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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成16年2月静岡県議会定例会

小楠 和男 議員(自由民主党)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/04/2004番目)
答 弁 者知事


    ○副議長 (小野健吾君)  石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  小楠和男議員にお答えをいたします。
     初めに、 天竜川に対する私の認識についてであります。
     小楠議員の天竜川の歴史についてのうんちくを傾けてのお話に大変感心をいたしますとともに、 興味深く拝聴いたしました。
     我が国屈指の急流河川であります天竜川は、 多彩な動植物が分布する豊かな自然環境の中、 雄大な流れを誇り昔から母なる恵みの川として流域の生活や産業、 交流を支える一方、 あばれ天竜として人々に恐れられ幾多の災害をもたらした川でもありました。 こうした自然の脅威に対して金原明善翁を初め、 地域の人々は時に激しく立ち向かい、 たゆまぬ治水への努力を重ねた結果、 日本三大人工美林と言われる天竜美林を今日に残し、 かつまた、 茶や花卉などの多彩な農業を興し、 下流域には楽器や繊維、 輸送用機器などの産業が集積し、 我が国有数の物づくり地域を形成してきたところでございます。 大河の歴史は流域に暮らす人々の歴史そのものであります。 これまで幾多の課題や危機を乗り越え未来を開いてきた天竜川をめぐる人々の歴史は、 富国有徳の県づくりに多くの教えを残しているものと思います。
     私は、 今後とも天竜川地域を初め県内各地の先人の地域を思う心と努力に学びながら、 豊かで有徳の志を持った、 世界に誇り得る魅力ある県づくりに邁進してまいりたいと考えます。
     次に、 天竜川ダム再編事業と、 海岸管理についてであります。
     天竜川ダム再編事業は、 佐久間ダムに新たな洪水調整機能を持たせ、 下流部の洪水防御を図るとともに下流へ土砂を供給することにより海岸保全対策に寄与するもので、 県といたしましては、 その効果を大いに期待し早期に実施されるよう強く要望してきたところでございます。
     今後は、 国ではダム下流への恒久的な土砂供給システム構築のための基礎データの収集やモニタリング調査、 新技術の開発などを行うとともに、 新たな検討委員会や地域の合意形成の場を設け事業計画を策定していくこととしており、 県として積極的にかかわってまいりたいと考えております。
     海岸保全の点から申し上げますと、 遠州灘沿岸の砂浜の回復には天竜川からの土砂供給が必要不可欠でありますが、 その効果を遠州灘全域において早期に発揮させるため沿岸構築構造物による砂の流れの遮断を回復させるサンドバイパスの導入を図るなど、 県でも取り組みを進めてまいりたいと考えております。 また、 これまでも洪水防御や水利用、 ごみ問題等の課題に対し国や関係自治体とともに一体的に取り組んでまいりましたが、 今後は土砂を移動させることに伴う河川への影響も考えられますので、 これらにつきましても適切に対応してまいります。 流域を代表する立場として県は事業費の一部を負担してまいりますことから、 あらゆる機会をとらえて本事業の推進を国に働きかけてまいります。
     佐久間ダムにつきましては、 私もちょうど中学二年生のときに建設中のダムの見学をいたしました。 もうあれから五十年、 この五十年を振り返ってみますと佐久間ダムが当時の土木技術、 そして科学的な知見を踏まえて構築をされ電力供給、 そして洪水調節に多大な役割を果たしてまいりましたし、 そのような期待のもとにこれも建設されました。
     そういう非常に未来に向けての明るい夢を感ずるものであるということを当時見学をして、 非常に印象強く私も思い出しますけれども一方で五十年間を振り返ってみますと、 ある意味ではこれは部分合理的な我々人類の知恵といいますか、 人間の知恵は大自然に比べると部分合理的なものにすぎなかったのではないかということを昨今のさまざまな現象を見ておりまして痛感するわけでございます。 しょせん人間はそういう大自然と比べると小さな存在ではありますけれども、 一方その大自然は恵みだけをもたらすものでもありません。 これまで人類は多くの部分合理的であっても、 それを積み重ね、 それから生ずる問題、 また次の知恵で克服してまいったわけであります。
     今回の佐久間ダムの再編事業についてもそういう域を出ないかもしれませんけれども、 少なくとも佐久間ダムがこれまで五十年間に恩恵をもたらしたように、 この再編事業が今後少なくとも五十年間ぐらい我々に恩恵、 福音をもたらすものであればということを念願している次第でございます。
     その他の御質問につきましては、 関係部長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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