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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成26年6月静岡県議会定例会

池谷 晴一 議員(ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/30/2014番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 池谷議員にお答えいたします。
 フードポリス、ふじのくに食の都づくりについてであります。
 スペインの有名な地方都市を御視察されて、有益な御提言をいただきましてありがとうございました。
 静岡県は多彩で高品質な食材の宝庫です。食材の王国と言うに足る地域でございますが、そのような本県の場の力を生かしまして国内外から人々を引きつける食の都づくりを現在推進しております。そのために食の都づくり仕事人の表彰、しずおか食セレクションの認定などに取り組んでまいりました。
 平成二十二年度から始めましたので、この仕事人は二十二年、二十三年、二十四年、二十五年、この四年間で三百七十三人。そしてまた特段それぞれの年に立派な仕事をしていただいた方を仕事人オブ・ザ・イヤーとして二十三年度から三、四、五と三年間で今三十七名の方たちが、さらにまたいろいろな食材を活用した食セレクションというのも平成二十二年から選び始めまして、これは専門家によって選んでいただいて公正な審査を内外に公表した上で表彰するものでありますけれども、この食セレクションも九十を上回る数になりました。こうした取り組みによりまして、仕事人と生産者などが連携して県産食材を生かした新たな商品開発とか地域のにぎわいづくりの活動が行われるようになっているのを喜んでいます。今年度も食の都フェスティバルや食のワークショップなどを開催して県民参加型の食の都づくりを推進し、地域への定着に一層努めてまいるつもりであります。
 また、東名、新東名のSA、PAにおきましてもレストラン、あるいは食品が大変人気であるということで、そこのSA、PAなどを活用したメニューを提供するフェアの開催、仕事人の店舗と農林水産物の直売所等をめぐる周遊キャンペーンの実施、この間終わりました浜名湖花博二〇一四会場内でのブランド食材の展示販売などを行いまして、県内外への食の都の情報発信や誘客等による交流人口の拡大にも取り組んでまいったところであります。
 こうした中で、昨年暮れに本県といいますか本県のためと言ってもいいような和食がユネスコ無形文化遺産に認定されたということでございます。そこでこれを追い風にいたしまして大学とのかかわりを深める必要があると考えまして、私ども県立大学にはいわゆる食品栄養科学部というのがあります。これはモンドラゴン大学の食科学部は過去四年ですけれども、私どもはもっと長い歴史を持っているということです。さらに薬食同源という、そういうフレーズを現在の木苗学長先生が言われておりますけれども、立派な日本でも有数の薬学部を持っているということがありまして、このモンドラゴン大学の場合には大学と企業とか食品関係の方たちが関係されているということで、これは新しいと存じます。そこで私どもはこの食の都づくりを推進するため、目下のところは静岡文化芸術大学の熊倉学長先生を委員長とし、県立大学の木苗学長先生を巻き込んで、産業・文化・学術などの幅広い分野の専門家を集めた、和の食文化を活かした食の都づくり推進有識者会議を開催したところでございます。熊倉先生は食の文化の専門家、木苗先生は食の科学の専門家ということで、両者相まって、もう鬼に金棒ということと見ているところでございます。その会議におきまして、さまざまな御提案を頂戴いたしまして、仮称ですけれども、インターナショナル無形文化遺産“和食”料理アカデミーと。これについても議論を深めていただきたいと考えているところであります。
 我々は和食と和の食という言い方をしておりますけど、和食というのはこのたびユネスコの無形文化遺産になりました、一汁三菜を軸にした日本の固有の食文化であります。和の食と言った場合には、静岡県産の食材を活用して、それを中華料理にしたりイタリア料理にしたりフランス料理にしたり、さまざまな料理をされておられるわけですね。こうしたものは狭義の和食ではなくて全てを相和した和の食文化ということで、それら全てを励ましたいと。そうした中に和食とハラール、すなわちイスラムの食品と適合的なものも考えていこうというふうに考えているわけです。
 こうした観点からしますと、これはどうしても学問機関、学術機関の御協力がなければできません。と同時に実際に食品産業にかかわっていらっしゃる方たちと連携しないといけないと。こういうことで私どもは、京都の和食の料理アカデミーが京都の料理、京料理というものを軸にしているのに対しまして、我々は静岡県の食材を活用したものを狙いながら狭義の和食文化と。いろいろな静岡県の食文化、これを生かした和の食文化というもの、この両方を研究していこうというふうに思っておるわけです。それには当然、例えばカレーライス、牛丼、あんパンなども入ります。ラーメン、ギョーザも入ります。さらに案外気がつかれていませんけれども、パンとポテトサラダのサンドイッチ、池谷議員はお好きでしょうか。これは日本の発明です。あんパンなどと同じで。ですから、こうした新しい組み合わせというのは日本で行われていますので、本県の食関係の全産業を励まし、そして子供たちの食育にも生かしながら、食の地産地消を基本的な方針といたしまして食の都づくりをしていこうというわけでございます。
 近い計画といたしましては、有識者会議での御意見を踏まえまして、ことしの十二月にふじのくに和の食文化の祭典を開催いたします。それとともに美食の街として世界中から注目を集めている、議員御紹介くださいましたサン・セバスチャンなどの先進事例を参考にしながら、国内外へ静岡県の食の魅力を発信するフードポリス、ふじのくに食の都づくりを推進してまいりたいというふうに思っております。
 次に、大雪に対する危機管理体制の整備についてであります。
 ことしの二月の大雪の際、静岡県では、情報収集体制をとる中、小山町から孤立地区が出たということで救援要請がございました。速やかに自衛隊へ災害派遣要請を行うとともに災害対策本部を設置するなど全庁的な対応を行ったところでございます。
 記録的な大雪となった県東部におきましては、広域にわたる高速道路の通行どめや周辺道路の大渋滞が発生するなど県民生活に多大な影響が出たわけです。このような事態に対処するには、早い時点から情報収集、特に道路管理者間における情報の共有と交通規制に関する調整、さらには県民の皆様への積極的な情報発信が重要です。
 県ではこの経験を踏まえまして、大雪などさまざまな事象に対し確実に必要な体制がとれるよう災害時の対応要領を見直すとともに、雪害に対しては雪の降り始めの早い段階から中日本高速道路を初めとする道路管理者と十分に連携をいたしまして、必要に応じて自衛隊に災害派遣要請を行うなど的確に対応できるように体制の確認をしたところであります。
 近年は過去に例を見ない異常気象で災害が発生するケースも見られますので、災害に関しましては事前の計画や想定を超えた予期せぬ事態があることを常に心がけておく必要がございます。県といたしましては平素から訓練等さまざまな機会を通じて研さんを積み、あらゆる事態に的確に対処できるように備えてまいります。
 その他の御質問につきましては関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp