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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成12年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

杉山 盛雄 議員

質問分類

一般質問

質問日:

12/11/2000

会派名:

自由民主党


質疑・質問事項:



    ○副議長 (芦川清司君)  おはようございます。
     ただいまから会議を開きます。
     議事日程により、 知事提出議案第百四十九号から第百六十七号までを一括して議題といたします。
     質疑及び一般質問を行います。
     通告により、 十二番 杉山盛雄君。
            (十二番 杉山盛雄君登壇)
    ○十二番 (杉山盛雄君)  おはようございます。
     私は、 自由民主党所属議員として、 当面する県政の諸課題に対し、 知事並びに関係部長、 教育長に質問をいたします。
     まず初めに、 静岡空港について伺います。
     静岡空港は、 静岡県政の最重要プロジェクトとして、 本体部の用地も九五%以上を取得し、 平成十年秋から始まった本体部の造成工事も順調に進められ、 これまでに周辺の関連事業も含め、 全体事業費の半分以上の約一千億が投資をされているわけであります。 最近、 公共事業の見直しの風潮に乗じ、 一部マスコミ報道や我が県のことを余り知らない人からも興味半分に取り上げられ、 また、 間違えた情報等も流されている状況には困惑を隠せないわけであります。
     先日、 同期の議員と空港の現場を視察をしてまいりましたが、 珍しい植物があれば移植をし、 ヤゴ一匹見つけては事務所で飼育している姿を見て、 この事務所の職員の方々は本当に自然を愛し、 郷土を愛し、 大事にしておられると頭の下がる思いでいっぱいでありました。 でき得れば、 そのような状況をもっと県民の皆様に知っていただき、 環境対策にも十分に配慮した上で進められている空港整備事業について、 深い御理解をいただきますよう切に念願をするものであります。 特に、 私の在住する県東部地域の市町村の方々は、 空港問題について、 まるで他人事のような気持ちでいる人ばかりでありますが、 これは自分たちが各地域に出ていく場合のことばかりが念頭にあるため、 羽田空港や成田空港の方がよいと考えているからだと思います。 つまり、 流出人口のみが先行し、 流入人口は余り考えられていないわけであります。
     しかし、 一つの例ですが、 四月に中国に視察に行った際に、 幾つかの省で本年十月から合計約一億人の人々が日本への旅行を認可されたと聞きました。 我が静岡県は、 世界に誇る富士山と伊豆の温泉、 また、 浜名湖も有し、 多分中国の方々も日本に行くならば富士山を見てみたい、 伊豆の温泉に入ってみたいと思うはずであります。 上海の事務所に静岡県の名所等のパンフレットや案内状を置き、 もっと宣伝をすれば、 多くの中国人観光客が本県を訪れるようになるでありましょう。 そして、 そのとき静岡に空港があれば、 もっと多くの流入人口を確保できるわけであります。
     また、 静岡県の産業経済は、 どうも前ほどの活気が感じられなくなっております。 例えば、 東部伊豆地区における温泉地の年間宿泊者数は大きな減少となっており、 先日発表された温泉地の人気ランキングでも上位から漏れてしまいました。 また、 これからの産業の主力と期待されるサービス業の従業者は全国で下から三番目の伸び率、 情報サービス産業の売り上げのシェアは年々低下していると聞いております。 原因としては幾つかあると思いますが、 東海道ベルト地帯に立地をし、 一九七〇年代までは、 東京や大阪との行き来に便利だという地理的優位性を発揮してきた本県が、 新幹線や高速道路、 空港が全国的に整備される中で、 その優位性を失ってしまったことが最大の要因ではないでしょうか。 そして今まさに、 世界的な大交流時代が到来をし、 人や情報の動き、 産業や物流の構造が大きく変革している中で、 これに的確に対応し、 将来を展望したインフラの整備がおくれるようなことがあれば、 静岡県のさらなる発展、 ひいては県民生活の豊かさの向上は望めないのであります。 二十一世紀を担う今の若者たちにとって、 空港は至極あたり前の交通基盤であります。 二十年後、 三十年後に、 静岡県が現在と同様日本の雄県であり続けるためには、 長期的な展望を持って、 必要な事業は着実に進めるべきであります。 そして、 現下の厳しい財政状況の中にあればこそ、 本県の活力を増大させ、 ひいては財政状況を好転させるに必要不可欠な事業として、 空港の整備は全力を挙げて推進すべきものであると考えますが、 平成十八年春の開港に向けた知事の不退転の決意を伺います。
     また、 静岡空港の売り物の一つに、 新幹線新駅があります。 建設候補地が空港直下の位置に決定をいたしましたが、 新幹線と空港の接続による利便性を考えると、 この位置は大いに評価をするものであり、 新駅が実現すると全国に類を見ない交通アクセスを持ち、 知事が言うように鬼に金棒になるわけであります。 しかし、 JR東海は新駅設置に関し不可能な旨を県に文書で伝えているとのことであります。
     私は、 よく羽田空港を利用いたしますが、 あそこの駐車場は立体駐車場も含め相当数の車が駐車できるわけでありますが、 いつ行っても満車の状態であります。 聞くところによれば、 飛行機の利用者は七割程度、 あとは空港内のレストランやデパート、 または子供の遊び場の一つとして利用しているようで、 いわば羽田空港の一帯がにぎわいの場となっているわけであります。
     そこで、 静岡空港をより一層魅力あるものにしていくためには、 例えば、 御殿場にできたアウトレットモールやアミューズメント施設のように、 まず女性と子供が行ってみたいと思う場所づくりをし、 レストランやデパートなどの施設も充実をさせ、 空港に行けば静岡の名産や特産物もすべてそろう、 そんなターミナルビルを県の管理で設置をし、 JR東海にも入っていただく。 つまり、 JR東海は民間企業でありますから、 採算に乗らない事業など行うわけがないわけであります。 しかし逆に、 採算のとれる計画を提示すれば、 必ず賛同をしてくれるはずであります。 そうして、 空港利用以外の新幹線需要をつくり出すことにより新駅設置も実現するわけであります。
     県では去る十月、 静岡空港地域振興検討協議会を設置をし、 空港を核とした地域振興策のビジョンづくりに着手したとのことで、 ぜひともにぎわいを創出する魅力ある施策を示していただきたいと思うわけでありますが、 先ほどの私の提案も含め、 今後、 どのような視点から県土の振興、 地域の振興を考えていくのか、 所見を伺います。
     次に、 「もてなしの道・川」 創出プランについて伺います。
     県は、 住む人にも快適であり、 異なる感性や文化を持っている人々さえも快適さを感じ、 訪れたくなる 「快適空間静岡」 を県土づくりの目標に掲げ、 その実現に向けた戦略的な施策展開として、 来年度は本家・本元づくり、 協働  コラボレーションを据えられております。 これらはまさに時代が要請しているテーマでありますが、 戦略的施策展開という以上、 従来の施策とは違って地域住民の息づかいに触れ、 現場感覚に裏づけられた施策であることを期待しているところであります。 伊豆地域は富士山を背景とする豊かな自然景観を有し、 本家・本元づくりの名にふさわしいロケーションであります。 加えて、 地域住民は伊豆新世紀創造祭を通じて、 もてなしの仕掛けづくりに積極的に参加してきた多くの経験もあることから、 社会的基盤整備の計画立案、 そしてメンテナンス等にコラボレーションの土壌が醸成されている地域と考えております。
     中でも、 伊豆半島の中央部の天城山を源に、 田方平野を蛇行して沼津市で駿河湾に注ぐ狩野川の中・下流域では、 本年度、 温泉や豊かな自然、 歴史と文化に恵まれたすばらしい水の回廊をステージとして、 伊豆新世紀創造祭の一環としてサイクリングやウオーキングのイベントを実行し、 成功させた実績があります。 当然このイベントの実行に当たって、 企画立案の段階から住民が参加するとともに、 周辺市町村も連携事業を進めてきたところであります。 このように、 コラボレーションの土壌が醸成されている当地域を対象に、 県は本年度、 「もてなしの道・川」創出プランの策定調査を実施していると聞き、 その進捗に大いに期待をしているところであります。 なぜならば、 私は、 修善寺町の修善寺橋から沼津港までの約二十五キロメートルの狩野川にホバークラフトを運航し、 途中には休憩したり地域情報を得ることのできる川の駅を建設をしてみたいという将来的なプランを持っておりますことから、 調査の進捗には期待をしているところであります。 この 「もてなしの道・川」 創出プランが、 行政の垣根を越えて互いに連携し、 また地域住民などとのコラボレーションにより、 狩野川の堤防や周辺の道を活用した歩きたくなる道、 自転車で走りやすい道などを整備し、 例えば、 伊豆長岡リバーサイドパークのような施設とネットワークをしたり、 将来的にホバークラフトと接続されるようになれば、 伊豆へのアクセスが車、 電車、 船、 自転車、 ウオーキングと、 さまざまなアプローチが可能となり、 新しい魅力的なもてなしの空間が創出され、 通年的な集客能力の増加につながり、 新世紀創造祭の有効な継承施策になるのではないでしょうか。
     そこで、 現在の調査の進捗状況と今後の取り組みについて当局の考えを伺います。
     次に、 県東部地域の交通体系の整備について伺います。
     沼津土木事務所の管内では、 第二東名自動車道や東駿河湾環状道路、 そして現東名の改良など、 基幹道路の建設及びそれに対するアクセス道路の整備が、 日本道路公団や建設省及び静岡県で実施をされております。 当地域では、 広域的なまちづくりを目指し、 関係する三市五町の市長、 町長及び議会関係者が研究会を発足させ、 自動車専用道路と生活道路の有機的な結合や渋滞を解消するための重点的な道路整備等交通体系の整備について研究、 模索しているなど、 地域の関心は極めて高いものがあります。 さらに、 地形的にも、 東に急峻な箱根峠を配し、 西は愛鷹山系の裾野と駿河湾に挟まれた地域に、 国道一号と現東名及び第二東名という日本の幹線道路が近接、 分岐をし、 さらに、 伊豆地域へのアクセスの起点でもあるという関係から、 これらの道路整備の促進は、 生活環境の改善や地域の発展のために一刻も猶予を許さない状態にあると考えられるところであります。
     そこで質問でありますが、 初めに、 第二東名自動車道とそのアクセス道路整備について伺います。
     第二東名自動車道は、 県内一連の同時供用に向けて用地取得が鋭意進められ、 トンネルや橋梁等の建設工事も県内各地で着手をされております。 特に、 長泉町から引佐町までの平成五年十一月十九日に施行命令が出された延長約百三十四キロメートルの区間は、 順調に進捗をしております。 また、 長泉町から御殿場ジャンクションまでの約十三キロメートルの区間も、 平成九年十二月二十五日に施行命令が出されたことにより、 四年間のおくれを取り戻すべく急ピッチで作業が進んでいるように見受けられるところでありますが、 これら区間の開通の見通しはいかがでしょうか、 まず伺います。
     また、 第二東名仮称長泉沼津インターチェンジへのアクセス道路となる主要地方道大岡元長窪線は、 広域的にも高速道路と市街地を結ぶ路線として重要な役割を持っており、 長泉町としてもまちづくりの骨格となる路線であるとも考えられますが、 その整備状況と今後の整備方針についてあわせ伺います。
     第二に、 東駿河湾環状道路について伺います。
     東駿河湾環状道路は、 伊豆縦貫自動車道の根幹として、 建設省により鋭意事業の進捗が図られているところであります。 この道路は、 現東名や第二東名自動車道路と一体となって、 東駿河湾都市圏及び伊豆地域の活性化に大きく貢献することが期待されているところでありますが、 その開通の見通しについて伺います。
     第三に、 東名沼津インターチェンジの改良事業について伺います。
     平成九年十二月二十五日に日本道路公団に対し施行命令が出された現東名沼津インターチェンジの改良事業は、 東駿河湾環状道路や関連する県道の整備と歩調をあわせ進めることが求められることから、 建設省と日本道路公団、 そして静岡県の三者が緊密な協力をして完成させる必要があると思われます。 そこで、 現在の整備状況と今後の整備方針について伺います。
     第四に、 沼津駅付近鉄道高架事業について伺います。
     沼津駅周辺は、 二十一世紀における静岡県東部地区の拠点都市としてふさわしい機能集積が期待される地区ではありますが、 現状においては、 鉄道によって南北の交通が分断され、 慢性的な交通渋滞を発生し、 これが市民生活の大きな障害となっております。 こうした中で、 沼津駅付近鉄道高架事業は、 これら状況の抜本的な解決を図るものとして、 その実現に地元住民の大きな期待が寄せられているところであります。
     このような折、 本年八月の与党三党による公共事業見直しの対象として、 鉄道高架化のための沼津南一色線街路事業がリストアップされましたが、 県では静岡県事業評価監視委員会を開催し、 その意見を受けて、 この事業を継続と決定され、 知事みずからが建設大臣に鉄道高架の早期実現を要望するなど、 沼津市、 地元住民を含めた関係各位による鉄道高架化実現に向けた努力がなされてきたところであります。 しかしながら、 十一月二十八日に国において、 沼津南一色線街路事業の国庫補助中止が決定されたことは、 沼津市民の長年の悲願である鉄道高架事業の実現に大きな影響が懸念されるところであります。 ついては県として、 今後、 鉄道高架事業の早期実現に向けて、 どのような取り組みをされるのか伺います。
     次に、 教育行政のうち、 不登校児童・生徒の対応について伺います。
     本年八月に発表された文部省の生徒指導上の諸問題の現状についての速報によりますと、 平成十一年度の国公私立の小・中学校における不登校児童・生徒数は、 全国で十三万人を超えたと報告されております。 本県の割合は全国の割合を下回ってはおりますが、 三千人を超え、 増加傾向にあると聞いております。 具体的に申し上げますと、 ここ五年間、 小学校では総児童数に対し平成七年度に〇・一二%でありましたが、 平成十一年度は〇・二九%に増加をしております。 また中学校では総生徒数に対し、 平成七年度には一・〇九%でありましたが、 平成十一年度は一・九一%に増加をしているわけであります。 不登校状態が継続している理由の具体的な内容は、 理由が複合をしていていずれが主であるかを決めがたい複合型が最も多く、 次いで不安などの情緒的混乱、 無気力の順となっております。  私は、 これらのことから、 不登校の解消には児童・生徒の心の問題が大きくかかわっていると考えております。 県教育委員会では現在、 スクールサポーターやハートケア相談員の派遣をし、 児童・生徒の心の問題に対応していますが、 児童・生徒が元気に登校できるよう各学校ではどのような対応をしているのか伺います。 また、 県教育委員会としては今後、 このような不登校児童・生徒にどのように対応をしていくのか伺います。
     ところで、 県教育委員会では、 先日、 来年度の県内公立高校の募集定員と入試要領を発表をいたしました。 この中で、 中学校において不登校などの理由により、 長期欠席した生徒を対象とした入試制度を来春行われる高校入試から導入していくこととし、 中でも土肥高校と春野高校の二つの高校においては長期欠席生徒のための受け入れ枠を設け、 自己申告書や副申書を用いることにより調査書の提出を求めない選抜を実施するとのことであります。 私は、 本県教育委員会が全国に先駆けて、 このような不登校生徒を初めとした長期欠席生徒を対象とした選抜制度を導入することについて、 高く評価をするものであります。 しかしながら、 新たな試みであり、 制度実施に当たっては解決すべき多くの問題を抱えているのではないかと危惧もしております。 例えば、 該当生徒の全体像をどこまで把握できるか。 また、 生徒の個に応じた学習の機会を入学先の高校において用意することも必要ではないか。 さらに、 県下全域を対象として受け入れるということになれば、 自宅からの通学が困難な生徒も出てくると予想されるが、 このような生徒にどのように対応をしていくかなどであります。
     このようなことから、 入学後の対応も含め新しい入試制度における具体的な受け入れ策について伺います。 また、 中学校において不登校の状況を考えますと、 受け入れ校、 受け入れ枠ともにまだまだ十分とは言えないのではないかと考えております。 この点、 今後受け入れ校や受け入れ枠をふやしていくお考えがあるのか、 あわせて教育長に伺います。
     最後に、 高等学校への特殊学級の設置について伺います。
     高等学校における特殊学級の設置については、 学校教育法の第七十五条において、 小学校、 中学校と同様に置くことができるとされておりますが、 全国的な現状を見ましても、 高等学校に特殊学級を設置している都道府県はないと聞いております。 しかしながら、 私の周りでは、 小・中学校の特殊学級や通常の学級で学んでいる障害がある児童・生徒の中にも、 高等学校に進学をし、 小・中学校で共に過ごしてきた友人と引き続き一緒に勉強したいと希望する児童・生徒がふえてきております。 このような状況を踏まえますと、 今後、 障害がある生徒が高等学校へ進学しようとする希望がますます強くなると考えられるわけであります。 そこで現在、 高等学校への特殊学級の設置について、 どのように考えているのか、 教育長の所見を伺います。
     以上で私の質問は終了とさせていただきますが、 おのおのの質問に対して、 的確な御答弁をお願いをいたしまして終了とさせていただきます。 どうもありがとうございました。 (拍手)

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