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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年9月静岡県議会定例会

小長井 由雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/30/2020番目)
答 弁 者副知事


○副議長(良知淳行君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) リニア中央新幹線整備についてのうち、トンネル湧水についてお答えをいたします。
 JR東海は平成三十年にトンネル湧水の全量戻しを表明しました。昨年八月それを一転して、先進坑がつながるまでの工事期間中、山梨、長野両県へトンネル湧水が流出し一定期間は水が戻せないことを表明しました。工事期間中の一時期であってもトンネル湧水が県外に流出することにより大井川水系の水の総量が減少することは明らかです。しかしJR東海は県外に流出しても大井川の水量は減らないと主張しました。このような考えは本県並びに流域住民、利水関係者の皆様にとってはとても受け入れられる内容ではありません。
 本年四月に開催された国の有識者会議では、委員からトンネル湧水が県外に流出すれば全体水量は減少するのが当たり前でそれが増えるというおいしい話はない、どこかにそのツケが回る旨の指摘がされております。さらに八月の有識者会議ではトンネル工事に大きな影響を与えるとJR東海が説明した断層について委員から畑薙山断層というよりは井川−大唐松山断層ではないかと確認されたところ、JR東海は断層の名前の違いだけで地質の状況に違いはないと回答しました。委員から名前の問題ではなく断層が活断層かそうでないかの重要な問題であると指摘されるなど問題の本質を理解していない受け答えもありました。
 今回の新聞報道によりまして大井川直下に大量の地下水が存在し大量の湧水発生の懸念があるとの資料の存在が明らかになりました。この資料は県の専門部会においてパネルに掲示されていたものであり、公表という公に表されたものではありません。重要な情報については積極的に公表するという姿勢が相互信頼にとって大変重要です。
 また、トンネル湧水による地下水位の低下の推定図が七月十六日の国の有識者会議で初めて示されました。JR東海の水収支解析の精度には問題があるため、この予測については精度が高いものとして評価することはできませんが、一つの参考としてみると議員の御指摘のとおり下向き勾配で掘るとしている荒川岳付近のほうが突発湧水により上向きに掘らなければ危険としている山梨県境付近よりも地下水位の低下量が大きいという問題があります。このようにJR東海の影響予測についてはいまだに多くの疑問点が存在します。
 全量戻しは必ず守っていただかなくてはなりません。その対策を考えるためにはどのような影響が生じるのか、すなわちトンネル湧水量はどの程度かを推定することが基本中の基本です。これがまだ十分行われておりません。
 県といたしましては、まずはJR東海が南アルプスの特殊な地質を把握しどれだけの量の湧水が発生するかその可能性について明確にした後、トンネル湧水の県外流出を防ぐための工法、対策を示すことが必要です。この点については国の有識者会議において議論される予定ですので、そこで議論が深まることを期待をしております。その議論を踏まえて県としての対応を考えてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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