります。JR東海の認識が不足している現状では協定を締結すべきではなく、まずその姿勢を正すべきであると考えております。
 県といたしましては、引き続き利水団体や流域市町とも連携し不退転の決意で臨んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp