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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年6月静岡県議会定例会

落合 愼悟 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/26/2013番目)
答 弁 者知事


○副議長(渥美泰一君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 落合議員にお答えいたします。
 初めに、静岡県のみちづくりについてのうち、みちづくり計画についてであります。
 静岡県では、平成二十年度に静岡県のみちづくりを策定いたしました。この計画に基づきまして選択と集中による道路整備に取り組んでまいったところでございます。この五年の間に新東名高速道路が開通し、これに関連する道路の整備等を積極的に進めてまいりましたことから、十三の評価指標のうち中心都市等へ三十分以内に到達できる居住人口の割合など十の指標においておおむね目標を達成したところです。
 一方東日本大震災以降、命と暮らしを守るために信頼性の高い道路の必要性が再認識されています。新東名の開通により強化された東西軸に引き続いて南北軸となる伊豆縦貫自動車道、中部横断自動車道、三遠南信自動車道等の整備を促進し、沿岸都市部と内陸高台部の連携を強めて内陸のフロンティアを拓く取り組みとして、防災・減災機能を充実強化させることが重要になっています。
 また今後、高度経済成長期に建設した道路の維持更新費用が大幅に増加すると見込まれますために、真に必要な道路を整備しつつも今ある道路を効率的に保全し有効に活用する道路マネジメントの取り組みをこれまで以上に推進していく必要がございます。
 私どもといたしましては、こうした状況を踏まえまして新たな計画の基本理念は、東海道新時代を拓くふじのくにのみちづくりとしております。東海道新時代とは何か。東海道というのはもっと古代から五畿七道の一つとして西から下ってくる道でございました。しかし家康公が日本橋を基点にして、今度は東から西に下る道になって今日に至っているわけでございます。しかし新東名が開通いたしまして、そして議員の御指摘のように七つのネオパーサにおきまして、四千万近い人たちがお越しになったと。これは全部で十三のSA、PAがございますから、半分強のところで四千万弱と。これはネオパーサには人々が入ってこられる人数を計算できる機械が備えつけられていますけれども、それ以外のところはないから人数が確定できないわけですけれども大体どこも混んでいますから、したがって実際は六千万以上の方たちが一年間で来られたと見込まれます。こうした人たちは、それぞれ西は濃尾平野から上ってくるわけですね。そして東は関東平野から上ってくるわけです。ですから両方から上ってくる。下ってくるのではありません。東西両側から上ってくるという、これが東海道新時代です。
 それから南北軸におきましては中部横断自動車道は、これは清水と旧直江津――今の上越を結ぶ道です。これは富士山から東を見まして北に下ると。日本海側に下っていくと。南のほうにつきましては清水ないしは伊豆縦貫道を通して南に下ると。だから東西南北、両方からみな上ってくるようにして、東海道を新しい時代と捉えるということでございます。
 こういう東海道新時代を拓くふじのくにのみちづくりの実現に向けまして、高規格幹線道路の整備促進や道路防災機能の強化、道路の長寿命化、ITS――高度道路交通システムのことでございますけれども、これの活用等に取り組んでまいります。
 ちなみに先ほどの件ですけれども、一言補いますれば富士山が本州のど真ん中にあるというそういう中心性というものが地理的な条件になっているんですね。富士山に上ってくるというそういうことです。決して言葉遊びではありませんで、地理的な地形的な観点から申し上げているということでございます。失礼しました。
 次に、災害医療体制の整備についてであります。
 予想される南海トラフ巨大地震等の大規模災害から県民の生命、健康を守るためには、災害時における医療体制の充実強化が喫緊の課題となっています。
 このため県におきましては、東日本大震災の状況を踏まえまして、災害時の医療資源が限られた中においても災害医療関係者との連携のもとで最大限の医療を提供できる体制の構築を目指しておりまして、ことしの五月静岡県医療救護計画の全面的な改定を行いました。新しい計画におきましては、東日本大震災におきましては医療が長期化したというその経験を踏まえまして、医療救護機関をこれまでの発災後一週間程度であったところから一カ月まで拡大いたしました。すなわちフェーズワン、フェーズツー、フェーズスリーと言っているわけですが、フェーズワンというのは、発災から四十八時間以内の超急性期と言われるものであります。このときには地域の医療救護体制が立ち上がるまでの期間と捉えまして、重症患者の広域医療搬送や県外からのDMATの受け入れが中心になります。
 フェーズツーというのは、発災後三日目から一週間程度までのいわゆる急性期と言われるところでございまして、これは地域の医療救護体制が立ち上がりつつある期間ということで地域の災害医療関係者との間で地域の医療資源をコーディネートする活動とあわせまして、日赤やあるいは医師会等の医療チームを受け入れしながら、地域全体医療体制の確保調整を行うというものです。
 今度、新しくフェーズスリーというものが設定されましたが、これは発災後一週間から一カ月程度の準急性期から中長期にわたるもので地域の医療提供体制が整いつつある時期というものとして設定されたものです。受け入れる医療チームは、急性期のチームからかわりまして各都道府県が編成するチームに移行して、平時の体制への移行を進める時期というふうにいたしました。
 そしてさらに広域受援体制の強化を図るために、県外から短期間に集中して投入されるDMAT等の医療支援を効率的かつ効果的に配置調整するためのDMAT調整本部を設置いたします。また災害に強い新東名高速道路を活用した受け入れ体制の構築等を行うこととしたわけでございます。
 また発災後、県内各地域の医療救護活動の中心となって地域の医療資源や派遣された医療支援等の調整を行う災害医療コーディネーター、これを配置いたします。そして地域の災害医療関係者のネットワークを図り、地域災害医療対策会議の設置をも進めてまいります。
 さらに、県内全域の災害医療体制の強化を図るために災害用医療設備や通信体制等の充実を積極的に行うとともに、現在県内にDMATのチームは二十五ございますけれども、今年度末までにこれを二十九チームにふやします。また現在災害拠点病院は、平成二十五年六月一日現在で十八病院ですけれども今年度末までにこれを三つふやしまして、二十一病院にふやします。これらを通じましてできる限り多くの災害医療の拠点を確保してまいります。
 私どもといたしましては、今後も市町や災害拠点病院、医師会等の関係機関と連携いたしまして防ぎ得る災害死を一人でも多く減らすことのできるように、発災直後から切れ目のない災害医療体制の確保に全力で取り組んでまいる所存です。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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