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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成26年2月静岡県議会定例会

遠藤 行洋 議員(ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/04/2014番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 遠藤行洋議員にお答えいたしますが、明解でわかりやすい質問構成、質問ごとに喉を潤される、めり張りのきいた朗読の仕方、また何より朗読されるその美声に聞きほれました。その内容につきまして、御答弁させていただきます。
 まず、「プラサ ヴェルデ」を活用した県東部地域の活性化についてであります。
 「プラサ ヴェルデ」は、会議場、展示場及び宿泊機能が一体となった全国でも数少ない総合コンベンション施設であります。このことはこれに匹敵するものが日本にはほかに三つしかありません。一つは大阪の国際会議場であります。ここは沖縄でのサミットのときにサミット会場を争ったところであります。もう一つは新潟の朱鷺メッセですね。それからもう一つが実は浜松にございますアクトシティです。そしてこの「プラサ ヴェルデ」なんですけれども「プラサ ヴェルデ」は首都圏からの利便性がございます。また近隣には、議員御指摘のごとく世界遺産富士山も伊豆半島ジオパークも、さらに温泉、ゴルフ場、海の幸、山の幸など来場者をおもてなしするさまざまな観光資源に恵まれております。こうした日本の数少ない総合コンベンション施設の強みを生かしまして首都圏、地元の企業・団体等への誘致活動を積極的に行っております。おかげさまでこの七月のグランドオープンから、その年の暮れ十二月までにもう既に二十を超えるさまざまなイベントが予定に入っているという状況でございます。国際会議場、全国大会、学会、展示会などの開催によりまして多くのお客様に御利用いただけるものと確信しておりまして、その経済効果を地域全体に広げていくことが重要であると考えます。このため豊富で多彩な観光資源、歴史・文化、食など沼津とその周辺地域のその地域ならではの魅力を生かしたアフターコンベンションの企画を提案することによりまして、国内外からのいわゆるMICE参加者に東部地域の観光地へ足を伸ばしていただけるよう取り組んでいるところでございます。
 昨年九月にプラサヴェルデ連絡会というのを設立いたしました。ここで県、沼津市、東部地域コンベンションビューロー、商店街、交通、観光事業者等々が協力をいたしまして、周辺の飲食店や交通機関に関するマップの作成、案内サインの拡充など町なかの回遊性と周辺観光地へのアクセス利便性の向上に取り組んで、消費の拡大につなげていこうという目的で活動をすることになりました。
 「プラサ ヴェルデ」が、MICEの拠点施設として観光、交通、飲食、宿泊など幅広い業種における新しいビジネス機会を創出することで東部地域の皆様とともに、にぎわいの創出と地域の活性化を図ってまいろうと考えております。
 続きまして、富士山の自然環境保全についてであります。
 世界遺産富士山を世界に誇るべき国民の財産として確実に後世に引き継ぐことは、ふじのくにに住む私たちの使命であります。とりわけ富士山の豊かな自然環境を守ることがより一層重要になってきたと認識しております。何といいましても富士山の普遍的な価値の基礎となっているのは、まさにその自然環境にほかならないからでございます。
 差し当たって県では、富士山憲章がございますので、その理念に基づきまして富士山を愛する多くの人々の思いを結集して、第一に環境負荷を軽減する、第二に富士山保全意識を高揚させる、第三に生物の多様性を確保する。この三つの柱をもちまして、環境保全対策に全力を傾注して取り組むとともに、富士山の自然環境に影響を及ぼす行為に対しましては既存の自然公園法などに基づきまして厳格かつ的確に対応してまいろうと考えております。もちろん県議の御提案の環境保全基本条例なども念頭に置かねばならないかもしれませんけれども、そうしたことがなくとも富士山の環境が保全されるということが大切だと思っております。
 来年度は、増加が予想される国内外からの来訪者に対する、まずは登山マナーの周知啓発。またボランティア等の方々と協働して清掃活動とかオフロード車の乗り入れ防止対策を拡充するほか富士山麓に不法投棄された産業廃棄物を撤去する活動への支援制度を創設することといたしておりまして、関連する予算を今議会にお諮りしているところでございます。これらの取り組みを包括的保全管理計画に呼応した静岡県行動計画の改定に反映させて、自然環境の保全を強力に推進してまいろうと考えております。
 富士山が世界文化遺産になりましたが、自然遺産としての価値も持っていることは議員の御指摘のとおりだと存じます。一方でその自然それ自体に精神性、宗教性、あるいは芸術性といいますか、そうした性格をはらんでいるのが富士山でございますので、したがって富士山が世界文化遺産に自然物が世界文化遺産になっているということの中に既に複合遺産的性格があるというふうに存じます。差し当たっては、富士山の全体的なこの文化的な景観というものとそして本県にございます構成資産のここをみんなで特に当事者の方たちが管理をしっかりしていくということが大事です。
 私どもが一番心配しているのは三保松原ですけれども、この間、民間の方々がその松の数が三万六百九十九本だというふうに報告されて、そしてそれを市のほうに届けられたわけですが、市のほうでは一万本が――実際には二万数千本が誤差があるということなんですが、一万本近くは松枯れ対策によったというふうに報道されていますが、松枯れをさせる対策であったのかと思ったくらい従来の松枯れを防ぐ対策が功を奏していなかったということがございます。こうしたことはやはり松林をしっかりと保全していくということがございます。
 ですから、そうしたものは一見遠いようですけれどもいわゆる文化的、精神的なものとして、富士山の曼荼羅図にもございますように、一体のものでありますから全体をきれいにしていくということがとても大切です。特にそういう構成資産については、そしてその中でも三保松原についてはこれから研究していかなくちゃならないと思います。
 富士山は日本の国土の象徴ですから、その国土の象徴である富士山の自然環境を保全するということは、同時に日本の国土全体の自然環境を保全していくということと結びついていなければならないというふうに思います。その意味でこの富士山の自然環境の保全は、国民的な運動として展開しなくちゃならないと存じますし、さらにまた富士山の清掃活動、それを通して保全活動を通して、それが日本の自然、日本の国土全体の環境をよくしていくという、そういう運動に広がっていくということも大切だと存じます。そのような意味におきまして、富士山の自然環境の保全というのは極めて重要な課題であるというふうに認識している次第でございます。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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