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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成17年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

植田 徹 議員

質問分類

一般質問

質問日:

03/03/2005

会派名:

自由民主党


質疑・質問事項:



    ○議長 (奥之山 骭N)  ただいまから会議を開きます。
     議事日程により、 知事提出議案第一号から第五十七号まで、 第五十九号及び第六十一号から第百六号までを一括して議題とします。
     質疑及び一般質問を行います。
     五十七番 植田 徹君。
            (五十七番 植田 徹君登壇 拍手)
    ○五十七番 (植田 徹君)  おはようございます。
     私は自由民主党所属議員として、 また富士市選出議員として、 知事、 関係部局長に質問をいたします。
     私は再三再四にわたり、 みずからのライフワークでもある富士山について幾つかの提言をいたしてまいりましたが、 本年もまたこれまでと同様に、 残された懸案事項について質問をいたします。
     まず、 富士山を生かした観光振興についてであります。
     富士山の雄大な姿と四季折々の美しさ気高さは、 我が国のすぐれた自然の象徴として、 古来より人々に感銘を与え、 時代と世代を超えた日本人の心のふるさととして親しまれてまいりました。 また国際的にも、 江戸時代の画家である葛飾北斎が描いた 「富嶽三十六景」 がヨーロッパに紹介されて以来、 世界でも美しい山の一つとして知られ、 毎年、 世界各国から多くの登山客が訪れております。
     かつて富士山は激しい噴火を繰り返し、 怒れる山、 神聖な山として、 人々のおそれ、 信仰の対象となるとともに、 そのすばらしい景観などから、 絵画、 詩歌、 文学、 伝説等の題材や舞台ともなり、 富士山文化の形成を通して、 日本全体の文化に大きな影響を与えてきました。 富士山の美しい景観や古い歴史文化は、 本県の観光振興にもひときわ大きな役割を果たしており、 毎年、 登山シーズンには多くの観光客が訪れ、 平成十六年には天候にも恵まれ、 静岡県側だけでも四十万人を超える観光客数を記録したと聞いております。 また自然の宝庫である周辺地域も、 一年じゅうアウトドアスポーツや温泉、 自然景観を楽しむ観光客でにぎわっております。
     しかしながら、 近年の観光ニーズは、 ただ見るだけの観光から、 体験したり学んだりする観光にシフトしており、 富士山の景観で売る観光には限界があり、 今後は自然体験や歴史文化の探求などの新たな観光商品の開発が必要であるとともに、 国内外からの多くの観光客を受け入れる体制の整備も大切であると考えます。
     昨年夏の登山シーズンの一例を紹介いたします。 富士山スカイラインはこの時期、 大変多くのマイカーで込み合うため、 平成六年から、 自然環境保全と交通渋滞の解消を目的として、 マイカーの乗り入れ規制を行っております。 昨年は八月七日から八月十六日までの十日間の規制期間でありましたが、 この期間、 マイカー利用客に対して、 表富士宮口二合目にある二カ所の県営駐車場からシャトルバスに乗りかえる、 パーク・アンド・ライドの措置がとられておりました。
     この二カ所の駐車場のうち、 富士土木事務所が管理する西臼塚駐車場において、 シャトルバス待合場所に木製のベンチやいすとともに、 富士山周辺の観光スポットを紹介した案内看板が設置され、 さらに富士山の写真パネルが展示された憩いの場が整備されておりました。 この試みはちょっとしたアイデアではありますが、 観光客にとってはバス待ち時間の解消と観光ムードを盛り上げる方策として大変好評でありました。 本来、 観光振興を所管しない道路管理者の土木部が、 観光客の視点に立って、 このような取り組みを新たに始めたことは、 大変すばらしいことで高く評価できるものであります。 富士山に限らず、 静岡空港などあらゆる分野において観光振興を視野に入れた取り組みを全庁的に展開していただきたいと考えます。
     さて、 富士山は世界に誇る観光資源でありながら、 し尿処理や夏場の過剰利用による弊害などの環境問題を初めとして多くの問題を抱えております。 私は世界遺産にもなり得る富士山を各部局が連携して、 環境を守りつつ観光振興を進めていくことは極めて大切なことと考えますが、 富士山を生かした観光振興について知事のお考えをお伺いをいたします。
     次に、 新幹線新富士駅と在来線富士駅の接続について伺います。
     この質問は昨年の二月議会でも取り上げましたが、 改めて質問をいたします。
     近年、 地球的な規模で大交流の時代を迎え、 本県においてもかねてより県民の願いであった静岡空港の整備も着々と進んでまいりました。 広域的な交通体系は、 これから新たな展開を迎えようとしております。
     私の地元、 富士地域は富士山の活用を図りながら、 産業振興、 観光振興等を推進していくことが重要だと考えており、 このようなことから富士地域及び周辺地域の都市基盤の整備を進める必要があります。 特に、 富士山を初めとする豊かな自然環境の保全や治水、 国土保全に配慮しながら、 交通基盤等の都市基盤を整備していくことが求められております。 また産業面においても、 地場産業であるパルプ、 紙産業はもとより、 輸送用機械、 電気機械などの大規模な工場はあるものの、 新たに進出する企業は見受けられません。 企業誘致のためにも、 広域交通網の整備を進めるべきと考えます。
     恵まれた観光資源やポテンシャルの高い産業集積を十分に生かし、 国内外から交流人口を拡大して、 地域と各種産業の一層の振興を図っていく上では、 富士地域やその周辺地域における都市基盤の一層の充実が必要であります。 とりわけ地域内における交通アクセスの整備、 向上は欠かすことができません。
     富士地域はかねてより、 東海道新幹線や東名高速道路、 また現在建設中の第二東名自動車道などの陸上高速交通網が整備され、 また海上交通の面においても重要港湾でもある田子の浦港を擁するなど、 県内でも重要な交通の要衝となってきました。 そして、 これらの交通インフラと地域内を有機的に結ぶ交通ネットワークの整備が図られれば、 地域の特性を生かした、 さらに一段の発展が期待できる地域だとも言われてきております。 当地域における現在の交通体系を見てみますと、 まず道路交通においては、 表富士スカイラインや西富士道路等の観光関連幹線道路を中心に、 これらにアクセスする都市計画道路等の整備が進むなど、 道路アクセスについては一定の成果が見られてまいりました。
     しかしながら、 鉄道交通を見ると富士地域の表玄関である新富士駅と富士駅は、 交通基盤の中心的な役割を担っているにもかかわらず、 東海道新幹線と在来線の接続がない唯一の駅であることから、 人の移動が円滑とは言えず、 富士地域が本来持っている大きな可能性を秘めた資源や魅力が、 十分にその力を発揮されていない状況にあります。 特に新富士駅と富士駅の接続は、 昭和六十三年の新富士駅開業以来、 地域住民の悲願でもあり、 私も本議会において何度となくこの問題を取り上げてまいりました。 この間、 行政はもとより、 民間レベルにおきましても、 身延線の延伸や新交通システムの導入などの多くの検討が行われ、 また、 試案なども示されてきましたが、 いずれも現実のものとしてこれまでに実を結ぶまでには至っていないのが現状であります。
     しかしこうした中、 富士市においては昨年度から、 まちづくりと交通の視点から、 公共交通のあり方とそのより積極的な活用方策を検討する公共交通検討調査が実施されてきたところであります。 先般開催中の富士市議会におきまして、 市長みずからが 「市民生活の充実に向け、 分散する市街地を円滑に結ぶ新交通システムとして、 道路と線路の両方を走行でき、 乗り継ぎの利便性が高いデュアル・モード・ビークルの導入に向けた検討をさらに進め、 この画期的なシステムの導入により、 長年懸案となっている新富士駅と富士駅との交通アクセス問題の解消や市東部地区から西部地区までの市街地の連携が図られ、 新富士駅周辺地区の拠点機能の充実や市民の利便性が高まるなど、 夢ある富士市づくりに大いに貢献できるものと期待している」 との所信表明をし、 懸案であった両駅の接続の課題については、 解決に向けて大きな一歩が踏み出されようとしております。
     そもそもこの両駅の接続は、 富士、 富士宮の岳南地域全体における観光や産業の振興と発展に大きな影響を与える広域的な課題であり、 私は県としても積極的に関与すべきものと考えております。
     知事は昨年の本議会十二月定例会において、 我が党の須藤議員の質問に対し、 地元市町村とともに沿線地域の開発や振興、 さらには田子の浦港の利活用の促進などとも絡め、 多角的に検討していきたい旨答弁されておりますが、 さきの富士市長の新たな所信表明を受け、 県としてはこの課題について私が長年にわたり唱えてきた、 大きな事業費を必要とする新設ではなく、 既存の引き込み線を利用すれば事業費の縮減と整備期間の短縮においても有効と思いますが、 今後どのように取り組んでいかれるのか改めて知事の御所見をお伺いいたします。
     次に、 富士市内の幹線道路の整備についてであります。
     現在整備が進められている第二東名自動車道は、 現東名と相まって本県の東西交通の骨格をなすもので、 産業経済の発展及び地震防災対策上も欠かせないものであります。 平成五年十一月の施行命令以来、 その供用に強い期待を抱いてきたわけですが、 最近になって本線高架橋の橋脚が至るところで目に見えるようになり、 その完成がいよいよ現実のものとなってきたなと実感しております。
     しかしながら、 第二東名自動車道の整備効果を地域産業経済の発展、 観光の振興、 地域住民の日常生活の向上に結びつけるためには、 インターチェンジへのアクセス道路の整備が不可欠であり、 県当局においても鋭意その整備を進めていると聞いております。 私が住む富士市においても、 第二東名自動車道の仮称富士インターチェンジが設置されることとなり、 その波及効果を大いに期待しているところであります。 こうした状況において都市計画道路本市場大渕線は、 仮称富士インターチェンジへ直結する都市計画道路富士インター線に接続する路線となっているため、 地元では第二東名アクセス道路の一つであるとの認識が強く、 経済団体等からも強い整備要請が寄せられているところであります。
     現在、 旧国道一号から潤井川右岸までの延長約一キロメートルは、 富士市が施行主体となりすでに供用が開始されております。 また、 市道弥生線から国道百三十九号までの延長八百三十メートルについては県施行で、 また西富士道路から県道一色久沢線までの延長約八百メートルについては富士市施行で整備中であります。 本市場大渕線は、 全線にわたって四車線の新設道路として計画されており、 その整備には膨大な費用と長い年月を要するであろうと思料しております。 しかしながら潤井川右岸から市道弥生線までの未着手区間については、 整備を進めることで富士市内の交通渋滞の緩和のために大変効果的であると考えます。
     そこで、 この区間の整備の見通しについて県当局のお考えをお伺いをいたします。
     次に、 富士山こどもの国の指定管理者の指定についてお伺いをいたします。
     指定管理者制度につきましては、 来年度からの導入に向けて今議会で指定に関する議案を提出している施設が幾つかあります。 私の地元、 富士市にある富士山こどもの国は、 小泉アフリカ・ライオン・サファリ株式会社を、 富士水泳場は静岡ビル保善株式会社を指定管理者とし、 新しい管理運営を目指していると伺っております。 この中で、 富士山こどもの国は、 富士山ろくの雄大な自然を取り入れた公園であり、 県民だけでなく県外の方々にも多く利用していただくなど、 本県の持っている魅力を県内外に情報発信している施設であります。 また、 地域の住民の皆さんが山野草保護のボランティア活動を行うなど、 身近で親しみのある施設として地元にも大変愛されており、 今後も県民全体の財産として大切に、 また有効に活用していかなくてはならないと考えております。
     私は日ごろより、 公の施設は利用者の多種多様なニーズに的確にこたえ、 質の高いサービスを提供し満足度の向上を図らなくてはならないと考えており、 その管理運営には民間の経営ノウハウや活力の導入を図る指定管理者制度に大いに期待しているところであります。
     先ごろ発表のありました総務省による指定管理者制度導入状況調査によりますと、 施設の管理運営を企業やNPOなどの民間へ委託したのはおよそ二〇%、 残りの八〇%は自治体の外郭団体などが引き続き占めておりました。 調査の結果からもうかがえるように、 公の施設の管理を民間が行うのはまだまだ難しいように思えます。
     こうした中、 本県では、 こどもの国のような大規模な施設にも指定管理者制度を導入することとし、 制度の導入に当たっては、 公募によって指定管理者を求めただけでなく、 利用料金制の導入を行うなど、 指定管理者制度の趣旨を十分に取り込めるよう、 本格的に取り組んだと聞いており、 これは民間の持つ能力や企業経営の積極的な導入であると評価するものであります。
     ただ、 今まで公が行ってきた施設の管理運営を民間が代行することに一抹の不安がないわけでもありません。 例えば、 営利追求の管理運営になってしまわないかとか、 富士山こどもの国の設置目的やビジョンがだめになってしまうのではないかなど、 公の施設としてのよいところがなくなった管理運営にならないのかと案じてしまうのであります。
     富士山こどもの国は、 指定管理者制度が導入されることにより、 今後とも公の施設のすばらしいところを生かすだけでなく、 民間のよいところやノウハウを導入した、 本県を代表する新しい民間活力のモデルとなるような公園運営が行われなくてはならないと思いますが、 そのためには、 県はどのような考えと手続によって指定管理者の候補を決めたのかをお伺いいたします。 また、 この指定管理者によって、 今後どのような管理運営を期待しているのかをあわせてお伺いをいたします。
     最後に、 ペットの火葬による環境問題についてであります。 これは、 私のごく身近で起きている問題を質問いたします。
     近年、 少子・高齢化、 核家族化の進展とともに、 ペットの飼育数が増加し、 県動物保護協会の推計によれば、 代表的なペットである犬・猫で四十万頭を超え、 県内のおよそ三から四世帯に一世帯の割合で犬または猫が飼われているとのことであります。 また、 ペットを家族の一員とみなし、 ペットが死んだときには人間と同じように火葬等を望む飼い主も多くなってきております。 このニーズにこたえる形で民間事業者や宗教法人等において、 ペット霊園事業として火葬、 供養や埋葬等を行っており、 また新たに業として火葬等を行おうとする事業者の動きもあり、 火葬に伴う悪臭や設置に当たって十分な地元説明がなされていないことによる地元住民との間にトラブルが生じております。
     一般家庭において、 犬や猫のペットが死んだ場合、 一般ごみとして市町村の焼却施設で焼却するケースや市町村の火葬場に持ち込んで処理を依頼するケースと、 いわゆるペット霊園で火葬や供養をするケースのいずれかであると聞いております。
     市町村の焼却施設は、 廃棄物処理法の施設基準に適合しており、 設置場所も郊外である場合が多く、 苦情はほとんど聞いたことがありませんが、 ペット霊園事業において取り扱われる動物の死体は、 廃棄物処理法で規定する廃棄物には当たらず、 市街化区域内においても火葬用の焼却炉は廃棄物処理法の規制を受けないということであり、 ほかにこの問題を取り扱う法律がないということであります。 これではペットの死体焼却は野放し状態と同じであり、 特に大型動物を焼却するような場合には、 それなりの設備と適正な焼却管理が必要なことから、 これが不十分な場合には悪臭やばい煙についての環境問題が発生することが危惧されます。
     県は、 このことにどのように対応していかれるのかお伺いをいたしまして、 私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 (拍手)
    ○議長 (奥之山 骭N)  石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  植田議員にお答えをいたします。
     初めに、 富士山を生かした観光振興についてであります。
     富士山は、 世界の名峰として国内外の人々に愛され、 自然や歴史、 文化などさまざまな面で豊かな恵みをもたらしており、 我が国のかけがえのない財産であります。 その恩恵や美しい姿を末永く後世に継承していくためには、 環境を保全し、 富士山と人との共生を図っていくことが大切であると考えております。
     近年、 エコツーリズム、 グリーンツーリズムなどの新しい観光形態に対する関心が高まっており、 こうした観光の動きに対応するためには、 環境を初め、 農業、 土木、 教育など幅広い部局の共通認識が必要であります。 そこで平成十六年度  本年度、 生活・文化部に観光を担当する理事を配置をいたしまして、 全庁的な取り組み体制を整え、 部局間連携による観光施策の効率的推進を図っているところでございます。
     先ほど植田議員が、 西臼塚の土木事務所の対応をお褒めをいただきました。 まことにありがとうございました。 そのような土木事務所の対応も、 こういう体制の中から芽生えてきたものと存ずる次第でございます。 今後ますますこういう部局間連携を強化をして、 全般的にどこの地域でもあらゆるものを観光に活用すると、 生かしていくと、 こういう精神で邁進したいと思います。
     特に、 富士山を生かした観光振興ということになりますと富士登山という一点集中だけではなくて、 四季折々に非常に多様な楽しみ方があるわけでございます。 そこで、 自然環境に配慮した富士山周辺でのウオーキングや自然体験を主体としたエコツアーなどさまざまな楽しみ方を提案をして、 各部局連携のもとに富士山の魅力を最大限に活用して、 国内外からの誘客を図ってまいりたいと考えております。
     また、 この富士山については、 山梨県側と静岡県側と両者連携してこれまでもいろいろ取り組んでまいりましたが、 観光関係の方々を中心に、 日本富士山協会もできて、 さまざまな活動、 マップをつくったり、 いろいろなことをやってくださっておりますので、 そういう観光関係者とのコラボレーション――協働――これも重要だと考えているところでございます。
     次に、 新幹線新富士駅と在来線富士駅の接続の問題であります。
     これはかねてよりの懸案でありまして、 これまでも富士市、 あるいはJR東海等と連携して、 いろいろ調査検討を行ってまいりました。 こうした中で富士市では、 富士市公共交通検討会議において検討を進めた結果、 先ほど植田議員からお話がありました、 デュアル・モード・ビークルの導入が非常に効果的ではないかという考えのもとに、 本格的に取り組む姿勢に立ち至ったというふうに聞いております。 市長みずから北海道まで視察に行かれたということで、 県の職員も同行していろいろ見てきております。
     県といたしましても、 こうした動向を踏まえて、 富士市、 富士宮市等とともに、 富士地域における都市及び交通機能整備に向けた研究を行っていくこととして、 早速準備会を開催したところであります。 来年度からは本格的な検討組織を立ち上げまして両駅の接続について、 富士市の取り組みを踏まえた推進方策の検討を行うとともに、 新幹線、 在来線、 岳南鉄道等と結びつけた総合的な交通体系の整備、 さらには新富士駅周辺の都市機能集積や県営田子の浦港の利活用等、 面的整備を含む多方面からの検討を行っていくこととしております。 その中で植田議員の御提唱の東海道本線ですね、 在来線から工場群への貨物引き込み線、 これをうまく活用するべきではないかということは大変卓見だと思います。 私もそういうことをベースにして、 この検討会で検討されるものと期待をしているところでございます。
     その他の御質問につきましては、 関係部局長から御答弁を申し上げます。
    ○議長 (奥之山 骭N)  櫻井土木部長。
            (土木部長 櫻井克信君登壇)
    ○土木部長 (櫻井克信君)  富士市内の幹線道路の整備についてお答えいたします。
     都市計画道路本市場大渕線は、 第二東名自動車道のアクセス道路となる都市計画道路富士インター線と連結するとともに、 富士市街地の新たな南北の骨格となる重要な路線であります。 この路線の全延長は約六・一キロメートルと長いため、 県と富士市が連携し交通混雑の緩和や良好な都市環境の確保の観点から、 優先度の高い区間より順次整備を進めてきております。
     議員御指摘のように、 潤井川右岸から市道弥生線までの区間が整備されますと、 現在県で整備中の北側区間と南側の整備済み区間と合わせ、 県道富士由比線と国道百三十九号の間、 約二・四キロメートルが結ばれることとなり、 富士市中心部におきまして交通の分散化による都市内交通の円滑化が図られ、 さらに大きな整備効果が期待できると考えております。 このため県といたしましては、 現在整備中の区間の進捗状況に合わせ、 富士市とともに地元の意向をお聞きしながら、 関係する他事業との調整を進めますとともに、 道路構造や事業着手時期などについて検討してまいります。
    ○議長 (奥之山 骭N)  田邉都市住宅部長。
            (都市住宅部長 田邉義博君登壇)
    ○都市住宅部長 (田邉義博君)  富士山こどもの国の指定管理者の指定についてお答えいたします。
     富士山こどもの国は日本一の富士山を背景に、 いろいろなイベントやプログラムを実施するなど、 子供から大人までが楽しめる公園です。 こうした施設は民間の持つ能力やノウハウを生かせる場が多く、 それらを導入することによって、 より質の高いサービスを利用者に提供できることから、 公募による指定管理者制度を導入することといたしました。 また、 指定管理者の候補者の選定に当たっては、 公園管理や経営の有識者などからなる選定審査会を開催し、 申請者からのプレゼンテーションやヒアリングの場を設けるなど厳正な審査を行いました。
     今回、 候補者に選定された小泉アフリカ・ライオン・サファリ株式会社の提案は、 ボランティアとの連携の継続、 プレイリーダー機能や季節イベントの充実、 ニホンジカの展示場の設置等、 従前の事業の充実だけでなく新しい事業も積極的に展開するなど、 設置目的や公園のビジョンを大切にした利用者の満足度を高める管理運営となっております。 今後とも富士山こどもの国は、 県を代表する魅力ある公園として皆様に愛され、 そして一人でも多くの県民に利用されるような管理運営を指定管理者との協働により進めてまいります。
    ○議長 (奥之山 骭N)  花岡環境森林部長。
            (環境森林部長 花岡志郎君登壇)
    ○環境森林部長 (花岡志郎君)  ペットの火葬による環境問題についてお答えいたします。
     民間事業者や宗教法人が取り扱うペットの火葬、 埋葬などの霊園事業に関しましては、 現状ではその立地に係る規制がなく、 また死亡したペットの取り扱いに関する法律も存在しておりません。
     しかしながらペットの火葬に伴う悪臭につきましては、 悪臭防止法の対象となりますので規制基準を超える場合、 市町村が指導などを行うこととなります。 また、 ばい煙につきましては、 規制する法律等がなく周辺地域から苦情があった場合には、 火葬炉の構造や維持管理の方法などについて県と市町村が連携して、 行政指導等により改善を図ってまいります。 県内には現在三十カ所以上のペット霊園がありますので、 早期に市町村を通じて実態調査を行い、 その結果をもとに関係部局や市町村とも連携しながら、 ペットの火葬に伴う環境問題への対応方法について検討してまいります。
    ○議長 (奥之山 骭N)  これで植田徹君の質問は終わりました。

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