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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成13年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

鈴木 利幸 議員

質問分類

一般質問

質問日:

03/09/2001

会派名:

自由民主党


質疑・質問事項:



    ○議長 (遠藤 榮君)  ただいまから会議を開きます。
     議事日程により、 知事提出議案第一号から第八十九号までを一括して議題とします。
     質疑及び一般質問を行います。
     通告により、 十四番 鈴木利幸君。
            (十四番 鈴木利幸君登壇 拍手)
    ○十四番 (鈴木利幸君)  おはようございます。 本日は質問最終日に当たり、 トップバッター、 頑張らさせていただきます。
     私は、 自民党所属議員として、 知事、 関係部長、 教育長にお聞きします。
     初めに、 しずおか国際園芸博覧会についてお尋ねします。
     二十一世紀の世界的な大交流時代の幕あけを飾る国際的なイベントとして、 二〇〇二年サッカーワールドカップ、 二〇〇四年の国際園芸博覧会が予定されており、 静岡県の魅力を世界に発信する絶好の機会であります。 ワールドカップについては、 チケットの申し込みも始まっていますが、 今年五月に開園する小笠山総合運動公園静岡スタジアム 「エコパ」 が満員になることはほぼ間違いなく、 試合の模様も世界の隅々までテレビ中継されるでしょう。 静岡県を全世界にPRするにはまたとないチャンスと言えましょう。
     ところで、 二〇〇四年四月八日から十月十一日までの百八十七日間で五百万人の来場者を見込む、 しずおか国際園芸博覧会 「パシフィックフローラ2004」 については、 その準備の進みぐあいはいかがでしょうか。 昨年、 兵庫県淡路島で開催された淡路花博は、 五百万人の目標に対して六百九十五万人もの入場者があり、 大成功のうちにその幕を閉じました。 しずおか国際園芸博覧会では、 膨大な人口を抱える首都圏からいかに多くの人を呼ぶことができるのかが、 成功のかぎを握るものと思われております。
     今年四月には、 吉田町で二〇〇一年しずおか緑・花・祭が開催されますが、 ここで培われるさまざまな資産を園芸博へ継承することもぜひとも必要なことでありましょう。 また、 園芸療法のように花、 緑の大いなるいやしの力を園芸博で取り入れることは、 園芸博覧会の開催テーマでもある二十一世紀の新しい暮らしの実現のためには大変重要なことであります。 いずれにしても、 開催まで残り三年間周到な準備を重ね、 二十一世紀にふさわしい真に魅力的な園芸博にすることが何よりも重要だと思いますので、 現在の取り組み状況及び今後の計画について知事の所見を伺います。
     また、 会場となる浜名湖ガーデンパークについては、 園芸博開催期間中は国際的なにぎわいの舞台となるわけでありますが、 終了後は園芸博の理念を生かしながら浜名湖の新たな発展の核となるような快適で魅力あふれる公園となることが、 地域からも大いに期待されるところであります。
     そこで現在、 浜名湖ガーデンパークの整備内容及び事業費についてどのようにお考えかあわせて伺います。
     次に、 農業政策について三点ほどお伺いします。
     まず一点目は、 花卉と野菜の振興策についてであります。
     浜名湖を囲む市町村は、 温暖で農業、 水産業が盛んな土地柄であります。 特に園芸の中でも花の生産においては静岡県の中心を担っているのであります。 平成十年度の花の粗生産額を見ますと、 我が県は全国的にも愛知県に次ぐ第二位の生産県で、 品目につきましては、 ガーベラとコデマリ等の切枝が全国で一位、 バラ、 マーガレット、 キンギョソウ、 菊などの粗生産額シェアも非常に多く、 花の王国静岡と位置づけられます。
     そのような中で、 本年のしずおか緑・花・祭、 二〇〇四年の国際園芸博覧会が開催されるわけでありますが、 一方では昨年、 ことしと生産者の苦痛を感じる声がさまざまな場面で聞こえてまいります。 それは農家の売り上げが年々下がっているということであります。 広域合併JAとぴあ浜松の調べによりますと、 平成十年を一〇〇としますと平成十一年は約八五、 そして今年度の予想は七五と、 二割五分ほど落ち込んでいるのが現状であります。 そのようなことで生産農家の方々は、 この機会に花卉産業が発展でき得る博覧会になってほしいと願いつつ、 地域を挙げて真剣に考えているのであります。  先ほども言いましたが、 花が世の中に与える影響としましては、 文化、 安らぎ、 園芸療法等々と人間の内側をいやす役割が多く、 二十世紀の高度成長から二十一世紀の快適空間実現には、 必要というより当たり前の文化なのであります。 このような中、 三年後に迫った国際園芸博覧会に向けて、 現在県はどのように花卉振興に取り組んでいるのか、 さらに国際園芸博覧会後の花卉産業を将来どのように振興していくのか、 花卉の静岡型振興策についてお伺いします。
     また、 花の産業で結ばれている天竜川以西も、 将来に向けて三市六町がいろいろな意味で第一次産業の関係づくりができればと思うのであります。 西遠地域は、 県全体の野菜生産の四分の一を占める野菜の大産地でもあり、 品質にすぐれたバレイショや全国に先駆けて出荷されるタマネギ、 全国第二位のセルリーなどさまざまな品目が生産されています。 国際園芸博覧会の開催は、 花卉産業の振興だけではなく、 内外の人・物・情報の交流を活発にし、 野菜振興にも大きく寄与するものと期待しております。 県は、 野菜の振興についてもどのように取り組まれているかあわせてお伺いします。
     第二点目は、 今後の農業指導についてであります。
     本年、 JA静岡青壮年連盟五十周年記念事業が十一月十一日に清水市日の出埠頭でとり行われます。 昭和二十九年に全国農協青年組織協議会、 当時は産業青年として発足されましたが、 静岡県はその三年前の昭和二十六年に結成され、 半世紀にわたる農政運動の行動派組織として活動してきたのであります。 この組織はJAの組織でありながら、 自主的組織として事業展開してまいりました。 今、 県内のJA役員は、 この組織で農業、 農協の勉強をして日本農業を推進してきたのであります。
     一つ、 JAの本質と実際を究明し、 JA運動の先駆者となる。 一つ、 政治的自覚を高め、 生活の安定を目指す、 民主的農業政策の確立に努める。 一つ、 青年の情熱と共同の力をもって農業の近代化を促進し、 理想農村を建設するという綱領のもとで全国組織運動を展開し、 戦後、 日本の食糧増産に貢献するほか、 牛肉、 オレンジ、 米の自由化に際しても輸出産業国としての宿命の中で、 その歯どめ役を担いながら二十世紀を邁進してまいりました。
     この組織を取り上げた理由に、 現在、 医者になる人の数より農業後継者になる人が少ない中で、 県内の若手農業者の約七〇%がこの組織の人たちであり、 県の青年農業士、 農業経営士、 認定農業者、 JA役員もこの組織出身者で大半が占められていることにあります。
     ここで、 この組織の最近の事業を少し述べさせていただきますと、 県内小学生を対象としましたファームステイを五年ほど実行し、 ベジタブルクルージングという第一次産業の林業、 漁業、 農業の青年たちが生産に携わる者としての研修クルージング、 遊休土地利用による大豆づくりで地産地消文化を提唱してまいりました。 それから県下二十JA単組組織では、 二〇〇二年から教育制度が変わるのに先駆けて、 食教育としまして、 子供と野菜をつくり、 とれたての農産物を食し、 食料の大切さや農業の多面的機能を体験させる指導に県下各地で取り組んでいるのであります。 そして、 今回は、 農協青年が大豆をつくり、 林業青年が木枠をつくり、 漁業青年がにがりを提供しましての豆腐づくりも企画されているようであります。 このように、 県下一円に広がっている組織運動体はないのではないでしょうか。
     これからもJA合併に伴って、 JA青壮年連盟の果たす役割はますます重要となっておりますが、 当局は、 この組織と手を携えて事業展開すれば、 若手農業後継者の七割の仕事を進めることもできますし、 やる気のある担い手と一体となった産業振興に道が開けるのではありませんか。 農業人口が少なくなれば、 自然と当局職員も比例していくのは当然であります。 しかしながら、 将来の食料を考えれば、 第一次産業を軽視するわけにはいかないのであります。
     そこで、 ここ数年、 普及員の減少に伴う農業指導、 農業者とのコミュニケーションはどのようにとられているのか、 また、 将来のかかわり方をどのようにしていくのかお伺いします。
     第三点目は、 臭化メチルの代替技術であります。
     農業の近代化、 効率化に伴って、 地球規模で考えなければ、 いや、 見直さなければいけない問題が出てきているのであります。 それはオゾン層を破壊するフロン、 ハロンと同じ系統の物質、 臭化メチルであります。 これは、 モントリーオール議定書により一九九五年から製造面での規制がかけられ、 今後基準年の一九九一年から二〇〇一年には五〇%削減、 二〇〇三年には七〇%削減、 二〇〇五年には一〇〇%削減、 つまり全廃という国際的な締約となっているのであります。 これはアメリカ、 日本などの先進国の全廃時期であり、 発展途上国につきましては二〇一四年末に全廃することで時期合意が決まっているのであります。
     また臭化メチルは環境問題のみならず人体への影響としても懸念される物質であるため、 一日も早い生産中止と使用自粛が望まれるところでありますが、 生産の全廃時期は設けられているものの、 今のところ使用規制導入は先送りされたままで、 臭化メチルの防除効果が余りに優秀であったために、 代替技術の確立がおくれているのが現状であります。 土壌消毒が必要になった理由には、 施設栽培が確立され自然の栽培から遠くなったからであります。 したがって、 その栽培を人工的に考えることが必要不可欠であります。
     さて、 土壌消毒の方法には四点ほど考えられます。 一、 物理的方法、 二、 化学的方法  薬剤消毒、 三、 生物的防除、 四、 放射線殺菌であります。 これらのうち物理的方法に絞りますと、 薬剤消毒が中心であった花、 メロン栽培には、 既に静岡県では蒸気による消毒が普及しているのであります。 しかしながら、 ベッド床方式中心の普及でしたので、 地床での研究が考えられていなかったと思われます。 昨年、 熱水消毒の研究がなされたことは新聞等々で拝見し、 見学、 視察、 体験しましたが、 扱いが容易でないことと後作に時間がかかることと燃料費が多いことなど、 さまざまな意見が言われておりました。 ところが、 地床蒸気消毒が出て、 高知県では県の助成金までつくことになったのであります。 そして蒸気消毒であるため、 二、 三日後には畑に入れるのであります。 効果としましては、 高熱で処理することで同じ効果が得られると思いますが、 温度を高めるには熱水より蒸気でありますし、 むらがない点も挙げられます。 他県でよいとするものは積極的に研究すべきと思われますし、 静岡県の方が蒸気消毒については早く取り入れており、 結果、 効果のデータは持っていますし、 まだまだ地床のものは完璧なところまではいってないと思われますので、 その辺を考えていただきたいと思われます。 いずれにしましても、 施設栽培の先進地としてここで踏ん張らなくてはと思うのであります。
     そこで、 臭化メチルの全廃に対しての研究、 取り組みがどのように行われているのか、 また熱水消毒の普及さらに地床蒸気消毒の研究と普及についてそれぞれお伺いします。
     次に、 ごみのリサイクルについてでありますが、 まず、 生ごみの堆肥化について伺います。  
     現代社会において、 環境汚染の問題は世界的な規模の重要な課題で、 しかも深刻なテーマであることに間違いはありません。 このような時代背景の中で、 全国各自治体における環境問題も決しておざなりにできない問題として、 真剣な協議、 対策が検討されておりますが、 従来型の施策では財政的にも方法論的にも行き詰まり状態になっている自治体が急増しております。 特に、 ごみの処理について述べさせていただきます。
     ごみの組成には有機物と無機物があり、 分別収集が行われているわけであります。 何種類に分けるのでありましょうか、 どこにどれを入れていいのか悩んでしまうのであります。 もっともっと簡単に解決することが望まれるのであります。
     有機物のごみの代表であります生ごみ処理としましては、 乾燥式とバクテリアなどの菌を投入し生ごみを堆肥化するバイオ式があります。 バイオ式は各家庭で処理するとごみ全体の三割強を減らすことができ、 県内自治体の七割が購入助成金を出すことで効果を上げているようでありますが、 なかなか普及しない状況の中で、 県はどのように働きかけていくのかまずお伺いします。
     それから、 生ごみ処理の方式ですが、 私は以前から酸化方式の有機物分解方式しかないと思っていましたが、 先日、 あるところで体験した結果この考え方を一新しました。 まさに自然から学べでありました。 酸化方式は分解するときに発酵臭が出るので、 オゾンなどでにおいを取るのであります。 その方式は酸化方式でないため、 においらしいにおいがないに等しく、 ただ山の土のにおいがするだけなのであります。 その方式をつくり出した秘訣は、 自然の循環機能を利用した山の原理でありました。 山は木々の葉などが蓄積されて養分を補給し、 木々の栄養としての循環とその蓄積が山土に帰るのです。 したがって、 蓄積量はふえないのであります。
     ごみを分解して堆肥をつくる方法ですと堆肥が多く生み出されるのに対して、 山の原理を使えば気化消滅のため有機物が分解により減量となるわけで、 この原理を目の当たりにしたのであります。 しかも、 常識では考えられない速度で分解、 気化消滅させ、 しかも悪臭を発生させないのであります。 ただ、 物理的、 化学的証明がなされていないのであります。 この分野ではありがちな話ではありますが、 実際に実験が行われ確認されているのであります。 まさに自然に学べであります。 有機物のごみ処理方法に関するこのような研究について、 県の取り組みを期待するところであります。
     それから、 石油類の容器や包装品はやはり焼却処分されるのでありましょうか。 二千度近い温度で燃焼させる焼却炉を製鉄メーカーがつくり出し、 ダイオキシン対策を考えたり、 設置に当たっては、 その熱エネルギーを利用した施設等が各地で計画されております。 石油類、 鉄など、 もとをたどれば自然界からとれたものでありますから、 どうにか処理すればもとに戻るのではないかと考えられるのですが、 さきの取り組みに加え、 この点に関する研究について県の対応をお伺いします。
     次に、 災害時のライフライン対策について、 水の確保に焦点を絞って伺います。
     昔から忘れたころにやってくるのが災害であったのですが、 このごろでは毎日のように揺れたとの報道があります。 それだけ観測技術が発達したことのあらわれであります。 そのような中で、 静岡県は東海地震対策に前々から取り組んでまいりました。 しかし、 果たして県民はどの程度の危機意識を持っているのでしょうか。 私は、 世界や各県で起こる地震に際して、 静岡で今起きたらどうなるのかなと不安を感じるわけなのであります。
     そんな折、 常任委員会の視察で有珠山と周辺の町を視察してまいりました。 観光で成立している洞爺湖温泉街は寂しくひっそりとした風景であり、 ただ空震と言い小さな噴火に伴って起こる空気の振動を窓ガラスに感じ、 何とも言えない不安な一夜でありました。 震災後の町の様子を旅館のおかみさんなどは涙を浮かべ、 荒れ果てた町の様子、 自分たちの生活、 そして先行き不安等々を話してくださり、 私はどうにもならない思いを抱くとともに、 静岡が置かれた状況を重ね合わせてしまいました。 改めて、 災害に対する備えをしなくてはと考えた次第であります。
     さて、 震災後真っ先に必要になるのが、 生活に使う水なのであります。 水は生き物すべてにとって命の重みと考えられますので、 まず給水のためのライフラインの復旧対策についてお伺います。 すなわち、 命の水を一日でも、 半日でも早く配水できるシステムが必要なのであります。 したがって、 配水管のバルブの位置の把握、 管網図の整理及び検索作業の簡素化が必要と考えられます。 不意打ちが地震であり、 混乱時に対応できる備えがあるのでしょうか。 それからバルブの規格が地域によって異なる中で、 開閉作業に支障はないのでしょうか。 これらの点について県の対応をお伺いします。
     最後に、 スポーツ振興について、 地域スポーツクラブの育成の観点から質問します。
     中学生、 高校生の時期には、 スポーツなど部活動を通じて、 人と人との接し方、 先輩・後輩のあり方、 友情、 言葉遣いなどを指導者から教えていただく時期ではないでしょうか。 また、 少子化、 核家族化、 IT化が進む社会の中で、 児童・生徒の倫理、 道徳をはぐくむスポーツ活動の役割はますます重要となってきております。 特に中・高校時代のスポーツ活動は、 心身の調和のとれた発達を図り、 個性伸長、 学年の枠を超えた人間関係を育てる上で大きな役割を果たしてきているのであります。 現状では、 学校に入りたい部活動がない生徒などが、 地域スポーツクラブに加入して活動しているのであります。
     国では、 昨年九月にスポーツ振興基本計画の中で、 生涯スポーツ社会実現のため総合型地域スポーツクラブの全国展開を施策として掲げました。 今後、 総合型地域スポーツクラブが中・高校生を含めた住民のスポーツ活動の場となることが予想されます。
     そこでお伺いします。 県として、 総合型地域スポーツクラブの育成にどのように支援していくのか。 また、 前段で申し上げたとおり、 スポーツ指導者の役割は人間形成の上で非常に重要な役割を担っています。 県として、 スポーツクラブの指導者養成についてどのように考えているのか、 以上二点についてお伺います。
     以上で私の質問を終わらさせていただきます。 どうもありがとうございました。 (拍手)

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