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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年6月静岡県議会定例会

天野 一 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/03/2023番目)
答 弁 者知事


○議長(中沢公彦君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 天野一議員にお答えいたします。
 スポーツ・レクリエーションを通じた生涯スポーツの全県展開についてであります。
 まず申し上げますと、私はこの生涯スポーツの全県展開に大賛成であります。生涯学習と生涯スポーツは車の両輪でなければならないと思います。生涯学習は本県の生んだ掛川の名市長であった故榛村純一さんが提唱されて、今や全国で知らない人がないほどになりました。
 生涯スポーツのほうはまだそこまでいかないと。そしてまた、これはどなたが言われたのか知りませんが、先般スポーツ庁長官の室伏広治さんが生涯スポーツ・体力つくり全国会議二〇二三が沼津で開かれるということでお越しになりその意義を唱えられました。私も挨拶に立ち全面的に賛成をした次第でございます。いかにしてこれを広めていくかこれが課題でありますが、県民誰もが生涯にわたって心身ともに健康で生き生きした暮らしを送るためにはそれぞれのライフスタイルに応じて日常的にスポーツに親しむことが大変重要でございます。
 そこで、本県では静岡県スポーツ推進計画に基づき生涯スポーツの振興に取り組んでいるところです。先日袋井市で開催された県民スポーツ・レクリエーション祭のイベントでは、幅広い世代の県民の皆様がバウンドテニスやスポーツチャンバラで楽しく対戦するなど大いに盛り上がったところであります。
 しかしながら、県民スポーツ・レクリエーション祭の参加者は年間一万人程度で、また開催地が人口の多い地域に集中するなど参加者の全県的な拡大が課題であると認識しています。その要因としてスポーツ・レクリエーションの公認指導者数が約一千人で必ずしも十分とは言えない状況にありますことや情報発信がイベントの告知にとどまりスポーツ・レクリエーションの魅力や効果に関する情報が県民の皆様に十分伝わっていないこと、さらには市町単位でスポーツ・レクリエーションを担う実践団体が六団体にとどまっていることがあると考えられます。
 こうした課題を解決していくためには、県や県レクリエーション協会のみならず市町スポーツ・レクリエーション指導者、競技団体等との連携や調整が極めて重要でありますことから、幅広い関係者をメンバーとする検討会議を立ち上げてまいります。指導者の充実や情報発信の強化、活動を全県にくまなく広げていくための体制の構築等について、議員から御紹介のございました岐阜県をはじめ他県の先行事例も参考にしながら議論を深めてまいります。
 私どもといたしましては、スポーツの聖地づくりの実現に向けて乳幼児から高齢者までの幅広い世代でいつでもどこでもスポーツに親しむことができるよう、またスポーツに親しみたいと思えるようにスポーツ・レクリエーションを通じた生涯スポーツ、この言葉の普及とともに生涯スポーツそれ自体の全県展開に積極的に取り組んでまいります。
 次に、SPACの評価と今後の在り方についてであります。
 県立劇団SPACはコロナ禍前のフランスやニューヨークでの公演で絶賛され宮城聰芸術総監督は二〇一九年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章されました。昨年十二月にはベルリン国立歌劇場で日本人で初めてオペラ公演を演出するなど、その活躍は誠に目覚ましいものがございましてSPACの国際的な評価は誇るべきものがあります。
 一方、SPACはこれまで延べ八十六万人の観客を動員したにもかかわらず、二〇二一年の文化に関する意識調査では県民の認知度は二九・三%にとどまっております。これは県民へのPRが依然十分でないこと、広く県民に観劇機会を提供できていないことなどが原因であると考えられます。
 県は、二〇二一年に演劇の都構想を策定しSPACを核として演劇を活性化して人材育成や県民交流、観光活用に取り組んでいるところであります。今年度はSPACを本県の文化の顔として東アジア文化都市二〇二三静岡県の広報アンバサダーに起用しておりまして知名度の向上を図っております。またSPACでは県東部及び西部地域での公演を増やし観劇する客層の幅を広げる取組を行っており、五月に浜松城公園の特設舞台で「天守物語」を上演し好評を博したほか、十月からは伊豆を題材とした新作「伊豆の踊子」を県内全域で公演する予定であります。
 さらに、SPACが拠点として専用使用している県舞台芸術公園において、昨年実施したSPACの演劇とそば打ちの食文化を組み合わせたガストロノミーツーリズムのイベントが好評でしたことから、本年度はデザイナーのコシノジュンコさんの監修の下で同様の企画を実施いたします。五月には公園内に演劇ミュージアム「てあとろん」をオープンして観光利用を進めているほか、グランシップ内の静岡芸術劇場の一般利用の可能性についてもSPACと議論を深めてまいります。
 宮城氏は、この六月からグランシップの新館長にも併せて就任されました。今後世界的に活躍している演出家として想像力やアイデアをいかんなく発揮していただき、SPACとグランシップの魅力を一体的に高め本県の文化芸術のさらなる質の向上に貢献していただくことを大いに期待しております。
 宮城さんは、地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会という私の諮問機関でございます、総合教育会議に私出席するための県民の意見を聞く委員会でございますけれども、その会議の当初からのメンバーでございまして、宮城さんの御提案で県立高校の一つに演劇コースが開設されることにもなりました。裾野を広げるためであります。私は将来的にはSPACがその先生として、あるいはその演劇コースで学んだ少年少女たちがその演劇の活動に参加するなどが具体的に目に見える形にしていくシステムも必要であると思っております。またこの実践委員会におきまして、今日天野議員から頂きましたこの御見解を宮城総監督にもお伝えしてお考え頂くようにしたいとも思っております。
 SPACが県立の劇団として多くの県民の皆様に愛され応援していただき県民の誇りとなるように県としても全力で支援してまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp