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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年9月静岡県議会定例会

池谷 晴一 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:10/04/2013番目)
答 弁 者知事


○議長(中谷多加二君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 池谷議員にお答えいたします。
 富士山に係る諸課題についてのうち、周辺の看板類対策についてであります。
 富士山は、日本の国土のシンボルであります。また日本人の最も美しい心を映し出してくれる鏡でもある。逆に日本人の心を最も美しくしてくれるような存在でもあると存じます。
 この富士山がめでたく世界文化遺産に登録されました。国際的にもこのような自然の造形の傑作であるものの文化的価値が認識され評価されたということは、まことに喜ばしいことでございます。富士山の美しさ、その美しさに恥じないような地域社会をつくっていかねばならないということでございます。美しい景観の形成と保全というのは、これまで以上に重要な課題となりました。
 これまでも、関係市町と連携して策定いたしました富士山周辺景観形成保全行動計画で抽出されました重点箇所を中心に違反屋外広告物の撤去や屋外広告業者の指導を行ってまいりました。しかし道路沿いや観光地などでは、撤去しても撤去してもまた新しい違反広告物が設置されるなど対応に苦慮しているところです。法令違反ではないものの派手な色彩の看板が無秩序に設置されたりすることもございまして、これらが美しい景観を阻害しているためにこの十月からは案内図板について、色彩や設置方法などの規制を強化したところであります。
 さらにきめ細やかな規制を行っていくためには、市町が屋外広告物条例を制定していくことが重要です。と申しますのも県の条例では、良好な景観への観点から四つの規制地域に区分いたしまして一律の基準により規制しているのですけれども、市町が屋外広告物条例を制定なさいますと景観計画に整合したきめ細やかな地域区分の設定とそれぞれの地域の実情に合わせた規制誘導ができるからです。
 例えば二、三例を申し上げれば、三島市では富士山の眺望を阻害しないよう縦長の屋上広告物の設置を禁止なさいました。また富士宮市では規制地域を八つに細分化されまして朝霧高原などでは、自然公園法の工作物の基準とあわせて面積や色彩に厳しい基準を設けられています。あるいは富士市では富士山の眺望のよい道路を指定し、富士山を望む方向に限り広告面の字の色彩に厳しい規制を設けられています。こうした事例にございますように目下本年度中の条例制定を目指して準備を進められている沼津市と御殿場市とを支援しているところであります。
 本県といたしましては、今後も違反業者に対する指導の徹底や市町の条例制定の支援などの屋外広告物対策を推進いたします。それとともに電線類の地中化や公共施設における色彩・デザインの配慮など景観施策を積極的に推進いたしまして、富士山に恥じない良好な景観の形成と保全に努めてまいります。
 次に国民皆保険制度を支える国民健康保険事業についてであります。
 政府は八月、国民健康保険事業につきまして、都道府県が担うことを基本とする骨子を閣議決定なさいました。今後は国と地方の協議の場や社会保障審議会において、都道府県と市町村の役割分担などが検討されることになっております。御案内のように二十回もの審議が社会保障制度改革国民会議で行われまして、その答申が八月六日に安倍総理に対してなされ、これを受けて八月二十一日に政府は閣議決定をされたわけでございますが、この中身には国民会議報告書に書かれていることでございますけれども、保険料の賦課徴収、保険事業など引き続き市町村が担うことが適切な業務が存在するというふうにうたわれているわけです。国民年金のケースと同様、保険料の収納率の低下が心配されております。そういう意味で住民一人一人の状況に応じたきめ細かな対応を図る必要があることから現行のサービス水準を維持するためにも、こうした業務は市町村が引き続き担うべきであるというふうに考えているわけでございます。
 本県といたしましては、今後の国保の制度改革に当たりましては都道府県と市町村それぞれの特性を生かした役割分担が適切に行われて、被保険者にとっても運営する保険者にとってもよりよい保険制度が構築されるよう県内の市町と連携を図りながら、中央政府のほうに働きかけてまいろうと思っております。
 実際、仮に都道府県に運営を移行いたしたとしましても、医療費の増大や保険料の収入の伸び悩みなどによって現在大きな赤字構造を持っているわけです。これを残したままですと、この赤字を埋めるために保険料の大幅な上昇も十分にあり得ますし、またそうしたことでは県民の理解を得ることも容易ではありません。ですからまずはやはり国の責任において、こうした赤字構造の問題の解決を図るべきであるというふうに存じます。一方議員御指摘のとおり、なるべくお医者様にかからないことが望ましい。しかしながら高齢社会の中で、どうしても年をとるにつれて医者に診てもらわなくちゃならなくなります。
 そこで我々は、健康長寿日本一ということを目指して実現をいたしました。県民のこのような健康寿命のさらなる延伸を目指して県、市町、企業等が一体となってふじのくに健康長寿プロジェクトを展開しているところです。
 ありがたいことにこれまで保険事業で実施した四十九万人の特定健診データとこれは独自に分析したわけですが、その結果を市町の健康づくりに役立つように見える化した、見えるように透明化した市町別健康マップの作成などをしていたわけですが、この取り組みが大変高く評価されまして、厚生労働省が創設なさいました第一回の健康寿命をのばそう!アワードの厚生労働大臣最優秀賞を受賞したわけでございます。今後も県と市町等が一体となりまして、引き続き健康づくりなどの保険事業の充実を図ってまいります。なるべくお医者様にかからないぴんぴんころりではありませんけれども、保険料について困ることのないよう、市町と協力しながら健康寿命を伸ばしていきたいというふうに考える次第でございます。以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp