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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年2月静岡県議会定例会

遠藤 行洋 議員(ふじのくに県民クラブ)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:02/24/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりについてのうち、今後四年間の静岡県政についてお答えいたします。
 県議会の議員の先生と同様、静岡県知事も四年ごとに節目を迎えます。その節目におきましては継承とリセット、リセットというか発展というのが二つの柱にならねばならないと存じます。竹に上下の節ありというふうに言いますが、竹は真っすぐに伸びていきますけれども節目を持って伸びていくということであります。その節目が四年ごとの知事選であり、また県議会選であろうというふうに理解をしております。
 先ほど遠藤議員が言われました軍事力、経済力から文化力への時代というのは、二十一世紀になりまして石川県政において新しい時代をつくるための学問的な根拠地として文化芸術大学が創設されたのでありますが、そこには高坂正堯さんの国家論すなわち軍事力を必要条件、十分条件とする時代、経済力を必要条件、十分条件とする時代これを経て、今や軍事力も経済力も必要条件として重要でありますけれどもこれからの時代は文化力、言いかえると憧れを呼ぶ美しい地域づくりにならねばならないと、そういうことで文化や芸術をマネジメントすることのできる文化政策、文化芸術大学をおつくりになり、その学部が文化政策学部とデザイン学部になっているわけでございます。
 石川県政は、創知協働と富国有徳を掲げになっておられました。私はこの両者のうち特に富国有徳という理念を継承したわけでございます。そしてそれをリセットするに際しまして富士山というものを軸に据えました。自覚的に据えたのであります。
 富士山は活火山でございます。人間の力を超えているものでありますから、まず畏敬の念を失わない。第二に富士山は活火山であることに示されるように、いつ何どき天災が襲ってくるとは限らない、ゆえに危機管理を最優先すると。第三に富士山は美しい存在です。永遠の芸術ですから人も地域もさもそのようにありたいということで富士山に恥じないような美しく品格のある人づくり、地域づくりをするということが課題です。第四にまた富士山は美しく調和をしている存在でありますから、聖徳太子以来の和というものを大事にするということであります。
 また、富士山は、きのうまでは美しい冬の姿を見せておられましたけれども今や春がすみに入りました。そしてスプリングフェスティバル、春の祭典、夏祭り、秋祭りというように、今ふじのくにの芸術祭が展開されておりますけれども、春夏秋冬というものを大事にしろというそういうメッセージもございますので、四季に対する感性を磨くということも入ってまいります。また同時に富士の白雪というのが太陽が当たりますと解けてそれが生物を生みますから、大地の恵みを大切にするということであります。
 第七に富士は「富」という字と「士」という字を書きます。これは四字熟語にすると富国有徳になるので、富士を富国有徳あるいは富者有徳というように置きかえることが、実は富士にかかわるこれまでの日本人が富士に与えてきた、あるいは託してきたイメージであります。
 ほかにもあります。二つならずオンリーワン。したがって健常者も身障者も誰ひとり同じように扱うべきである。誰ひとりおろそかにするべきではない。何者もおろそかにするべきではないということでもあります。不死という字も当てられてきました。それゆえに我々は健康寿命、健康長寿をことほぐのであります。
 そして第八に、最後に、高坂さんがあるいは前の県政を担当されました皆様方が新しい学問が必要であるということであるように、きのうの富士山の日におきまして新しく富士山学というものが提唱されました。またこれに基づく雑誌も英文と日本語で出されることが決まったようであります。
 このように、ふじのくにづくりは富士山を理想にした富国有徳の国づくりをしてきたわけであります。そして第二期になりましたちょうどそのときに、あるいは第一期のちょうど終わりのときに富士山が世界文化遺産に認定されましてそれ以後今月まで四十五カ月の間に、すなわち三年と八カ月の間に何と四十六件もの世界クラスのものが認定されてきたわけでございます。それゆえこの次の四年間というのは世界クラスの地域づくりになるということがおのずと出てくることでありましょう。
 四年前あるいは八年前にはこれはやや遠い目的でございました。その世界クラスの地域になっているという条件のもとでの地域づくりのときのキーワードが、日本全体が観光客が二千万、三千万、四千万となるように、また留学生が二十万を既に超えて急増しておりますように内外から人々が憧れてこちらに来るような時代になっております。それゆえに世界クラスの地域としての本県が、この日本全体がジャパニーズドリームの相手として誰にも共通認識となったときに、その最初の扉を開いているということが本県が地方創生においてふじのくにづくりをしてきたことのあかしになるだろうというふうに思っておりまして、次の四年間はこれまでの成果を踏まえるならば、継承とリセットをするときには世界クラスの地域づくり、ふじのくにづくりとして日本のいわば代表、まさに日本の国土の統合のシンボル富士山のある静岡県ないし山梨県東部などがポスト東京時代を引っ張る新しい日本の顔になっていくということについては恐らく誰がなさろうと変わらないものと確信しております。以上であります。

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