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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成28年12月静岡県議会定例会

植田 徹 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/08/2016番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 植田議員にお答えいたします。
 伝統ある静岡県議会におきまして第百四代議長をお務めになられた植田議員、このたびは自治功労賞おめでとうございました。議場にふさわしい品格ある御質問、謹んで拝聴した次第でございます。
 富士山における岳南地域の観光振興についてお答えいたします。
 岳南地域は、日本の国土のシンボルである世界遺産富士山とその裾野に広がる茶畑の景観を初め富士山に育まれた自然や文化、食などに恵まれ、最近では田子の浦港の名産であるシラスや日本夜景遺産に登録された岳南電車から見る工場夜景など地域の魅力ある観光資源の磨き上げと商品化も活発となってきております。来年二月二十三日の富士山の日には東名高速道路エクスパーサ富士川に富士山、駿河湾、伊豆半島を一望できる約六十メートルの高さの観覧車が開業をされます。同じく来年開館する富士山世界遺産センターと相まってこの地域の観光資源がさらに充実したものとなります。
 岳南地域の観光振興における課題としては、こうした魅力ある観光資源を有機的に結びつけ周遊促進を図っていくことが挙げられます。具体的には今後個人の外国人旅行者の増加が見込まれる中、JR新富士駅等の鉄道各駅から観光地の間の二次交通の充実、裾野市、御殿場市などを含めた観光施設間の連携、さらには山梨県の富士山北麓地域、伊豆や箱根地域との広域連携が重要となっております。
 県議は、リニア新幹線との絡みにおきまして、仮称新山梨駅から身延線に乗って富士、新富士を結ぶ、この観光の可能性に言及されました。思いは同じであります。二〇二〇年のオリンピックの前にリニア新幹線を第一期工事は山梨までとし、そして身延線あるいは中部横断自動車道などを通して南北軸を結ぶということが間違いなく大きな観光資源になるというように思っておりまして、全国知事会ほか折に触れて機会あるごとにこの点を申し上げているところであります。
 県といたしましては、静岡県観光協会内に設置する県域DMO静岡ツーリズムビューローと協働し、外国人観光客のニーズや行動ルートなどの分析を行い、地域の行政、観光団体、観光施設や交通事業者とともに効果的な二次交通のネットワーク化を図るほか、山梨、神奈川両県を含む富士山周辺地域の連携による広域誘客戦略の策定及び誘客活動を展開してまいります。
 さらに、富士市と富士宮市が連携し日本版DMO設立に向けた検討を始めておりますことからDMO勉強会などの機会での助言やマーケティングに精通した人材の派遣等の支援を通じて観光地域づくりを促進し、岳南地域が世界遺産富士山の懐に抱かれる地にふさわしい、国内外から多くの観光客が訪れる世界水準の観光地となるよう努めてまいります。
 次に、「ディアナ号」を活用したロシアとの交流についてであります。
 ロシアとの交流につきましては、これまでの歴史的交流に加え、下田市では平成十二年以降毎年地元とロシアの小中学生が参加する国際友好コンサートが開催されております。また沼津市戸田地区では毎年恒例の港まつりにおきまして「ディアナ号」のプチャーチン提督にちなみましたプチャーチンロードでのパレードや戸田で亡くなった「ディアナ号」乗組員の供養祭が行われるなど県内各地でロシアとの交流を深める事業が続けられております。
 このプチャーチン提督の像が広見公園に屋外展示されていることを今議員の御質問で初めて知りました。その広見公園内にございます富士山かぐや姫ミュージアム、先般、去る八月に秋篠宮殿下と眞子様が来られましたが、私もし知っていればそこにもあわせて御案内できたかとちょっと悔やんでいるところがございます。
 いずれにしましても、本年四月には県東部の有志の方々により「ヘダ号」再建プロジェクト会が発足し、「ディアナ号」の代替船として建造された「ヘダ号」の復元を目指した民間レベルの取り組みも始まっております。県におきましても県立大学とモスクワ国立国際関係大学との間で教員や学生の相互派遣を実施しているほか、SPACがモスクワ国際演劇協会と舞台芸術の相互公演を行うなど学術文化分野を中心に交流を進めてまいりました。
 また、現在田子の浦港にあるふじのくに田子の浦みなと公園におきまして「ディアナ号」を模した歴史的教育施設の整備を進めており、本年度末の完成を目指しております。この田子の浦みなと公園は三十七・七六メートルの展望台、そして山部赤人の歌碑、そして最近船山啓次郎さんがかつて村長でいらしたときに田子の浦の修築に尽力されたわけですが、きょう御欠席の遠藤榮先生の御尽力によりましてこのたび本県の知事もお務めになられました斎藤寿夫先生の胸像も船山さんと相並ぶ形で見事にこの公園内にできまして、先般見に行った次第でございます。
 「ディアナ号」のこの歴史的教育施設は本年度末の完成を目指しており、魅力を高めるものと確信しております。これは現在の富士市田子の浦に当たる地域の人々による「ディアナ号」乗組員の決死の救助活動が地元の方々にとっても誇りとなる国際貢献であり、この史実を後世に伝えたいという強い要望を受けてのものでございます。この施設は実物の三分の一の規模で、内部の展示室には「ディアナ号」の歴史が学べるパネル等を設置いたしまして子供たちに「ディアナ号」の乗組員と当時の人々とのかかわりなどを伝える学習の場として活用することとしており、両国の友好にもつながることを期待しているところであります。
 山口県での、プチャーチンならぬプーチン大統領と安倍首相の首脳会談を一週間後に控えロシアに対する関心が高まる中、経済、文化など多方面にわたる交流が拡大し、両国民の友好と相互理解がより一層深まることは国家間のみならず地域レベルにおいても重要であると考えております。
 県といたしましては、引き続き関係市町と連携し、さまざまな分野におきまして地域外交を積極的に展開し、ロシアとの交流を一層深めてまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp