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ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 質問文書

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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成12年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

植田 徹 議員

質問分類

一般質問

質問日:

03/01/2000

会派名:

自由民主党・県政クラブ


質疑・質問事項:



    ○副議長 (鈴木 尚君)  ただいまから会議を開きます。
     議事日程により、 知事提出議案第一号から第九十九号までを一括して議題とします。
     質疑及び一般質問を行います。
     通告により、 十六番 植田 徹君。
            (十六番 植田 徹君登壇 拍手)
    ○十六番 (植田 徹君)  おはようございます。 私は、 自由民主党・県政クラブ所属議員として、 また、 富士市選出の議員として、 富士山にかかわる諸問題を中心に、 知事並びに関係部長に質問いたします。
     まず初めに、 富士山の観光振興についてお伺いいたします。
     富士山は、 本県が山梨県とともに平成十年十一月制定いたしました富士山憲章にもうたわれておりますように、 その雄大さ、 気高さにより、 古代から私たち県民のみならず日本人の心のふるさととして親しまれ、 愛されてまいりました。 三千七百七十六メートルの剣ケ峯を有する日本一の雄姿は、 四季折々、 ながめる場所や時間によって、 実に多彩な表情を見せてくれるとともに、 周囲を取り巻く広大なすそ野や愛鷹連峰、 天子ケ山塊、 その山すそにひっそりとたたずむ田貫湖など、 富士山とその周辺の自然の魅力を語るに尽きることはありません。 この恵まれた自然の中から、 コノハナサクヤ姫神話やかぐや姫伝説を初め、 万葉集や新古今和歌集に詠まれている短歌に始まる数々の文学、 豊富な湧水を活用したニジマスの養殖業や、 紙・パルプ製造業の発展など、 私の住む岳南地域を例にとりましても、 歴史・文化、 社会・経済生活すべてにわたり、 富士山から有形無形の限りない恩恵を受けているところであります。
     このような中で、 富士山とその周辺の観光の現状を見ますと、 富士及び沼津、 駿東地域十市町の平成十年度観光交流客数は二千百九十万人であり、 うち宿泊客数は二百二万人となっております。 また、 山梨県側の富士北ろく地域の観光客数は千六百七十万人余り、 うち宿泊客数は二百四十八万人と聞いております。 伊豆を主体とする本県と富士山周辺を主体とする山梨県とは、 事情が異なることは承知しておりますが、 山梨県が本県より四十六万人余りも多くの宿泊客を確保している、 こういう実態から見ますと、 本県は、 まだまだ努力の余地があるのではないかと思うわけであります。 観光ニーズを見ましても、 これまでの温泉での休養や自然観賞だけでなく、 スポーツ体験や自然体験、 あるいは歴史・文化の探求など、 大きく変化しているときでもありますので、 恵まれた自然と景観を有する富士山とその周辺の観光振興を推進するには絶好のときではないかと考える次第であります。
     富士山周辺には昨年四月、 富士山こどもの国がオープンいたしましたが、 これに続き、 本年三月中には道の駅朝霧高原が、 七月には田貫湖周辺に休暇村富士とふれあい自然塾がそれぞれオープンする運びとなっており、 拠点整備も進みつつあります。 二十一世紀に向けて、 かけがえのない富士山の環境と共生しながら、 交流とにぎわいを創造していくことが観光振興にとって欠かせないと考えます。
     知事は、 今後、 富士山の観光振興をどのように推進していくのかお伺いをいたします。
     次に、 「NEW!!わかふじ国体」 についてお伺いいたします。
     初めに、 準備状況についてであります。
     第五十八回国民体育大会の静岡県での開催が、 本年七月に、 正式に決定される運びとなり、 いよいよ平成十五年、 国体が、 四十六年ぶりに静岡に帰ってまいります。 県議会におきましても、 平成五年三月に、 国体の本県への誘致を決議し、 また平成十年三月には、 文部省、 日本体育協会への開催申請書提出に先立ち、 改めて本県での開催を決議いたしました。 これまで準備に携われてきた関係の皆様の御努力に、 改めて敬意を表するとともに、 県民総参加のもと、 歴史に残る大会となりますことを大いに期待するところであります。
     さて、 静岡国体の開催まで残すところ約三年半となりましたが、 「NEW!!わかふじ国体」 という静岡らしく若々しいテーマが決まり、 やんちゃで親しみやすいマスコット 「ふじっぴー」 も制定されました。 また、 施設整備面では、 静岡スタジアム 「エコパ」 のほか、 総合水泳場や県立総合武道館の建設も始まり、 国体開催が近づいていることを実感しているところであります。 改めて申し上げるまでもなく、 「NEW!!わかふじ国体」 の開催は、 競技力の向上や地方スポーツの振興、 県民の健康づくりを促すとともに、 全国から集う人々の交流を図り、 県内各地の豊かな自然や歴史・文化を紹介するなど、 本県の魅力を全国に発信する絶好の機会であります。
     そこで、 大会開催に向けた準備状況と、 静岡らしさの実現に向けて、 具体的にどのような取り組みを考えているのか、 お伺いをいたします。
     次に、 総合水泳場についてであります。
     国体開催のために整備された施設が広く県民に親しまれ、 国体後も有効利用されることが強く望まれるわけでありますが、 富士市内に建設し、 静岡国体夏季大会において、 メーン会場となる総合水泳場についてお伺いをいたします。
     現在、 この水泳場は富士総合運動公園内で工事が進められておりますが、 屋内の五十メートルの競泳プールと飛び込みプールが整備され、 仮設を含めると、 三千人余りの観客が収容できる施設であると聞いております。 平成十五年の九月には、 夏季大会の開会・閉会式の会場として、 また多くの選手の参加のもとで、 水泳の競泳競技、 飛び込み競技が開催されます。 全国のトップアスリートが鍛え抜かれた力を遺憾なく発揮し、 多くの観客を魅了してほしいものであります。 国体後におきましても、 全国レベルでの大会誘致を進め、 水泳競技の普及に努めるとともに、 各種講習会や強化練習の開催を通して、 選手強化の拠点にするなど、 県の水泳競技の振興が図られることを期待しております。
     そこで、 このような水泳場の機能を十分に発揮し、 多くの県民に親しまれ、 活用される施設を目指すため、 完成後の管理運営については、 どのように考えているのか、 お伺いをいたします。
     次に、 地下水の保全対策についてお伺いをいたします。
     初めに、 監視体制についてであります。
     私の住む富士市では、 冬の朝、 いてつく中で、 傍らを流れる川からはもうもうと水蒸気が立ち、 冷たいと思っていた水が意外にも温かく感じることがあります。 また、 夏の猛暑の中、 川の流れに触れたとき、 その清涼感を味わうことが多く、 湧水、 いわゆるわき水の不思議さにはたびたび驚かされます。 このように富士山ろくの湧水や地下水は、 年間を通して温度変化が少なく、 清浄かつ豊富なのであります。 このため、 この地ではこれを生かした用水型産業が発達してきたのであり、 富士市においては、 市民に供給される飲料水はほぼ一〇〇%湧水、 地下水であります。
     しかしながら、 平成七年度には富士山南西部において、 四塩化炭素による地下水汚染が明らかになり、 環境庁、 静岡・山梨両県の合同調査による発生源の究明、 県や市による揚水曝気浄化施設の設置、 水道水源の切りかえ等、 国、 県、 市を挙げて浄化対策に取り組んだことは記憶に新しいところであります。 また、 平成十年度には、 富士市南部や県西部地区でもトリクロロエチレン等の有機塩素系溶剤による地下水汚染が明らかになるなど、 ここ数年の間に各地で地下水汚染が問題となっており、 今後、 科学技術の発展に伴う新たな化学物質等による地下水汚染が顕在化してくることが懸念されます。
     そこで、 地下水汚染を早期に発見、 これに対応し、 常に、 県民が安心して地下水を利用できるようにするため、 県は地下水の監視をどのように行っていくのか、 お伺いをいたします。
     次に、 地下水の質と量との一体的な取り組みについてであります。
     富士山南西ろくにおいては、 地下水位の低下が、 平成十年には異常湧出などがありました。 こうした問題は、 この地域に限ったものではないと思います。 こうした状況を踏まえ、 地下水の機構を解明するため水循環の仕組みを明らかにし、 地下水の復活、 再生を図る調査研究に取り組むと聞いております。 地下水は人の生活にとって欠くことのできない貴重な資源であります。 将来を見据えた地下水対策を行うためには、 地下水の良好な質と豊富な量の確保を、 あわせて一体的に取り組むことが求められていると考えられますが、 県の所見をお伺いいたします。
     次に、 富士山こどもの国の今後の運営についてお伺いいたします。
     昨年四月二十六日の開園以来、 はや十カ月が過ぎ、 これまでの入園者数も当初の目標であった二十五万人を既に突破するなど、 順調に推移していることは、 こどもの国の設置理念が広く県民の理解を得たものと考えられ、 また、 地域振興の観点からも非常に喜ばしいものがございます。 幼いころの遊びが、 大人になってふとよみがえる経験は私一人ではないと思われますが、 ちまたにあふれるバーチャルゲームや、 せつな的なスリルではなく、 富士山というたぐいまれな魅力を十分に生かしつつ、 ここに来て初めて体験できるような、 そして体と五感を思い切り駆使した遊びを提供することが、 このこどもの国の使命であり、 そうした忘れ得ぬ遊びの体験や人との交流の積み重ねが、 子供たちの夢や冒険心をはぐくんでいくと確信するものであります。
     しかしながら、 平日に限ってみると、 残念ながら芳しい利用状況とは言えません。 公園の中で営業している飲食店も、 季節や曜日による公園利用者の変動が激しいことから、 経営状態が非常に苦しいと訴えているところであります。
     そこで、 富士山こどもの国の現状と今後の運営について、 提案も兼ねて幾つかお伺いいたします。
     第一点目として、 雨天対策についてであります。
     野外体験施設の宿命として、 雨天の場合はこどもホール以外には遊ぶ場所がなく、 例えば、 小学校の遠足で利用したいと思っても、 雨天の場合を考えると二の足を踏む教育関係者も多いのではないかと考えます。 また、 冬季においては、 雪遊び施設とこどもホール以外には、 実質的に遊べる場所はないのであります。 雨天あるいは厳冬期における遊び場の確保について、 どのように考えておられるのか、 お伺いをいたします。
     次に、 第二点目として、 園内での自転車使用についてであります。
     現在使われているこども列車や高齢者・障害者用の乗用カートは、 いずれもガソリンエンジンを搭載しております。 しかしながら、 環境面への配慮や、 子供たちが自由に移動するために、 園内での自転車利用を認めた方がよいのではないかと考えます。 また、 利用者からは、 園内が広過ぎて、 徒歩ではとても回り切れないとの感想も聞かれます。 近ごろでは、 町中でもマウンテンバイクにまたがる子供たちが多く、 広大な園地をくまなく探検するためにも必要だと思われますが、 当局のお考えを伺います。
     次に、 第三点目は、 利用者の確保策についてであります。
     これは開園間もないころの話でありますが、 ある観光バスが大挙して来たとき、 その乗務員が昼食あるいはトイレ休憩で中に入ろうとしたときに、 入場料を請求されたというお話。 また、 民間の観光施設などでは、 一般的に行われております旅行代理店などのエージェントを、 静岡県は利用していないということであります。 旅行業界最大手の静岡県担当営業者から聞いた話でありますが、 このこどもの国なら、 関東地域から旅行各社で送客年間十万人は自信があるということであります。
     富士山こどもの国は、 富士山ろくから伊豆西海岸に至る一大観光ゾーンの中で、 魅力ある観光拠点となることも期待されており、 また周辺の民間施設との連携による地域全体の誘客宣伝も必要であると思います。 そのためにも、 各種旅行代理店の活用と、 関東地域への宣伝の強化は、 今後、 検討しなければならない大きな課題ではないかと思う次第であります。
     都市公園としての制度的な問題があるかもしれませんが、 こうした施設運営についてどのようにお考えになっているのか、 伺うものであります。
     第四点目に、 イベントの充実についてであります。
     こどもの国には企画担当者がおり、 季節に応じて、 さまざまなイベントを企画、 実施しているとのことでありますが、 いま一つ魅力というか、 誘客するだけの迫力に欠けるのではないかと思う次第であります。
     地域で活躍している関連団体を取り込んだ事業や、 国営公園では既に行われている民間企業の協賛による事業を実施するほか、 公園内の売店や飲食店などの協力によるイベントの実施など、 柔軟な事業運営実施の可能性についてお伺いをいたします。
     以上、 幾つか述べてまいりましたが、 私も地元選出の議員の一人として、 この公園に期待するものはまことに大きいものがありますが、 開園初年度の実績にあぐらをかくことなく、 さらなる工夫や県民ニーズを的確に取り入れた事業の企画、 実施、 そして民間的経営手法の導入など、 常に新しい視点で施設運営に取り組んでいただくようお願いしたいと思います。
     最後に、 下水道行政についてお伺いいたします。
     下水道は、 都市の健全な発展と生活環境の整備及び公共用水域の水質保全のためには、 欠くことのできない社会資本であり、 この事業の着実な推進が求められるところであります。 県においては、 第八次下水道整備七カ年計画を策定し、 目標普及率の達成に向けて努力されているとのことであり、 この事業の進展に期待するところであります。
     しかしながら、 近年において日本のみならず世界的な関心事として、 環境問題がクローズアップされてきております。 今後、 下水道事業の進捗につれて、 発生する汚泥量は増大し、 それに伴い最終処分地の確保が年々困難となることが予想されます。 例えば、 私が住んでいる富士市におきましても、 西部、 東部両浄化センター及び吉原終末処理場から発生する脱水汚泥ケーキは、 平成十年度一年間で約八千立米にも上っています。 この処理について、 富士市では下水汚泥と一般ごみとの混合焼却により減量しておりますが、 現在のところ、 県内での下水汚泥の処理処分は、 静岡市など一部自治体における焼却処分を除き、 大部分は民間業者への委託による埋め立て処分になっているとのことであり、 汚泥処理に要する費用の増大、 施設立地の困難さ、 さらに汚泥処理における環境面への配慮は、 下水道事業を実施している市町村で共通する課題となっているところであります。
     なお、 下水道普及率の高い東京都を調査した結果、 発生する汚泥量も膨大になることから、 例えば、 大田区の南部スラッジプラントでは、 焼却による減量化とともに、 その焼却灰を圧縮成型した後に、 高温で焼成したものを歩道のれんがとして利用しております。 また、 溶融処理することにより、 汚泥とそれに含まれる重金属を固形化することで、 重金属の溶出を抑え、 道路の路盤材やコンクリート骨材として利用できるよう開発を進めております。
     本県では、 汚泥を広域的に処理するため、 県内を七地域に分け、 それぞれの地域ごとに静岡県下水汚泥処理総合計画の基本計画を策定中とのことでありますが、 当局においては、 今後環境面への配慮や、 下水汚泥の有効利用をも考慮した下水汚泥対策をどのように進めていくのか、 お伺いをいたしまして、 私の質問を終わります。 ありがとうございました。 (拍手)

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